マホメド・アライ
まほめどあらい
生きながらにして「神」と呼ばれる伝説のボクサー。
その強さと生き方から20世紀最高のスポーツマンとして世界的な人気を誇り、猪狩完至との異種格闘技戦で来日した時は国家さえも恐れず己の生き様を貫き通すその姿を、「強さとは我儘を貫く事」を信条とする勇次郎も敬意を表している。
元よりスポーツマンとしてのボクサーで終わるつもりなどなかったアライは、自身のボクシングスタイルをより実践的なものに構築していたのだが、猪狩との対決で彼の寝技に翻弄されかけた経験からボクシングそのものの限界を痛感し、ボクシングの型を超えた全局面闘法「モハメド・アライ流拳法」を創ることを悲願とするようになった。
しかし、ベトナム戦争への兵役拒否での長い投獄生活によるブランクでマホメド・アライ流拳法は未完成に終わり、その夢は息子に託された。
引退後は年齢とブランクによる衰えに加え、それ以上に肉体に深刻な『故障』を抱えてしまっており、当初はパーキンソン病を患っているかのように推測されていたが、実はそのダメージは息子のアライJr.とのスパーリングによって受けたものであった。
それにより格闘家としては終わったと思われていたが、実は再起を諦めていたわけではなかったことが判明。2年近いリハビリとトレーニングにより、1分間だけなら現役時代と同じ動きが出来る程に回復していた(それでも本人曰く「まだ完全ではない」との事)。
ジャック・ハンマー、渋川剛気、愚地独歩と3連敗を喫していた息子の前に現れ、言葉巧みに挑発してリベンジを果たす。
なお、この時Jr.が挑発に乗った際に見せた満面の笑みは読者の間では非常に有名(メイン画像参照)。
モデルは伝説的ボクサー、モハメド・アリ。
マホメド・アライの『アライ』は作中での英語表記では『ALAI』となっている。
完全版表紙ではJrの方だが『MOHAMMAD ARAI』になっており、この場合の発音はアラビア語は『モハマド・アリ』で、英語では『モハメド・アライ』になる。
作中にて、一部のキャラからは『マホメッド』と呼ばれている。
見事にバラバラである。
海外翻訳版では名前が『MOHAMMED ALI』(モハメド・アリ)に変えられている。
ちなみに、原作日本語版ではモハメド・アリはマホメド・アライとは別に存在しており、全くの別人である。
ケンガンオメガとのコラボ漫画では息子を連れて拳願会の地下試合を観戦している。彼が拳願会に参加したことがあるかどうかは不明。
モハメド・アリ(マホメド・アライのモチーフとなった伝説的ボクサー:享年74歳)
※Boxing Hall of Fame 公式YouTubeチャンネル『ElTerribleProduction』より転載