ちゃぶ台
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ちゃぶだい
小型の食事用座卓。大正から昭和にかけて広く用いられた。
基本は方形か円形で、それほどの広さはなく、短い脚は折り畳み式となっている。
読みは「ちゃぶだい」がほとんどだが漢字では「卓袱台」「茶袱台」「茶部台」など。様々。
語源ははっきりせず、有力説では中国語でテーブル掛けを意味する「卓袱」とされる。
明治期に東京で使われ始め、大正から昭和にかけて地方でも一般化、お茶の間の一家団欒の光景を象徴するものになった。
しかし、昭和後期になってダイニング・キッチンと居間の分離が進み、(食堂と居間の機能を兼ねる)お茶の間という住空間自体が過去のものとなっていった。ダイニングキッチンでは脚の長いダイニングテーブルと椅子の組み合わせが、居間においてはソファーセットや大型の(長方形の)座卓、電気式のこたつがよく使われる。
その一方で、軽便で容易に片づけられる合理性が再評価され、くつろぎの空間に使われることがあるほか、歳若い青年が一人暮らしを始めるときは多くワンルームになることが多いため、そこでの普段のテーブルとして利用することも多々である。
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