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概要編集

バキ道より登場した力士で角力の始祖とも呼ぶべき存在の野見宿禰の子孫にして古代相撲を受け継ぐ青年。

刃牙の世界観では一族は血統こそ270代以上続いており、血統的には272代目だが、「宿禰」の名を受け継ぐ事を許された唯一の人物であり、故に二代目野見宿禰を名乗る。


相撲協会には属しておらず出雲の宿禰の社と呼ばれる山奥に暮らしていたが、相撲業界の改革と発揚を目論む金竜山の導きで表社会へ姿を現し、範馬刃牙を始めとした地下闘士達や現代相撲の力士達と関わる事になる。


強さ編集

身長210cm、体重250kgという巨漢。


花山薫と同じく凄まじい握力の持ち主。

かつて初代が実践し、先祖代々挑戦し続けた石炭を手で握って圧縮し、ダイヤモンド化する事に成功した事で二代目宿禰の名を襲名したという逸話を持つ。

その超握力を駆使して相手の骨を皮膚の上から掴み、「廻し」に見立てて投げるという特技で多くの対戦相手を粉砕してきた。


ルール無用の古代相撲をベースとしたスタイルで、相撲技のみならず打撃や蹴り技も積極的に使用している。


神事としての相撲にも通じており、四股踏み(醜足)による地鎮で大地の邪気を払い、彼とその先祖が地鎮している土地の樹木は軒並み樹齢1000年を超えているとされる。


人物編集

礼儀正しく丁寧な口調で喋る一見紳士的な性格だが、その言動の節々には己の力に対する絶対的な自信とプライドが垣間見えておりナチュラルに相手を見下すような台詞が目立つ。

しかし、全面的に相手を見下しているという訳でもなく、対戦相手に対して敬意やリスペクトを見せる一面も持ち合わせている。


刃牙に対しても当初は体格差故に「露払い」と称して下に見ていたが、同時に「露払いは弱者には務まらない」とその強さの一端を感じ取って認めており、初撃でダウンを取られてからはその実力を全面的に認め、刃牙を兄弟子と称して頭を下げ、「胸を借りる」前提で試合に臨む謙虚さを見せている。


また物語冒頭で知り合った女性は恋仲となり、同作品では珍しい彼女持ちとなり、彼女からは「スッくん」の愛称で呼び親しまれている。


活躍編集

出雲の宿禰の社と呼ばれる山奥で、そこの守り神として暮らしていたが、ある日、各界の改革を試みた元横綱・金竜山によって表社会へと連れ出される。


過去に宿禰による石炭のダイヤモンド化を目の当たりにした宿禰神社の僧・小池才明は下山の理由を「(角力の始祖・初代野見宿禰を軽視した現代の大相撲へ)鉄槌をくだす」と語っており、また後に宿禰本人は「宿禰とは何者なのか」を知るために自らの意志で下山したと語っている。


下山後、お台場で行われていたロッククライミング世界王者に挑戦するイベントに顔を出し、主人公・範馬刃牙と顔を合わせる。

そこで豪快かつ巨大に似合わぬ素早いクライミングと、刃牙のエアシャドーと同じ技術で、想像上の横綱とのエア相撲を披露した。


現在は徳川邸を根城にしており、そこで同じく徳川が招いたビスケット・オリバと対面。

宿禰への挑発も兼ねて、廻しを巻いて力士の装いで現れたオリバに対し、「痩躯な力士」「痩せっぽち」と挑発して対決する。

(なお、実際にオリバの逆三角形型の体躯は相撲向きではなく、力士の基準で見れば痩躯なのは事実である)

オリバからの不意打ちを食らうものの、その後はオリバの体当たりをものともせず、フリーファイトに切り替えたオリバの鉄拳もぶちかましで砕いてみせた。

その隙に肋骨を掴み、絶体絶命に持ち込んだことから決着を提案する。

拒否したオリバは全身に力を入れるが、宿禰の握力からは逃れられず、そのまま異様な音と共に肋骨が完全粉砕して自爆。立ち上がれない身体となり決着がついた。


その場を後にした宿禰は夜の街で現役の大関と対面し衝突。

地面がコンクリートだった為、宿禰は投げ飛ばした大関の頭を支えフォローする。しかしこれが大関のプライドを傷付け、更にこの一連の騒動を週刊誌に撮られてしまい、相撲協会及び嵐川理事長にも衝撃を与え、地下闘士と現役力士陣の団体戦に発展することになる。

ちなみに宿禰はこの時、声をかけてきた女性をナンパしお持ち帰りしている。


帰宅後、東京ドーム地下の闘技場まで連れてこられた宿禰は王者・範馬刃牙と手合わせし、更に試合を観戦していた

愚地独歩愚地克巳渋川剛気花山薫ら地下闘士メンバーと初めて顔を合わせ、宿禰は全員を力士と認識した。


その後、徳川と金竜山の発案で現役力士陣との団体戦が行われる事になり、宿禰は大将戦として現代相撲の最高峰・零鵬と対戦した。

零鵬の張り手で鼓膜を破壊されるが、オリバを破壊した肋骨掴みによるアバラ投げで返し、そのまま地面に叩き付ける。そして立ち上がってきた零鵬を再度頭を地面に叩き付けることで完全に沈黙させ勝利した。


試合終了後、次なる対戦相手として徳川に"地上最強の生物"範馬勇次郎との対戦を望み、後日実現した。しかし勇次郎は気軽に自らを呼び出した事に苛立っており、実力差も大きかった為、パンチ2発で敗北する結果となってしまった。

なお力士の意地として宿禰は気絶しても倒れず、その点だけは認められており「また遊んでやる」と声をかけて勇次郎は去っていった。


勇次郎に完敗し自分より上の"化け物"の存在に痛感する帰路の途中で謎の大男に遭遇する。その男の正体は宿禰に敗北した零鵬でありリベンジマッチを挑むのだった。

不意打ちによる零鵬の連続パンチを受ける宿禰だったが、先の戦いで負傷した零鵬の胸に強烈なキックを浴びせ逆転。そのまま零鵬は酷く吐血しながら倒れ込み、宿禰は「よく殴られる日だ…」と一日を振り返ってその場を後にした。


それから数日経ったある日、先日ナンパして出来た彼女とデートをしていると目の前に加納秀明が現れて翌日試合が決まった事を宣言される。

その相手はジャック・ハンマーであり、本部以蔵に敗北した後に修行を積み重ねた彼は嚙技を極め「噛道」と名付け、その成果を試す最初の相手として宿禰を指名したのであった。


徳川邸にて顔を合わせ、不意打ちではなく人目につく形での試合を決めたジャックを煽る宿禰だったが、ジャックが放ったパンチに合わせた張り手でカウンターをした際に、力士の命である小指を噛道で食べられてしまう。

闘技場での試合前に力士の命を奪ったジャックに激怒し徳川は試合の中止を考えるが、ジャックの自論に応じて宿禰も承諾。地下闘技場にて決戦の火蓋を切られた。


ジャックの噛道により肩の肉を食い千切られ、更に得意の肋骨投げも噛道によって封じられてしまい追い込まれていく。

何とか立ち上がった宿禰はジャックとの殴り合いの中、噛み付き覚悟で組み付く。頸動脈を噛み付かれる致命傷を負うが、そのまま空中に飛び上がりジャックを投げ飛ばして地面に突き刺した。


あまりの衝撃に徳川も決着と感じ宿禰に勝利判定を与えようとしたが、その瞬間、宿禰は膝を突いてしまう。更にジャックは大きなダメージが入っておらず笑みを浮かべ、宿禰は出血によるダメージに限界がきて倒れてしまう。

そして宿禰の敗北が確定し宿禰は担架で治療室へと運ばれていくのだった。

試合後ジャックからは「最初に投げ技を受けていたら決着だった」とリスペクトを受けていたが、同時に観客に向けて派手なパフォーマンスも行っており、まだ余力がある様にも見受けられた。


宿禰が療養中、初代宿禰と戦った当麻蹴速の子孫・第101代当麻蹴速が同じく徳川の導きで山から降りてきており勇次郎や独歩と拳を交えていた。

当の宿禰本人は怪我も回復し街中を歩いているとリハビリと称してリベンジマッチを挑みに来たオリバと対面する。


コインパーキングで再びぶつかり合う宿禰とオリバ。かつて辛酸を舐めさせられたぶちかましや肋骨掴みへの対策、そして以前の対決では披露出来なかった持ち前の筋力や技の数々を駆使したオリバの前に宿禰はまたしても敗れてしまう。


蹴速とは面識があった様で、同じく地下格闘士達に連敗した者同士でちゃんこ鍋を囲い敗因を分析。その結果、宿禰は対戦者を気遣っており、まだ全力の限界が出せていない事が判明。「対戦者の生命を気遣う時じゃない」と蹴速に背中を押された宿禰は、その全力をぶつける相手を徳川に要望。

徳川はその相手として範馬刃牙を指名するのであった。


10秒で試合を終わらせると号し入念にウォーミングアップを行う宿禰に対し、試合直前まで昼寝をし、私服で闘技場に上がった刃牙。

宿禰は全力の張り手をするが、それに合わせた刃牙の抜拳術で脳を揺らされて9秒でダウン。4度目の敗北を味わうのであった。

(奇しくも、結果として作中に登場する範馬一族全員と対戦して敗れた事になる)


試合終了後、徳川邸で向かい合った2人は「これ以上ない完敗」「野見宿禰と真っ向勝負など出来る筈がない。小細工で勝負した。」とお互いを称え合った。

そして刃牙は長きに渡る相撲との対峙の終了をここに宣言。最後はそれを見ていた蹴速の声かけにより全員で蹴速が作ったちゃんこ鍋を囲むのであった。


10秒について考察編集

劇中における「10秒で終わらせる」という発言に関してだが、これは相手を嘗めているという訳ではなく、短期決戦こそが本気の本気という意味合いだと思われる。


刃牙に敗れた後も取り乱したり悔し泣きしたりする事なく潔く敗北を認めているあたり、『10秒で終わらせる=決められなければ負け』と捉えていたとしてもおかしくない。


実際、相撲は作中でも明言された通り数十秒での決着が当たり前の格闘技であり、これまでに作中で白星を挙げた龍金剛金竜山といった力士達の試合を振り返れば彼らは皆、短時間で勝負を決めており、力士にとって短期決戦で決められるかが如何に重要かが分かる。


刃牙の言動も、張り手をまともに食らっていたら無事では済まないと暗に示しており、だからこそ直撃を避ける為に力ではなく技に頼ったのである。

戦闘とは一瞬一瞬の判断、行動の組み合わせや相性が勝敗を決めるものであり、刃牙が即行で致命打を狙ったのも、長引かせれば長引かせる程自身が致命打を受けるチャンスを与える事になる為とも考えられる。

その為、互いの行動の組み合わせ次第では刃牙が一撃で瞬殺された可能性も多いにあり、結果に見る程実力に差は無かったと思える。

まさに剣士の決闘の如く、僅か一手の奪い合い、如何に先手で致命打を与えるかの戦いであり、バキ道のテーマである『10秒の密度』とはこの短時間の攻防の複雑さ、戦いの奥深さに着目し『瞬殺≠弱い』という事を描いた章と言えるのではないだろうか。

(実際、作中でも烈海王vs愚地克巳という前例がある)


関連イラスト編集

“地上最強の力士” 二代目 野見宿禰


関連タグ編集

バキ道 相撲 古代相撲 力士


金竜山 範馬刃牙 第101代当麻蹴速


マホメド・アライJr.:同シリーズにおいて序盤は快進撃を見せるが後半に入るにつれて連敗地獄に陥ったキャラ繋がり。

ジャック・ハンマーとの対戦がきっかけになっているのも共通している。

その為か読者の一部には相撲編を『アライJr.編の焼き直し』と批判する声もある。

しかし、宿禰が3連敗に対してこちらは5連敗な挙句、刃牙に完敗して泣き崩れたりと、宿禰より悲惨。


郭春成:刃牙に秒殺された者繋がり。

此方はジャスト2秒でKOされ、偉大な父を持ちながらも見せ場も無くフェードアウトした。

ただし、親が親である為そのポテンシャルは高いと思われ、この頃から10秒の密度の本質は描かれていた可能性はある。


宿儺:名前が微妙に似ており読者に稀に間違えられる。

指は食われたけども。

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