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マリキータマン
8
漫画「キン肉マン」に登場するキャラクター。

プロフィール

属性オメガ・ケンタウリの六鎗客
出身地オメガ・ケンタウルス星団
身長212cm
体重141kg
超人強度8200万パワー

概要

オメガ・ケンタウリの六鎗客の一員である超人。名前はスペイン語テントウムシを意味するマリキータから。口癖は初期は「フィフィフィ」だったが現在は「キャミキャミ」に統一された。

完璧超人始祖編』に続く新シリーズで初登場。


人物

オメガ・ケンタウリの六鎗客の仲間が死亡した際、「力不足でこの戦場から消えた物を今更ウェットに擁護するつもりはない」と発言し、それに対して対戦相手のキン肉マンゼブラから「冷たいんだな」という言葉にも「俺の性分だ」とドライな対応をした。

しかし、その後即座に

「それがさっき死んだ同志を…我らオメガを侮辱するような発言をしたお前に対するオレ流の報復だーっ!」

戦死した2人を侮辱したゼブラに対して怒りを込めて発言しているおり、そもそもの六鎗客の来襲目的もあって本質は他のメンバーと同じくオメガの使命を果たす強い意思と仲間を想う情に厚い一面を持ち合わせている。

また、オメガの救済や復讐と言った使命のために戦う六鎗客の中において唯一「アリステラに認められたい」という想いを明確に語っている。

アリステラからは親友として扱われており、タッグを任せられる信頼も得ている。

マリキ―タマン自身、アリステラに対しても彼が背負うオメガへの使命感や仲間達への友情を理解した上で、彼がいかなる道を選んだとしても最後まで付き添うという覚悟を決めている。

もっとも、こうしたアリステラの苦悩を理解しながら従うマリキ―タマンの姿勢は、アリステラからすると『仲間』だけでなく『親友』までも自分に殉じてくれているという状況になり、フルメタルジャケッツ戦からすると彼の義務感をより意固地なものにしていた節はある。

また、友情パワーを六鎗客に知られない為に頑なに残虐戦法のみに徹したカレクックや最後まで心が折れなかったゼブラといった気高い芯の強さを見せる相手には敬意を払う一面もある。

総じてどちらかといえば熱い人物な様子。


戦闘スタイル

超人強度に優れたオメガの民において、マリキ―タマンにとってアリステラが初めて互角以上の勝負をした相手という実力者(唯一ではなくあくまで初めてなので六鎗客内での順位は不明。一応アリステラの回想でディクシア越え以前の相手としてはパイレートマンの一個前)。


打撃技、関節技、切断技などを一通り見せており、アリステラとのタッグ戦でもツープラトンを見せるなど多彩な技を見せている。


自称武人(「武人として」の台詞はカレクックの事を評した可能性もある)だがそのファイトスタイルは後述のロールシャッハドットによる心理分析を始めとして相手を分析、予測し確実な勝利を掴むクレバーなもの。特にゼブラ戦ではあえて戦いやすい黒を引き出す、友情パワーの発動を警戒して勝負を早めようとする、満身創痍のゼブラ相手に執拗なローキックで攻めるなどの堅実だがヒール寄りな手段で有利な展開に持ち込んだ。

逆に驚異的な精神面の強さを持つキン肉アタルとそのアタルに心酔し切っている為、アタルの手で簡単に精神が安定するブロッケンJr.という二人を相手にしたフルメタルジャケッツ戦では揺さぶりも通じずマリキータマンの方が動揺する場面も見られた。


また、上記のファイトスタイルを絡めながらも相手の攻撃を一通り受け、それを凌ぎきる恐るべきタフネスさも見せる。というより、1日のうちに試合相手の必殺技をその身に受ける激闘を連続で繰り広げておきながら3戦目に突入しても消耗した様子も見せず、もはやそのタフネスさは異常なレベルに達している(作中でも前後するが大体『キン肉マン』ではしっかりダメージを受けて2戦もすれば試合に支障が出てくるのだがそういう描写が特にない)。

しかもその辺りの耐久性や体力について作中で全く触れられていない。


容姿

名前の通りテントウムシのような姿で、寒色系が多い他の六鎗客の面々と比べると暖色系で目立つ。イラストでは赤色だがマッスルショットでは黄色になっているものもある。

顔も斑点模様で覆われているため確認はできないが、カレクックの目潰し攻撃は効果を発揮しており、後記の技を見る限り目はちゃんとある模様。

背中はそのままテントウムシを背負ったようになっており翅もある。拳のグローブはテントウムシグローブというそのまま過ぎる名前がついている。


劇中での活躍

カレクック戦

魔王サタンの指示で、前シリーズにて登場した“完璧超人始祖”の一人サイコマンの遺産を奪取すべく、自身を含む6人の超人(オメガ・ケンタウリの六鎗客)と共に、彼の研究室があるとされるスペインサグラダ・ファミリアに襲来。新たな危機に備えかの地を守衛していた正義超人たちと対峙し、特設Dリングでカレクックと対戦する。


試合前半はカレクックのローキックの猛攻を受け続けていたが、アリステラの追加命令を受けて反撃を開始。頭部にハイキックを2発蹴り入れ、羽で高く飛んでからの降下頭突き技「マリキータフラップ」で彼の背中を攻撃し、2度目の攻撃に入ろうとするがカレクックのカレールーを使った「オールスパイスシールド」からの「ガラムマサラサミング」で顔にルーを擦り込まれ、三角締め・顔面エルボーの残虐ファイトに持ち込まれる。

空中での回転技「マリキータフライング」で脱出してパイルドライバーで反撃に向かうが、これもカレクックのヨガ技で脱出されてしまい、隙を突く間もなく猛攻を受け続けてしまう。

ヨガ技「デモリッション・アーサナー」で受けた腹部の傷にカレールーを擦り込まれ、締め技「ガンジスブリーカー」で傷口を裂かれるが、あえて自らの身体を反らせることで脱出。胸部の斑点模様を動かして相手の深層心理を読み取る「ロールシャッハ・ドット」でカレクックの残虐ファイトが「仲間を殺された怨みから来る、理性的な怒り」であると見破り、立ち関節技「コキネリツイスター」で締める。これもカレクックの我を忘れるほどの怒りで脱出されたが、ボディプレスを受ける前に背中から「ミミックニードル」をカウンターにしてダメージを与え、以降もカレクックの攻撃を破り続け優位に立つ。

駆け付けたキン肉スグルの声を受けても頑なに友情パワーを出そうとしないカレクックの不器用さを憐み、コキネリツイスターでさらに苛んだ後、鋭い羽で切り刻む「天道羽根抜刀」でとどめを刺した。


キン肉マンゼブラ戦

サグラダ・ファミリアでの5試合が終了後、突如現れた4人の「元・キン肉星王位継承者候補」と対峙し、第四戦・イタリアカステル・デル・モンテにてキン肉マンゼブラと対戦。


まずは互いに得手とするボクシング対決になり、ヘビー級チャンピオンのゼブラと対等な実力を披露し拮抗するが、ゼブラのハイレベルな「技巧」ファイトに押され、マッスル・インフェルノをかけられてしまう。 だが、壁に叩きつけられる前に羽根を開いて横から上に軌道を変え技を強引に中断、そのまま「エクスキュースナースープレックス」で反撃する。 ゼブラはインフェルノを止めたマリキータマンの実力を高く評価するが、マリキータマンは「お前などに認められたところで何とも思わん」と語る。


オレが…本当に認められたいと思うのはただひとり 我らが頭目オメガマン・アリステラだけだーーっ!


と、かつて負け知らずだった自分と初めて互角以上の勝負を演じたアリステラへの敬意を示す。 それを聞いたゼブラは「では明日からお前はこのオレに屈服することになるわけか」と挑発しジャーマンをかけるも、ミミックニードルを喰らい傷を負う。

その後、マリキータマンは「お前は肝心なところでノッてこないな」と、ゼブラがあえて黒スタイルを封印していることを指摘。 ロールシャッハ・ドットでゼブラのトラウマであるシマウマ・キッドの顔を浮かび上がらせ、ゼブラに揺さぶりをかける。 しかし、ゼブラにとってはキッドの件は「一生背負うべき業」とすでに整理がついておりさしたる効果はなかった。

そこでマリキータマンはロールシャッハ・ドットをゼブラ柄に変化させ、コキネリツイスターで彼を捕らえるとその縞模様を直接ゼブラの肉体に移動させ、強引に黒色に染めたのだった。 目覚めた黒ゼブラは、再びインフェルノのセットアップにかかる。

前回のように羽根を開いて中断を狙うものの、今回はただのインフェルノではなかった。 ゼブラは羽根を押さえつけるようにクラッチを決め脱出を阻止したのだ。

改良型と言える「真・マッスル・インフェルノ」をモロに受けたマリキータマンだったが、頭部から流血しつつ「これだ…これが見たかった…」と恐るべきタフネスさで試合を続行。 続けて黒ゼブラの重いパンチラッシュを受けるが、蛹の如く硬い膜で全身を覆う「シェルタリングピューパ」でパンチを止め、ゼブラをクラッチ。そして自身は蛹の背から「脱皮」し、蛹ごとゼブラを投げる「マリキータピューパ二重殺」を決める。 さらに半透明の後ろ羽根でゼブラを包み込み動きを封じ、そのまま鉄柱に叩きつける「ウィングラッピングブレーンクラッシャー」でさらなるダメージを与えた。


マリキータマンがゼブラを黒スタイルにしたのは強い者と戦いたいという戦闘狂的な願望からではなく、強力な攻撃力をもつものの意固地で戦闘が単調になりがちな黒スタイルの方が組み易いとの判断からであった。事実、それからはマリキータマンはゼブラを圧倒し、白と黒の人格を融合させ元に戻ったゼブラをしても、黒の折のダメージの大きさもありその流れを変えることは出来ず、両手足を拘束さして上昇し、そのままリングに叩きつける「マリキータエリコプテロ」を受けダウンを奪われる事となる。

度重なるダメージを受けながらも立ち上がってきた満身創痍のゼブラに対し、マリキータマンはその挫けない心が脅威と、慢心する事無く友情パワーを発動される事を警戒してローキックで手堅くダメージを与え、それでも最後の力を振り絞り発動させたゼブラの真・マッスル・インフェルノを蓄積したダメージを突いて破り、天道羽根抜刀で切り刻む。猶も屈する事無く向かって来るゼブラに対してマリキータマンは自分と互角以上に戦った二人目の超人として最大の敬意を払い、アリステラ戦でしか見せなかった最大奥義「マリキータ・デッドリーライド」でとどめを刺した(ちなみにマリキータマンは前回のカレクックといいこの試合といい、六槍客の中で唯一2連勝を果たした)。


試合後、己を破った事への敬意として「サタンは絶対に信用するな」というゼブラの忠告に、思惑が一致するだけで信用などしていないドライな関係と返しながらも、「忠告だけは胸に留めておく」と率直に受けている。その上で計画を止める事はできないと決意を新たにした。


フルメタルジャケッツ戦

その後、アリステラと関ヶ原上空の立方体リングにて合流し、タッグ「オメガ・グロリアス」を結成してキン肉マンソルジャーことキン肉アタルと彼が残虐の神の力を借りてサタンの結界から呼び出されたブロッケンJr.のタッグ「フルメタルジャケッツ」と戦う。

序盤では先鋒となり、フルメタルジャケッツ先鋒のブロッケンjr.の「ベルリンの赤い雨」を完封し、アタルのビンタで力みを解いたブロッケンjr.を圧倒する。更にロールシャッハ・ドットでアタルに依存していると揺さぶりを掛けようとするも、アタルとの絆を確信していたブロッケンjr.には通用せず、アタルとのツープラトン技「バトルフィールドドロップキック」「ドリル・ア・ホールキャノンドライバー」を立て続けに受け、ブロッケンjr.に代わったアタルにシャープシューターで痛めつけられ、ここで救援に入ったアリステラと交代することとなる。

アタルとアリステラの激闘のなか、アリステラの挑発に乗ったアタルの隙をつく形でマリキータマンは再び参戦し、アリステラとのツープラトン技「グロリアスサンクションクラッシュ」でアタルをダウンさせ更にアリステラと関節技で痛めつけるもブロッケンjr.のカットに妨害される。

アタルと交代したブロッケンjr.を叩くことでアタルの業火のクソ力を発露させようと目論むアリステラに応じ、「地獄のネジ廻し」に似たツープラトン技「アンセンションギムレット」を仕掛けるもトラウマを克服したブロッケンjr.の握力に破れ、「ローレライの青碧雪崩」をアリステラと共に喰らう事となる。

試合が業火のクソ力を発露させたアタルとアリステラの戦いになり、カットに入ろうとするがアタルに一蹴され、交代のタッチも業火のクソ力修得を優先するアリステラに拒まれ、一先ず試合を見守ることとなる。その後、アリステラがアタルにナパームストレッチをかけられるに及び、リングに飛び出し落下地点で己を緩衝としてアリステラを命に代えても守ろうとし、この行為がきっかけでアリステラはオメガのクソ力を発露させ、二本の背中の指を犠牲にナパームストレッチから脱出しアタルをダウンさせる。

満身創痍のアタルをアリステラは猛攻するもダウンさせることは出来ず、マリキータマンも加勢してツープラトン技「グロリアスエヴァンタイユ」で締めあげるもブロッケンjr.のカットで失敗。そして、アタルが発露した慈悲の力に圧倒され、ザ・マンへの復讐、アタルやザ・マンの敵意という呪いからクソ力も失ったアリステラが困惑する中、アリステラの胸中を思い激高して試合に乱入する。そして交代したブロッケンjr.を猛攻するが、威力不足の低い高さから決め技「マリキータ・デッドリーライド」を仕掛けるなど効果的なものでなく、そんな平静さを失った精神状態でアタルとブロッケンjr.をアリステラを理解していないものとして非難する。


アリステラはアタルからザ・マンに対する呪いを捨てる事がクソ力を習得する方法だと説かれるが、アリステラはザ・マンの恨みを捨てることは自身らの祖先に申し訳がたたないと断言し、ならば呪いこそがオメガの誇りとし、マリキータマンも如何なる呪われた道であろうと付き従うと決意を露わにした。

そして、アリステラと共にブロッケンjr.を倒さんと攻撃を仕掛けるが、アタルからの信頼とアリステラとマリキータマンをオメガの呪いから解放したいという決意から奮起する彼に手を焼くこととなる。

そこで再びロールシャッハ・ドットでアタルに見捨てられたと揺さぶりをかけようとするも、胸に浮かんだものは血盟軍で使われていた「最後まで望みを捨てずに戦え」という激励のLの文字であり、結果としてブロッケンjr.をさらに奮起させる事となりジャーマンスープレックスで反撃され、「天道羽根抜刀」も「ベルリンの赤い雨」で返され右羽を両断されてしまう。


それでもアリステラとツープラトン技「ブレーンズシャットダウンボンバー」を浴びせるも、それすらブロッケンjr.を倒す事は出来なかった。

リングに戻ったアタルに放ったツープラトン技「グレイブヤードスプラッシュ」は軽々とアタルの肉のカーテンに防がれ、アリステラと分断されたマリキータマンはアタルとブロッケンjr.のタッグ技「ナパームコンビネゾン」によって鉄柱に胸を打ち付けられる。

だが、それほどのダメージを受けながらも自らがアリステラの足を引っ張ることだけは避けようと、アリステラにタッチした後に力尽き、オメガの未来の為の最善の判断はその心のままに、と彼に託して地上に落下、K.O.された。

試合終了後、アリステラを大魔王サタンの粛清から守るため、自ら盾となってその身を槍に貫かれる。

左胸付近を思いっきり貫かれたが、ここでもタフさを見せ生存しており、喋れる程度には元気があった。ジャスティスマンによってサタンが退けられるとザ・マンの元に向かうアリステラにお前がオメガだ、と後を託した。


作中ではその後、直接の描写はないがアリステラたちは母星に帰還しており、マリキータマンも共に母星に帰っており、アリステラ達と共にザ・マンから預かった禁断の石臼を使って本格的な星の再生を目指す作業を行っていた。


刻の神編にてドミネーターエル・カイトと交戦中の

キン肉マンゼブラキン肉マンマリポーサの前に突如現れ、ゼブラとマリポーサとの共闘を提案する。

オメガの母星から地球に戻って来たいた理由は、母星で星の再生を目指す作業を取り掛かっている最中に、オメガの母星に現れた残虐の神から、時間超人の情報を教えられ、その情報によって自身らが本当に戦う相手の状態が分かったことで、アリステラから星のことは自身とパイレートマンが行うから、まずは自身が加勢に行くことを頼まれ、それを了承して地球に戻って来ていた。

時間超人とはマリポーサやゼブラ以上に自身が戦う理由があることから自身が戦いたいと言うも、ゼブラから既に四人のタッグマッチに決まっていると言われるが、なら自身とゼブラがタッグを組んで共に戦う提案をする。ゼブラからはついこの前に命をかけた試合をした相手とタッグを組めるかと反論されるも、それを聞いたマリポーサはマリキータマンの提案を面白いと言い、ゼブラのパートナーを自身では無くマリキータマンに譲った。この判断に関してゼブラはマリポーサへ文句を言うが、マリポーサからは、タッグマッチはコンビの相性が何より優先だと言った上で、自身とゼブラは邪悪五神に見染められた境遇自体は似ているが、それ以外は性質やファイトスタイルなどは大きく異なっており、お互いの事を理解しているわけでは無いと言い、だがゼブラとマリキータマンは前の戦いで真の死闘による命のやり取りをした間柄であることから、互いに相手の手の内や癖などを知っており、そして本気の戦いをしたことで不思議な絆が生まれており、互いにリスペクト精神が芽生えている筈だとパートナーをマリキータマンに譲った理由をゼブラに言った。

先の戦いで自身はゼブラに勝ったがそれは薄氷の勝利だと思っていて、自身はゼブラの実力は認めていると言う本心を言い、ゼブラからもマリキータマンのことは忌々しいが自身をああまで撃ち破る超人がいるとは思いもしなかったと言われ、マリキータマンとのタッグを組むのを納得して、ゼブラと共に新たなタッグ"エグゾセミサイルズ"を結成する。




使用技

余談にあるような事情のためか技が非常に多い。その名前の多くにはマリキータを始めとしたテントウムシを意味する用語が含まれていたり、技自体がテントウムシの要素を活かしたものがほとんどである。


マリキータフリップ

背中の翅で飛翔しダイビングヘッドバットを繰り出す技。


マリキータフライング

背中の翅で飛行する技。


ロールシャッハ・ドット

体の斑点を胸に集め、相手の深層心理を反映した模様を浮き上がらせる技。相手を動揺させる心理戦に用いる。作中で披露したのはカレクックの「黒い炎」、ゼブラの「シマウマ」、ソルジャーの「L」。

本心を隠しながら戦う相手には効果的だが強過ぎる心の持ち主』や『他者に依存し切っている為、主体性を持たない相手』には通用しないという弱点がある。


コキネリツイスター

背後から相手に絡みつき、左腕・胴・右足を同時に固める複雑な関節技。

実況には得意技と言われた。


ミミックニードル

背中の甲から棘を生やす技。背中への攻撃に対する防御技の一つ。

見た目に騙された相手の不意をつく攻撃でもあり、背中の羽が硬い毛で覆われている害虫のテントウムシダマシを例に出している(なおこれはテントウムシダマシ科の昆虫ではなく、マリキータマンの「テントウムシの中には」との発言、その特徴や作中の絵からテントウムシ科に属する草食性のテントウムシの一般名称のテントウムシダマシを指していると思われる)。後述の通り翅を開けるためそこには棘は生えていないが初使用時は普通に真ん中にも生えていた。


テントウムシダマシクラッシャー

ミミックニードルを生やした状態で背中から体当たりする技。


ウイングブックエンド

背中の甲を閉じて攻撃してきた相手の手足を挟む技。ミミックニードルと合わせて「オレの羽根に弱点などない」と自称する背中を守る技の一つ。同じく閉じて挟むカウンターであるパイレートマンのジャケットシャッターに似ている。


天道羽根抜刀

鞘翅を開き相手を切り刻む技。この技でカレクックを破った。


マリキータウィング

背中の翅を展開する。そこから飛翔しての回避や後述のウイングラッピングシャットに繋げる。


エクスキュースナースープレックス

垂直落下式のクロスアームスープレックス。


ロールシャッハ・インフリューエンス

ロールシャッハ・ドットの派生技で、胸に出したシマウマの模様を全身に移動させ、マリキータマンゼブラと呼ばれるような姿になりコキネリツイスターで捕らえたゼブラに縞模様を移し強制的に黒のゼブラへと変化させた。


シェルタリング・ピューパ

全身を蛹のような鎧に包む防御技。その見た目のため一部のファンの間ではサナギマンと比喩される。作者のインタビュー内容から登場させるにあたり実際にサナギマンの影響(かっこ悪かったのが不満)があった様子。


マリキータモルディング

相手を捕らえた蛹から脱皮する技。


マリキータピューパ二重殺

相手を拘束した蛹をジャーマンで投げ、高角度で頭から叩きつける一人ツープラトン式フロントスープレックス。


ウイングラッピングシャット

翅で相手を包み込み動きを封じる技。


ウイングラッピングブレーンクラッシャー

翅で拘束した相手を頭から鉄柱に叩きつける技。


マリキータピカレスクギロチン

相手を両腕を取り、頭からマットに叩きつける技。


マリキータエリコプテロ

背後から両腕で相手の両腕、両足で相手の両足を捕らえ、空中で回転・落下し胸から叩きつける技。


マリキータデッドリーライド

両腕で相手の両腕を捉え、相手の両膝の裏から両足を通し、相手の上にのしかかる体勢でマットに落下する技。アリステラ以外には使ったことが無かったという必殺技で、この技でゼブラを破った。


余談

あまりにも多彩すぎる技や掴みづらいキャラクター、ゆで理論を強く感じさせることから、一部読者からは「自称武人」「他の六鎗客の方が武人」などと言われてしまっている。

前述の異様なタフネスに加えて、フルメタルジャケッツ戦前後ではアリステラを焚きつけるような発言や彼よりも力の習得の方を気にしているような発言が見られたので連載当時はサタンのスパイ説すら存在した。

前述のサタンの攻撃とその後の生存確定もあって疑念も晴れて読者側でようやく作中では「やたらと頑丈なアリステラの親友」というキャラとして扱われていたのが確定したと言える(アリステラを焚きつけていたように見えたのも友情からくる激励に近いものだったのだろう)。


こういった影響もあって連載中からネタ方面で語られることも多い。

また、試合そのものは多彩な技を見せつけて接戦を繰り広げるという展開が多めだったり、アリステラの思いが明らかになってくる中で六鎗客側で絡みが続いたキャラでもある。

こうした点と登場回数の多さが影響したのかキン肉マン総選挙では2019(フェニックスvsアリステラ辺り)、2021(ジェロニモvsジ・エクスキューショナー辺り)の双方で37位(247票と135票)と新キャラの中では意外と健闘しており、pixivでも投稿数はネタ含めて多い方。


一方、正義超人側の負け展開が長く続いた六鎗客編の鬱屈とした展開と活躍が期待されていたゼブラが活躍できなかった中で後述のように優遇された面があり、殴っても殴っても全く堪えたように見えない異常なタフネスなども加わりキャラが掴めなかった部分もあって読者が好きになれないタイプとして苦手とするファンもいる。


週プレNEWSの企画「ゆで原画」にてゆでたまごの嶋田隆司(原作担当)によると、これまで昆虫の超人をリングで戦わせたことが無かったため、40年分溜まっていたアイデアのストックを惜しみなく注ぎ込んだということが明かされている。

実際、虫がモデルとなった超人はキン肉マンⅡ世デストラクションぐらいで、特有のギミックも頭部にある甲虫のようなハサミで相手を切断する程度であった。

そういったのもあってか2019年の総選挙でも当時アリステラやパイレートマンも絡めていたとはいえ推していきたいキャラとしてコメントを出している。

その結果が多彩すぎる技や異常なタフネスと言った前述の苦手とする評判につながっているとも言えるか。


オメガ・ケンタウリの回想シーンにおいてアリステラの自宅や街並みが描写される中、Mの形、丸い穴、テントウムシのような屋根というどう見てもマリキータマン(もしくはその一族)の家としか思われない建物が登場している。

周りの一般的な住宅は特徴があるとしてもΩやオメガマンのマスクに似た三角形の装飾を組み込んだ家なのでこの家は恐らく彼のものだとは思われるが真相は如何に……と思っていたら、2019年に週刊プレイボーイで発表された人気投票の際のコメントで彼の家と明言がなされた。母星でも明らかに目立つ周りに一切合わせる気のない自己主張の強い家である。

なお、回想でその後場面はアリステラの方に移るため一部ファンには近所説もあるがこっちは特に明確な根拠はない。


モデルとして噂されているのはWWE中邑真輔。ゼブラ戦で見せた特徴的な勝利ポーズが同じものである他、赤(と黒)のカラーリングやファイトスタイルなど参考にしたと思われる共通点も多い。なお、同様に中邑真輔のポーズを取ったのはサイコマンが挙げられこちらはモデルとして明言されている。


関連イラスト


関連タグ

キン肉マン テントウムシ

オメガ・ケンタウリの六鎗客 オメガマン・アリステラ

カレクック キン肉マンゼブラ


中邑真輔

プロフィール

属性オメガ・ケンタウリの六鎗客
出身地オメガ・ケンタウルス星団
身長212cm
体重141kg
超人強度8200万パワー

概要

オメガ・ケンタウリの六鎗客の一員である超人。名前はスペイン語テントウムシを意味するマリキータから。口癖は初期は「フィフィフィ」だったが現在は「キャミキャミ」に統一された。

完璧超人始祖編』に続く新シリーズで初登場。


人物

オメガ・ケンタウリの六鎗客の仲間が死亡した際、「力不足でこの戦場から消えた物を今更ウェットに擁護するつもりはない」と発言し、それに対して対戦相手のキン肉マンゼブラから「冷たいんだな」という言葉にも「俺の性分だ」とドライな対応をした。

しかし、その後即座に

「それがさっき死んだ同志を…我らオメガを侮辱するような発言をしたお前に対するオレ流の報復だーっ!」

戦死した2人を侮辱したゼブラに対して怒りを込めて発言しているおり、そもそもの六鎗客の来襲目的もあって本質は他のメンバーと同じくオメガの使命を果たす強い意思と仲間を想う情に厚い一面を持ち合わせている。

また、オメガの救済や復讐と言った使命のために戦う六鎗客の中において唯一「アリステラに認められたい」という想いを明確に語っている。

アリステラからは親友として扱われており、タッグを任せられる信頼も得ている。

マリキ―タマン自身、アリステラに対しても彼が背負うオメガへの使命感や仲間達への友情を理解した上で、彼がいかなる道を選んだとしても最後まで付き添うという覚悟を決めている。

もっとも、こうしたアリステラの苦悩を理解しながら従うマリキ―タマンの姿勢は、アリステラからすると『仲間』だけでなく『親友』までも自分に殉じてくれているという状況になり、フルメタルジャケッツ戦からすると彼の義務感をより意固地なものにしていた節はある。

また、友情パワーを六鎗客に知られない為に頑なに残虐戦法のみに徹したカレクックや最後まで心が折れなかったゼブラといった気高い芯の強さを見せる相手には敬意を払う一面もある。

総じてどちらかといえば熱い人物な様子。


戦闘スタイル

超人強度に優れたオメガの民において、マリキ―タマンにとってアリステラが初めて互角以上の勝負をした相手という実力者(唯一ではなくあくまで初めてなので六鎗客内での順位は不明。一応アリステラの回想でディクシア越え以前の相手としてはパイレートマンの一個前)。


打撃技、関節技、切断技などを一通り見せており、アリステラとのタッグ戦でもツープラトンを見せるなど多彩な技を見せている。


自称武人(「武人として」の台詞はカレクックの事を評した可能性もある)だがそのファイトスタイルは後述のロールシャッハドットによる心理分析を始めとして相手を分析、予測し確実な勝利を掴むクレバーなもの。特にゼブラ戦ではあえて戦いやすい黒を引き出す、友情パワーの発動を警戒して勝負を早めようとする、満身創痍のゼブラ相手に執拗なローキックで攻めるなどの堅実だがヒール寄りな手段で有利な展開に持ち込んだ。

逆に驚異的な精神面の強さを持つキン肉アタルとそのアタルに心酔し切っている為、アタルの手で簡単に精神が安定するブロッケンJr.という二人を相手にしたフルメタルジャケッツ戦では揺さぶりも通じずマリキータマンの方が動揺する場面も見られた。


また、上記のファイトスタイルを絡めながらも相手の攻撃を一通り受け、それを凌ぎきる恐るべきタフネスさも見せる。というより、1日のうちに試合相手の必殺技をその身に受ける激闘を連続で繰り広げておきながら3戦目に突入しても消耗した様子も見せず、もはやそのタフネスさは異常なレベルに達している(作中でも前後するが大体『キン肉マン』ではしっかりダメージを受けて2戦もすれば試合に支障が出てくるのだがそういう描写が特にない)。

しかもその辺りの耐久性や体力について作中で全く触れられていない。


容姿

名前の通りテントウムシのような姿で、寒色系が多い他の六鎗客の面々と比べると暖色系で目立つ。イラストでは赤色だがマッスルショットでは黄色になっているものもある。

顔も斑点模様で覆われているため確認はできないが、カレクックの目潰し攻撃は効果を発揮しており、後記の技を見る限り目はちゃんとある模様。

背中はそのままテントウムシを背負ったようになっており翅もある。拳のグローブはテントウムシグローブというそのまま過ぎる名前がついている。


劇中での活躍

カレクック戦

魔王サタンの指示で、前シリーズにて登場した“完璧超人始祖”の一人サイコマンの遺産を奪取すべく、自身を含む6人の超人(オメガ・ケンタウリの六鎗客)と共に、彼の研究室があるとされるスペインサグラダ・ファミリアに襲来。新たな危機に備えかの地を守衛していた正義超人たちと対峙し、特設Dリングでカレクックと対戦する。


試合前半はカレクックのローキックの猛攻を受け続けていたが、アリステラの追加命令を受けて反撃を開始。頭部にハイキックを2発蹴り入れ、羽で高く飛んでからの降下頭突き技「マリキータフラップ」で彼の背中を攻撃し、2度目の攻撃に入ろうとするがカレクックのカレールーを使った「オールスパイスシールド」からの「ガラムマサラサミング」で顔にルーを擦り込まれ、三角締め・顔面エルボーの残虐ファイトに持ち込まれる。

空中での回転技「マリキータフライング」で脱出してパイルドライバーで反撃に向かうが、これもカレクックのヨガ技で脱出されてしまい、隙を突く間もなく猛攻を受け続けてしまう。

ヨガ技「デモリッション・アーサナー」で受けた腹部の傷にカレールーを擦り込まれ、締め技「ガンジスブリーカー」で傷口を裂かれるが、あえて自らの身体を反らせることで脱出。胸部の斑点模様を動かして相手の深層心理を読み取る「ロールシャッハ・ドット」でカレクックの残虐ファイトが「仲間を殺された怨みから来る、理性的な怒り」であると見破り、立ち関節技「コキネリツイスター」で締める。これもカレクックの我を忘れるほどの怒りで脱出されたが、ボディプレスを受ける前に背中から「ミミックニードル」をカウンターにしてダメージを与え、以降もカレクックの攻撃を破り続け優位に立つ。

駆け付けたキン肉スグルの声を受けても頑なに友情パワーを出そうとしないカレクックの不器用さを憐み、コキネリツイスターでさらに苛んだ後、鋭い羽で切り刻む「天道羽根抜刀」でとどめを刺した。


キン肉マンゼブラ戦

サグラダ・ファミリアでの5試合が終了後、突如現れた4人の「元・キン肉星王位継承者候補」と対峙し、第四戦・イタリアカステル・デル・モンテにてキン肉マンゼブラと対戦。


まずは互いに得手とするボクシング対決になり、ヘビー級チャンピオンのゼブラと対等な実力を披露し拮抗するが、ゼブラのハイレベルな「技巧」ファイトに押され、マッスル・インフェルノをかけられてしまう。 だが、壁に叩きつけられる前に羽根を開いて横から上に軌道を変え技を強引に中断、そのまま「エクスキュースナースープレックス」で反撃する。 ゼブラはインフェルノを止めたマリキータマンの実力を高く評価するが、マリキータマンは「お前などに認められたところで何とも思わん」と語る。


オレが…本当に認められたいと思うのはただひとり 我らが頭目オメガマン・アリステラだけだーーっ!


と、かつて負け知らずだった自分と初めて互角以上の勝負を演じたアリステラへの敬意を示す。 それを聞いたゼブラは「では明日からお前はこのオレに屈服することになるわけか」と挑発しジャーマンをかけるも、ミミックニードルを喰らい傷を負う。

その後、マリキータマンは「お前は肝心なところでノッてこないな」と、ゼブラがあえて黒スタイルを封印していることを指摘。 ロールシャッハ・ドットでゼブラのトラウマであるシマウマ・キッドの顔を浮かび上がらせ、ゼブラに揺さぶりをかける。 しかし、ゼブラにとってはキッドの件は「一生背負うべき業」とすでに整理がついておりさしたる効果はなかった。

そこでマリキータマンはロールシャッハ・ドットをゼブラ柄に変化させ、コキネリツイスターで彼を捕らえるとその縞模様を直接ゼブラの肉体に移動させ、強引に黒色に染めたのだった。 目覚めた黒ゼブラは、再びインフェルノのセットアップにかかる。

前回のように羽根を開いて中断を狙うものの、今回はただのインフェルノではなかった。 ゼブラは羽根を押さえつけるようにクラッチを決め脱出を阻止したのだ。

改良型と言える「真・マッスル・インフェルノ」をモロに受けたマリキータマンだったが、頭部から流血しつつ「これだ…これが見たかった…」と恐るべきタフネスさで試合を続行。 続けて黒ゼブラの重いパンチラッシュを受けるが、蛹の如く硬い膜で全身を覆う「シェルタリングピューパ」でパンチを止め、ゼブラをクラッチ。そして自身は蛹の背から「脱皮」し、蛹ごとゼブラを投げる「マリキータピューパ二重殺」を決める。 さらに半透明の後ろ羽根でゼブラを包み込み動きを封じ、そのまま鉄柱に叩きつける「ウィングラッピングブレーンクラッシャー」でさらなるダメージを与えた。


マリキータマンがゼブラを黒スタイルにしたのは強い者と戦いたいという戦闘狂的な願望からではなく、強力な攻撃力をもつものの意固地で戦闘が単調になりがちな黒スタイルの方が組み易いとの判断からであった。事実、それからはマリキータマンはゼブラを圧倒し、白と黒の人格を融合させ元に戻ったゼブラをしても、黒の折のダメージの大きさもありその流れを変えることは出来ず、両手足を拘束さして上昇し、そのままリングに叩きつける「マリキータエリコプテロ」を受けダウンを奪われる事となる。

度重なるダメージを受けながらも立ち上がってきた満身創痍のゼブラに対し、マリキータマンはその挫けない心が脅威と、慢心する事無く友情パワーを発動される事を警戒してローキックで手堅くダメージを与え、それでも最後の力を振り絞り発動させたゼブラの真・マッスル・インフェルノを蓄積したダメージを突いて破り、天道羽根抜刀で切り刻む。猶も屈する事無く向かって来るゼブラに対してマリキータマンは自分と互角以上に戦った二人目の超人として最大の敬意を払い、アリステラ戦でしか見せなかった最大奥義「マリキータ・デッドリーライド」でとどめを刺した(ちなみにマリキータマンは前回のカレクックといいこの試合といい、六槍客の中で唯一2連勝を果たした)。


試合後、己を破った事への敬意として「サタンは絶対に信用するな」というゼブラの忠告に、思惑が一致するだけで信用などしていないドライな関係と返しながらも、「忠告だけは胸に留めておく」と率直に受けている。その上で計画を止める事はできないと決意を新たにした。


フルメタルジャケッツ戦

その後、アリステラと関ヶ原上空の立方体リングにて合流し、タッグ「オメガ・グロリアス」を結成してキン肉マンソルジャーことキン肉アタルと彼が残虐の神の力を借りてサタンの結界から呼び出されたブロッケンJr.のタッグ「フルメタルジャケッツ」と戦う。

序盤では先鋒となり、フルメタルジャケッツ先鋒のブロッケンjr.の「ベルリンの赤い雨」を完封し、アタルのビンタで力みを解いたブロッケンjr.を圧倒する。更にロールシャッハ・ドットでアタルに依存していると揺さぶりを掛けようとするも、アタルとの絆を確信していたブロッケンjr.には通用せず、アタルとのツープラトン技「バトルフィールドドロップキック」「ドリル・ア・ホールキャノンドライバー」を立て続けに受け、ブロッケンjr.に代わったアタルにシャープシューターで痛めつけられ、ここで救援に入ったアリステラと交代することとなる。

アタルとアリステラの激闘のなか、アリステラの挑発に乗ったアタルの隙をつく形でマリキータマンは再び参戦し、アリステラとのツープラトン技「グロリアスサンクションクラッシュ」でアタルをダウンさせ更にアリステラと関節技で痛めつけるもブロッケンjr.のカットに妨害される。

アタルと交代したブロッケンjr.を叩くことでアタルの業火のクソ力を発露させようと目論むアリステラに応じ、「地獄のネジ廻し」に似たツープラトン技「アンセンションギムレット」を仕掛けるもトラウマを克服したブロッケンjr.の握力に破れ、「ローレライの青碧雪崩」をアリステラと共に喰らう事となる。

試合が業火のクソ力を発露させたアタルとアリステラの戦いになり、カットに入ろうとするがアタルに一蹴され、交代のタッチも業火のクソ力修得を優先するアリステラに拒まれ、一先ず試合を見守ることとなる。その後、アリステラがアタルにナパームストレッチをかけられるに及び、リングに飛び出し落下地点で己を緩衝としてアリステラを命に代えても守ろうとし、この行為がきっかけでアリステラはオメガのクソ力を発露させ、二本の背中の指を犠牲にナパームストレッチから脱出しアタルをダウンさせる。

満身創痍のアタルをアリステラは猛攻するもダウンさせることは出来ず、マリキータマンも加勢してツープラトン技「グロリアスエヴァンタイユ」で締めあげるもブロッケンjr.のカットで失敗。そして、アタルが発露した慈悲の力に圧倒され、ザ・マンへの復讐、アタルやザ・マンの敵意という呪いからクソ力も失ったアリステラが困惑する中、アリステラの胸中を思い激高して試合に乱入する。そして交代したブロッケンjr.を猛攻するが、威力不足の低い高さから決め技「マリキータ・デッドリーライド」を仕掛けるなど効果的なものでなく、そんな平静さを失った精神状態でアタルとブロッケンjr.をアリステラを理解していないものとして非難する。


アリステラはアタルからザ・マンに対する呪いを捨てる事がクソ力を習得する方法だと説かれるが、アリステラはザ・マンの恨みを捨てることは自身らの祖先に申し訳がたたないと断言し、ならば呪いこそがオメガの誇りとし、マリキータマンも如何なる呪われた道であろうと付き従うと決意を露わにした。

そして、アリステラと共にブロッケンjr.を倒さんと攻撃を仕掛けるが、アタルからの信頼とアリステラとマリキータマンをオメガの呪いから解放したいという決意から奮起する彼に手を焼くこととなる。

そこで再びロールシャッハ・ドットでアタルに見捨てられたと揺さぶりをかけようとするも、胸に浮かんだものは血盟軍で使われていた「最後まで望みを捨てずに戦え」という激励のLの文字であり、結果としてブロッケンjr.をさらに奮起させる事となりジャーマンスープレックスで反撃され、「天道羽根抜刀」も「ベルリンの赤い雨」で返され右羽を両断されてしまう。


それでもアリステラとツープラトン技「ブレーンズシャットダウンボンバー」を浴びせるも、それすらブロッケンjr.を倒す事は出来なかった。

リングに戻ったアタルに放ったツープラトン技「グレイブヤードスプラッシュ」は軽々とアタルの肉のカーテンに防がれ、アリステラと分断されたマリキータマンはアタルとブロッケンjr.のタッグ技「ナパームコンビネゾン」によって鉄柱に胸を打ち付けられる。

だが、それほどのダメージを受けながらも自らがアリステラの足を引っ張ることだけは避けようと、アリステラにタッチした後に力尽き、オメガの未来の為の最善の判断はその心のままに、と彼に託して地上に落下、K.O.された。

試合終了後、アリステラを大魔王サタンの粛清から守るため、自ら盾となってその身を槍に貫かれる。

左胸付近を思いっきり貫かれたが、ここでもタフさを見せ生存しており、喋れる程度には元気があった。ジャスティスマンによってサタンが退けられるとザ・マンの元に向かうアリステラにお前がオメガだ、と後を託した。


作中ではその後、直接の描写はないがアリステラたちは母星に帰還しており、マリキータマンも共に母星に帰っており、アリステラ達と共にザ・マンから預かった禁断の石臼を使って本格的な星の再生を目指す作業を行っていた。


刻の神編にてドミネーターエル・カイトと交戦中の

キン肉マンゼブラキン肉マンマリポーサの前に突如現れ、ゼブラとマリポーサとの共闘を提案する。

オメガの母星から地球に戻って来たいた理由は、母星で星の再生を目指す作業を取り掛かっている最中に、オメガの母星に現れた残虐の神から、時間超人の情報を教えられ、その情報によって自身らが本当に戦う相手の状態が分かったことで、アリステラから星のことは自身とパイレートマンが行うから、まずは自身が加勢に行くことを頼まれ、それを了承して地球に戻って来ていた。

時間超人とはマリポーサやゼブラ以上に自身が戦う理由があることから自身が戦いたいと言うも、ゼブラから既に四人のタッグマッチに決まっていると言われるが、なら自身とゼブラがタッグを組んで共に戦う提案をする。ゼブラからはついこの前に命をかけた試合をした相手とタッグを組めるかと反論されるも、それを聞いたマリポーサはマリキータマンの提案を面白いと言い、ゼブラのパートナーを自身では無くマリキータマンに譲った。この判断に関してゼブラはマリポーサへ文句を言うが、マリポーサからは、タッグマッチはコンビの相性が何より優先だと言った上で、自身とゼブラは邪悪五神に見染められた境遇自体は似ているが、それ以外は性質やファイトスタイルなどは大きく異なっており、お互いの事を理解しているわけでは無いと言い、だがゼブラとマリキータマンは前の戦いで真の死闘による命のやり取りをした間柄であることから、互いに相手の手の内や癖などを知っており、そして本気の戦いをしたことで不思議な絆が生まれており、互いにリスペクト精神が芽生えている筈だとパートナーをマリキータマンに譲った理由をゼブラに言った。

先の戦いで自身はゼブラに勝ったがそれは薄氷の勝利だと思っていて、自身はゼブラの実力は認めていると言う本心を言い、ゼブラからもマリキータマンのことは忌々しいが自身をああまで撃ち破る超人がいるとは思いもしなかったと言われ、マリキータマンとのタッグを組むのを納得して、ゼブラと共に新たなタッグ"エグゾセミサイルズ"を結成する。




使用技

余談にあるような事情のためか技が非常に多い。その名前の多くにはマリキータを始めとしたテントウムシを意味する用語が含まれていたり、技自体がテントウムシの要素を活かしたものがほとんどである。


マリキータフリップ

背中の翅で飛翔しダイビングヘッドバットを繰り出す技。


マリキータフライング

背中の翅で飛行する技。


ロールシャッハ・ドット

体の斑点を胸に集め、相手の深層心理を反映した模様を浮き上がらせる技。相手を動揺させる心理戦に用いる。作中で披露したのはカレクックの「黒い炎」、ゼブラの「シマウマ」、ソルジャーの「L」。

本心を隠しながら戦う相手には効果的だが強過ぎる心の持ち主』や『他者に依存し切っている為、主体性を持たない相手』には通用しないという弱点がある。


コキネリツイスター

背後から相手に絡みつき、左腕・胴・右足を同時に固める複雑な関節技。

実況には得意技と言われた。


ミミックニードル

背中の甲から棘を生やす技。背中への攻撃に対する防御技の一つ。

見た目に騙された相手の不意をつく攻撃でもあり、背中の羽が硬い毛で覆われている害虫のテントウムシダマシを例に出している(なおこれはテントウムシダマシ科の昆虫ではなく、マリキータマンの「テントウムシの中には」との発言、その特徴や作中の絵からテントウムシ科に属する草食性のテントウムシの一般名称のテントウムシダマシを指していると思われる)。後述の通り翅を開けるためそこには棘は生えていないが初使用時は普通に真ん中にも生えていた。


テントウムシダマシクラッシャー

ミミックニードルを生やした状態で背中から体当たりする技。


ウイングブックエンド

背中の甲を閉じて攻撃してきた相手の手足を挟む技。ミミックニードルと合わせて「オレの羽根に弱点などない」と自称する背中を守る技の一つ。同じく閉じて挟むカウンターであるパイレートマンのジャケットシャッターに似ている。


天道羽根抜刀

鞘翅を開き相手を切り刻む技。この技でカレクックを破った。


マリキータウィング

背中の翅を展開する。そこから飛翔しての回避や後述のウイングラッピングシャットに繋げる。


エクスキュースナースープレックス

垂直落下式のクロスアームスープレックス。


ロールシャッハ・インフリューエンス

ロールシャッハ・ドットの派生技で、胸に出したシマウマの模様を全身に移動させ、マリキータマンゼブラと呼ばれるような姿になりコキネリツイスターで捕らえたゼブラに縞模様を移し強制的に黒のゼブラへと変化させた。


シェルタリング・ピューパ

全身を蛹のような鎧に包む防御技。その見た目のため一部のファンの間ではサナギマンと比喩される。作者のインタビュー内容から登場させるにあたり実際にサナギマンの影響(かっこ悪かったのが不満)があった様子。


マリキータモルディング

相手を捕らえた蛹から脱皮する技。


マリキータピューパ二重殺

相手を拘束した蛹をジャーマンで投げ、高角度で頭から叩きつける一人ツープラトン式フロントスープレックス。


ウイングラッピングシャット

翅で相手を包み込み動きを封じる技。


ウイングラッピングブレーンクラッシャー

翅で拘束した相手を頭から鉄柱に叩きつける技。


マリキータピカレスクギロチン

相手を両腕を取り、頭からマットに叩きつける技。


マリキータエリコプテロ

背後から両腕で相手の両腕、両足で相手の両足を捕らえ、空中で回転・落下し胸から叩きつける技。


マリキータデッドリーライド

両腕で相手の両腕を捉え、相手の両膝の裏から両足を通し、相手の上にのしかかる体勢でマットに落下する技。アリステラ以外には使ったことが無かったという必殺技で、この技でゼブラを破った。


余談

あまりにも多彩すぎる技や掴みづらいキャラクター、ゆで理論を強く感じさせることから、一部読者からは「自称武人」「他の六鎗客の方が武人」などと言われてしまっている。

前述の異様なタフネスに加えて、フルメタルジャケッツ戦前後ではアリステラを焚きつけるような発言や彼よりも力の習得の方を気にしているような発言が見られたので連載当時はサタンのスパイ説すら存在した。

前述のサタンの攻撃とその後の生存確定もあって疑念も晴れて読者側でようやく作中では「やたらと頑丈なアリステラの親友」というキャラとして扱われていたのが確定したと言える(アリステラを焚きつけていたように見えたのも友情からくる激励に近いものだったのだろう)。


こういった影響もあって連載中からネタ方面で語られることも多い。

また、試合そのものは多彩な技を見せつけて接戦を繰り広げるという展開が多めだったり、アリステラの思いが明らかになってくる中で六鎗客側で絡みが続いたキャラでもある。

こうした点と登場回数の多さが影響したのかキン肉マン総選挙では2019(フェニックスvsアリステラ辺り)、2021(ジェロニモvsジ・エクスキューショナー辺り)の双方で37位(247票と135票)と新キャラの中では意外と健闘しており、pixivでも投稿数はネタ含めて多い方。


一方、正義超人側の負け展開が長く続いた六鎗客編の鬱屈とした展開と活躍が期待されていたゼブラが活躍できなかった中で後述のように優遇された面があり、殴っても殴っても全く堪えたように見えない異常なタフネスなども加わりキャラが掴めなかった部分もあって読者が好きになれないタイプとして苦手とするファンもいる。


週プレNEWSの企画「ゆで原画」にてゆでたまごの嶋田隆司(原作担当)によると、これまで昆虫の超人をリングで戦わせたことが無かったため、40年分溜まっていたアイデアのストックを惜しみなく注ぎ込んだということが明かされている。

実際、虫がモデルとなった超人はキン肉マンⅡ世デストラクションぐらいで、特有のギミックも頭部にある甲虫のようなハサミで相手を切断する程度であった。

そういったのもあってか2019年の総選挙でも当時アリステラやパイレートマンも絡めていたとはいえ推していきたいキャラとしてコメントを出している。

その結果が多彩すぎる技や異常なタフネスと言った前述の苦手とする評判につながっているとも言えるか。


オメガ・ケンタウリの回想シーンにおいてアリステラの自宅や街並みが描写される中、Mの形、丸い穴、テントウムシのような屋根というどう見てもマリキータマン(もしくはその一族)の家としか思われない建物が登場している。

周りの一般的な住宅は特徴があるとしてもΩやオメガマンのマスクに似た三角形の装飾を組み込んだ家なのでこの家は恐らく彼のものだとは思われるが真相は如何に……と思っていたら、2019年に週刊プレイボーイで発表された人気投票の際のコメントで彼の家と明言がなされた。母星でも明らかに目立つ周りに一切合わせる気のない自己主張の強い家である。

なお、回想でその後場面はアリステラの方に移るため一部ファンには近所説もあるがこっちは特に明確な根拠はない。


モデルとして噂されているのはWWE中邑真輔。ゼブラ戦で見せた特徴的な勝利ポーズが同じものである他、赤(と黒)のカラーリングやファイトスタイルなど参考にしたと思われる共通点も多い。なお、同様に中邑真輔のポーズを取ったのはサイコマンが挙げられこちらはモデルとして明言されている。


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