概要
サグラダ・ファミリアは聖家族贖罪教会(カタルーニャ語:Temple Expiatori de la Sagrada Família)という正式名称を持つ、スペインのバルセロナ市にあるカトリックのバシリカ(教会堂)である。
カタルーニャ出身の建築家アントニ・ガウディの未完作品。
1882年に着工。ガウディが詳細な設計図を残さないまま1926年に没した後も代々の建築家による補完を経ながら建設工事が続けられた。
2005年、世界遺産指定。2010年にはローマ教皇ベネディクト16世により聖別が行われ正式に教会堂となった。
なお、現在の所2026年に完成する見込みとされている。そもそもガウディが図面を遺さなかったため平成初頭辺りではまだ「あと700年」とさえ言われたが、21世紀になる頃には「あと2、300年」と縮まりだし、2018年の今となっては若年層の大半は完成を目にすることができる計算になった。資金が調達できたこと、CADなどを使った建築設計の迅速化がこれを可能にしたのであろう。
東側はイエス・キリスト生誕を描いた『生誕のファザード』、西側はキリストの処刑など受難を描いた『受難のファザード』となっている。
余談
- 2006年、直下にスペイン高速鉄道(AVE)の地下線建設計画が持ち上がったが、その調整途上で当局には未届けの"違法建築"だったことが判明した。その後追認される形で建築続行が承認されているが、法的な建築許可月日はまさかの2019年6月7日。外部リンク
- 横浜駅は「(1928年の現在地での開業以来)長期間にわたり工事中の状態が続いている」ことから一部で「日本のサグラダ・ファミリア」という別称がある。サグラダ・ファミリアの方に上記の通り一応の完成目処が立ったため、本家を追い越してしまう可能性すら出てきた。それどころか最近では渋谷駅というライバルまで浮上している。
- 工事期間がやたら長いもの、完成の目処が立たないものの代表格のように扱われているが、実は教会としてはそこまで長い工事期間ではなかったりする。たとえばドイツ・レーゲンスブルクの大聖堂は竣工まで360年かかっているし、ケルン大聖堂は、1248年の着工から300年経っても完成せず、財政難を理由に工事が中断。19世紀になってからようやく完成したため、中断期間も含めれば600年以上も未完成だったことになる。
- サクラダファミリアは本来の意味では誤記に該当するのだが、さりげなくサクラクエストにおいて言及される事になった。