概要
州都、中心都市はバルセロナ。
首都マドリードを中心とした中央(カスティーリャ)には対抗心があり、独自の民族意識、文化を尊重し、独立機運がある。
独立したい理由
元々、カタルーニャは豊かな場所であり、貧しいスペインの中では裕福な地域だった。
しかし、EU問題でスペインが債務問題を起こし、加えて通貨ユーロの問題から独立して独自の通貨を使用しながら新しい国づくりを行う事を模索している。
元々、レコンキスタの過程でカタルーニャ王家が断絶しカスティーリヤ王家と統合せざるを得なかったことに端を喫するカスティーリヤとの対立は現代まで尾を引いている。
スペイン共和制時代には、再三に渡る共和国の混乱に乗じて当時の自治州代表リュイス・クンパニィス(リュイス・クンパンチ)率いるカタルーニャ共和国の独立を宣言したこともある。しかし中央政府は、共和国側と激しく対立するフランコ総統勢力は元より、クンパニィスが属した共和国政府側もその独立を認めなかった。
そしてスペイン内戦がフランコの勝利に終わると、国家反逆の罪でクンパニィスは軍事裁判にかけられ即日処刑された。欧州の地方首長が在職中に死刑となったのは彼が唯一の例とされる。
以後、70年に渡り独立の火は燻りこそすれ、長いフランコの抑圧時代と、その後の融和時代の間明確に表れることはなかった…が、近年になってその運動は激しさを増しつつある。
余談であるが、スコットランド以外の欧州各国(地域)の独立問題は、ユーロ絡みが多いとされ、カタルーニャもそれが独立希望の一因となっている。
しかし欧州連合はカタルーニャを独立国と認めたくない傾向が強く、更に国連もカタルーニャ独立を認めていない。
そうした中で中央政府が独立派に暴力を振るう事件も相次いでいる。
尚、欧州連合がカタルーニャ独立を認めないのは認めてしまうとEUやユーロの影響が弱体化し、EU崩壊が到来する事を恐れるのが原因である。(つまり、EUの利権を守りたいだけ…。)