プロフィール
属性 | オメガ・ケンタウリの六鎗客 |
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出身地 | オメガ・ケンタウルス星団 |
身長 | 260cm |
体重 | 1.2t |
超人強度 | 6200万パワー |
主な必殺技 | ジェノサイドギヤ |
概要
オメガ・ケンタウリの六鎗客の一員である超人。笑い声は「ギュイギュイ」「ギシュギシュ」。
『完璧超人始祖編』に続く新シリーズで初登場。
体の中央に備わったあらゆるものを粉砕する歯車状のメカニズム「ジェノサイドギヤ」を武器とする巨漢超人。
勿論、巨漢なだけあってギヤへと相手を引き込む怪力も持っている。
また『ギヤに引き込まれない為の攻め方をされると弱い』という自身の弱点を理解しており手足のギアを回転させて関節技を返す事も出来る。
彼はそのジェノサイドギヤをオメガの叡智の結晶とし、例え自らが敗北しようとその回転を止める事も破壊する事も出来ないと絶大な自信を持ち、同時にそれを誇りに思っている。
自負する通りジェノサイドギヤは凄まじく頑丈でキン肉マンビッグボディの凄まじい攻撃にも敗れる最後の最後まで破壊されなかった(それでも痛みは感じるのかビッグボディの顔面パンチは回避していた)。
地球への思い入れが特に強く、オメガの民が地球本来の支配者であることを強く主張している。
当初名前は「ギアマスター」だったが、第222話で変更された模様。
劇中での活躍
ベンキマン戦
魔王サタンの指示で、前シリーズにて登場した“完璧超人始祖”の一人サイコマンの遺産を奪取すべく、自身を含む6人の超人(オメガ・ケンタウリの六鎗客)と共に、彼の研究室があるとされるスペインのサグラダ・ファミリアに襲来。新たな危機に備えかの地を守衛していた正義超人たちと対峙し、特設Aリングでベンキマンと対戦する。
ベンキマンのテクニカルな攻撃をものともせず、ギヤで粉砕しようと猛攻。フライングニールキックでダメージを与えた後、追撃で放ったムーンサルトプレスを避けられ、ロメロスペシャルで反撃されるも、手首・足首のギヤを高速回転させて脱出。一進一退の攻防の中でついにベンキマンを捕らえ、身体ごと破壊しようとするが、彼の水流攻撃「ベンキーヤウォッシング」でギヤをスムーズに回転させるための油を流されてしまう。
さらに「火事場のクソ力」らしき力によってジャーマンスープレックスでリングの鉄柱に叩き付けられるも、その際にギヤに刺さった鉄柱を抜いた勢いでギヤの回転を復活させる。
ギヤを高速回転させて風を起こす「ギヤハリケーン」で二度目のベンキーヤウォッシングを吹き飛ばし、再びベンキマンを捕らえる。しかし取り外し可能な彼の頭のエラードオブジェをギヤの中央に挟まれたことで回転が悪くなり、延髄斬りを食らってダウン。そこからのアリダンゴで小さくされ、「恐怖のベンキ流し」の餌食となったが、なんとベンキマンの体に無数のギヤを侵食させ、その回転を推進力に変換して便器の中から這い上がるというおぞましい方法で脱出。そのまま三度目の正直ならぬジェノサイドギヤで遂に粉砕処刑した。
ちなみにⅡ世でベンキマンは故人扱いなので意外なことにこのギヤマスターがベンキマンを殺した超人となった。(しかしキン肉マンⅡ世ではベンキマンの遺影がヨボヨボな爺さんになってたために寿命死となっているので彼が殺したわけではない。)
しかしベンキマン戦後アリステラ達に目的の一つである「火事場のクソ力」らしき力と対峙した収穫を聴かれ、「収穫は…、なかった!」と言った所、仲間達から「ただの流され損」「実際最後は危なかった」等言われ、かなり気まずい雰囲気になり「汚名は次の戦いでそそぐ」と冷や汗を垂らしながら誓うハメになった。
キン肉マン ビッグボディ戦
サグラダ・ファミリアでの5試合が終了後、突如現れた4人の「元・キン肉星王位継承者候補」と対峙し、第二戦・中国の紫禁城でキン肉マンビッグボディと対決(この時、ビッグボディと戦うのは怪力を披露していたパイレートマンだと思っていた読者もおり驚かれていたが、見ての通りギヤマスターも相当な巨体の持ち主である)。
上記のように第一戦後はヘイルマンにからかわれ怒っていたが、彼の死に対しては「お前の仇はオレがとってやるぜーっ」と仲間内でもある意味一番怒りを露にしている。
序盤からビッグボディを「ニセモノ」呼ばわりし見下していたが、試合には手を抜かず、容赦なくジェノサイドギヤの餌食にせんと積極的に攻めていく。
ビッグボディのトラウマを利用してマッスル・リベンジャーの始動である連続ヘッドバットを仕掛けて彼を精神的に追い込むが、しかし逆にトラウマ克服の機会を与える結果となりこの目論見は失敗。
一皮剥けて強靭なメンタルを身に着けたビッグボディの「進化」を認め、自身もハイパージェノサイドモードなる本気の形態を開放し、攻撃性をよりアップさせて対抗する。
そして空中で「アンティキティラ・ビーフケーク・プロセッサー」に捕らえ、ビッグボディを頭からギヤに押し込み処刑しようと狙うが、半ばで強引に脱出され、おまけに彼がものすごい石頭だったせいで大したダメージは与えられなかった。
そればかりか上空に現れた、この地に踏み入った偽りの王のもとに落ちるという軒轅星に「ニセモノ」と判断される不安を払拭する為のビッグボディへの「ニセモノ」呼ばわりであった事をビッグボディ当人に指摘される事となる。
それでも頑丈さを前面に出して、「強力」な重い攻撃を幾度も身に受けながらもまったく疲弊する様子は見せず、両者共一歩も退かなかった。
だが、ビッグボディが放った「強力エクスプロイダー」の衝撃でリングの周りに黄砂が巻き上がったことにより、戦況が変わる。
ビッグボディは竜巻を起こし、空中に集めたその黄砂をボール状に圧縮、ジェノサイドギヤへ向けて投擲する。
超人を何度巻き込もうと回転を止めなかったジェノサイドギヤだが、大量の砂を噛まされたことにより完全に停止してしまう(ベンキマン戦にて自身のギアの古さを誇示していたが地球が出来た頃からある砂に敗北するという皮肉な展開である)。
アイデンティティを失いもはや戦意も尽きたか、そのままメイプルリーフクラッチを受けてKOされる。
それが原因で死には至らず、最後は揺れる軒轅星を見上げながら、「どうすれば過去の過ちを許してもらうことができるのか」を問いかけるも、その答えを聞けず、「神ってやつは不公平だと思わないか」「流れ星に願いを叶えられる身分になりたかった」と切ない胸の内を吐露しつつ、空から降って来た軒轅星に押しつぶされてしまう。直後ビッグボディは慌てて軒轅星をどかそうとするもすでに事切れており、その姿にビッグボディは「本当に神ってやつは不公平だ」と複雑な心境になるのだった。