概要
明朝・清朝、とくに今に残る清朝時代の建物が有名。現在は故宮博物院の敷地の一つに入る。元帝国の初代皇帝フビライ・ハンが自身の寝所としてたてた宮城が母体である、フビライはかつて秦に存在した阿房宮を再現しようとしたとされる。
元朝が滅ぶと、明の朱元璋(洪武帝)は元王朝の宮殿を破壊させた。永楽帝の時代に入り、1406年に元王朝の宮殿の跡地に今の紫禁城の建設を開始した。建設には100万人以上の労働者を使い、14年の歳月を要した。その後約220年間、皇帝の宮城となる。そして300年続いた明帝国も滅び、異民族出の清帝国が北京に進出し、以後大清皇帝の宮城となる。康熙帝と乾隆帝の時代にほぼ今の形に改築され清朝280年の中心として活動をした。
清帝国の体制が衰え、列強軍の攻撃で宮城の一部は焼失する。その後1917年に清が事実上滅亡認定された後も最後の皇帝であった宣統帝は1924年までここに住んでいた。宣統帝退去後の紫禁城は、故宮と呼ばれる博物館になった。以後の歴史は故宮記事を参照のこと。
関連タグ
・朝廷:紫禁城が最初。
・故宮
・中南海:中華人民共和国の中国共産党の本部がおかれている地区、民間人は立ち入りができない。明朝・清朝時代においても大臣や将軍の住まいが置かれ、中華民国時代には中央政府が置かれていたりした。
・御城プロジェクト:RE:擬人化したキャラクターが登場する