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キン肉マンマリポーサ

きんにくまんまりぽーさ

『キン肉マンマリポーサ』とは、ゆでたまごによる漫画作品『キン肉マン』の登場人物。
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概要編集

キン肉星王位争奪編』に登場した重要人物の1人。本名は「ジョージ」。


数々の偉業を成し遂げたキン肉スグルの第58代キン肉星大王即位に前向きな姿勢を示した超人100柱に反し、危機感を募らせて保身を目論んだ邪悪五神のうち飛翔の神憑依によって絶大な超人強度を授かり、キン肉星王位継承権候補者『運命の5王子』の1人として名乗りを上げる。


設定編集

キン肉マンマリポーサ

生年月日1960年4月1日
出身/代表国キン肉星→モクテスマ星/メキシコシティ
年齢24歳
身長185㎝
体重100㎏
超人種別運命の5王子(邪悪五神)
超人強度90万パワー→1億パワー
異名盗人ジョージ→華麗なる軽業師
必殺技モクテスマ・ディフェンス、マッスル・リベンジャー
獲得タイトルなし
声優佐藤正治

褐色に立襟半袖のショートスーツに身を包むが、コスチュームの全体像では


  • 元祖:マスク(青+白)、ショートスーツ(紅)、ショートタイツ(紅)、リングシューズ(紅)
  • 原作版:マスク(青+白)、ショートスーツ(青+白)、ロングタイツ(青)、リングシューズ(白)
  • アニメ版:マスク(青+白)ワンピーススーツ(紫+白)、リングシューズ(白)

の3系統が存在する。


スペイン語を意味するマリポーサ(mariposa)の名の如く、185cm100kgの体格からは想像し得ない身軽さと他の追随を許さない精密な平衡感覚を活かしたルチャ・リブレを主戦法に据える。マリポーサ以前の純粋なルチャドールは「千の顔を持つ男」「仮面貴族」の異名を持つレジェンドレスラーミル・マスカラス』をモチーフとしたスカイマンだけであり、多種多彩なファイトスタイルが存在する作中でも特に珍しい史上2人目のメキシカンスタイルレスラーである。


人物編集

故郷のモクテスマ星は地球やキン肉星に比べて大気中の酸素含有率が半分しか無いにもかかわらず、常備するべき酸素ボンベすら買えないほど貧しい家庭で年齢を重ねるうちに徐々に心が荒み、のうのうと暮らす富裕層を憎み金持ち専門への盗賊へと身をやつす。(ある意味では義賊?)しかし、この過酷な環境下での泥棒生活が強靭な心肺機能と筋肉のバネを育み、常人を遥かに凌ぐ身体能力の獲得に繋がった。


性格は冷静沈着で、たとえ味方が倒れても他の候補者のような動揺や叱責をほとんど見せず、むしろその健闘を心から称える発言を進んで行う。マリポーサにスカウトされたチームメイト一同も、彼のために決死の覚悟で試合に臨むなど精神的結束力の強さを感じさせ、キン肉マンやロビンマスクをして「風格・実力共に申し分なく、王にしてもおかしくなかった」と高く評価されると共に「ただひとつの欠点は心が貧しすぎたことだ」と惜しまれている。


それが証拠に、過去に経験した極貧生活が起因して裕福な環境で育ったエリートに対する憎悪が人一倍強く、そうした経緯から金持ちの家を狙う泥棒稼業に手を染めたことを自ら告白し、特にアニメ版ではその不遇と決意が克明に描写されている。


運命の五王子たちの中でも一際精神的に安定して冷静沈着であり、他者の適材適所を見抜く慧眼と味方であれば属性やイデオロギーに縛られず対話する柔軟な姿勢を持つ。理屈で頭から抑えつけたりせず感情の赴くまま突っ走らず口数は少ないが伝えるべき場面ではちゃんと言葉にして助言やアドバイスを出せるグループのバランサーとして申し分ない人物。

新章では描き分けの為か如何せん灰汁が強い個性の塊になってきた他の3王子に比べ中庸・中立で物事を大局的に判断できる視点と多少のことでは動じない胆力を持った落ち着きを見せている。

4王子内で知性担当かつ暫定的にリーダーを務めるスーパーフェニックスが贖罪を強く意識する責任感や生来の高慢な性格からいまいち素直に物事を伝えられないのでそれを補うクラス委員長的な(ハラボテではない)役割を果たし、その話術を生かしてオメガ編ではキン肉マンら正義超人らと亀裂が生じないよう尽力した。

かつての弱点であった「心の貧しさ」を克服したその立ち振る舞いはまさに王の器であり、逆にこれ程の傑物が盗っ人に身を落とさねばならないモクテスマ星はどれだけ悲惨な世紀末ぶりなんだとファンからは嘆かれることも。




  • 補足資料:アニメ版設定

母と妹、そしてマリポーサの3人家族で育ち、モクテスマ星の過酷な環境下で貧困に耐える暮らしを続けていた。

零下何十度という氷点下で母は凍える手に息を吹きかけながら内職で糊口をしのぎ、子供達を食べさせるために空き腹を抱えながら自分の分の食事を幼い兄妹に譲る日々。妹は幼少期から病を患い、貧しさ故に入院させることも薬を買うことも出来ず、ついに帰らぬ人となった。今際の際、妹は残される兄や母を悲しませまいと歌を歌いながら息を引き取ったという。妹のために何もしてやれず、ただ見守ることしか出来なかった己への憤りがやがて金持ちに対する恨みへと転じ、いつしか各地の資産家を標的とした窃盗を働くようになった…とされている。これに対して二階堂マリは、幼稚園の子供たちに「同情はするけど、貧乏になった人が皆泥棒になるわけじゃない」「問題はその人の心の持ち方次第」と説き、彼が悪道に進んだ経緯を否定している。


後の『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』で再登場した際には理性的な面が強調され、心の貧しさを克服したとも考えられるが、「盗っ人ジョージとして名を馳せた私が奪われっぱなしでは屈辱的」と過去の経歴を否定することもしておらず、これまで足枷となっていたコンプレックスをも内包した精神面の成長振りが描かれている。炎に身を包んだままコーナーポストに立ち、終始寡黙で冷静だったマリポーサが雄弁に己のポリシーを語る姿はまさに蝶のような気高さすら感じさせた。


実力編集

まさしく「蝶のように舞い蜂のように刺す」を体現した華麗で高度な空中殺法を得意とし、リングを縦横無尽に舞い飛びながら強力な打撃や投げで強襲する攻め、持ち味の身軽さで相手の反撃を的確に捌く守りを巧みに使い分ける。

特に足の力は強く空中殺法以外にもヘイルマンのガードを無理やりこじ開ける程の回し蹴りや相手の胴を締め上げながらのヘッドバット等様々な技を使える。

また、投げ飛ばされても瞬時に体制を立て直し無効化してしまう。


また、かつて盗み出したロビン一族の家宝「アノアロの杖」の火炎操作能力を火種として発動する攻防一体の妙技『モクテスマ・ディフェンス』を隠し持ち、洞察力の鋭さも相まって攻守いずれも簡単には隙を与えないインテリジェンスファイター。


自身最大の必殺技にしてキン肉大神殿の秘宝「フィニッシュ・ホールドの壁画」に刻まれたキン肉族三大奥義の一つ『マッスル・リベンジャー』を体得しているが、後にそれは解釈を誤った紛い物であることが発覚した(後述)。


作中での動向編集

来歴編集

1960年4月1日、キン肉星第8病院で誕生。キン肉スグル(および他の候補者一同)と同じ新生児室に収容されたが、間もなく火災に見舞われて母に救い出される。


幼少期はキン肉星から離れたモクテスマ星で暮らし、酸素の薄い過酷な環境や極貧な家庭から泥棒稼業に手を染めるようになり、宇宙各地の金持ちを狙った窃盗を重ね、いつしか世間では「ぬすっとジョージ」と渾名されるようになる。また、この頃に当時6歳のロビンマスクが無断で家から持ち出したアノアロの杖を盗み、以降は自身の守り神とする。


王位争奪編編集

宇宙超人タッグトーナメント』終了後、キン肉スグルの王位継承を阻止せんと暗躍する飛翔の神の手により『キン肉マンマリポーサ』となり、同じく邪悪の神に見出された4人の王位継承権候補者と共に戴冠式式典に乱入して第58代キン肉星大王の座を賭けた『キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ』に名乗りを上げる。


サバイバル・マッチでは、キング・ザ・100トンミキサー大帝ミスター・VTRザ・ホークマンを率いて飛翔チームとして参戦し、第一回戦であるキン肉マンチームとの対戦のため熊本城に入場する。


試合本戦では、キン肉マン、ミートの二人だけのチームを相手とし頭数では優位であったが、先鋒のホークマン、次鋒のVTRが続けざまにキン肉マンに敗れてしまう。しかし、その中で「キン肉マンの強さは彼の持つ火事場のクソ力にある」と勘付いた中堅のミキサー大帝がパワー分離機で彼のクソ力を奪う。その後、なんとか超人墓場から復活したキン肉マンだったがVTRの策謀によりKO負けとなり、残す選手はミートのみという状況となるが、ロビンマスク、テリーマンの二人がキン肉マンチームの味方として駆けつけ、再び戦況が均衡することになる。


副将100トンがテリーマンとの戦いを命を賭して引き分けに追い込み、ロビンマスクとの大将戦に臨むことになる。対戦では、地球在住の超人の中でも屈指の名門に位置するロビン家で生まれ育った彼に自身の境遇を訴えかけ、更にはアノアロの杖の力で攻め立てることでロビンを精神的に追い詰めながら着実にダメージを与えていく。


心が折れようとしていたロビンをマッスルリベンジャーにより文字通りマットに沈めようとするマリポーサだったが、場外のテリーマンの言葉で友であるキン肉マンもまた不遇な環境下で育ったことを知らされ戦意を取り戻す。直後、アノアロの杖が元の持ち主であるロビンの手に戻り、彼の鉄仮面と合体しユニコーンヘッドとなる。マリポーサはマッスルリベンジャーを返され、ロビンの放ったファイヤータービンにより天高く吹き飛ばされる(マリポーサは後述の通り火種さえあれば自力発火が出来るぐらい火には滅法強いため恐らく、竜巻による風で吹き飛ばされたのだと思われる)。

同時に、三大奥義を誤って解釈した罰としてフィニッシュ・ホールドの壁画からの制裁の光線を放たれ大きなダメージを被る。最期はロビンスペシャルを受けて敗北した。試合後、「真紅のマントの儀式」に倣いキン肉マンによりそのマスクを外された。

明言はされなかったものの、描写からして絶命したと思われていたが…。


なお、アニメ版では試合後もちゃんと生存しており、邪悪神から解放された後に自ら心の貧しさを認めて改心。キン肉マンからもロビンと正々堂々戦い抜いた実力と、自身の過ちに気付いたことを評価され、一からやり直して立派な正義超人となる事をキン肉マンと約束した。


オメガ・ケンタウリの六鎗客編編集

2017年から展開されている新シリーズでは、他の王位継承者たちと共に再登場。王位争奪編で死亡していなかったことが判明した。フェニックスと同じく、かつての邪悪神からの要請を受けて再びキン肉マンマリポーサとして復帰する。


スペインのサグラダ・ファミリアにて、オメガ・ケンタウリの六鎗客正義の五本槍が戦っている最中、東京の超人博物館に他の3人の王子(ソルジャー除く)と共に集結。展示されていた自身のマスクを奪い再び被る。


その後、サグラダ・ファミリアにたどり着いたキン肉マンと、五本槍で唯一生き残ったウルフマンの二人が、改めて六鎗客に挑みかかろうとする場面に落雷と共に降臨。「神の意志」に従い、魔王サタンと共謀する六鎗客の鎮圧を宣言する。


状況が理解できず説明を求めるキン肉マンに対し、深く語ろうとしないフェニックスやゼブラに代わり、マリポーサは話せる範囲で事情を伝えるべきだと判断し、最低限の説明とともに六鎗客との徹底抗戦の意思を示した。当初は「戦う理由がない」と王子たちとの対戦を拒んでいた六鎗客たちだったが、フェニックスが彼ら「オメガの民」たちに縁のある地を指し示すと「捨て置けぬ」として挑戦を受ける意志をみせ、その示された地を新たな戦場として定め、黒雲に乗ってそれぞれの地に渡る。


王子たちは、彼らの残したロープを伝い各々の待つ戦地に赴くことになるが、マリポーサはルーマニアブラン城に設けられたリングに行き着き、ヘイルマンと対戦する。


試合開始のゴングと共に素早く動き出し、あらゆるものを凍らせる能力を持ったヘイルマンを相手に華麗な空中殺法で圧倒する。マリポーサの空中殺法が厄介と見たヘイルマンは、「フリージングリング」で要である足場を凍らせようとするも、マリポーサはこれを即座に察し寸前で阻止、同時に右腕のブリザードハンドを封じようとする。しかし、左腕も同じくブリザードハンドであることが判明し反撃を受け、さらには「ヘイルブレス」により両足を凍らされている間にリングをアイスバーンに変えられてしまう。


劣勢に陥り、あろうことか鉄柱に対しフライングクロスチョップを誤爆…と思いきや、その勢いのまま錐揉回転し、摩擦熱による人力発火によってアノアロの杖の力に依らずモクテスマ・ディフェンスを発動、反撃を開始する。


体に宿した炎はヘイルマンのヘイルブレスも物ともせず、リングを覆った氷だけでなくヘイルマンの肉体をも溶かすほどで、その力で復活した空中殺法で攻め立て一気に形勢を逆転させ優位に立つが、接近戦が圧倒的に不利と見たヘイルマンは、今度は両手のブリザードハンドを使い6枚の氷のパネルを形成し、宙を舞うマリポーサに投げつけて六面体の中に閉じ込めてしまう。


密閉空間の中の酸素が尽きたことにより身に纏う炎が消滅、そして再度の発動を阻止するためにヘイルマンは鉄柱をも凍らせ、摩擦熱による発火も封じられてしまう。

次いで左膝をニークラッシャーで壊され、右大腿部をブリザードハンドで貫かれて戦術の要たる「足」をも奪われる。

それでも諦めず足4の字固めで応戦するも、それを返されて鎌固めに捕らえられてしまい、さらにその状態のままヘイルマンはマリポーサの全身の完全凍結を宣言。

クラッチ部分から徐々に凍結が始まる。


しかし、実は4の字をかけたのは、対戦中にヘイルマンが実力者であることを読み取り、ならば「足4の字固めを喰らえば裏返して鎌固めにする」という定石に従ってくると踏んだ上でのマリポーサの捨て身の策であった。

鎌固めで反ったヘイルマンの氷の身体がレンズになり太陽光を集光、マリポーサの腰部分に照射されたそれが新たな「火種」となり、モクテスマ・ディフェンスが再発動する。


なすすべなしとなったヘイルマンに、かつての偽マッスル・リベンジャーに自らの創意工夫を加えて昇華させたオリジナルホールド『アステカセメタリー』を決め、勝利をもぎ取ったのだった。

勝利後、身体が粉々に割れ死亡したヘイルマンに向けて、六鎗客への同情の余地はあると理解しつつ、「この世に明日が来るため」と彼らを鎮圧しなければならない重い言葉を残す。


その後はフェードアウトしていたが、実は邪悪神達の情報を元に、真の敵時間超人の登場を予期して、ゼブラと共にバールベックへ駆けつけていた。


時間超人編(仮)編集

ゼブラと共にバールバックについて、ケンダマンを救出する。ケンダマンからドミネーターエル・カイトの他に5人の時間超人がいること、そしてドミネーターエル・カイトら彼ら旧時間超人の重要拠点がこの場所であることを伝えると、ドミネーターがリングを出現させ、マリポーサとゼブラをタッグ戦へと誘い出す。


マリポーサもゼブラもタッグ戦を了承し、ゼブラとのタッグ結成かと思った矢先、まさかのマリキータマンが乱入してきた。時間超人と戦いたいマリキータマンはこのタッグ戦に自身も出たいと思っており、そこで自身とゼブラとのタッグを希望。


いまいち腑に落ちない様子のゼブラを尻目に、マリキータマンの望みを叶えようとして1人で先にリングを降り、納得いかないゼブラに、自身とゼブラは邪悪神にみそめられたと言う境遇は似ているが、自身とゼブラではファイトスタイルが異なることと、「一度本気で戦った超人同士には絆が芽生える」と説き、宿敵同士のタッグであるエグゾセミサイルズの結成をアシストする。


試合が始まるとセコンドにつき2人にアドバイスを送る。

王位争奪編の時点で(一番最初の敵で盗人という過去があるにもかかわらず)金というビジネスライクな関係でしかチームメイトを繋ぎ止められなかったゼブラ、チームメイトを捨て駒にしてしまうフェニックスに比べると自分の試合が来るまでは冷静沈着に試合を見守りチームメイトを罵倒する所かその奮戦に「よくやった」と称賛し、ミスターVTRや100トンが勝利のために命を賭けるなど(心が貧しいという欠点以外は)王位候補に相応しい将器を持った一角の人物として描写されていたが、新章以降はそういった度量と落ち着きを保ったまま心の欠点を克服したキャラとして描写されている。


自身の試合では終始ポーカーフェイスを崩さず先の先まで読み切った貫禄の試合運びを見せ、エグゾセミサイルズの試合を後方で静かに見守り必要な場面では的確にアドバイスを飛ばすなどセコンド能力の高さをも見せている。


ミサイルズの戦いが終わった後、ケンダマンから「完璧超人の自分が言うのも何だが」と前置きをした上で感謝を告げられる。マリポーサは「地球全体の危機の前には完璧超人も何もない。私たちは同じ地球人だ」と笑顔を見せ、ケンダマンも再会を約束しながら去っていった。

しかしドミネーターたちの背後に潜んでいた五大刻が出現。この場を占領したパピヨンマンから立ち去るように告げられるが、唯一無傷のマリポーサが敵を前にして逃げるはずがなく対峙する。


互いに“蝶”の名を冠する"蝶上決戦”となった試合は合わせ鏡のような空中戦を展開しローリングソバットやボディアタックを互いにぶつけ合うなど序盤は何とか競り合うも超人強度の差から徐々に劣勢になり、パピヨンワンポジションシュートによって後頭部をリングに叩きつけられる。

心配するリングサイドのゼブラを「案ずるな大丈夫だ!」と一喝して落ち着かせ戦闘続行。窮地にも不敵な笑みを崩さず気丈に振る舞う。


邪悪神を拒絶し生来の90万パワーで戦うマリポーサに対し、地球のエネルギーをふんだんに利用したパピヨンマンの力は余りにも強大で為す術なく羽根を利用した大技ダウンダウンスカイミッションに捕えられる。

モクテスマディフェンスの発火で対抗し一瞬怯ませるも風圧で消化しつつリリースするホイールスピンヘッドショットで頭部から出血するなど多彩な技に糸口を見出せず手傷を負っていく。


勝利は容易ではないと判断したマリポーサは仲間のために未知の強敵の手の内を少しでも引き出す戦法にシフト。

自らのあらん限りの力を振り絞り、その全てを時間超人との戦いの勝利に続く道とするという大局的な視点で物事を判断できる彼らしい決断をし、満身創痍の身ながらようやくパピヨンマンに右足の蹴りをフェイントとした左足の延髄蹴りによる空中殺法の一撃を叩き込む。


しかし一撃を入れた事でパピヨンマンの怒りを買ってしまい、鱗粉を使って自分の分身を生み出し2人がかりで攻撃するバタフライ・アバター ・スケールや羽根を大きく仰いで突風を起こし空中戦を封殺するパピヨンザフォールなど実力に加えその特殊能力を惜しみなく使い始め、やっとの思いで繰り出したマリポーサ式マッスルリベンジャーにも微動だにせず。

額は完全に割れ石のリングにめり込む程のダウンを心配するゼブラに「この戦いをしっかり見ておいれくれよ」と告げ、戦闘続行の為にまだやれる事、飛翔の神との再契約を敢行する。

再融合をすれば邪悪神に利用されるだけの傀儡となってしまうというリスクも承知の上であり、”やれる事は全部やる”という有言を実行する悲壮な決意のもと、飛翔の神を受け入れる。


融合により1億パワーを手に入れたマリポーサはかつてのフェニックスのようにある程度ダメージも回復し継戦。

飛翔の技術による体術では引けをとっていないが超人強度が足りていないがゆえの苦戦であるという自らの分析通り、ようやく攻撃が通るようになる。

異星の友(マリキータマン)に捧ぐ決意と共に放った1億パワーのマリポーサ式マッスルリベンジャーは石のリングに穴を穿ちパピヨンマンを埋没させるほどのパワーアップを見せ、アステカセメタリーに繋ぐヘイルマンを破った連続攻撃で勝負に打って出る。

しかしまたしてもパピヨンマンの羽根を用いたギミック、キラータービュランスで空中制止させられ反撃を喰らいダウン。蝶の羽は毟られた。

虎の子の1億パワーのアステカセメタリーが何ら有効打にならず驚愕するも、なおもマリポーサは立ち上がる。全てはこの先に続く勝利への道のために。

その勇姿はゼブラも、そしてマリキータマンも友と呼んでくれた事に感謝しつつ深く目に焼き付けていた。


なぜ神のみに許された1億パワーを以てしても太刀打ちできないのかという疑問に対しパピヨンマンは刻の神の技術によって同じ1億パワーを授かったと種を明かす。

再びダウンダウンスカイミッションの体勢に持ち込まれやはりモクテスマディフェンスによる発火で脱出を図ろうとするも羽根で両手を塞がれ手による火打ちを封じられる。

ならばと腹部の飛翔の神に火種を吐き出させようとするもやはり封じられ、最後の手段として飛翔の神に火の玉を飲み込んで火の玉を自分の胃に吐くように頼む。

初めは利用する気満々だった飛翔の神も「お前の体が持たんぞ!」と警告するも構わず敢行し、自らの体内を燃やす事により脱出を試みる。

勝利のために内側からの火傷をも厭わない強靭な意思にがパピヨンマンも敬意を表し、技の全貌であるトゥルーダウンダウンスカイミッションに移行し、そのままKOされた。


オメガ編以降の気品漂う姿や実力、ミサイルズを導いた的確な指示能力など、それでもマリポーサなら、という読者の希望を完膚なきまでに粉砕したこの試合は悪夢の完敗と煽り文にも書かれ、時間超人・五大刻の強さを知らしめる結果となった。

しかしパピヨンマンの特殊能力や手の内を数多く引き出し、飛翔の神との再契約によって時間超人の1億パワーという事実と謎についても開示させるなど未知の敵に関して情報収集をするという己に課した任は命懸けで遂行し、自分にそこまでさせるとは、とパピヨンマンを唸らせている。


敗北を喫するも何とか生き残り、大ダメージを負った飛翔の神は撤退。

不本人ながら邪悪神による乗っ取りのリスクを踏み倒す形となり、指先一つ動けないような大ダメージを負いながらも礼を言いたいくらいさと尚も不敵に笑う。

しかし試合とは別に刻の神に弓引く者を許さずゼブラごと粛清しようとするパピヨンマンの前に絶体絶命のピンチを迎えた…その時。


「お逃げくださいマリポーサさまーっ!」


技巧チームのバイクマンとともに飛翔チームのチームメイトであった100トンが駆けつけ、撤退のための殿を引き受ける。

バイクマンに乗り撤退する一行。試合のダメージで朦朧とする意識の中、マリポーサは声だけで100トンが救援に駆けつけてくれた事に気づく。

捨て石になる覚悟で仲間のために戦いを挑みながら、最終的にかつての臣下が殿を買って出て自分は逆に生き残る形となった。

そしてゼブラに”これもまた勝利へと続く道の半ばだ!”と自分のセリフの意趣返しするように諭され、絶望的な試合の只中でも毅然とした態度を崩さなかったマリポーサの目には涙が溜まっていた。

この借りは必ず…満身創痍となりながらもなんとか時間超人との緒戦を生き延び、再起を誓う。


衝撃的な敗戦となってしまったがこの戦局におけるの他の登場人物からの評価は軒並み高く

敵であるパピヨンマンすら空中戦における身のこなしや勝利のために危険を顧みない精神力を認め、思った以上に食い下がり自分の手の内をここまで引き出した事を(旧式の超人にしては)「中々の傑物であった」と言わしめ、逃した事に関しても「殺すには惜しいと思わせる何かを持った男であった」と称賛した(代わりに飛翔の神は物凄い勢いでボロクソに貶された)

またゼブラとマリキータマンという一筋縄ではいかない因縁のタッグ結成に貢献し試合ではセコンドとして適切なアドバイスを送り勝利へと導いた指揮能力の高さを見せ2人からも一目置かれ

超人閻魔への報告という形で逃亡する事に引け目を感じていたケンダマンに対しては

「地球全体の危機には完璧超人も何もない。私たちはただの同じ地球人だ」と微笑みかける懐の深さを見せた。(ジョージの出自や出身地が複雑なのでネット上で突っ込まれた発言だが、例えば光の巨人のように例え異郷だとしても日々を過ごすうちに愛着を持ってしまった地球に住む超人、というニュアンスとすれば別段おかしくはない)

ケンダマンはこの言葉で感極まったらしく(顔のない串だけのコマなのに)嬉しそうな様子を見せ、「またいつか会おう!」と再会の約束を交わす。

味方やチームメイトのみならず完璧超人やかつて矛を交えたオメガの民、果ては敵である五大刻にまでその人格と実力の評価は天井知らずの様相を呈しており

王位編でロビンの中途半端なタワーブリッジから抜け出たコマの台詞になぞらえて

「このマリポーサの株がますます上がったぜ!」

などとネット上のファンに言われたりするなど大敗にもかかわらずどこか高貴なオーラと人徳の厚さを保ち続けている。





得意技編集

モクテスマ・ディフェンス編集

アノアロの杖の力で体から炎を噴出させる技。多くは、その炎を体に宿して戦うファイヤートーチ殺法として活用するが、他にも炎をリングロープに伝導させるなどの応用も可能で、リング内を高熱で覆うことで相手の思考力を奪うなどの心理的な攻撃にも活用される。

後に杖は本来の持ち主であるロビンの下に戻り、その能力は失われたかに思われたが、新シリーズでは杖が必要なのは発火のみで炎を操るのはマリポーサの技術であり、小さな火種さえあれば再現できることが明らかになった。

マリポーサとロビン双方の魅力を損なわずに上げた設定と言えよう。


オメガ編ではコーナーポストにクロスチョップを打ち付けて摩擦熱を起こすなどのアクションを必要としたが

最終的には腕を火打石のように擦るだけで発火可能となった。

全身の自由が効かない状況では憑依した飛翔の神が口から火を吐く事でも発動可能など前言に違わず炎を操る術を完全に体得している事が窺える。


アステカ・ラッシュ編集

モクテスマ・ディフェンスを発動した状態で、アステカ・ドロップ(ダイビングエルボードロップ)、アステカ・セントーン(ヒップアタック)、アステカ・ニードロップ、アステカ・ヘッドバット(ダイビングヘッドバット)と、華麗な空中殺法を連続で繰り出して攻撃するラッシュ技。


619(シックス・ナイン・ワン)編集

ロープで体を弓のようにしならせた反動で相手に飛び掛かるドロップキック。

飛翔の神と合体した状態で使用し、鎖のロープをまるでゴムのようにくの字に曲げる驚くべき跳躍力を見せている。


超人魚雷編集

全身をきりもみ回転させながら頭突きで相手に突撃する。

ルチャリブレという個性に加えてフライング魚雷まで奪われたスカイマン涙目である。

パピヨンマン戦ではこれと思わしき回転を加えた頭突きをマリポーサ式リベンジャーのセットアップに使った。




マッスル・リベンジャー(偽マッスル・リベンジャー)編集

キン肉族三大奥義の一つ。体のバネを駆使し、空中から相手の頭部を目掛けて何度も頭突きを食らわし、マットにめり込ませていくというかなりトリッキーな技で、バネのようなしなやかさと強靭さを合わせ持ったマリポーサだからこそ為せる妙技である。

結果的にこの技こそが作中で初めて披露された三大奥義なのだが、これはマリポーサが「フェイバリット・ホールドの壁画」に描かれた奥義の使用者と受け手側を逆に認識したために生まれた紛い物の技であり、後年の各作品では「偽マッスル・リベンジャー」と表記されているが、オメガ・ケンタウリの六鎗客編では委員長「マリポーサ式マッスル・リベンジャー」と呼んでいる。

マッスル・リベンジャーの偽物ではあるものの、技自体は十分過ぎる完成度を誇り、ロビンマスクを大いに苦しめた。

また、三大奥義の壁画は世代を重ねての改良を求めて彫られた事を考えると、単純に受け手と攻め手が逆であるのみならずただの壁画の物真似で留まっており、二重の意味で解釈を誤っていたとも取れる。


アステカセメタリー編集

偽マッスル・リベンジャーの改良技(厳密には派生技)。

初めに連続ヘッドバットを叩きこむのは偽マッスル・リベンジャーと同様のモーションだが、マットにはめりこませない。

複数回の打ちつけで勢いをつけたのちに両足の先で相手の頭部をクラッチし上昇、空中で激しく回転し、最後に頭部をリングに激突させる形で落下してフィニッシュする。

前半部分こそかつて偽物と称された技そのものであるが、「偽物と否定された三大奥義ではなくそこから進化したオリジナルホールド」と称しており、壁画からの天罰も受けなかった(シルバーマンが壁画を誤解したままではなくアレンジをしたこの技を認めたという考察もある)。

技そのものの威力もさることながらムーブも凄まじく、両足の先でクラッチしてるにもかかわらず相手を竜巻のごとくぶん回す脚力と体幹、そして前半部分の空中からの連続頭突きに至っては当てた反動を利用してとはいえ首の筋肉のバネだけで空中へ舞い上がり、蜻蛉返りからのさらなる頭突きを繰り返すという、「飛翔の超人」の体現とも言える異次元の動きである。


奇怪な半生編集

マリポーサことジョージは、キン肉スグルを含む王位継承権候補者5名と同じく1960年4月1日にキン肉星第8病院で出生し、程無く発生した火事によって数奇な運命に身を委ねる事となった。しかし、キン肉マンチームとの熊本城決戦以降、次々と明かされた半生には奇怪極まりない点が数多く存在する。


1.ジョージの母親はキン肉星第8病院でジョージを出産した

前述通り、ジョージは幼少期をモクテスマ星で過ごしているが、その経緯については不明瞭である。ジョージの家庭が元々モクテスマ星に籍があったとすれば、住民の義務「酸素マスクの常時着用」を守れない程の極貧生活にありながら、両親はどうやって渡航や入院などに必要な資金を準備したのか?などの疑問が浮上する。

アニメ版における母子家庭、尚且妹が存在していることなどを憂慮すると「妹が誕生するまでは裕福とは言えずとも人並みの生活環境であった」「父親との離別(離婚か死別かは不明)により極貧になった」「元はキン肉星在住だったが、家庭事情の変化によりモクテスマ星への移住を余儀なくされた」などの可能性も考えられる。


2.ジョージ自身は出生地をモクテスマ星だと主張する

マリポーサは作中「私の生まれ育ったモクテスマ星は~」といった発言をしているが、彼含む運命の5王子たちはキン肉スグルと同じ日に「キン肉星第8病院」、即ちキン肉星で生を授かった厳然たる事実が存在している。ましてや、その事実があるからこそ王位継承候補者となっているにもかかわらず自らを「モクテスマ星で生まれた」と主張することは、自身が偽の王子であることを既に認知していることになるのではないだろうか?


3.アノアロの杖を盗み取った当時の年齢

両者の生年から逆算すると盗難事件当時はロビンマスク6歳、ジョージ0歳であり、2人の接触は年齢考証上で絶対不可能では?また、そんな幼児がどうやって遠く離れた地球へ渡航、且つイギリスのロビン家まで辿り着いたのか?


<考察:両者の生年から見る接触時の年齢>

ロビン生誕(1954年9月1日・0歳)→家宝盗難事件遭遇(1960年・6歳)→キン肉星王位争奪戦参加(1984年10月・30歳)
ジョージ生誕(1960年4月1日・0歳)→家宝盗難事件実行(1960年・0歳)→キン肉星王位争奪戦参加(1984年10月・24歳)

※作中では6歳当時のロビンマスクと同程度の体格で描かれ、品物を吟味して盗みを成功させるだけの体力や知識を備えている必要がある事から、少なくとも同年齢(誤差範囲1年前後)でなければ辻褄が合わない。


以上、主だった指摘を挙げてみても設定破綻に等しい不可解な点で満ちており、ジョージという人物の完全究明は事実上不可能である。だってゆでだから・・・


余談編集

キン肉マンチームとの激闘を繰り広げた舞台である熊本城に対する思い入れが相当深いらしく、城郭の修繕・保全を目的とした復元整備基金『熊本城一口城主制度』を利用し、2005年に手続を済ませて一口城主の1人として名を連ねた。


<資料・熊本城壱口城主 認定城主記録一覧より>

ふりがなきんにくまんまりぽーさ
氏名キン肉マンマリポーサ
都道府県埼玉県狭山市
城主No.12477
寄附日平成17年3月13日

また、2016年4月中旬に発生した平成28年熊本地震によって熊本城が甚大な被害に晒された際も、震災の諸影響で中止されていた一口城主制度復活の要望に応えて同年11月1日から『熊本城復興城主制度』と改称・再開された約1年後に手続を済ませ、改めて復興城主の1人に名を連ねた。


それも、すぐにでも熊本城復旧に手を差し伸べたい思いを1年間耐え抜き、わざわざメモリアルデーとなる平成29年11月29日(ニク・イイニク)に合わせた所を見ても、熊本城に対する愛着心がいかに深いかが窺い知れる。


<資料・熊本城復興城主 城主証より>

氏名キン肉マンマリポーサ
城主No.132942
寄附日平成29年11月29日

なお、動向から察するに埼玉県を主要拠点の1つとしている現在のマリポーサ曰く「ビッグボディさんもあった」(証拠画像)との事。


関連イラスト編集

ただし心は貧しいマリポーサ様


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