プロフィール
タイトル歴
●ミシガン超人スーパーヘビー級
概要
キン肉マンマリポーサの「飛翔チーム」副将。
名前の通り100トンもの重量のある超重量級超人であり、マリポーサとは長い付き合いであるらしい事が2人の台詞から窺える。
体の分銅はテリー曰く「鉄でも銅でも鉛でもない今まで出会った事のない」謎金属で構成されており、まともに殴ったテリーの拳から鮮血が滴るほどの硬度を持っている("あの”テリーマンが知らない金属というのは何気に興味深い)
硬い分銅の鎧に比べて体の支柱のような部分は生身の肉体相応の強度しかないらしく、剥き出しの頭部にキックを食らった際にはグラついていた。
鈍重そうな見た目に反してギミックを複数持つトリッキーな超人で、ボディの分銅で重量を調節してスピードアップしたりプラカードを利用する事でボディを鉄球やバーベルなどに変形させる事も出来る。
(この点に関してロビンは「この三次元上のありとあらゆる物に変化できる特殊金属でできているのだろう」とゆで理論全開の見解を述べている)
シンプルな外見と能力ながら力強さ・硬さ・速さと三拍子揃っている上に変幻自在のギミックまで備えている超人。
子供の外見であるミートをいたぶる事に何ら躊躇を見せない残虐さを見せる一方で
主君への忠義に厚く、マリポーサの勝利の為ならば自らの命を投げ出す事も厭わない覚悟と根性を持っている。
またシーソーデスマッチでテリーマンを一度吹き飛ばした時には「ようやくこのデスマッチの恐ろしさが会場にいる皆様方にも分かってもらえたようだなー!」と妙に丁寧な口調で観客にアピールしプロレスラーとしてある意味一番重要なショーマンシップの精神も心得ているなどユーモアを解する一面もある。
王位争奪戦準々決勝・熊本城にてテリーマンと対戦しジェット・ローラー・シーソーで全身の骨を砕くも、マリポーサの持つ変身機能を司るプラカードを奪われ、ボディの分子構造を破壊されたところにカーフ・ブランディングを食らって全身を砕かれた。
しかしマリポーサの激により最後の力を振り絞り、チームの勝利のために砕かれた肉体の破片でテリーマンの頭を殴打し辛うじて引き分けに持ち込んだ。
マリポーサの言動と血を吐いてこと切れた事から、そのまま死亡したと思われたが、単行本では入院していたことが明かされる。
後に新章で五大刻の一人であるパピヨンマンに敗北し窮地を迎えたマリポーサ達の元へバイクマンと共に駆けつけ、撤退のための時間稼ぎを引き受ける。
その忠臣ぶりは相変わらずで、逃がしてしまったマリポーサを「殺すには惜しいと思わせる何かを持った男だった」と評価し、「お前もそう思うがゆえにここに来たのであろう?」と同意を求めるパピヨンマンに「嬉しい評価だぜ。その通り!」と即答している。
彼らを逃がすことには成功したが流石に1億パワーを誇るパピヨンマンには敵わず、ボロボロにされた後レバノンのバールベックにて見世物のようにクレーンに吊るされていたが、そこに現れたネプチューンマンにより救出される。
得意技
ジェット・ローラー・シーソー
代名詞。トップロープから飛び上がり特設シーソーの秤に落下、反対側の相手を打ち上げ天井に叩きつける。(屋外のリングではどうするのか不明)
40トンのパワーで行使すれば並大抵の超人は即死するらしい。
作中では40トンパワーのシーソーをリングロープに掴まる事でなんとか耐えたテリーに対し倍の80トンで再使用、今度は掴まったロープを引きちぎりリング直上の照明灯に叩き込んだ。
そしてフルパワーの100トンで叩き込んだ場合は一撃目で全身の骨を粉砕し二撃目で折れた骨が臓器に食い込む二撃必殺の技となり、2連続攻撃で仕留める意思表示の予告サインを「血殺のVサイン」と呼ぶ。
フルパワーの1撃目を食らったテリーは照明灯も突き抜け天井に直撃し全身の骨が粉砕され、以降の王位編でマトモに活躍できない原因となった。
名前とシーソーデスマッチのインパクトから道具ありきの技だと見做されがちであるが
ミートを一方的に叩きのめした際にはマットの弾力だけで弾き飛ばしており、一応道具なしでも行使できる。
そのあまりにも重量感に溢れた技のインパクトから相手を飛翔させるから飛翔とかシーソーをあれだけの勢いで打ち上げるために高く飛んでるから飛翔だとかファンからは揶揄される。
ウェイト調整
自分の体の分銅を取り外す事で20トン〜100トンまで重量を調節できる。
ウェイトの減量と共にスピードが上がり、これによりパワーとスピードを相手によって調整するのだと思われる。
劇中では20トンの状態でテリーを撹乱する超スピードを見せた。
なお分銅を取り外した後の腕は虚空に浮かんでおりデスタムーア状態でちょっと不気味。
変形機能
自分の体を棘のスパイクに包まれたハリネズミ状態やバーベル、鉄球など自由自在に変形できる謎の特殊金属ボディ。
上述の金属の硬度と重量を保ったまま変形でき、バーベルや鉄球を持ち上げようとしたテリーがそのままリングに埋まりそうになる程。
100トンの質量を保ったまま自在に姿を変えられる恐るべき能力なのだが、発動にプラカードが必要で、試合中ではマリポーサに補助してもらっていた。
無数の分子で構成された金属ボディの構造をプラカードで規則的に変形させている(だってゆでだもの)らしく、複数のプラカードをいっぺんに放られると纏めて取り込んでしまい金属の分子配列がグチャグチャになってマトモな姿形を保てないという致命的な欠陥があり、これが直接の敗因となっている。
肉体操作
目を発光させて照射した自分の体の部位を操作する。
バラバラになった後も最期の力で片腕の肉片を操作しテリーの無防備な頭部に飛ばして引き分けに持ち込んだ。
評価
外見は見事なまでのイロモノで
変形にプラカードが必要だったり分銅に覆われてない部分は普通の肉体だったりの難点はあるがそのポテンシャルはとてつもなく高い。
サンシャインや魔雲天など他の重量級もせいぜいが1トンという所でその100倍という質量だけでも脅威であるし
オマケにバッファローマンの0パワーのように分胴を外して自分の重量をセーブする代わりにスピードが上がるという特性があり作中では20トンという体重をキープしてなおテリーの視界から消える高速移動を見せている。
オマケにボディはとてつもなく硬い金属なので防御力も折り紙つき。
100トンという圧倒的な質量・物量からくる単純なパワーと装甲に加えて相手に合わせてスピードタイプへの切り替えも可能であり、プラカードありきとはいえ変形機能までついている。
シーソーやプラカードなどの仕込みも多かったが準主役のテリーマンを1戦で実質戦闘不能状態に追い込んでいるのも納得の強さである(キン肉マン側もフェイスフラッシュで妨害してるし)
あまりに飛翔感が無い外見からどこが飛翔チームなのか?と突っ込まれる事もしばしばだが
上述した通りウェイト減量による高速移動やシーソーを打ち上げるために非常に軽やかにジャンプをしているので、飛翔チーム副将の肩書きは伊達ではないという事だろう。
オマケに作中でのマリポーサの発言に合わせて超人強度が6500万という高数値に修正されたので強度の差が勝敗を分ける要素の一つになってきた近年の原作の展開にもある程度は対応できる可能性も秘めている。
6500万パワーと高速移動を同時に行使できるとしたらかなりの強豪である。
上記の通りマリポーサとは長い付き合いである事をうかがわせる場面が節々に存在する。
(マリポーサが「完全武装した100トンを見るのは何年振り〜」といった発言など)
自分の体の弱点と直結しているプラカードの変形能力をマリポーサの指揮に一任している点などにも強い信頼を窺わせる事ができ、作中では逆にそれをアテにしすぎて「お願いします…次のご指示を」と頼りにしすぎている傾向もあった。
また全身がバラバラになってもマリポーサの檄で息を吹き返し
「マリポーサ様ができるだけ有利に試合ができるようお役に立つのが我々の使命」(アニメでは『たとえこの身は果てるともその最後の命をマリポーサ様のために!』とより熱の入った台詞になっている)
最後の力でテリーを道連れに倒し「よくやったぞ100トン」とその殊勲に賞賛を贈ったマリポーサに感謝して息絶えるなど
その密かな忠臣ぶりに魅せられたファンも。
こういった点が新章でも反映されているのかパピヨンマンに敗北したマリポーサのピンチを(特にマリポーサなどの招集があった訳でもなく)自ら進んで推算して救い撤退の時間を稼ぐ殿を引き受け
マリポーサを評価するパピヨンマンに同意し一歩も怯まず立ち向かう漢ぶりを見せた。
ゼブラに担がれバイクマンで撤退するマリポーサは朦朧とした意識の中でも「お逃げくださいマリポーサ様!」の声だけで100トンが救援に来たことを理解し、対パピヨンマンでの悲惨な敗戦でも毅然とした態度を崩さなかったマリポーサがそのとき初めて涙を流した。
その信頼関係は往時と変わっていないことを示す一幕である。
加えて(王位編当時の)年齢は18歳という超若手。
これは当時のマリポーサをはじめとする王位候補(24歳)よりも若く、ブロッケンJr.やジェロニモなどの若手超人に分類される年頃である。
変形にプラカードが必要などの欠点はあるものの、この若さであれだけの能力とポテンシャルは将来有望である。原作での活躍にも期待したい。
余談
ギャグ漫画『THE超人様』では5人家族だったことが判明(泥棒をやっていた理由は相棒のマリポーサと同じ家族の為だったことがわかる)。
勿論家族全員戦車並みの体重をお持ちであり、下の階に住んでいたプリプリマンは5人分のドスドス音ですっかりノイローゼになっていた。
なお、古い設定では超人強度1000万パワーとされていたが、学研の超人図鑑では大幅に上方修正され、6500万パワーとなった。
原作でマリポーサが飛翔チームのメンバーは全員超人強度5000万パワー以上だという旨の発言をしているため、それと矛盾しないように合わせたのだと思われる。