「フッ…テキサスの化石にしてやるぜ、テリーマン」
「ご高覧ください!じきにBHに続いて我が悪魔超人軍に2勝目を献上いたします!」
概要
7人の悪魔超人の1人。出身地ネパールエベレスト、身長285㎝、体重1t。
山(もしくは岩石)が柔道着を着たイメージという物凄いキャラクターである。
「悪魔超人はタダでは死なない」がモットーであり、たとえ敗れても対戦相手を道連れにしようとする執念深さが最大の特徴である。
初期は口がなく、ズングリとした体と大きな頭に愛嬌のある真ん丸お目目の寡黙なキャラだったが、話数を追うごとにドンドン小顔化&人相が悪くなっていき(フィギュアでもわざわざ初期の顔が付属するキットがあるとか)、現在ではサンシャイン同様に影のような目や口になり、後述の武道戦では顔表面の岩が削られ奥の眼球や歯茎がむき出しになった(何の偶然かサンシャインもシングマン戦で似たような顔になっている)。
ちなみに「キン肉マンレディー」に登場する「ザ・まうんタン」は初期の魔雲天がモデル。
また旧アニメ版では口がなく(シーンによっては顔にできた影と思わしき線が口に見え、不敵な笑みを浮かべているような顔になっている場面もある)、つぶらで小さいながらも鋭い眼光を放つ赤いクリスタル状の目(テリーマンと対峙するシーンではある意味当然ながら顔の面積は彼より大きいのに、目のサイズは一回り大きい程度)になっている。
見た目のゴツさとは裏腹に、超人強度は50万パワーしかない(この数値はミートと同じ)。ちなみにモバゲー版では500万パワーと表記されていた事もあるが、それ以外のほとんどの資料では50万パワーと評価されているため単なる誤記と思われる。
しかし、重厚な岩石の肉体から繰り出される単純ながら破壊力絶大な技の数々、ほとんどの打撃が通用しない強靭な岩石ボディは超人強度の低さを補って余りある強力な武器であり、他の7人の悪魔超人に決して引けを取らない強さを持つ。
また、超人柔道で黒帯を有するほどの技巧派の一面もあるが本人は力押しを好み、完璧超人始祖編まで柔道着を着ているのに柔道の技は使わなかった。
タイトル暦
●超人柔道黒帯
作中での活躍
旧シリーズ
七人の悪魔超人の一人として初登場。アイドル超人との戦いでは頑丈な身体を活かしテリーマンを圧倒。仲間の死を侮辱されて冷静さを失ったテリーマンの自爆を誘い、動けなくなったテリーマンに渾身のマウンテン・ドロップを食らわせるがとどめを刺すには至らず、最終的にはテリーマンの渾身のブレーンバスターにより逆転負けを喫した。
敗退後にはテリーマンをリングの落下に巻き込み道連れにしようとしたが、すんでのところで脱出されかなわなかった。
アトランティスとキン肉マンの戦いでは悪魔霊術血縛りによって他の死亡した悪魔超人達と共に悪霊としてキン肉マンに取りつきアトランティスを支援したが、救世主(メシア)の霊界ポケットで一時的に霊体となったテリーマン達に他の悪霊超人共々地の底深くに沈められた。
さらに夢の超人タッグ編ではアシュラマンの悪魔霊術・地獄のキャンバスにより再び他の死亡した悪魔超人達と共に悪霊として召喚され、マッスルブラザーズの前に立ちふさがった。
この時キン肉マングレートの正体が過去に自分が対戦した超人である事に気が付いたが、名前を特定するには至らなかった。
前回の失敗を踏まえ、モンゴルマンがブロッケンJr.に貸与した霊界ポケットをブロッケンが来襲する前に(アニメではリキシマンとともにポケットを通り、救援に向かおうとしたブロッケンを返り討ちにして追い出してから)粉砕した。
悪霊軍団の中では最後まで生き残り、他の悪霊を封じたマッスルローリングを一度は食い止めるなど、悪魔と呼ぶにふさわしい恐ろしい執念を見せている。
新シリーズでの活躍
完璧超人始祖編の完璧・無量大数軍戦にて、悪魔としての誇りとも呼べる意地を持っていることが明かされ、敢えて捨て駒としてストロング・ザ・武道に挑んだ。この試合では、自身の好みや信条を捨てて食らいつくべく、柔道技を解禁して使用する。
試合中、魔雲天の実力と執念を認めた武道は「人間として生まれ変わることで命ばかりは助けてやる」と取引を持ちかけ、人間にされかけるが、魔雲天はあくまでも「悪魔超人としての誇り」を尊重し、「捨てるくらいなら死を選ぶ」と彼の手を跳ね除け、超人の姿に戻って技を掛ける。しかし、体力の限界の上にその実力の差は歴然であり、手刀で右足を切り落とされ、最後は武道に完武・兜砕きで頭頂部を割られ敗北。
その後、テリーマン戦同様リングごと彼を巻き込んで奈落へ転落(この時飛べるはずの武道が堂々腕を組んだまま落ちていくため、絵面としては少々シュールな事態となっている)するが、やはり道連れはかなわず力尽きる。
しかし武道からは「下等超人にしてはよくやった」と称賛の言葉を与えられ、彼の再登場の際は谷底で肩から切られた魔雲天の腕に左肩を掴まれたままの武道が倒れ伏す魔雲天を見下ろす(しかもよく見ると肩が上を向いており、おそらく転落の最中最後まで諦めず、落ちながらも武道の上に移動し、そのまま体重をかけて地面に叩きつけor押し潰してやる算段だったのかもしれない)構図だった。
ちなみに武道再登場前に描かれたアシュラマン対ジャスティスマン戦で、アシュラマンが同じく先の戦いで散ったステカセキング、アトランティス、ミスターカーメン、スプリングマン、スニゲーター、プラネットマンの腕を使うシーンでは、彼等の腕がジャスティスマンにもがれても唯一腕を使われずにいたが、この件について当初は「数的な都合」と認識されていた。しかし武道の正体が発覚すると「まがりなりにも勝負のていを成していて、実力の再評価」や「実力差を考えれば十分な大金星」、「悪魔六騎士の快進撃は彼の活躍あってこそ」と称賛の声が上がり、むしろ「アシュラマンが魔雲天の腕を使っていた場合、解放された武道の影響でどうなっていたかわからなかった」とさえ言われている。
その為、『怪力をテクニックを持つ者同士の対決としてポーラマンとの試合が見たかった』とも言われている。
Ⅱ世
続編である『キン肉マンⅡ世』の特別編に再登場しており(生き返ったことについても触れられている)、かつての雪辱を果たすため、テリーマンの息子テリー・ザ・キッドに、自身の息子である暴留渓(ボルケーノ)をけしかける。
ちなみにアメリカ暮らしで柔道着は目立つからなのか、この時にはオーバーオールを着用している。また、軽トラックを運転するシーンもある。
ゲームでは
『キン肉マン マッスルグランプリMAX』にプレイヤーキャラクターの一人として登場。見た目通り動きは遅いものの、超必殺技の「マウンテンドロップ」は投げ技扱いで比較的出しやすい上に対戦相手の体力を半分以上減らすほどの威力がある。ロープ際でのみ出せる「渾身のマウンテンドロップ」はさらに威力が高く、ゲーム中最高ダメージ。
『キン肉マン マッスルグランプリ2』にも引き続き出演。超必殺技の威力は下がったものの、必殺技「グラウンドインパクト」の性能が高く、キン肉マンスーパーフェニックス・悪魔将軍と並んで「3強」とされている。
パチンコ『CRぱちんこキン肉マン 夢の超人タッグ編』ではザ・ニンジャと「漆黒の武士道コンビ」を組んで登場している。
関連イラスト
関連動画
関連項目
バッファローマン スプリングマン ステカセキング アトランティス ミスターカーメン ブラックホール