概要
属性 | 完璧超人 |
---|---|
出身地 | スイス |
身長 | 209㎝ |
体重 | 136㎏ |
超人強度 | 1500万パワー |
主な必殺技 | 完璧・陸式奥義 ジャッジメント・ペナルティ |
CV | 小野健一(『キン肉マン マッスルグランプリMAX』、裁きの神ジャスティスとして) |
完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)の一員。完璧・陸式(パーフェクト・シックス)。
大昔に起きたゴールドマンとシルバーマンの争いを、2人の同士討ちによって終わらせた「裁きの神ジャスティス」。
キン肉星に伝わる「天上兄弟ゲンカ」の神話に登場するこの神の正体もまた、ゴールド・シルバーの兄弟と同じ完璧超人始祖であった。
『黄金のマスク編』でキン肉マンと悪魔将軍(ゴールドマン)の対決に決着をつけるべく現れた「ジャスティス」の正体は正義超人モンゴルマンだったが、『完璧超人始祖編』にてついに本物のジャスティスこと「ジャスティスマン」が姿を現す。
人物像
容姿
「天上兄弟ゲンカ」のエピソードを描いた回想シーンではモンゴルマンに似たシルエットの超人として描かれており、モンゴルマン参戦の伏線となっていた。
『完璧超人始祖編』でも当初は同様のシルエット姿で登場。最初は天秤と繋がった鎖が付いた鉄兜で顔を覆っていたが、「弁髪に見えていたのは頭から伸びる鎖だったのか」と読者が思ったのも束の間、その兜を破りベルク・カッツェのような形状と剥き出しの頭脳が特徴的な素顔を見せた。
一見すると脳がむき出しの頭が弱点に見える外見なのだが、実はその頭部は硬度10のダイヤモンドパワーに匹敵する防御力を持ち、頭部を狙ってもまずダメージは与えられない。
「ブラッドユニット阿修羅バスター」を使ったアシュラマンは、逆に自分の兜がひび割れ、彼の意志を継ぐつもりで全身全霊のカーフ・ブランディングを放ったテリーマンでもノーダメージで、アシュラマン戦の事に触れた上で「一体……何を見ていたのだ」とジャスティスマンに失望されている。
性格
「裁きの神」の異名に違わない冷徹鋭利な性格。悪魔将軍からは「冷静沈着という言葉があれほど似合う男を他に知らぬ」「善良だった頃のザ・マンに最も近い」と評価されている。
その厳格さ故か気難しいゴールドマンとも親しく、「ゴールド」「ジャスティス」と呼び合い、始祖の座を捨て野に下る考えを打ち明けられている。その際にはゴールドマンの提唱する「完璧超人に欠けた感情の力」には、「情で動く者は大義を失う」と難色を示していた。
それだけに、ゴールドマンとシルバーマンに互いに殺し合う結末を迎えさせてしまったことに後ろめたさを感じているらしく、当時の回想の後に声を荒げている。
また、ゴールドマンが構築した魔界については「超人墓場のシステムを別種族の手で再生産したに過ぎぬ」と低評価を下している。
その一方で、完璧超人は傲慢で頑なな存在であるという自覚もあり、他の始祖たち(ペインマンを除く)よりは柔軟な一面も持ち合わせている。
最終的にテリーマンの健闘を認め、永遠に生きて己を鍛え続ける完璧超人の方法でなくとも、憧憬を後世に伝え続ける正義超人のあり方も「新たな永遠のひとつの形になるかも知れない」と考えを改め、勝利を譲った。
戦闘中たびたび「ハワー」と特徴的なかけ声を使っているが、笑っている時は「フフフ」と普通の笑い方で、口癖や笑い声としては使われていない。
人間関係
ゴールドマンやガンマン以外の始祖と特別に親しい様子は描かれなかったが、かつてミロスマンという弟子がいた。
ミロスマンは完璧超人として歴史上初めて下等超人(アシュラマンの祖先)に敗北した超人で、その時に奪われたミロスマンの腕がアシュラ一族の繁栄の礎になったという。
冷徹に感情を排してはいるように見えるが、リングを降りれば仲間に対する情はしっかり持ち合わせている。
ちなみにシルバーマンに対して、彼が力を使い果たして消滅しそうになった時「おいシルバーお前その身体…」とやたらフランクな口調で話しかけていた。
始祖としての理念、理想を追求するサイコマンには「自身の正義」を重視する点は勿論、シルバーマンを死に追いやったことからほとんど一方的に嫌われており、信念を乱されつつあることを批判され「私の邪魔をすることにかけては天才」「完璧超人の本分を忘れて感化された3階のバカ」と散々にこき下ろされた。
ジャスティスマンもサイコマンに始祖の和を乱さないよう忠告したり、ガンマンは名前で呼ぶのに対しサイコマンは「拾式」と呼ぶなど、距離を置いた関係だったが、一方でマグネットパワーを組み入れた奥義を披露する際には「拾式」と悲しげに呟いて上階のサイコマンを仰ぎ見るなど、彼の実力そのものは認めていた。
始祖を生かすために唯一消滅する覚悟の下、消えゆく彼にも「サイコマン」と名前で呼びかけている。
超神編で、ザ・ワンの元、超人墓場に訪れた際は、ミラージュマンとアビスマンの遺体に偲ぶように触れたり、鬼達に弔うよう指示を出している。
作中での活躍
アシュラマン戦(魔界)
超人墓場から次元の穴を通って魔界に出て来たアシュラマンと対峙する。
アシュラマンを「悪魔超人界の最高傑作という下等超人どもの間での評価、どうやら間違っていないようだ」と評価する一方で、魔界を戦いの場に選んだ理由を聞かれた際には「魔界がどれだけ宇宙の法的に許されぬ場所であるかお前に改めて知らしめてやるため」と発言。
試合当初はミロスマンに授けた技術を受け継いでいるアシュラマンの攻撃をことごとく見切り、圧倒的優位に試合を進めるが、アシュラマンが全ての腕をそれまでの戦いで散っていった悪魔超人たち(ステカセキング、ミスターカーメン、アトランティス、スプリングマン、スニゲーター、プラネットマン)の腕に入れ替えて戦うことで挽回される。
この時、ザ・魔雲天のみ腕が使われておらず、当初は単純に数の都合上あぶれただけと思われたが、後に対戦相手だったストロング・ザ・武道が足にしがみついた魔雲天の腕をそのままに再登場し、さらにその正体が判明すると、「アシュラマンが魔雲天の腕を選ばなかったのは正しい判断だった」「もし魔雲天の腕を使っていたら彼の執念を無にするところだった」と評されるようになった。
アシュラマンと悪魔超人たちの見せるパワーに脇腹を始めダメージを受け、ゴールドマンが望んでいた力の片鱗を感じて大きく揺らぐものの、それでもなおアシュラマン最高の必殺技「阿修羅バスター」や悪魔超人たちの血の結束を用いた猛攻すらも凌ぎきり、ジャッジメント・ペナルティでとどめを刺す。アシュラマンの3面、悪魔超人たちの6本の腕全てを破壊する完全勝利だった。
しかし「裁きの天秤」が有罪を示さなかったことを知り、さらに動揺を深めてしまう(これは「アシュラマンが生きていたから」という理由がオメガ・ケンタウリの六鎗客編で説明された)。
テリーマン戦(国立競技場・許されざる世界樹)
「許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)決戦」ではテリーマンを迎え撃ち、ガンマンの敗北や感情のパワーを発動したネメシスを見て「もしも自分に勝つことができれば、考えを改めてもいい」とテリーマンに提案。
ただし、よくある「私を越えてみせろ」的な最初から理解することが前提の修行めいたものではなく、一切の手加減抜きで、テリーマンを殺すつもりで戦った上での話であった。
数億年をかけた修行の成果である圧倒的な攻撃力、戦闘技術、防御力、洞察力でテリーマンを寄せ付けないファイトを披露。全く予想もできない奇襲に対してはまともに受けてしまう場面もあったが、絶大な耐久力と適応力でテリーマンの攻撃を完璧に耐えしのぎ、逆に裁きの技の数々でテリーマンの両腕と片足を破壊。
その戦いの中で、テリーマンの義足が不調であることが分かると、あえて義足ではない方の足を攻撃する。手加減したわけではなく「もしも義足が不調でなかったら勝てていたかもしれないのに」という希望すら与えぬ完璧なる勝利を得るためと語った。
義足以外が破壊されても頭突きで対抗するテリーマンに対して、とどめのジャッジメント・ペナルティを繰り出すが、テリーマンは義足を破壊することで無理矢理ジャッジメント・ペナルティから生還する。
全力でテリーマンを殺すつもりで放った必殺技に耐えたことで「二重処罰の禁止」という法規に従い、それ以上のテリーマンへの攻撃を中止。
それでも、もはや戦う力も残されていないテリーマンが戦意を捨てないこと、そしてそんなテリーマンの意志が、多くの憧憬を集め後続に引き継がれていき、永遠に生き続ける完璧超人とは違う形で「永遠」をもたらす可能性があることを認め、下等超人が大きく成長していたことを喜びながら所持していた絶対の神器「光のダンベル」をテリーマンに授けて試合放棄。
そのまま超人閻魔とも決別する。
ダンベルが全て揃い、始祖が消え去るはずが、サイコマンの仕込みで生還。そのことに驚愕しながらもサイコマンの最期を見届け、自分が生き延びた理由を求め、探究するべくいずこかへ去っていった。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編
新シリーズでは地上に残っていたために難を逃れており、オメガ・ケンタウリの六鎗客の襲来に現場へ急行しようとするキン肉マンの前にワープホールを作り陰ながら見守る。
その後、上空を見据えると、どこかへと飛び去って行った。
その後大魔王サタンに追い詰められるオメガマン・アリステラ達三人の前に現れサタンから三人を守るため戦う。自身を守るために戦おうとするジャスティスマンにアリステラや突如として現れたことに困惑するキン肉アタルに、自身が身を引いたのは新しい世代の超人に干渉することであると言い、アリステラにはかつてのオメガの民を罪人と呼びつつも、アタル達との戦いの末に祖先の罪を引き継ぐのを辞めようとしている、アリステラの在り方はよきものとして認めてる。その一方、自分やサタンの事を古い存在と言いながらサタンに対しては『(古い存在の中でも)最低の部類に属するような代物』 『こんなもの』『ゴミ屑』と呼ぶなどかなり嫌悪感を抱いてる模様。そして彼ら後世に負の遺産を残さない事が自分達完璧超人始祖の仕事であると言い、アリステラから「後で話がしたい」と言う頼みを承諾し彼らを逃すためとサタンを倒すためにサタンとの交戦に入る。
制裁を邪魔されたことに激昂したサタンは巨体から繰り出されるパワーで攻勢に出て"サタニックソウル・ブランディング"を叩きつけるもジャスティスマンはわずかに吐血しただけで平然としていた。怒り狂ったサタンはジャスティスマンの天秤をコーナーポストに掛け、相手の飾り側の方が下がっているのを見て調子づきながら更なる攻勢に移ろうとするが、逆にジャスティスマンは本気を出して波状攻撃でサタンに付け入るスキを与えず大ダメージを与え一気に追い詰める。実体化を避け安全な場所から謀略を駆使していたサタンと、日々の研鑽を怠らずにいたジャスティスマンとでは力の差は歴然であった。
追い詰められたサタンは奥の手としていた”憑依”攻撃で乗っ取りを試みるも腰まで侵入したところで両脚を掴まれ引きずり出されて失敗。更には”好き放題されていたのに放置せざるをえなかったサタンに制裁を加えることができ罪の意識も消えた”ことにより天秤もサタン側の方が下がる。
切り札が不発に終わり天秤にも見放され狼狽したサタンに「さぁ裁きの時間だ、とくと喰らえ。」「お前の無限の罪への罰をーっ」と有罪判決を突き付けながらジャッジメント・ペナルティを発動。リンクにたたきつけられたサタンは四肢どころか体中が粉砕されてしまった。
完膚なまでに叩きのめされたサタンは実体を失いもや状になりながら「何度でも蘇ってやる」と悪態をつきながら退却していった。
戦闘が開始されるまでは「ラスボス(と思われていた)サタンにフルボッコにされかませ犬にされてしまうのでは?」「陸式奥義を耐えられてしまったら”二重処罰の禁止”を盾に追い詰められてしまうのでは?」等の懸念があったが、蓋を開けてみれば、力量は圧倒的にジャスティスマンの方が上で難なく有罪評決で裁ききってしまった、かませ犬は寧ろ虚栄心の塊で小物全開なサタンの方だった、アシュラマンとテリーマンは新世代超人としての矜持を示すために奮闘し大金星を挙げ株を大いに上げたというオチとなり読者を唖然とさせた。
成り行きを見守っていたキン肉マンたちに「サタンは大打撃を受けて暫く手を出せない位大人しくなったが、本当の危機は彼とは別に数億年前から潜んでいた。自分達始祖はその危機に備えて対策を練るべく戦力を備えてきた」と告げる。つまりサタンは今章のラスボスではなく”真の敵が宇宙を荒らしまわってるのを好機と見なしオメガの民を利用して力を蓄えようとしていたいわば火事場泥棒だったのである。そして予期せぬ展開に驚く六鉾客とキン肉マン一行(アタルだけは残虐の神からもたらされた情報で半信半疑ながら予想はしていた)に”真なる危機の全貌”を教えるべくザ・マンの蟄居している聖なる完璧の山へと誘うのであった。そしてザ・マンと共に危機について教え自分はサイコマンの研究施設があったサグラダファミリアに赴く。
刻の神編
サグラダファミリアの調査に向かったネメシスが見た者とはファナスティックの謀略により戦わずして封じられたジャスティスマンの姿であった。
戦闘スタイル
特殊能力を全くと言っていいほど用いず、パワーとテクニックだけで相手の技を捌き、シンプルな投げ技や極め技で容易く相手の体を破壊する上に、関節技も複合技としてギリギリ締め上げるものが多いキン肉マンにおいて珍しく、技をかける瞬間に力を加えて一瞬でへし折って壊すガチな技を使用する。
クラシックな技の数々に必殺の威力を持たせる様は、太古の昔から生きる超人レスラーらしい威厳に溢れている。
また、何億年と言う鍛錬を重ねた肉体はあらゆる攻撃を受けてもビクともしない耐久力を秘めている。ただ、同僚たるガンマンとは違い、ダメージを受けてよろめくことはあった。
両足を地につけたまま体幹の動きだけで相手の技をかわすムーブを時折見せ、強靭なだけではなくしなやかさも持っている。
ミラージュマンやアビスマンを倒した悪魔将軍も、「隙のなさにおいては始祖の中でも群を抜いており、ジャスティスマンを倒すなら自分でも手こずるかもしれん」とサンシャインに解説したほど(ただしアビスマンは正面での戦いならジャスティスマンより上であり手こずるにしても他の8人の中ではぐらいの認識だったと思われる)。
この為、「ザ・マンは洞察の神にぶつける気だったのではないか」と推測するファンもいる。
弱点は、全てが正統派すぎるあまり、相手の奇策や進化による想定外の攻撃はよく直撃を受けてしまうこと。
が、上記の圧倒的な耐久力のために技を受けたとしてもほとんどダメージを受けず、また適応力も高く奇策は何度も通用しないため、ピンチに追いやられることはほぼなかった。
なおギミックと言えるかは微妙だが、相手を仕留める体勢に入った時は顔に凄まじい陰影が浮き上がり、その際の表情は同じく本気を出した際に鬼神の如き形相となるシルバーマンに負けず劣らずの恐ろしさである。
必殺技
- 裁きの天秤
対戦相手の実力を測る道具。
対戦相手の装飾品と自分の装飾品(絶対の神器「光のダンベル」が姿を変えたもの)を天秤に乗せ、「ギルティ? オア ノットギルティ?」の掛け声で天秤を作動させる。
その傾き具合で実力を測る。
- タービンストーム
体を捻り竜巻を生み出す技。アシュラマンの代名詞「竜巻地獄」に対抗して繰り出され、打ち破ってみせた。
この時のポーズが荒ぶる悪魔のポーズ並に珍妙で、正統派で威厳溢れるジャスティスマンには全然似合わない。
ネタにされても不思議ではないくらいなのだが、さすがに彼を笑うわけにもいかないのか、「悪魔をなめるな!」の時ほどネタにはならなかった。
- 大木腕固め
アシュラマンの3つの腕を一度に引きちぎってしまう強力な腕固め。
- ジャッジメントクラッシュ
相手の背後より左右の腕を交差させて逆方向に引き絞り、その腕で首を絞め、さらに後方に飛んで相手の頭をマットに激突させる技。
腕が多いアシュラマンとの戦いでは中段の腕を絡めて縛りあげ、下段の脚を両足で捕らえる変形版を見せた。
「裁きの技」の1番目として用いられる技だが、これ一発だけで相手をKOしてしまいそうなほど強烈な内容である。
が、テリーマン戦では引き絞った両腕にダメージ、アシュラマン戦ではなぜか脚で捕らえた下段の腕1本を破壊するだけにとどめており、頭部にダメージが行ってないのは不自然に見える。特にアシュラマン戦は「なぜそこにダメージが行くんだ」という密かなツッコミどころ。
ジャスティスマンほどの達人であれば、相手のどこにダメージを与えるのかも自由自在ということか……。
- ジャッジメントツイスト
相手の背後より頭を抑え、相手の腕に足を絡めて極め、体を捻って相手の腕を折る技。
「裁きの技」の1つで、こちらは純粋に相手の腕にダメージを与えるだけの繋ぎ技である。
アシュラマン戦、テリーマン戦ともに相手の腕にダメージを与えている。
- ジャッジメントアヴァランチャー
飛びかかってくる相手を背後で迎え撃ち、逆さまにして両腕を抑え、尻でマットに落下する技。
これも「裁きの技」の1つ。相手の頭をマットに激突させるフィニッシュ技として使えそうだが、両腕に一気にダメージを与えるだけにとどめている。
- ジャッジメントウィンドミル
相手の左右の腕を抑え、後方に飛び、相手の頭をコーナーポストに激突させる技。
- 完璧・陸式奥義 ジャッジメント・ペナルティ
両手で相手の両足首を掴んで跳び上がり、右足で相手の両足をフロント・インディアンデスロックに極め、右手で相手の顔面を掴みマットに激突させる技。相手の両腕はフリーになっているのが特徴だが、無理に外そうとしてもジャスティスマンの膂力で逆にダメージを負う。
ジャスティスマンにとって単なる奥義、フェイバリットに留まらず「裁きの完遂」を意味する技であり、万が一この技を受けて生き残った者がいれば「全ての裁きを受けて許された」ことになるため追撃は行わない(尤も、技を破る方法があるかどうかについては別の話である)。死亡したと思われたアシュラマンも一ヶ月後の話である『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』では割と元気な姿を見せていた。
一方でサタンに有罪評決を下しながら技を決めた時には四肢どころか体中を粉々にしてしまい、暫くおとなしくせざるを得ないほどの深刻なダメージを与えて退散させている。
余談
単行本巻末の質問コーナーでゆでたまご自身も完璧超人始祖の中でお気に入りの超人として彼の名前を挙げている。
当初は回想通りモンゴルマン型のデザインでストーリーを進めるという案もあったが、それではモンゴルマン(及びその正体であるラーメンマン)の人気を借りることになってしまい、「ラーメンマンを超えるキャラ」には絶対になり得ないため、デザインを変更したという。
攻守にわたってスキを見せず圧倒するスタイルで桁違いの強さを読者に見せる。一方で隙を終始見せずに相手を徹底的に潰しにいき、更には真面目で冷静過ぎるため相手のマイクパフォーマンスにも身もふたもない返しをし機械的に技を繰り出してゆくため、”プロレス的な見栄え”という点では見劣りしがち。作中でもサンシャインから「強いけど戦い方が地味」と言われてしまっている。
そのため一部のファンから「プロレスじゃなく総合格闘技をやってる」「空気読めない」などと言われ”塩試合製造機””塩の化身”とネタにされることも。
もっともサタン戦ではサタンがヒール性全開のマイクパフォーマンスやムーヴを披露したことによって両者の温度差がかえってシュールなコントとして成立するという斜め上の盛り上がりを見せた。