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塩試合

しょっぱいしあいですいません

塩試合とは、主にプロレスで使われる用語で”つまらない試合”を意味する。
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概要編集

元々は相撲用語でも”しょっぱい”という表現があり、力道山が相撲からプロレスに転向したため、そちらでも使われるようになった。

一般に知られるようになったのは1994年10月30日、SGタッグリーグ決勝戦で蝶野正洋と仲間割れしたスーパーストロングマシンが試合後マスクを脱ぎ、「しょっぱい試合ですみません」と頭を下げたマイクパフォーマンスから。


プロレスにおいては、試合中において単なる強弱だけではなくいかに”観客を沸かせ盛り上げるか”も重要になる。そのため単なる技術だけでなくマイクパフォーマンスリアクションもファンからの評価の対象となる。そのため元ネタのように”単純に技術が未熟で弱くよく負ける”だけでなく、”実力は強く勝ち星は多いが試合運びが地味だったり受けごたえが塩対応”でも「しょっぱい」と揶揄される。


…で、見出しのイラストと”塩試合”にどういう関係があるのか編集

完璧超人始祖編で登場した超人の一人にジャスティスマンという超人がいるのだが、このジャスティスマンは”ギミックや特殊能力に一切頼らず純粋に鍛え上げられまくった技術と体躯で相手を圧倒する”という戦い方をする超人で、隙が全く存在しない。しかも論理やメンタル面も完璧すぎて激昂したり動揺する事が無い為、ジャスティスマンの試合は終始彼が優勢で、プロレスとしては些か地味な試合ばかりだった。サンシャインからは「強いけど戦い方が地味」と言われるし、一部の読者からも”塩試合製造機””塩の化身”と不名誉なあだ名をつけられる始末だった。


その後オメガ・ケンタウリの六鎗客が地球に襲撃した時はキン肉マンを密かに援護しながら静観していたが、六鎗客らと迎撃に出た超人たちの戦いが集結しようとした時に陰で暗躍していたサタンが用済みとばかりにオメガマン・アリステラを蹂躙しようとした処に割って入り、傷ついた超人たちを逃しサタンを迎え撃つ。


で、邪魔をしたジャスティスマンに矛先を変えたサタンだったが、このサタン、長年謀略に頼ってきたせいか頭の方は回りマイクパフォーマンスは抜群だったが肝心のプロレス面はフィジカル頼みで技術はからっきしだったことが露呈。舐めプで最初は棒立ちしていたジャスティスマンに碌にダメージを与えられず、それどころか一旦受けに回ると碌に受けや切り返しが出来ずに容赦ない技を連続で受け続け悲鳴や悶絶を繰り返すという”しょっぱい”挙動を披露してしまった。

サタンの切り札だった憑依もジャスティスマンは「苦肉の策にもほどがある」と一蹴。更に当初はジャスティスマン側の方に下がっていた天秤も”長年放置せざるを得なかったサタンに漸く制裁を加えることができた”ために逆転。ジャスティスマンが満を持して有罪評決を叩きつけながら繰り出した必殺技”ジャッジメント・ペナルティー”は上のイラストのようにサタンを粉々に粉砕した。


”圧倒的な技術で淡々と技を繰り出す塩対応なジャスティスマン”と”口達者だが技術が塩なためジャスティスの容赦ない攻撃にリアクション過多で悶絶する羽目になったサタン”の対比が読者の腹筋を崩壊させ、”塩試合も漫画ではシュールコントとして面白く表現できる”として斜め上の盛り上がりを見せることになった。


関連タグ編集

相撲 プロレス 試合


泥仕合:お互いの欠点などをあげつらったり、揚げ足を取ったりする醜い争いのこと。「泥試合」は正しくない表記。

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