概要
パフォーマンスの内容は自己アピールから抗争相手に対する挑発、それを受けての舌戦などと多岐に渡るが、いずれも観客を煽り、興行を盛り上げる目的で行われるという点では共通している。
日本プロレス界ではラッシャー木村(メイン画像右)がマイクパフォーマンスの第一人者として良く知られている。試合後に独特の間から繰り出される軽妙なトークは、当時の観客の楽しみの一つであり、所属団体にとってなくてはならないものであった。
過去の日本ではあまり重要視されていなかった要素だが、WWEの台頭によりアメリカンプロレスが注目を集めるようになってからは、重要な興行における観客を盛り上げる要素として多く用いられるようになった。
エンターテイメント性の強いアメリカのプロレスにおいては、時折マイクパフォーマンスの上手さが試合内容よりも重要視される局面があり、これによってトップスターへの道を切り開いた選手も少なくない。
その傾向が更に強くなった1990年代後半以降、人気選手はオリジナルの決め台詞を持ち、パフォーマンスの〆で観客と一体になって唱和するといった流れが定番となっている。
マイクパフォーマンスのコツ
基本的にプロレスラーがマイクパフォーマンスを行う際、まくし立てるようなしゃべりではなく区切ったようなしゃべりをするのは会場(特に広い室内)で反響する事を計算しているからである。まくし立てるようなしゃべりをすると反響音と混ざって聴く者が何を言っているかわからなくなる為である。