天道かすみ

てんどうかすみ

天道かすみとは、「らんま1/2」の登場人物。

CV：井上喜久子、実写版：長谷川京子

概要

本作の主な舞台となる武術道場、天道家の長女。19歳。

妹に次女の天道なびき、三女でありメインヒロインの天道あかねがいる。

妹あかねの許婚であり天道家居候でもある主人公早乙女乱馬とは、良き同居人といった関係。

早逝した母親に代わって天道家では家事全般を担っており、父の早雲は彼女を最も頼りにしている。

天然ボケ気味な、おっとりとした優しい性格をしている。

あかねの回想では風林館高校の制服を着ていることから、この人も同校OGのようだ

人物像

作中ぶっちぎりトップで温厚かつ心優しい、怒り知らずな性格の持ち主。

その人の善さは、彼女と接した多くの相手に『菩薩さま』をイメージさせ、怒る時でも声を荒らげたりする様子は一切見せず、優しく諭すように叱る。

劇中では一度だけ本気で怒りかけたことがあったが、ほとんど一瞬で元のテンションに戻っている。

その温厚さは一種図太いレベルにまで達していて、少々のことで怒らないのはもちろん、ハチャメチャな状況を前にしても慌てたり怯えたりしない。

一方、かなりの天然ボケでもあり、目の前の状況をいろいろと曲解して周囲を呆れさせたり和ませたりする他、相手の弱点を悪意なくズバズバ言及してしまったりする。

それ以外の面では20歳手前という年齢以上に落ち着いて大人びた女性であり、天道家の長女として、母親役として、強い責任感と家族愛を以て行動するため、周囲ほぼ全ての人から信頼を寄せられている。

誰にでも分け隔てなく優しく接するが、恋愛観はしっかりしており、優しく精神的に逞しい年上の男性が好みらしく、逆に年下には興味が全くないとのこと。

小乃接骨院の東風先生からは熱い片思いを寄せられている。かすみも「接骨医としては」信頼しているようなのだが、彼はかすみに対してだけ異常なほどのあがり症をこじらせているため、顔を合わせるたび骨格標本のベティちゃんをもって街中を走りまわる、会話しながら本をバラバラに千切るといった奇行を見せてしまうので、「変な人」以上には思われていないらしい。

武術的な戦闘能力は全くないが、乱馬たちが武術で解決できない騒動を一言で解決するなど、人格的な面ではある意味最強の人物。ドスケベ爺さんの八宝斎ですら、かすみに対しては、それこそ菩薩のように清廉な威光に圧されてセクハラ行為を全くしない……というより「できない」。

誰にも負けない三姉妹の武器と言えば

• あかねの、負けん気と腕っ節
• なびきの、教科書にも載っていない知恵(悪知恵)と処世術
• かすみの炊事・洗濯・裁縫や茶道・華道・書道など貞淑な女性に必要不可欠な女子力に加えて、何事にも動じない肝っ玉と包容力

が、それぞれ備わっていると言えよう。

特に、青春モノでもある「らんま1/2」において、変人やろくでなしが多い年長メンバーの中でも際立ってマトモなかすみは、「優しい年上のおねえさん」としての魅力で男子キャラクターを酔わせることもしばしば。

魅力的かつ個性的でもある女性キャラクター陣の中にあって当作品随一のマドンナ的な存在とも言え、その女性陣も素直に白旗を挙げる人徳を備えている。

余談

三姉妹の長女かつ実質的に母親的な役割を果たしている事から、作者は三姉妹の母親（早雲の妻）を登場させる必要性を感じず故人としたという。

幼い頃、母親の見様見真似で料理を始めたが、最初は失敗ばかりしていた。そんなかすみが現在は立派に天道家の家事を担当しているのだから、壊滅的なレベルで料理下手なあかねにも、希望は残されているのかもしれない…。

「おねえちゃん」の由来

中の人である井上喜久子氏の愛称「おねえちゃん」は、正にお姉ちゃんキャラのかすみを演じていたことに由来する。

ちなみに井上氏は二人姉妹の妹であり、『姉』という立場にはずっと憧れを持っていた。

そこへ来てかすみが「姉キャラ役」であり、念願の『おねえちゃん』になれた事が嬉しかったのだとか。

なお、かすみは19歳なので、こちらのおねえちゃんは永遠に二つ歳下ということになる。

井上氏が冗談で「役作りが難しい」というのに対し、共演者のみなさんが「かすみおねえちゃんそのものです」と否定するのはお約束となっていた。

令和版うる星やつらでは、面堂終太郎の母の声を担当。同じく変人揃いの青春モノで保護者を演じることとなった。

令和版らんま1/2アニメでもかすみ役を続投。おねえちゃんが約30年ぶりにおねえちゃんとして帰って来た。

関連タグ

らんま1/2　らんま1/2の登場人物一覧　天道早雲

天道あかね　天道なびき　（天道三姉妹）

小乃東風　東か

マドンナ　ルーズサイドテール

女神　お姉様　おっとりお姉さん　あらあらうふふ

人称・口調・口癖・呼称

一人称	わたし
二人称	相手の年齢・馴染みの濃さ薄さに関係なく⇒「あなた」
口調	年上の人物・頭が全く上がらない人物⇒敬語やお嬢様言葉 親しい人物・同い年以下の人物⇒女性語でタメ口
口癖	「お父さん・早乙女のおじさま、お茶を淹れましたわ！」
呼称	頭が全く上がらない人物・馴染みが薄い人物⇒「苗字・名前・フルネーム＋さん」 親しい人物・同い年以下の人物⇒「苗字・名前・フルネーム＋ちゃん・くん」

関連人物への呼称

関連人物	呼称
早乙女乱馬（らんま）	乱馬（らんま）くん
天道あかね	あかね（ちゃん）
天道なびき	なびき（ちゃん）
天道早雲	お父さん
亡くなった母親	お母さん
早乙女玄馬	（早乙女の）おじさま
早乙女のどか	（早乙女の）おばさま
シャンプー	シャンプーちゃん
久遠寺右京	うきょうちゃん
九能小太刀	こだちちゃん
響良牙	りょうがくん
九能帯刀	九能くん
ムース	ムースくん
八宝斎	（八宝斎の）おじいちゃん
コロン	おばあさん

関連人物からの呼称

関連人物	呼称
早乙女乱馬（らんま）	かすみさん
天道あかね	（かすみ）お姉ちゃん
天道なびき	（かすみ）お姉ちゃん
天道早雲	かすみ
亡くなった母親	かすみ
早乙女玄馬	かすみくん（さん）
早乙女のどか	かすみさん⇒かすみちゃん
シャンプー	（天道）かすみ
久遠寺右京	かすみ姉ちゃん
九能小太刀	天道かすみ
響良牙	かすみさん
九能帯刀	天道かすみさん
ムース	天道かすみ
八宝斎	かすみちゃん
コロン	かすみ