天道早雲
てんどうそううん
「まさに悲劇!」
一見怖そうな雰囲気を漂わせているが、実際には気さくで面白いおじさん。
『らんま1/2』という作品における登場人物たちの中では良識人な方で、道場を経営している事からか妖怪退治や下着泥棒など防犯の相談も受けたりしており町内からの信頼も厚く、それ故かアニメでは町内会長も勤めた。
責任を重んじる良心的な性格で娘思いの良き父。
天道家の中では珍しく早乙女乱馬を比較的に贔屓する傾向があり、乱馬の起こした問題も自らで責任を負うなど乱馬にとっては実父よりも余程父親らしい存在であり、基本誰に対しても横柄な態度をとりがちな乱馬も早雲相手だと素直に従うことが多い。
だが、思い込みが激しい性格であり乱馬が三姉妹以外の女の子たちにちょっかいを出すと激怒し顔面がドアップ状態になって問答無用で乱馬に襲いかかったりする。
それも含めて乱馬が三姉妹に危害を加えるような真似をする・三姉妹を見捨てる・一家を巻き込むことはおろか、三姉妹が家族を巻き込むようなトラブルを起こしたり、八宝斎が天道道場の備品を粗末にしたりすると、大激怒しては(ギャグ的演出だが)どんどろどろどろという効果音が出て妖怪化または怪物化したりもする。
また、一度だけ早乙女親子に対してどこかで見たことのあるような姿になったことがある。
さらに、乱馬が八宝斎の報復で貧力虚脱灸を据えられ弱体化した事をあかねから聞かされた時は、ブチギレるあまり妖気を漂わせながら本気で八宝斎を絞め殺そうとした。
せっかくあかねと乱馬が良い雰囲気になっても彼の行動で台無しになって喧嘩に発展してしまうことも多い。
長女のかすみや三女のあかねを溺愛している一方で、守銭奴でトラブルメーカーな次女のなびきには手を焼いている父親としての面もあり、姉妹喧嘩がこじれてなびきが乱馬の許婚になった時は天道道場が将来なびきに売り飛ばされる事を恐れてあかねに乱馬と仲直りするよう勧めた。
また非常に小心者で怖い事に遭遇すると泣いて土下座をしてしまう。
師匠である八宝斎の傍若な振る舞い以外にも、無敵鏡で恥をかかされ復讐に燃える乱馬はおろか、機嫌の悪いあかねに凄まれただけで泣いてしまった事も……。
早乙女玄馬とは八宝斎の元で修行していたころからの盟友。
また若い頃は今ほどしっかりしていなかったようで、空腹のあまりに挑んだ格闘ディナーの勝負に敗北し、金が払えないからと娘が産まれたら嫁にやるという口約束も平気でやってしまったりと玄馬の親友であるだけに割といい加減な性格であった。
(早雲曰く「本当に娘が産まれるなんて思ってなかったんだもん!」)
亡くなった妻を今でも愛し続けているため、再婚する気は全くなく、二ノ宮ひな子の恋心に微塵も気づかない。それどころか、ひな子の大人の姿と子供の姿を同一人物だと認識していない。
パワー | ★★★☆☆ |
---|---|
スピード | ★★★☆☆ |
テクニック | ★★★☆☆ |
頭脳 | ★★★☆☆ |
ハート | ★★★☆☆ |
スタミナ | ★★★☆☆ |
能力設定はワイド版12巻で登場。
玄馬がなかなかの実力を見せつける為、読者や視聴者からは「早雲は弱いのでは?」と思われる事が多いが、能力は玄馬と全くの互角。
原作者の高橋留美子は戦闘シーンがほとんど登場しなかった理由について、「道場を構えている時点で早雲の強さをこれ以上描く必要がなかった」としている。
実際のところ実力は人外寄りであり、修行時代に背負っていた牛の重さは一般的な成牛と同じ600~700kgとの事。
数百キロを背負って疾走する早雲でもパワーが3となると、らんま世界の格闘家の腕力は恐ろしいものがある。
なお原作では6巻の「スイカ割り」対決において女らんまと互角に打ち合ってるコマがあるので、どんなに弱く見積もっても女状態のらんまと互角以上の実力は備わっていると思われる。
達人同士の戦いでは基本解説役になることが多い。
弱点としてはギャンブルが弱い点があり、小学生レベルの相手にしか勝てない博打王キングとのババ抜き対決で全敗している。
ただ早雲は玄馬と将棋に勤しむシーンもあるため、乱馬のように思った事がすぐ顔に出てしまうという事はないと思われる(そんな性格では将棋も弱い筈である)ので、単純に弱いのであろう。
よく話題になるのが門下生がいる描写がないので収入がないのではないか?と言う事であり、実際にアニメでは収入が無いような描写が多く食事のシーンでおかずが1品ずつ減っていき、最後には米もなくなりお茶しか出なくなるなんてエピソードもあったぐらいだが、この件について作者の高橋留美子はサンデー連載時の質問コーナーにて「門下生はいるが、収入は安定してない」と言っている。
お金がないのは大体がトラブルに巻き込まれて家を壊されまくるからとの事。
このネタは原作32巻のルージュとパンスト太郎のエピソードでよく描かれている。
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