概要
CV:古本新之輔
八宝斎を追って日本に来た怪人。
日本語全開の名前だが歴とした中国人で、名前どおり腰にパンストをベルトのように巻いている。そのせいで名乗る前から早乙女乱馬に「パンスト野郎」と呼ばれていた。
呪い的泉「鰻と鶴を持って牛に乗った雪男が溺れた牛鶴鰻毛人溺泉」の力で、水をかぶると牛の頭に雪男の体、鶴の翼に尻尾が鰻という巨体の怪物に変身する。
加えて、二度目の登場前に章魚溺泉に入ったことで蛸の足を背中に生やし、指先から蛸墨を出す能力を得ている。
当初、乱馬達は八宝斎に変身体質にされた件を恨んで追って来たのだと思っていたが、むしろ彼は変身後の怪物姿を割と気に入っており、乱馬や良牙達と違って治したいとは思っていない。
異形の怪物とはいえ確かに「パワーアップ」ではあるし、性別逆転や無力な小動物になるよりは全然マシということなのだろう。
本当の理由は「パンスト太郎」などといういかにもなDQNネーム(連載当時にはまだこの言葉はなかったが)の変更を八宝斎に認めさせるため。
そもそもどんな名前だ案件であるが、これは彼の生まれた村に定められた「産湯につけた者がその子の名前を決める」という掟のため。
よりにもよって産湯をつかわせたのが女性の下着に執着する助平爺の八宝斎であり、とんでもない名前をつけられた上に「改名できるのも名付け親だけ」という掟のせいでどうすることもできなくなってしまったため、八宝斎を追いかけてきた。
中国にいた頃は何度か恋愛を経験していたが、名前を聞かれる度に失恋するという実害に遭っていることもあって、その恨みは相当に深い。
そんな彼自身は新たな名前として「かっこいい太郎」を希望していたが、そのネーミングセンスに響良牙は心の中で「俺なら一生山にこもるぜ」とツッコんでいる。
作中で一度は改名を認めさせることに成功するが、結局八宝斎の一言で元の「パンスト太郎」に戻ってしまう。
名前を呼ばれただけでキレたり、執念深く改名を求めている一方で、恋仲の相手には本名を明かしているし、通称や偽名を使って生きていくといった対処はしていなかった模様。堂々とケリをつけたかったのか、それとも偽名は許さないといった掟でもあったのだろうか…?
また、上記の通り常に腰に巻いているほか、武器や拘束具として多用するなど、名前の由来であるパンストに対してはかなり律儀と言うか屈折した感情を抱いている模様。
強さについて
巨体に怪力、翼で飛んで、タコ足による多重攻撃と、変身状態の強さは作中最強クラス…のようにも見えるが、その力に頼り過ぎな面もある。
名前を呼ばれた怒りを込めた蹴りを乱馬に軽く受けられたりしているなど、人間同士でのケンカになると良くて互角程度。早乙女玄馬と天道早雲からは「変身前は所詮小僧っ子に過ぎない」と評されている。
余談
基本的にゲストのライバルキャラとは一度で勝負をつけて事態を解決している本作で、三度も登場したキャラクターは彼のみ。
平成版アニメではパンスト太郎襲来編のみアニメ化されている。したがって触れた泉の水が牛鶴鰻毛人溺泉のみとなっており、改名を求められた八宝斎はどのような名前にしようか悩んでいた。
とは言っても八宝斎のスケベ脳で思い付くのは全部女性の下着関連のDQNネームなので結局元の木阿弥である。
ちなみに演じた古本は本来は良牙を演じる予定だったのが、良牙初登場回で出演中のドラマとダブルブッキングになってしまう為断念。急遽、呪泉郷のガイドを演じていた山寺宏一が担当することとなった。
関連イラスト
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キャロット・グラッセ:爆れつハンターの主人公の一人で、巨大な怪物に変身できる&中の人つながり。