カラララ〜〜〜ッ
いかにも…我が名はカラスマン!
"完璧・玖式"(パーフェクト・ナインズ)と呼ばれる
完璧超人始祖がひとりである!
概要
完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)の一員。完璧・玖式(パーフェクト・ナインス)。
人物像
容姿
その名の通り、背中に黒い羽を生やし嘴のような仮面を付けたカラスのような姿の超人。
背中の羽を使った飛行や高速移動を得意とする。
また、背中の羽は何度でもすぐに生え変わるため彼の動きを封じることはほぼ不可能とされる。
性格
早速決着をつけようと襲いかかるザ・ニンジャを諌め、堂々とリングでの決着を望むなど、落ち着いた雰囲気を持った超人。
敗北後も首だけの状態ながらニンジャと健闘を讃え合い、かつて人付き合いの下手だったゴールドマン(悪魔将軍)が部下に慕われているのを安堵するなど、他の始祖に劣らぬ高潔さを示した。
もっとも、処刑した超人の死肉を愛鳥に食わせるなどの残虐さもあり、決して善人ではない模様。
大量のカラスたちを自在に操れるほど飼い慣らしており、特に愛着のある2羽のカラスにそれぞれ「ネバー」「モア」という名前を付けている。鳴き声はカラスなのに「ネバァーッ」「モアーッ」。
(エドガー・アラン・ポーの「大鴉(The Raven)」からの引用)
口癖は「カララ~ッ」。
人間関係
在りし日の始祖たちの姿を描いた回想シーンでは唯一台詞が全くない。
サイコマンには「下等超人を心の底では認めたがっていた、その迷いが敗北につながった」と指摘されている。
作中での活躍
ザ・ニンジャ戦(京都・銀閣寺)
超人墓場から次元の穴を通って銀閣寺に出て来たザ・ニンジャと対峙。カラスたちに集めさせた純銀で銀閣寺を文字通り銀色に染め上げ、金閣寺・銀閣寺とゴールド・シルバー兄弟の関係について解説する。
試合ではニンジャの多彩な技をカラスマンが常に一枚上回り、終始優勢に立ち続けた。
そのまま必殺技・鴉の早贄刺しを決めるも、直後、元チームメイトのブロッケンJr.が他の正義超人たちの協力のもと「超人血盟軍・Lの陣形」を再現、正義・悪魔として盃を分けたニンジャを他者に悟られぬ形で激励する。
すると瀕死だったニンジャが不思議な力を発揮し蘇り、そこから悪魔忍法・蜘蛛糸縛りをカラスマンにかける。
カラスマンはこの起死回生の蜘蛛糸縛りもこれまで通り一枚上回り、体躯鸚鵡返しでニンジャに返してしまう。
ニンジャは「技術合戦は拙者の完敗」「勝てる見込みは少ない」と悟るも、何としてでも勝たねばならぬ理由があるとして悪魔忍法・顔写しを使用。姿も能力も喋り方もカラスマンとそっくり同じに変化する。
そのままニンジャとカラスマンは順逆自在の術と体躯鸚鵡返しによる蜘蛛糸縛りの返し合いを行い、あわや千日手という状況に。
やがて力尽きた一方のカラスマンが脱出不能に陥り、「滅殺!」の掛け声でバラバラになってしまう。
残ったカラスマンがネバーとモアに死肉を食い漁るよう指示すると2匹は逃亡。
リングにはバラバラになった本物のカラスマンと変身を解除したニンジャが残った。
戦闘スタイル
始祖の中でも抜きん出たスピードを誇り、ゴールドマンでもカラスマンを捉えることはできなかったという。
守勢においても、筋肉を異常に肥大させて技のロックを緩めるという奥の手を持っており、甘い技のかかりを許さない。
また、材料さえあれば一瞬で巣を作ることができる。
必殺技
- 鴉団扇叩き
背中の両方の羽で相手を挟む技。
- 体軀鸚鵡返し
技を仕掛けた相手と自分の位置を入れ替える技。
- クロウビーク
仮面の嘴で突く技。
- 鴉団扇(レイヴンウイング)
背中の羽を使い風を起こす技。
- クロウフェザーシールド
大量の羽が抜けて、鉄壁のバリヤーを形作る。
- クロウフェザーファイヤーボール
大量の羽を抜いて球体にし、さらに火を点けて巨大な火の玉とした後、風を使って相手にぶつける技。
- クロウズ・ボムズアウェイ
空高く舞い上がった後、相手の両腕を掴みクロウピークを相手の胸に突き刺した状態で落下する。
- 孔雀羽斬刃
背中の羽を回転させ、電動ノコギリのように切りつける技。
- クロウビークシザーズ
仮面の嘴が開き噛み付く技。
- 完璧・玖式奥義 鴉の早贄刺し
クロウビークシザーズでキャンバスをくわえて飛び上がりリングに突起を作る。
その後その突起に向かってクロウズ・ボムズアウェイを放ち、背中と胸を串刺しにする残虐技。
余談
元々彼はキン肉マンの公式ファンブック超人閻魔帳で採用された超人の1人だったが、ゆでたまごの嶋田が「敵側で使ってみたい」とコメントしており、その後、本編に敵サイドのみならず完璧超人始祖という大役の設定が与えられて登場した。ちなみに採用時はネパール出身であったがのちに日本に変更されている。