「俺の事なら悪く言っても構わん。
しかし、死んでいった仲間たちの事を悪く言うのは許さん!!」
「この世に生を受けて貴様らの様な奴等になめられっぱなしじゃ、
生きてる甲斐がねえんだよーっ!!」
プロフィール
名称 | ザ・テリーマン |
---|---|
身長 | 190cm |
体重 | 95kg |
超人強度 | 95万パワー |
概要
南部アメリカを代表する「テリー一族」の御曹司である、テキサス出身のスーパーヒーロー。初期の怪獣退治をやっていた頃から登場している古参キャラの一人であると共にキン肉マンのライバル兼 親友。序盤ではミート君・キン肉マンと三人でつるんでいることが多かった。
後にキン肉マンとはタッグチーム「ザ・マシンガンズ」を結成。多くの強敵を絶妙な連携で覆し、名実共にキン肉マンの良きパートナーとなっていく。
テーマ曲は、串田アキラの歌う「テキサスブロンコ」。
第1期OPテーマである「キン肉マン Go Fight!」を意識した歌詞が一部使用されている(こちらも歌手は串田アキラが担当している)。
人物像
容姿
名前とキャラクターのモチーフは連載当時の人気プロレスラーだったテリー・ファンク(ただし、顔についてはディック・マードックにも見えるとの声も)。ちなみに兄はドリー・ファンク・ジュニアで二人揃って「ザ・ファンクス」と呼ばれた。
輪郭に髪型、薄い眉毛にタレ目、団子鼻と、当時30代前半のテリーの特徴が顕著に継承されている。因みにテリーマンの父ドリーマンは、ドリー&テリーの父親であるドリー・ファンク・シニアがモデルである。
オバケのQ太郎のドロンパもモデルの1つで星が弱点などの要素はドロンパ由来。
額には「米」の一字(アメリカ人だけに)。両肩には彼の超人パワーの源でもあるシルバースター(☆マーク)が付いている。アニメ版では金髪碧眼に金色の星、ややピンク寄りの肌に青いパンツ・グローブ・ブーツ、膝当てが印象的だったが、原作カラーでは髪も肩の星も合わせて銀色で、衣装のシンボルカラーもテリーのシンボルカラーと同じ赤である。ちなみに青は兄ドリーのシンボルカラーである。
一部媒体ではほかのキャラクターは原作カラーなのにアニメカラーが採用されている所がある。
作中では何かと傷が絶えず、登場のたびに絆創膏や包帯を巻いていたり松葉杖を付いていることもしばしば。第20回超人オリンピックにてキン骨マンに左脚を撃たれて以来義足生活を余儀なくされ、更にアシュラマンとの戦いで両腕を失うなど、割りと洒落にならない大怪我もしている(ただし腕に関してはキン肉マンがアシュラマンをキン肉ドライバーの原型で破った後、アシュラマンの体からちぎれた腕を肩にくっつけて何の支障もなく元に戻っている。腕はこんなにお手軽なのに足はなぜ…?)。
左足の義足は後に制作者であるバックランド爺やによって改良を施され、生身の足とほぼ遜色ないほどのものにアップグレードされた。
傷だらけの勇姿が、これほど美しく映える男はそうそういないだろう。
性格
短気な熱血漢であり、筋の通らないことを何よりも嫌う正義漢である。その反面、例え敵対した者であっても戦った後には和解しようと努めたり、種族にかかわらず命を奪われるようなことは忌避するなど、正義超人達の中でも際だって優しさを感じさせる人物である。
一方、登場初期は現在とは正反対のモラルより利益を優先する自己中な超人でキン肉マンを見下しており、これもドロンパ(特に初期)に近かった。
超人委員会により日本駐屯超人として派遣され、当時日本を独自で守っていた(?)キン肉マンを御役御免とばかりに立ち退かせようとしたり、委員会に対しても高額なギャランティーを請求するなどしている。
因みに現在の一人称は「おれ」なのだが、初期では「ミー」であった。
また、子供が必死で貯めた小銭で怪獣退治を依頼しようとした際には「ボーイおとなをからかっちゃいけないよ!」と高笑いして足蹴にした(旧アニメでは「高笑いは流石に子供向けアニメではまずい」ということなのか、しかめた表情をしてやはり足蹴にしていた一方、2024年版アニメでは足蹴にはせず高笑いをしながら小銭を手で払いのけるという描写になっている)。これを見たキン肉マンは激昂してテリーマンを張り倒し、散らばった小銭を拾い集めて少年の願いを聞き入れ、怪獣退治に向かう。その姿を見たテリーは、正義の味方としての本懐を考え直し、キン肉マンに続き同じく怪獣退治に向かった。
以降はキン肉マンとの交流を深め、現在のようなヒーローの鑑とも呼べる好人物へと変化していった。続編『キン肉マンⅡ世』における息子テリー・ザ・キッドの回想によると、タッグチームとして獲得したタイトルのベルトやトロフィーといった戦勝記念品をすべてキン肉マンに譲ってしまったとのことで、初期の高慢な人格は最早微塵も存在していない(ただし、このことがキッドにとって後のコンプレックスになってしまった)。
キン肉マンを狙撃からかばって左足を負傷したり、子犬の命を救うために大会失格になったり、と全般的に他人のために自分を犠牲にする描写が多い。
また、あらゆる分野の知識に詳しく、試合観戦時には解説役にまわることもしばしば。
作中では度々「そういえば聞いたことがある」という台詞を皮切りに、様々な知識を披露しており、「テリペディア」というあだ名もあるようだ。
好物はガッツリぶ厚いミートパティが挟まれたハンバーガー。逆に、キン肉マンが好物としている牛丼については「薄くスライスした肉の汁かけライスなんて男の食い物じゃねえ」と全否定している。
因みにテキサス出身なため寒さは苦手らしい。
『キン肉マンⅡ世』では一線を退いて故郷のテキサスで牧場を経営していた。
悪行超人襲来の際には伝説超人たちと共に戦いを挑むも逆にコテンパンにやられ、ヘラクレスファクトリー再開校にも意欲を示す。ただし教官には着任せず、息子たちを始めとする新世代超人の戦いを見送った。
得意技
正義超人の中でも正統派のプロレスラーであり、得意技やフィニッシュホールドもほとんどが現実に存在するプロレス技である。一方でキン肉バスターやキン肉ドライバーも使いこなせる技量の持ち主であり、ファイターとしては超一流と呼ばれる実力もさることながら、燃えるガッツとファイティング・スピリッツが最大の武器。その闘志は、試合中に両腕を奪われてすらいささかも衰えることはない。
早撃ち
「それは得意技なのか」と言いたくなる気持ちはあろうが、初期の必殺技(文字通りの意味で)である。
リボルバー式拳銃共々巨大化し、敵を撃ち抜く。巨大な怪獣でもたちどころにバラバラに吹き飛ばしてしまうほどの威力である。
スピニング・トーホールド
テリーマンの代名詞ともいえる技。仰向けに倒れた相手の脚を自分の脚に絡め、てこの原理で締め上げる。
テリーマンのモデルであるテリー・ファンクが一族で得意としていることから「伝家の宝刀」と呼ばれる。
ナックルパート
テリーマンのファンがもっとも熱狂するであろう必殺技。
前進しながら、ただひたすらに嵐のようなパンチの連打を浴びせる。
左手を振り回して打ち込むとどめの一撃は「テキサスブロンコ」と呼ばれる。
この技が出たら「いった! いった! テリーがいったーっ!」と叫ぶのが通。
なお、テキサスの男が強さを示す際は、もっとも原始的で勇気のある方法として殴り合いで雌雄を決する。
(これを「テキサスフィストデスマッチ」と呼ぶ。)
『キン肉マンⅡ世』や『キン肉マンレディー』などでも散々地味だの化石みたいな技だの言われてきたが、それこそが代々恵まれない体格で生まれながらも、誰よりも強いガッツで戦い抜くテリー一族の誇りなのだ。
テキサス・コンドルキック
プリンス・カメハメとの組み木の特訓で会得したとされる必殺の蹴り技。
両の開脚により相手のガードを開かせ、ガラ空きになったアゴめがけて両膝を叩き込む。
(ガードを開かせるモーションを省略して、単発で撃つこともある。)
PS2ゲーム「ジェネレーションズ」では、この技で相手をダウンさせてからスピニング・トーホールドを決める。
テキサス・クローバー・ホールド(四つ葉固め)
グラウンドにおけるテリーマン最強の関節技。
こちらはテリー・ファンクが開発した技でスピニング・トーホールド同様、テリーの得意技でもある。サソリ固めに似ているが全くの別物。
数々の強豪をギブアップ寸前に追い込んでいるが、この技でテリーがフィニッシュしたことはない。
後のⅡ世にて、息子がヘラクレス・ファクトリーの卒業試験や超人オリンピック予選での決め技として使用した他、ロビンマスクのロビンスペシャルと合体させたアドレナリン・ブリッジを繰り出している。
ブレーン・バスター
旧作においては使ったのは一度のみだが、ベストバウトとして名高いザ・魔雲天との戦いに終止符を打った大技。
「巨漢ハンター」の異名にたがわず、巨大な摩雲天を高々と持ち上げリングに沈めた。
新シリーズでは、完璧・無量大数軍の一人マックス・ラジアルに対し久しぶりに披露。こちらも試合を決める一撃として使用した。
カーフ・ブランディング(仔牛の焼印押し)
テリーマンの技の中で、もっともKO率の高いフィニッシュ・ホールド。
初期は普通のブルドッキング・ヘッドロックだったが、のちに相手の後頭部に膝をあてマットに顔面を叩きつける荒技へと進化した。
アメリカ遠征編では義足を気にして使用を(7分近くも)ためらうこともあったが、決勝においてはボーイからのフィニッシュのリクエストに「OK!」と応え、キン肉マンのアシストもありスカル・ボーズを下し勝利を決めた。
劇場版ではマッスルインフェルノのように滑空しながら壁面に叩きつけるパターンも見られた。
その他
タッグトーナメント編ではマッスルドッキング絡みでキン肉バスターやキン肉ドライバーも披露している。
タイトル歴
●テキサス超人ヘビー級
●超人オリンピックBEST4('79)
●人気超人世界一決定戦優勝('80)
★全米超人タッグ選手権
★宇宙超人タッグトーナメント優勝('83)
異名
- テキサス・ブロンコ
- テキサスの荒馬
- 巨漢(ジャイアント)ハンター
2代目キン肉マングレート
初代キン肉マングレートことプリンス・カメハメより、グレートのマスクを引継いだ姿。
テリーマンがグレートとして戦った準決勝と、決勝戦3本勝負の1本目は、まさにテリーマンが主役であり、「夢の超人タッグ編」の中盤を大きく盛り上げた。
ザ・マシンガンズ
最大のライバルにして親友のキン肉マンと組んだ珠玉のタッグチーム。
詳細はザ・マシンガンズの項があるため、ここでは割愛する。
主な関係者
お互いに一番の親友でありライバルと認め合う関係。
前述の畜生行為をキン肉マンに殴り飛ばされ、損得勘定に構わず助けに行く彼に「お前が怪獣退治をすれば国外追放になる」と忠告するが「大和魂が守ってくれるさ!」と返し、心を動かされ、専属ヒーローのバッチの捨て、「大和魂か・・・俺も行くぜ!!」と後を追っていった。
会えば常にケンカばかりしているが、お互いの呼吸を知り尽くしており、まさに息の合った珠玉のコンビネーションをみせる。
尚キン肉マンVSテリーマンはジャンプ連載時代には実現しなかった勝負の代表であり、後年のインタビューで作者はキン肉マンとテリーマンの試合で最終回を迎えたかったと発言、十数年の歳月を経てキン肉マンⅡ世でようやく実現することになる。
アメリカ北部を代表する超人。お互いを認めあい、よき友人関係であったが…。
テリーマンと並ぶ正義超人の代表的存在であり、その付き合いはキン肉マンより長い。
あまり語られることはないが、テリーマンとアシュラマンは、シングル・タッグあわせて三度も戦っている。
内容も、テリーの1勝1敗1分であり、まさに拮抗したライバル関係、ジャスティスマン戦ではアシュラの敵討ちに燃えるサンシャインに対して「ヤツ(アシュラ)はどう思っているかわからんが、最大のライバルはミーなんだ」といっている。
夢の超人タッグ編にて、彼と共に「ニュー・マシンガンズ」を結成するが…。
はぐれ悪魔超人コンビから自分の命を救うのと引き換えに致命傷を負った彼の願いを受け、新たなキン肉マングレートとなる。
先代の様な華麗なファイトができず悩み苦しむテリーを死して尚導くなど、短い交流とはいえ偉大な先輩にして師匠であり、それゆえテリーは三代目グレートを当初は認めることができなかった。
物語の序盤で出会った頃から、お互いを意識しあう関係。
原作では終盤に登場しなくなってしまったが、続編のⅡ世でめでたく結ばれたことが明らかになった。
テリーが義足となるきっかけを作ってしまった因縁の相手。それ以前にはナツコを巨人化させてテリーへの妨害を画策している。
何かにつけて、偉大な父親に反抗する不肖の息子。
しかし、心の内ではテリーを尊敬しており、その偉大な父がタイトルに関しては不遇であることに対する裏返しでもある。
素質は折り紙付きだが未熟で実力的には父に及んでいない感もあるが、テリーマンゆずりのファイティング・スピリッツを持つ。
アメリカ・テキサス超人学校の格闘科でテリーマンに教えを受けていた生徒。
優等生らしく、テリーマンから授業の代行を求められる場面もある。
許されざる世界樹で対戦した完璧超人始祖。
アシュラマンを完封した彼に対してテリーは「アシュラマンの最大のライバルとして敵討ち」を挑んだ。
だがジャスティスマンの実力は全てにおいてテリーをはるかに上回り、ついにまともなダメージを与えることができずにボロボロにされてしまう。
それでも戦う意思を捨てないテリーにジャスティスマンは感銘を受けて、自ら試合を放棄。
試合後、新たな使命を探しに旅立つジャスティスマンの背に、テリーはいつかその答えを聞かせてくれと再会を願う言葉で送った。
先生 テレビはこれくらいにして スピニング・トゥ・ホールドのかけ方をおしえてください
担当声優
中村氏は完璧超人始祖編でキン肉マンスーパーフェニックスを演じている。
同作では、初代声優の田中氏もナレーションとして出演している。