「いいだろう、あふれる知性で返り討ちにしてやろう」
概要
プロフィール
分類 | 運命の5王子 |
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出身地 / 代表国 | キン肉星サーロイン村 / オーストラリア |
生年月日 | 1960年4月1日 |
身長 | 190cm |
体重 | 114kg |
超人強度 | 1億パワー(本来は95万パワー) |
CV | 池水通洋(キン肉星王位争奪編) / 中村悠一(完璧超人始祖編以降) |
キン肉星王位争奪編『運命の子供たち!!の巻』にて初登場した運命の5王子の一人で、『キン肉マン』旧シリーズにおけるラスボスとも呼ぶべき存在。
邪悪五神の一柱・知性の神に乗り移られたフェニックスマンが変貌した姿で、生まれついての優秀な頭脳に加え、知性の神から与えられた1億パワーを駆使し闘う頭脳ファイター。知性チームを率いてキン肉星王位争奪戦に参戦する。
因みに作中での表記は「キン肉マンスーパー・フェニックス」であるが、pixivでは本項での表記が主に使用されている。
容姿
キン肉マンことキン肉スグルに酷似したデザインのマスクを着用しているが、その目付きは鋭く黒目がない。また、額には肉マークの代わりに翼を広げた鳥(=フェニックス)の姿が描かれている。顔や体には幾何学的なライン状の模様があり(顔については屠殺鬼玉王と同じ描かれ方)、どことなくウルトラマンを彷彿とさせる。
衣装はタイトなトレーニングパンツの上にホットパンツを穿いた出で立ちで、右膝(アニメ版では両膝)にニーガードを装着している。
アニメ版では、ソルジャーを見限った残虐の神が憑依したことで肌が茶色に変色し、さらに終盤には超人閻魔も憑依したことで紫色になるなど禍々しい変化を見せた。
ちなみにマッスルグランプリ2では1Pカラーが通常版、2Pカラーが残虐の神憑依版の茶色となっている(残念ながら慈悲の神憑依の紫は無い)。
人物
フェニックスマンと知性の神が混在した人格の持ち主。
素体であるフェニックスマンが幼少期より常人から逸脱した天才的な頭脳の持ち主であり、生まれて僅か数ヶ月の内に世界各国の言語を2日で理解し、12桁の暗算をこなし、幼稚園に入る頃には既に大学生レベルの学問を習得していたという。
一方で、幼少期より感じていた生まれた家柄や幸運による格差に対するコンプレックスを抱いており、そこからなる対抗意識がそうさせるのか、ときには手段を選ばぬ非情の精神で相手を苦しめる卑劣さを持つ。チームメイトに対しても、闘えなくなった者は容赦なく切り捨てるなど利己的な姿をみせるが、唯一の肉親である母・シズ子を前にするとそうした振る舞いに躊躇する場面もみられた。
新シリーズでは、スグルに許された恩義から過去の過ちと向き合う「贖罪する罪人」としての一面が前面に押し出され、スグルの甘さを肯定しつつ優しさだけではなし得ない道を引き受け、彼が示した優しさが損なわれないように戦う、一皮むけたキャラクターとして成長した面を見せるようになった。
実力
「知性こそ超人格闘技者の源!!その最大の本質は防御力の高さにある!!」
「知性こそ超人格闘技の源」という考えを持ち、科学的理論に基づいたレスリングを得意とする。知性の神が憑依した恩恵により、超人強度も95万パワー(奇しくもスグルと同じ数値)から1億パワーまで上昇している他、キン肉族三大奥義のひとつ「マッスルリベンジャー」を修得している。後に他の神々を憑依させたことで「マッスルインフェルノ」も使いこなすようになる。
さらに、王位継承者の証である「フェイスフラッシュ」までも使用することができるが、これは幼少期に母・シズ子に連れられて筋肉の滝(マッスル・フォール)から流れる知恵の水を刷り込まれたことで体得したらしい。
その強さは脅威的であり、若さとトレーニングに費やす時間の不足、更には心臓に病を抱えているという3重のハンデを背負ってもなおキン肉星の大会で決勝戦まで勝ち残るという実力を見せている。
その為、『キン肉マンⅡ世』の時代においては、悪魔将軍・マンモスマンとともに「三大最強悪行超人」に数えられている。
最も得意とするのは科学的理論に基づいた守備的な戦いであり受け身により相手の攻撃の威力を和らげてカウンターで攻めるという知性派らしいテクニカルなファイトスタイルである(元々は病を抱えた心臓への負担を減らす為の物だと思われるが、キン肉マンのフェイスフラッシュで完治後もこのスタイルで戦っている為、生来の物と思われる)。
その為マッスルグランプリ2での必殺技も効率的にダメージを与える関節技や最大の威力が出る角度から放たれるバックドロップ、自慢のカウンターファイトを活かしたパイルドライバー等となっている。
とはいえ(ブランクも込みだろうが)咄嗟に機転を利かせるのは苦手なようで、オメガマン・アリステラの動きのクセには終始苦戦していた。
来歴
キン肉星第8病院にて、キン肉スグル(および他の王子たち)と同じ日に誕生する。父はフェニックス太郎、母はフェニックスシズ子。生後間もなく入院していた病院が火災となるが、他の赤ん坊たち共々、それぞれの母親の手で救出される。
貧しい家庭であったが、心優しい両親の下で愛情深く育てられ、生まれてから僅か数ヶ月でその天才的な頭脳の片鱗を見せ始める。その有望な人材を保護しようと進言されたことにより、苦学の末に本来貴族でなければ入園できないとされるキン肉星王立幼稚園に特待生として入園が許される。そこで王族であるキン肉スグルと出会い、何の苦労もなく裕福な人生を送る彼に嫉妬し対抗意識を燃やすようになる。
後にスグルが(両親にブタと間違われて捨てられたことで)失踪し、王子不在の事態を危惧した王家により、養子を取る目的の「キン肉星新王子決定マッチ」が催される。フェニックスはその頭脳を駆使したファイトスタイルで勝ち進み決勝戦へ進出するも、その最中に父・太郎がビルの工事現場で足を踏み外し転落死したことを知り、病床の母を看病するために泣く泣く決勝を辞退する。加えて、その間もなく後に地球で発見されたスグルが王子の座に返り咲き、どんなに努力しても最後は運を持つか持たぬかによって人生は決定されるという事実を痛感する。
精神的に打ちのめされたフェニックスを見かねたシズ子は、かつて彼が生まれた病院で起こった火災で、もしかしたら王子であるスグルと間違えて救い出したのがフェニックスだったのかもしれないという話をする。この言葉を受けたフェニックスは、以来部屋の片隅で考えを巡らし不敵な笑みを浮かべることが多くなったという。
作中での活躍
キン肉スグルのキン肉星大王即位を好とせぬ邪悪五神の策謀により、前述の病院火災により出自が不明瞭となった5名の王位継承候補者の一人として見出され、知性の神に乗り移られキン肉マンスーパーフェニックスへと変貌を遂げる。その後は母に別れを告げ、他の候補者たちと共に王位継承戴冠式に乱入。真の王子が誰なのかを団体戦による勝負で決しようと提案し、「キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ」の開催を決定させる。
サバイバル・マッチでは、マンモスマン、プリズマン、オメガマン、サタンクロスといった強豪超人たちで構成する知性チームを率いて参戦し、その圧倒的な実力差と、知性からなる様々な策謀で相手チームを苦しめた。
強力チーム戦
第一回戦では会津若松城でキン肉マンビッグボディ率いる強力チームと対戦。
先鋒として登場したマンモスマン一人で相手チームを圧倒し、副将戦でマンモスマンがわざと引き分けに持ち込んだことで、次鋒として控えていたフェニックスとビッグボディによる王位継承者候補同士の対戦が実現。試合では、フェニックスが終始優位に立ち、ビッグボディに見せ場を全く与えぬまま、三大奥義の一つ「マッスルリベンジャー」を極め圧勝。その実力の高さを他の候補者や観客達にまざまざと見せつけた。
超人血盟軍(残虐チーム)戦
第二回戦では名古屋城にてキン肉マンソルジャー率いる超人血盟軍と対戦。
先鋒サタンクロスがザ・ニンジャを倒し、アシュラマンと引き分ける。その後、舞台が関ヶ原格闘城に移り、空中に浮かぶ立方体リングを利用した「6人タッグ・キャプテン・ギブアップ・マッチ」を展開する。ここでフェニックスは様々な策謀を巡らし、立方体リングに隠された二つのリングで相手チームを分断させたり、リングを落下させて見守る観客やキン肉マンもろともソルジャーを葬ろうとさえした(バッファローマンによる決死の活躍でその策謀は中断されたが)。同時にこの試合の最中、現在対戦している相手が残虐の神が憑依した本物のソルジャーとは別人の偽者である疑惑が浮上する。
その後は両チームの選手がほとんどリタイアとなり、フェニックス・ソルジャーによる一対一の戦いが展開される。真の実力を発揮したソルジャーにあと一歩のところまで追い詰められるも、息を吹き返したマンモスマンが「超人預言書」のソルジャーの正体に関するページを屋外のたいまつの中に放り込んだことで彼の身体が消滅を始め形勢が逆転。思うように動けなくなったソルジャーを「レイジング・オックス」で痛めつけ、それに耐えかねた現大王・キン肉真弓の口から、ソルジャーが25年前に家出した長男(スグルの実兄)・キン肉アタルであることが明言される。発言を受けたフェニックスは、部外者であるアタルが王位争奪戦に参加していることをダシに自身の行為を正当化し、アタルの未完成版「マッスルスパーク」を耐え抜き、反撃の「マッスルリベンジャー」で撃破する。
試合後、実兄の最期を看取ったキン肉マンに「王位継承に割り込んできた邪魔者を葬ってやったから感謝しろ」と言い放った。
キン肉マンチーム戦
大阪城でのキン肉マンチームとの決勝戦では、キン肉マンを貶めるために様々な罠を張り巡らせるものの、彼の仲間たちの決死の協力もありその尽くが突破され、その表情に焦りの色が見えはじめる。オメガマンの秘技「Ω・メタモルフォーゼ」により、キン肉マンの格闘技の師でもあり、全盛期には最強の超人と謳われたプリンス・カメハメを召喚し、火事場のクソ力を失ったキン肉マンを心身ともに追い詰めて倒そうとするが、カメハメは戦いの中で愛弟子キン肉マンに生前伝えられなかった「52の関節技」を伝授し、オメガマンを圧倒するほどまでに成長させてしまう。
その後、1対1の戦いでは知性の神だけでなく先に倒された運命の王子達に乗り移っていた邪悪神達の力を借りてキン肉マンを圧倒し心臓停止にまで追い込んだが、偽りの王子は心臓の病で死ぬとの予言通り、心臓病の症状が悪化。
先の闘いで存在を消滅させられたキン肉アタル達四人の正義超人が邪悪大神殿に封印されていたキン肉マンの火事場のクソ力を解放した事によって復活したキン肉マンのマッスルスパークを食らい、最後までキン肉マンに勝てなかった自分の運命を自嘲しながらKOされ、知性の神共々死亡した。
その後、キン肉マンのフェイスフラッシュで蘇生され、これまでの所業をキン肉マンに謝罪する。キン肉マンは「許すことなど何もない」と告げ、フェニックスもまた自身の家族であると言葉をかける。そしてキン肉マンがスーパーフェニックスを抱き抱えるところで物語はひとまず幕を下ろす。
アニメ版
原作ではフェニックスマンの段階でスーパーフェニックスの容貌に近かったが、アニメ版は原作と異なり、変貌前は精悍な顔立ちで描かれている。
シズ子から病院火災の話を聞かされたのは知性の神が介入する直前とされており、シリアスな場面の最中に屁を漏らすなどコミカルな一面もみられた(この屁を直撃された邪悪神も邪悪神で、「間違いなくこの臭いは王子だ」と発言しているから大概だが)。
原作と違って、知恵の水を刷り込まれたことでフェイスフラッシュを使えるようになったことが明言され、実はそれを王妃に見られていたのだが、子を想う母の心を察した王妃が黙って見逃してくれていた事をシズ子が試合中に告白している。
性格に関しても、原作では徹底したリアリストとして作中で顔に大怪我を負ったビビンバにあっさり見限りをつけていたのに対し、アニメでは彼女への特別な情を窺わせる仕草がみられ、同じ場面で自ら手を差し伸べないにしろ、キン肉マンが彼女を助けることを見据える描写があった。
邪悪神と真の黒幕であった超人閻魔も合体した状態になった時は、肌の色が変色してマッチョになるというオリジナル形態が描かれた。邪悪神たちが離れた後も超人閻魔だけはフェニックスに宿ったままであった。
決着後、超人閻魔が深紅のマントに封印されたことでフェニックスマンの姿に戻り、キン肉マンと和解。キン肉ハウスでの会合にも参加しビビンバと相思相愛になった。
新シリーズでは
2017年から開始された新シリーズにて再登場。
王位争奪戦後、新たにキン肉星大王に即位したキン肉マンから、自身の補佐官としてキン肉星の行政の中枢を担う人材になってもらいたいと誘われていたが、フェニックスはその申し出を固辞し姿を消していた。
以降は知性の神から力を授かる以前の名前「フェニックスマン」を名乗り、辺境の惑星にて一人黙々と開拓に勤しんでいた。登場時には髪がマスクから溢れ出るほどボサボサに伸び、泥まみれでボロボロになった粗末な衣類を着用しており、かつての王位継承候補者としてのカリスマ性は殆ど見られない質素な出で立ちとなっていた。
そんな自戒とも取れる過酷な生活を送っていた彼の前に、突如として死んだ筈の知性の神が姿を現す。警戒するフェニックスマンに対し、知性の神は「古い友人がこの世を揺るがす暗躍を始めた」として、再びスーパーフェニックスとして力を貸すことを求められる。
スペインのサグラダ・ファミリアで正義の五本槍とオメガ・ケンタウリの六鎗客が戦いを繰り広げている最中、東京の国立超人博物館に展示されている5王子のマスクの前に、同じく他の邪悪の神々に導かれた「元・王位継承者候補」の3人と共に現れ、各々が装着していたマスクを強奪(この際、唯一ソルジャーだけがいないことを示唆している)。
その後、サグラダ・ファミリアにたどり着いたキン肉マンと、五本槍で唯一生き残ったウルフマンの二人が、改めて六鎗客に挑みかかろうとする場面に落雷と共に降臨。「神の意志」に従い、魔王サタンと共謀する六鎗客の鎮圧を宣言する。
キン肉マンに対し自らの詳しい事情は伏せつつも、かつて自分たちが敵味方に分かれ戦った「キン肉星王位争奪戦」にて、六鎗客のリーダー格であるオメガマン・アリステラの弟・ディクシアが自身のチームに加わっていたことなどを鑑みて、彼らの計画がその以前から始まっていたことを伝える。
同時に、「オメガの民」と呼ばれる六鎗客たちの経緯についても既に凡その情報を掌握していることを仄めかし、その祖先らと縁深い世界各地の名城を指し示してみせる。これには六鎗客たちも、当初は戦う理由がないとしていたフェニックスたちに対しても捨て置けぬと目の色を変え、彼が先んじて指し示した地を新たな戦場として定め、暗雲に乗ってそれぞれの地に渡り王子たちの挑戦を受ける姿勢をみせる。
王子たちは、彼らの残したロープを伝い各々の待つ戦地に赴くことになるが、フェニックスが選んだロープの先は、六鎗客のリーダー格アリステラの待ち構える日本・滋賀県にある安土城跡地であった。フェニックス曰く、彼の地はかつてオメガの民たちが最後の砦を築いた地であるという。既に城もなくなり殺風景な場所となっていたが、アリステラの合図と共にリング下の地面からかつての安土城が姿を現した。
キン肉マンとパイレートマンの試合後、一進一退の攻防の中で王位争奪戦での敗北とディクシアを殺したことでオメガの民の計画が狂わされたとアリステラから非難されるが、フェニックスは感情的になっているアリステラを上手く煽ってディクシアの経緯を聞き出し、ディクシアの件については(顔の表情から一切見られないが)反省したと言いつつ「もし自分が王位に就いていたならばオメガの計画の片棒を担いでいたことに気づき大後悔する羽目になっていた」と自身の敗北がオメガの計画を阻止していたのは決して無駄でないと断言した。
オメガマン・アリステラ戦
そしてリングにてオメガマン・アリステラと対決。
過去にディクシアとスパーリングをしていたこともあってアリステラの戦法をクセで対応するも、「左手」であるアリステラの逆の戦法で反撃に転じられ、大技「Ωアポカリプスクラッシュ」を受けてしまうが、バックドロップを仕掛けられた時点で生還できる計算を考え、高さと角度の不足を理由に耐え切った。その後アリステラの攻撃を避けるだけでなく、ブレーンバスターをかけられ落下する数秒間の内に計算し、肩周りのパンプアップで受け身を取り致命傷を回避。自らの知性を発揮したレスリングを展開する。
また知性の神の憑依を拒み、超人強度は95万パワーのままであることを明かした(同時に他の3王子たちもそれぞれの邪悪神を憑依していないことが確定された)。
そしてアリステラの抱え上げからのオクラホマスタンピートを瞬時に脱出し、新技「不死鳥(フェニックス)サンダーストーム」をかけるもアリステラのオメガハンドが受け身になったことで致命傷に至らなかった。
その衝撃で天守閣が崩れ、リング下から超人墓場への抜け道を発見し驚愕。六鎗客の計画が最終段階にまで差し掛かっていると知り「食い止めなければ取り返しのつかぬことになる」と戦慄する。
アリステラから神の憑依を拒んでまで計画を止めに来た真相を問われると「キン肉マンには出来ない(=相手を殺して排除する)役目を請け負うために来た(意訳)」と答えた。
1億パワーを放棄したことを知ったアリステラから超人強度の差を利用した戦いで劣勢となり、マッスルリベンジャーもオメガハンドの爪で大腿部を刺されたことで脱出され、アリステラの「ジャイガンテグローブカッター」をくらってしまう。
アリステラから「防御力は認めるが決定力に欠ける」と言われ、1億パワーへの葛藤を見せる中で再び知性の神がフェニックスの前に現れる。
知性の神から憑依を持ちかけられる中で、これがアリステラが仕組まれたものでは無いかと推測するが、狙いを看破するため覚悟を決め、望む形で知性の神を受け入れ1億パワーを手に入れる。
アリステラの攻撃も避けること無く受け止め、不死鳥ストレッチからの落下技「インテリジェンスモンスターパワークラッシュ」で大ダメージを与える。そしてアリステラを投げ飛ばし「オーバーキル」を狙うべく再びマッスルリベンジャーで仕掛ける。今度は1億パワーによってオメガハンドもロックして決まるかと思われていたが、鉄柱に激突する寸前で先の戦いで散ったヘイルマン、ギヤマスター、ルナイトの3人がオメガハンドの指先から現れ技を食い止められる。更に3人に友情パワーが発現していたことが判明。そしてアリステラに伝播したことで覚醒。脱出されてしまう。
再びΩアポカリプスクラッシュを受けダメージを負うも神の力で回復し立ち直す。そして三度目のマッスルリベンジャーで道連れにしようと奮闘するもオメガハンドに捕まり、Ωカタストロフドロップの進化技「Ωハルマゲドンアベンジャー」を受けてしまい、起き上がることが出来ず敗れてしまう。
だがフェニックスは勝てないと悟った上で技を受け、アリステラの特性や情報を白日の下に晒すなどしてキン肉マンへの義理のために、精神的な臣下としてやれる限りを尽くしたと語る。
更にオメガの民の仇敵とも言えるザ・マンについて、得た情報を統合して判断した結果「お前たちの味方だぞ」とアリステラに告げる。
その言葉に激怒したアリステラに首を掴まれるがザ・マンの超人への愛は本物だったと言い残し意識を失う。
その後合流したマリキータマン、六鎗客を止めに来たキン肉アタル、アタルが残虐の神の力を借り呼び寄せたブロッケンJr.がリングに集結した時に一時的に意識を取り戻し、次の対戦へのお膳立てとして、かつてアタルら血盟軍と戦った立方体リングを復活させる。そしてアタルにこれまでの非を詫びるが、アタルからは気持ちが十分伝わっていると返され、「食えない男」と微笑みつつ互いの目的を確認し再び意識を失う。
六鎗客との決着後は空を見上げ、暗雲と共に降りてきた調和の神一派を「史上最大の災厄」と呟く。
秦の始皇帝陵で行われたビッグボディら強力チームと超神・ランペイジマンとの戦いの中に割り込み、調和の神らに自らが持っている邪悪五神のカピラリアの欠片5つと確かな情報源と引き換えに強力チームの解放を要求。そして始皇帝陵の内部から現れた、地球上のある場所に繋がった4つの大穴の滝から、今から24時間後に超神3体ずつに分かれて潜り抜けてもらうよう指示。
調和の神はこれらが知性の神が仕掛けたものとしてこの提案を了承。
調和の神らが穴を潜り抜けた後はイタリア・ローマのコロッセオにて、ビッグボディはフェニックスに呼び出され、タッグ・パートナーとして指名、ゴッドセレクテッドを結成。超神に対してカピラリアの欠片2つをかけたタッグマッチを提案して、超神タッグ、イデアマンとザ・ノトーリアス率いるマイティハーキュリーズに挑む。
当初は力任せのビッグボディに対し不遜な態度で指示していたスーパーフェニックスだが、それにビッグボディが気分を害して反抗。遺恨がある即席タッグらしい性格の不一致から、一気に劣勢へと追い込まれる。だが直後にリングに来たキン肉マンからの言葉を受けて、スーパーフェニックスがビッグボディを手下ではなく同列に見て信頼して指示を下していることを伝えると、ビッグボディも態度を軟化させる。
試合の中で徐々にタッグとしての相性が良くなった、ゴッドセレクテッドに対して互いの仲が悪くなったマイティハーキューリーズに勝機を掴んだスーパーフェニックスは互いの最強技によるツープラトンの指示をビッグボディに指示するが、ビッグボディにはそれを成功させる自信が無かった。かつてスーパーフェニックスに敗れた時のように弱音を吐くが「お前ならできる。だから選んだ」と信頼を示され奮起。火事場のクソ力を発現させ、最後はマッスルリベンジャーとメイプルリーフクラッチを合体させた新必殺「ゴッドブレス・リベンジャー」を炸裂させ、見事に超神タッグを撃破。
タッグ戦を制し生き残った二人だけでなく迎撃に出た他の知性チームの面々も犠牲を払いながらも2人超神を仕留めることに成功したため、超神側も超人たちの躍進を認めざるを得なくなり、超人に「天上界への道であるバベルの塔に立ち入り、神々の住む天上界に昇る為の試練を受ける資格」を与えることを了承。残った8名(第一ラウンドを勝ち残ったザ・ナチュラルを含む)は塔に撤退し超人側の代表を待つことになる。
一度はバベルの塔への代表になろうとするが、ビッグボディとフェニックスは「オメガの民や超神との連戦でダメージが蓄積している以上、引き続きの戦闘は無謀」とキン肉マンに制止され、ならば超神との戦いやバベルの塔の最上階の真実はキン肉マンへと託し、休養しながら選ばれた8人の超人たちの戦いを見守ることとなる。とはいえ当初は”地上を無駄に荒らすばかりで超人たちには存在していい資格が全くない”という評価で襲撃してきた超神たちの考えを改めさせる戦果を挙げて生き残ったという事実は、これからバベルの塔に挑み超人の未来を切り開く代表メンバーにも劣らない活躍といっても過言ではあるまい。
余談
王位争奪戦編の頃は実力以上に卑怯な戦術が読者の目に着き評価は低めだった。実力で圧倒して倒したビッグボディも情けないやられただったため、フェニックスの戦績としてはあまりよく見られていなかった。
しかし六鎗客編から味方になったことで評価は一変。過去のことはネタにされつつも前作ラスボスの参戦ということで当時の読者には大きな衝撃が走った。
マリポーサやアタルと比べて小物っぽいと言われるぐらいしかネタが無かったが新アニメ版の声優が公開後、
- 『この声なら神に選ばれるのも納得』
- 『最強の名が最も似合う人選』
- 『悪いなろう系主人公』
とネタが増えた。