概要
主人公・キン肉マンことキン肉スグルの一族であるキン肉星王族に古くより伝わる必殺技。
『キン肉星王位争奪編』から登場。
キン肉マンの故郷であるキン肉星・キン肉大神殿に安置される「フィニッシュ・ホールドの壁画」に描かれた、一族が長い年月をかけて開発したという選りすぐりの3つの奥義。
キン肉王族の代々の王位継承者はこの奥義すべてを体得することを義務付けられており、王位を争う運命の5王子たちの中には既にこの奥義の一つを体得した者も存在した。
いずれも絶大な破壊力を誇る文字通りの必殺技であると共に、強靭なパワーとテクニックを有する難解な技ばかりであり、キン肉マンも奥義の一つ「マッスル・スパーク」を体得するための修行と解読に長い時間を要した。また、壁画の奥義を本来のムーブとは異なる間違った形で体得した者には天罰が下るらしく、実際、「マッスル・リベンジャー」を誤解したキン肉マンマリポーサは壁画から発せられる光で身体が丸焼けになった。
三大奥義
※ それぞれの技の詳細については各該当記事を参照。なお実際には全て「マッスル・○○」で中黒有が正しいが、記事立ち上げの際無しで立ってしまっている様子。
マッスルインフェルノ
上空に蹴り上げた相手の背中にサーフボードさながらに乗り、その推進力で壁などに相手を叩きつける。
マッスルリベンジャー
頭突きによって相手を空中に跳ねあげ、空中で両腕と足を極めた逆さまの状態で固定しつつ頭を地面に叩きつける。
マッスルスパーク
メイン画像と上記イラストを合わせた二段構成の技。
空中に突き上げた相手の両腕を固定しつつ右膝裏で相手の首を、左足で相手の足を挟んで「K」の字を作るようにクラッチし、更に落下中にブリッジして相手を「N」の字になるように地面に叩きつける。
技の流れ自体はスグルの大叔父であるキン肉サダハルが一度形に持ち込んだものの当時の王朝の事情で闇に葬られてしまい、現代でスグルと暫く行方をくらましていたアタルが試行錯誤の末に再現してスグルの”慈悲の心”を加える形で完成。後にスグル版スパークは完璧超人始祖編にて正義超人開祖にしてキン肉族の祖先であるシルバーマンに「歴代で最も自分の理想を体現した”究極のみねうち”」と絶賛された。
オメガ・ケンタウリの六鎗客との戦闘では重傷を負い暫く動けないスグルに代わってオメガマン・アリステラと戦うことになったアタルが、アリステラに対して自己流にアレンジしたアタル版マッスル・スパークで”アタルなりの慈悲の心を以て”繰り出してKOしている。
余談
なお、原作において現王であるキン肉真弓はこの奥義を一つとして体得していない。
続編『キン肉マンⅡ世』では、かつて奥義の一つであるマッスル・スパークの体得を試みたらしいが、技をかける際の肉体への負担に耐え切れず体勢が崩れた状態で転落し、超人レスラー生命を絶たれるほどの大怪我を負ったという。
後述のようにそもそもどの奥義も完成した形があるわけでは無いことから、現在はこの三つの奥義のどれかでも完成させるべく研鑽し、後世に伝えていくといった風に設定が変わっている可能性もある。
ちなみに当初は「技をかけられると絶対に外す事も返す事も出来ない」と言われていたが、劇中では全ての技が外されたり返されたりしている。ロデオ・スキップとかカメハメ仏壇落としとか邪悪5大神とか。もともと未完成の技であったため(後述)それも不自然な話ではなく、伝承の過程で過剰に評価されるようになったのかもしれない。
新シリーズにおいて、その壁画はシルバーマンよって彫られたものであることが判明。完璧超人始祖たるシルバーマンが、これまでの自身が得意とした「相手を確実に殺める技」は未来への可能性をも摘んでしまう不完全な技であると悟り、これらを「相手を活かす技」へと昇華させようと試行錯誤するが結局その夢は叶わず、己の果たし得なかった理想の完成を後世に託すため、ゴールドマンと互いの首を斬りあい相打ちする前夜に壁画にその技のヒントを遺したことが本人の口から語られた。
なお雑誌掲載時の初出のマッスルリベンジャーの壁画は、リアル調ではなく棒人間のような形であり、下の者が地面に埋まっているような絵であった。