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概要編集

下天を行い、実体を得た超人の神のことを指す。ザ・マンは自らを「超人」としているが、彼も下天を行った神であるため、厳密には超神に分類される(もっとも、作中のザ・マンの様子を見る限り、「超神」とは調和の神が下天の折に際し、自身の率いる一派に名付けた呼称のようである)。

地上に現れた際は、全員が白いマントを羽織って姿を隠している。ただし、ザ・マンは姿を見た時点で超神たちメンバーの把握はできていたようなので、キン肉マンいつもの読者向けの正体隠しの様子。


天上界を捨てた彼等は、地上に適応した新たな肉体、超神としての名を持つ。

自身達を超人とは異なる存在としているが、超人に対して非常に有害であるカピラリア七光線の毒素に弱いなど、肉体的には超人と大きな違いはない。しかし、その弱点を補うべくカピラリア七光線から身を守るオーラの膜を発生させる能力を有し、更に元神ということもあり全員が超人強度9999万パワーの持ち主という、正真正銘の猛者ばかりである

ただし、例に漏れず超人強度の数値の高さ=強さではなく、その実力には個人差がある模様。現代超人にとって雲の上の存在である完璧超人始祖と比べると、戦闘技術では隙をつかないと勝機すら見いだせない始祖のように圧倒的ではない描写も見受けられる(元々、始祖は超神と戦う為にその身を鍛え上げ抜いた者達である)。

また、試合に用いることはないが手から光線のようなものを出して見せたり、リングの創造や人物の転送といった明らかに超人とは別の特殊能力を有している。


慈悲の神(後のザ・マン)は超人を導くために下天を行ったが、調和の神(後のザ・ワン)を始めとする「超人滅亡派」の神々は「地上における超人の役目は終わった」として超人の粛清を掲げ、超人達に自ら手を下すために下天した。

一方で、ザ・マンがかつて語ったように超人が既に神を超える存在であるなら、超人の神こそ不要な存在だと認め滅び去る覚悟も持っている。

良くも悪くも神の名に相応しい、高潔かつ頑なな集団である。


もっとも、この辺りは完全な一枚岩ではなく、各々の思惑によって下天したことが後に語られており、実際彼らのスタンスは個人ごとに異なっていた。

たしかにバイコーンのように徹底的に超人を見下している超人殲滅派もいるが、全員が超人殲滅を掲げていたわけではない。イデアマンやジ・エクスキューショナーのような超人の価値を見極めるために下天、実は殲滅には賛同してはいない者たちもいる。

何より、率いてきたザ・ワンが実は完全な超人殲滅派ではなかった。彼は超人の価値を見極めると同時に神側も絶対視しておらず、天上界に残る神々も堕落や日和見と見なし、超神すら試す姿勢で臨んでいた。

ランペイジマンの発言からすると、ほかの超神がザ・ワンの思惑に気付いているかどうかは彼も把握していない。

つまり、ザ・ワンの呼びかけに応じて各々の思惑により下天してきたというのが超神の真実であり、超人の価値を見極めるというある程度の共通点はあれど超人殲滅どころか特定の思想で繋がった勢力ではない。


ザ・ワンとしては彼の同志以外はむしろ超人への試金石のつもりで共に呼び込んだようである。

作中のセリフから推測すると、こうした様々な思惑を持ったメンバーだったゆえに、ザ・マンにザ・ワンの覚悟と考えを気付かせることになった。


また、時間超人編において、神もしくは元神(むろん超神がこれに該当する)同士が戦うと宇宙のエネルギーのバランスに悪影響が生じるため、絶対的な禁忌とされていたことが明らかになった。

これは特殊な次元空間である天界においては適用されないらしく、そうした意味でも下天はリスキーな行為ということになる。

ザ・ワンの行動は超人の真価を見極めるのと同時に、これを避けた刻の神との代理戦争の人員の選抜も兼ねており、超人の価値に一定の理解を示してからは数人の超人を自身側へ加わることを許可した。


なお、超神のうちザ・ワンの同志や盟友として明言されているのはランペイジマンとコーカサスマンの二名のみ

この二人の名前を出した時に同時に名前が出たオニキスマン、ザ・バーザーガー、マグニフィセントも一部ファンから同志と解釈されることもあるが、文脈からは単純に実力を評価していただけの可能性もある。

そもそも、ザ・ワンから最も理解するものの一人とまで評価されていたランペイジマンの発言からして、ザ・ワンが自分の思惑を同志に説明したという訳でもないようだ。

彼の思想からして超人殲滅に積極的な面々はもちろん、超人にある程度好意的な超神も同志と言えないと思われるがやはり断言できない。


また、刻の神の対抗勢力としても、ザ・マンが有能な神だったとしてマグニフィセント、オニキスマン、リヴァイアサンにもザ・ワンと同じ考えがあったのではないかと見ている。彼らはその場にいたスグルたちと対峙した面々だったのでこちらでも他の超神については不明である。


こうして、結果的には超人殲滅というわかりやすい目標から一転、各々のスタンスは作中の発言からわかるが、ザ・ワンの真意や刻の神への対応までとなると誰がどこまで把握していたかはわからないという謎のある勢力となった。


ザ・マン曰く「神は己の姿に似せて超人を作った」と明言されており、一部の超人は超神の系譜を引き継いだ存在であり、姿や技に関係性が見出せる。

慈悲の神だった頃の彼が作り出したゴールドマン悪魔将軍)とシルバーマン(細かいことを言えばシルバーマンは系譜と言葉での明言されていないが兄弟かつ一緒に写っている以上特に否定する描写もない。なお、シルバーマンはキン肉族の開祖あるいは祖先だがスグルたちがザ・マンの系譜にあたるかはわかっていない)、ザ・ワンとバッファローマン(バッファロー一族)、マグニフィセントプリンス・カメハメ(ココナッツ星の超人)の関係が作中で判明している。

もし、この系譜の超人がその超神から教えを受けることができればより強力になれるというのがザ・ワンの見立てのようである。

また、バベルの塔での戦いは互いに意図して相手を選んだわけではないが、必然として超人たちは然るべき相手と戦い然るべき気付きを得たとも語られており、試合を汲まれた超神と超人には間接的なもの含めて何らかの関係性があったり、超人側に変化をもたらした組み合わせがあった(全員がそうだったと言えるわけではないが、ファンの推測としてそこまでではなくとも似た技や特徴を持つ超人とあたっていたケースも見られる)。


ゴールドマンとシルバーマンが完璧超人始祖の座を捨て、悪魔超人正義超人というカテゴリを生み出した経緯も「己の姿に似せた」結果と言えるかもしれない。


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