「天界での我が名は"狂気の神"!」
「下天して得た新たなる名はザ・ノトーリアス!」
概要
属性 | 超人の神→超神 |
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出身地 | 天上界 |
超人強度 | 9999万パワー |
「超神編」で初登場。
元々は超人の神の一柱「狂気の神」であり、調和の神や他の同志達と共に下天を行い地上に襲来した。
笑い声は「ガゴガゴ」。
虎柄の模様が入ったマスクとボディスーツを身に纏った姿が特徴。マスクには目や口がなく、表情は全く窺い知れない。スーツは白虎の如く白黒のカラーリングとなっており、マスクとスーツの中央にはジッパーのようなラインが走っている。
また普段は隠しているが、手の甲には鋭い爪、マスクには二本の長い牙が生えた口が存在する。
粗暴かつ口汚い口調をしており、敵対する超人を馬鹿にしワザと怒りを煽るなど、他の超神同様に非常に傲慢な性格の持ち主。本人も「他の神様みてーに品行方正は性に合わない」と認めており、行儀というものを守るつもりもない。
また「狂気の神」だけあってか超神の中では最も血に飢えており、本来の目的を忘れ超人の血を求める様になってしまった。
理性の神ことイデアマンとはタッグ「マイティハーキュリーズ」を組んでおり、シングルマッチに長ける天界の超神の中でも、「タッグマッチにおいては最強の名を馳せてきた」と豪語するほどの実力を持つ。
後に超神は全員が超人滅亡を目的としていたわけではないことが明かされたが、彼もその一人。
超神が超人に肯定否定問わず試練となる形で試合を行ったのに対して、マイティハーキュリーズの二人は「二人で神をも超える神となる」ことを目指しており、超人という種の存亡自体はあまり重視していない珍しい二人であった。
しかし、イデアマンが知性の神の発言もあり、超人に好意的だったのに対して、ノトーリアスはそこまで価値を見出しておらず、結果としてタッグの信頼に傷が入ることになる。
活躍
ゴッドセレクテッド戦
中国の秦始皇帝陵に降下し、駆け付けたキン肉マンビッグボディと遭遇。彼を守るべく現れた強力チームとランペイジマンの戦闘を傍観していた。
そこへ乱入してきたキン肉マンスーパーフェニックスの提案により、フェニックスの開いた大穴を通ってイタリア・ローマのコロッセオに移動。到着したフェニックス、ビッグボディと対峙する。
フェニックスとビッグボディから2つのカピラリアの欠片を賭けてのタッグマッチ戦を持ちかけられたことで、フェニックスとビッグボディによる「ゴッドセレクテッド」との戦闘を開始。
最初は両チーム1人ずつリングに上がり、イデアマンとゴッドセレクテッドによる試合を様子見。
フェニックスの「不死鳥ストレッチ」を抜け出したイデアマンが逆にフェニックスを捕らえると、彼からの合図に合わせてリングに上がり、フードを脱ぎ去るのと同時にタッグ技「ハーキュリースープレックス」を繰り出した。
その後、ビッグボディを馬鹿にしつつ挨拶代わりのサマーソルトキックを放ち、更に「白虎回転蹴り」で攻撃。怒りに身を任せるビッグボディの反撃を軽く回避し、ビッグボディが誤ってロープに絡まるとその隙を逃さず、タッグ技「フィギュアフォーティガークロークラッシュ」を炸裂させる。
ビッグボディにダブルラリアットを喰らうが、タッグ技「サンドイッチラウンドハウスキック」で反撃。更にマスクから牙を出し「サーベルタイガースープレックス」、タッグ技「パラサイトストーム」による猛攻を仕掛ける。
苦戦の中でゴッドセレクテッドが仲間割れを起こし、単身で突っ込んできたビッグボディを苦しめるが、キン肉マンの説得を聞いて目が覚めたフェニックスがビッグボディの危機を救うべく、ノトーリアスにネックブリーカードロップを繰り出しながらリングに参入。更に「オクラホマアバランシュクラッシュ」を喰らい、初のダウンを喫す。
しかし、これにより自分達を本気にさせたことで、より強力なタッグ技「リアルツインDDT」をゴッドセレクテッドに炸裂させる。
イデアマンの技を耐え続けるビッグボディへ攻撃するが、一瞬にして交代したフェニックスのドロップキックを食らう。「サーベルタイガーデンス」でフェニックスに噛みつき、続けざまに爪による連続攻撃でダウンに追い込む。フェニックスにトドメを刺すべく、余裕な態度でイデアマンとタッチを交わし交代するが、その油断を見せた隙を突いたフェニックスによりイデアマンが「マッスル・リベンジャー」の体勢に持ち込まれる。
イデアマンは頭部をダイヤモンドパワーで硬質化したことでマッスル・リベンジャーによる一撃を最小限に抑えるが、ノトーリアスはそんなイデアマンを「ハシャギすぎだ」と一喝。再びパラサイトストームの体勢に入るが、イデアマンはマッスル・リベンジャーで三半規管にダメージを負っており、それによりパラサイトストームの体勢が崩壊。フェニックスのデスバレーボムを回避しつつサーベルタイガーデンスで反撃に出るが、またしてもビッグボディに邪魔される。
その様子を見たイデアマンからより強力な連携を求められるが、「今日のお前は調子が悪すぎて信頼性に欠ける」と拒否し、イデアマンとのチームワークに乱れが生じ始める。
イデアマンの意見を拒否すると、1人でゴッドセレクテッドを倒すべく、フェニックスとビッグボディに「ノトーリアス双頭斬刀刑」を繰り出し、ビッグボディにサーベルタイガーデンスで攻撃。背後からフェニックスのラリアットを喰らい、今度はフェニックスに襲い掛かる。
ビッグボディにオースイスープレックスで投げられ、イデアマンが自らクッションとなる形で助けられる。しかし、普段の彼からは考えられない行動や態度を「今日のお前は何かがおかしい」と激昂し、イデアマンの髪を引っ張り怒鳴り付ける。
どうにか怒りを抑え、再びリアルツインDDTを掛けようとするも、ゴッドセレクテッドに咄嗟に技を抜け出されたことで体勢が乱れ、自身はビッグボディの「メイプルリーフクラッチ」に捉えられる。
逃れようとするも、フェニックスとビッグボディの技が合体した「ゴッドブレス・リベンジャー」が直撃。自慢の牙が折れると同時に断末魔を上げ、そのまま死亡した。
死後、天上界と地上を繫ぐ唯一の道であるバベルの塔に至るための鍵として、所持していたカピラリアの欠片を調和の神に抜き取られる。
技
イデアマンとのツープラトン技が大半を占めるが、イデアマンに比べ単体での技は豊富である。
- 白虎回転蹴り
後方に回転しながら蹴りを叩き込む。
- サーベルタイガースープレックス
普段は隠している口を開くことで二本の牙を出し、それを相手の身体に突き刺す。その状態からブリッジの要領で相手をマットに叩き付ける。
- サーベルタイガーデンス
相手を締め付けて長い牙で噛みつく。
- ノトーリアス双頭斬刀刑
2人の敵に対して使用する技。敵の1人をハイキックで宙に高く蹴り上げ、もう1人の敵をパワーボムの体勢に捕らえる。その状態で空中に蹴り上げた敵に向かってジャンプし、首を両足でクラッチ。そのまま落下し、2人の敵の首をリングに叩き付ける。
- ハーキュリースープレックス
イデアマンとのタッグ技。イデアマンが相手をジャーマンの体勢で捉え高く跳び、更にザ・ノトーリアスがイデアマンの胴体に両腕を絡め同じくジャーマンの体勢を取ると、2人掛かりのジャーマンスープレックスで敵をリングに叩きつける。
- フィギュアフォーティガークロークラッシュ
イデアマンとのタッグ技。空中で錐揉み回転しているザ・ノトーリアスに向かってイデアマンが同じく錐揉み回転しながら飛び、ノトーリアスに足4の字固めを仕掛ける。これにより錐揉み状態のノトーリアスに更なる回転とパワーを与えると同時に敵に突っ込み、ノトーリアスの爪で敵の身体を抉る。
- サンドイッチラウンドハウスキック
イデアマンとのタッグ技。イデアマンと相手を挟み込んで蹴りを叩き込む。その威力はビッグボディのマスクを切り裂くほど。
- パラサイトストーム
イデアマンとのタッグ技。イデアマンの腕に絡みつくことで、あたかもイデアマンの腕の一部のようになり、彼に振り回される形で敵を爪で切り裂く。
- リアルツインDDT
イデアマンとのタッグ技。イデアマンが2人の敵の足を抱えて空中に高く跳び、同時にノトーリアスも更に高く上昇。イデアマンが敵2人の首をDDTで捉え、ノトーリアスが敵の足を拘束。その状態のままリングに落下し、敵を顔面から叩きつける。
余談
元は読者考案の応募超人で、考案者は他にサイコマンやカラスマンを生み出している。
なお、「理性の神と狂気の神がタッグを組む」という一見相性が悪そうな設定だが、「ブラウン神父」シリーズの作者である推理作家G.K.チェスタトンによる有名な警句に「狂人とは理性を失なった人の事ではない。狂人とは理性以外の全てを失なった人の事である」というものが有るので、それなりに辻褄の合った組合せまたは似た者同士とも言える……かも知れない。
ちなみにノトーリアスとは「悪名高い」の意味であり、露悪的な自称(芸名やペンネーム)として使われる場合も有る。(ラッパーのノトーリアス・B・I・Gなど)
しかし、下天した際に血に飢えて堕落し切った狂気の神は本来の意味の方が適切だろう。