概説
『キン肉マン』キン肉星王位争奪編に登場する超人。西ドイツ在住。キン肉スグルと同じ1960年4月1日に同じキン肉星総合病院で生まれた。
戦場で1000人の兵士を惨殺し、傭兵の間では「超人凶器」と恐れられていた。
幼少時に移住した惑星で運悪く戦争に巻き込まれて両親を殺され、生きる為に傭兵となって戦ううちに性格が歪んでしまった過去を持つ(携帯小説ディープオブマッスルを参照)。
戦場で胸に弾丸を受けて倒れたところを、邪悪五神の一柱・残虐の神の助力で復活。キン肉マンソルジャーとなり、王位争奪戦に参加した。
そして、残虐の神の啓示を受けたヘビー・メタル、ザ・ゴッド・シャーク、ウールマン、ブルドーザーマンの残虐超人をチームメンバーにした。
しかし、チームメンバーを引き連れて富士山頂で特訓を行っている最中にキン肉アタルに乱入され、単独だと思って舐めてかかったが全員返り討ちにされ、マスクを奪われてしまう。
瀕死の重傷を負った所を発見され病院に搬入されるがチームメンバーは全員死亡し、テレビでアタルが成り変わったソルジャーがキン肉マンスーパーフェニックスにナパーム・ストレッチを仕掛けたところを見て絶叫し、胸に刻まれたAの字の傷口から血を吹いて絶命する。
アニメ版では病院で残虐の神に見捨てられて分離され、その影響で落命した。
大阪城でのキン肉マンチーム対知性チームの決勝戦では、フェニックスシズ子(フェニックスの実母)を連れてきたアイドル超人達に対し残虐の神がソルジャーマンに変身して襲い掛かったが、ジェシー・メイビアに返り討ちにされている。
成り代わられた時期は不明だが、五人の運命の王子がキン肉マンに苦戦するミキサー大帝に邪悪友情パワーで加勢した際にはソルジャーも加わっているので成り変わられたのはこの後と推測できる。
地道なデータ収集と分析や戦いの度に兵隊を集めるといった発言など、他の運命の王子とは毛色の異なるところを見せていたがアタルには「やつは明らかに運命の王子ではなかったからな」と切り捨てられている。
新章では運命の王子中ただ一人登場せず、去就が注目されていた・・・・・・が、283話にてついにソルジャーが参戦。だがそれはキン肉アタルの偽ソルジャーであった。王位争奪戦の際に死亡して復活もしていないことが確定した。
『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』でもソルジャーの項目のプロフィールはアタルのものであり、ソルジャーマンのプロフィールは掲載されていなかった。
一応ソルジャーマンとアタルの見分け方だけ掲載されており、酷薄な三白眼がソルジャーマンである。
必殺技(…?)
アサルトドライバー
”アサルトライフルで相手を担ぎ地面に叩きつけた後、さらに射撃する技”というどう考えてもプロレス技に見えない技。これをフェイバリットといっていいのか?
アサルトライフル
文字通りアサルトライフルでの射撃。だからプロレス技じゃねぇだろ。
不遇な扱い
王子候補の一人として鳴り物入りで登場した彼だが、劇中での扱いは不遇の一言に尽きる。
それというのもトーナメントの準備中に上記の通りアタルにチームメイト諸共瞬殺された挙句にマスクを奪われなり変わられてしまったからである。彼がチームメイトと共に知性チームと死闘を繰り広げた為ほとんどの劇中の人物からは”キン肉マンソルジャー=キン肉アタル”と認識されている始末。しかもこの時発見されたのは関東の富士山頂なのだが、なぜか遠い関西の姫路超人病院に運ばれ、チームメイトはその途中で全員死亡している。
新シリーズでもそのまま死亡したことが判明したため、”やられた後周囲を見返してやろうという気概もなさそう”なことが仄めかされてしまっている。キン肉世界では超人墓場というその気になれば復活できるシステムが超人始祖編まで機能しており、現に復活まであと一歩だったところをキン肉スグルの王位を護るために譲り自分は別ルートで復活したウォーズマンという例がいる。
更には王位争奪戦終了時までは同じくヘタレ扱いされていたキン肉マンビッグボディがオメガ・ケンタウリの六鎗客編にて他の運命の王子と共にまさかの参戦を遂げ本格的に戦闘スタイルを披露し、対戦したギヤマスターをメイプルリーフクラッチというオリジナルホールドで下し見事に汚名を返上することに成功。この時描写された彼の豪胆で純朴な性格から「嘗て王位争奪戦でフェニックスにアッサリ敗北したのは、きな臭い理由で強力の神に唆されてしまい精神的に揺れていたためイマイチ実力を出し切れなかったからかのしれない」という考察が新たになされ、嘗ての敗北も彼の根はお人よしゆえの迷いでそれが無ければ実力を出せるという意味でフォローされ今現在ではビッグボディも一流の超人の一人であるという認識が浸透しつつある。
また、公式試合に出ることができた王子候補で唯一勝ち星に恵まれなかったゼブラも、刻の神編でかつての対戦相手のマリキータマンとタッグチームエグゾセミサイルズを結成して時間超人の先鋒であるドミネーター&エル・カイトのタッグエル・ドミノスと対決、マッスルインフェルノをタッグ用にアレンジしたシンクロニシティ・インフェルノでKO勝ちを収めたため、本物の王子候補で唯一勝ち星のない(そもそも試合に出る資格すら得られなかった)のはソルジャーマンだけとなってしまった。
つまり現状のソルジャーマンは”現キン肉星大王のスグルや彼と同じ日に産まれた他のキン肉星超人が一目置かれる存在として活躍している中で哀しいほどさえない小物”という立場に置かれているのである。
関連タグ
キン肉マンソルジャー フェニックスマン パワフルマン ぬすっとジョージ ストロングマン