概要
自らの素顔を覆うマスクを剥がされると自害しなければならない掟があるキン肉王族だが、素顔が少しでも現れると強烈な光が放たれ、その光は腐ったドブ川を魚が泳げるほど清く澄んだ川に変える、鋼鉄を飴のように曲げる、死んだ超人を復活させるといった奇跡を起こす。この聖なる光こそが「フェイスフラッシュ」である。
原作では舞う花の中から超人予言書に提示された頁の焼失に伴い現世から消えた超人たちを復活させ、心臓破裂で心停止したキン肉マンスーパーフェニックスをも蘇生したが、アニメでは他チームの敗れた超人も甦らせた(所謂小さな視聴者たちへの配慮。キン肉星大王としての博愛と、超人としてリング外の遺恨はノーサイドの精神と推測)。
まさしく神にも等しい効果を発揮するフェイスフラッシュだが、王家の者が全て使えるわけではない。現に先代キン肉大王・キン肉真弓もこの能力は使えない。
この能力を行使できるのはキン肉スグルとその兄・キン肉アタル。スーパーフェニックスことフェニックスマンも使えるが、それはフェイスフラッシュが禁断の聖地『筋肉の滝(マッスル・フォール)』から流れる知恵の水を浴びた者だけが使えるからである。
知恵の水には筋肉の滝に眠る代々のキン肉大王の叡智が宿っており、浴びた者に絶大なパワー(フェイスフラッシュ)を与えるため、一般のキン肉星人は筋肉の滝に足を踏み入れること自体禁じられているが、フェニックスの母・フェニックスシズ子は貧乏な家に生まれた我が子にせめて大王並みの力を与えてやりたいと考え、筋肉の滝に忍び込み、幼いフェニックスの顔に知恵の水をかけていたのであった。
『キン肉マンⅡ世』で息子のキン肉万太郎も使えることが判明。ザ・コンステレーションとの闘いでは新たな星座を作り出し、「究極の超人タッグ編」で過去のスグルと覆面剥ぎデスマッチをした際は光で観客の目を覆わせることでスグルの自害を防いでいる(ただし、不完全な習得のため、長時間の使用には耐えきれずに疲労してしまう)。
公式ファンブックでは、キン肉バスターやマッスルスパークを抑えて、キン肉マンの最強技と位置づけられた。
関連タグ
ファウスト(ギルティギア):挑発モーションとして普段頭に被っている紙袋を外して素顔を見せる……と思いきや、その顔が凄まじく発光しており、素顔を見ることが出来ないというまさにこのフェイスフラッシュと似たモーションを持っている。なお、その時の台詞の一つとして「顔フラッシュ」があり、顔の英語訳がフェイスであることからもこれを意識しているのは間違い無い。