概要
惑星国家キン肉星の最大権力者のこと。代々「完璧超人始祖」の「弐式」にして、全正義超人にとっての「神」であるシルバーマンの直系の子孫たるキン肉族がその座に着くことになっており、王族は今の所第58代まで続いている。キン肉大王とは、いわば宇宙全てにおけるヒーローの中でもトップクラスのエリートの称号である…と第1巻でミート君が言っているものの、『キン肉マンⅡ世』では超人委員会より偉いというわけではないことが判明した。
『キン肉マン77の謎』によると「地球で例えると委員長は国連の事務総長で、大王はアメリカ大統領兼国連軍総帥みたいなもの」という認識でよいらしく、「悪魔超人界で例えるとアシュラマンの父とかに当たる」らしい。
かの一族の歴史は正義超人の系譜の中で最も古く、アタル(キン肉マンの兄)が家出した際にはママが「なん億年も続いたキン肉王家を潰す気!?」と発言していたことから、地球で言う所の中生代には既に王家は樹立(即ち、シルバーマンは完璧超人界を抜けていた)していたことになる。
しかし、長く続くにつれ腐敗していた時期もあったらしく、一時期はバッファロー族や同じキン肉星人であるホルモン族に虐げられたり、元老院が利権目当てにお家騒動を起こしていた時期もあったようである。キン肉マンの祖父であるタツノリはそうした状況を憂い、公明正大な政治改革を続けることで王家の中興の祖として英雄となった…のだが、息子の真弓は一時期息子と間違えて連れ帰ってきたブタに王位を簒奪されたりしていた。
王族は体のどこかに必ずKINマークが存在する。
判明している歴代キン肉大王
王族の掟
- 大王に即位するには、全ての神々の了承を得なければならない。
- 大王は自身の子女にも覆面(マスク)を与えなければならず、父王から与えられた覆面は生涯被り続けなければならない。
- 王族の者たちは父王より与えられた覆面を紛失した場合、24時間以内に探し出して再びつけなられなければ自害せねばならない。
- それ以外の原因であっても、素顔を他者に見られた場合即座に自害せねばならない。
- 大王たるもの自分の結婚式に遅れるような不手際があった場合王位継承権は放棄せねばならない。
- 父王より与えられた覆面を自らの意思で破棄した場合、その瞬間に王位継承権は永久に放棄される。無論、すぐに代わりの覆面を付けなければならず、二度目の変更は許されない。
一部厳しすぎるものも見受けられるが、全宇宙のヒーローの王者たるものこのくらい守れずして何が大王か、という不文律もあるのかもしれない。
一説にはこれらの厳しい掟は始祖であるシルバーマンが所属していた完璧超人の掟に連なるものではないかとも考察されている。
特に完璧超人はマスク狩りの伝統が強いため、キン肉族のマスクの伝統とも関連性が見受けられる。