マンモスマン
まんもすまん
『キン肉マン』に登場する1万年の眠りから覚めた古代超人。キン肉マンスーパーフェニックス率いる知性チームの一員として登場。
上記の通り超人強度は7800万パワーと非常に高い数値を誇る。この数値は神を除くと、完璧・無量大数軍、オメガ・ケンタウリの六鎗客やⅡ世超人を含めてもストロング・ザ・武道、オメガマン・ディクシア、オメガマン・アリステラ、マリキータマン、パイレートマン、麒麟男に次ぐ7位という高さである。
ファイトスタイルは見た目通りのパワーファイトを得意とする。バッファローマンを凌駕するパワーや並外れのタフネスさは「お前どう見ても残虐チームか強力チームだろう」と言わさんばかりであり、戦闘となれば一片の躊躇も無く相手を破壊し尽くす。典型的なパワーファイターだが、所謂脳筋ではない。れっきとした知性チームの一員であり、裏切りに備えてアイス・ロック・ジャイロを温存しておく強かさがある。持って生まれた武器を最大限に活かす術も心得ている。Ⅱ世では鼻で刺しただけでその本の内容を一瞬で理解するというかなり特殊な学習能力を持つ。
作中における暴れっぷりや、変身や硬度調節といった特殊能力に頼らない単純にひたすら強いというファイトスタイルから悪行超人きっての強豪として知られており、キン肉マンⅡ世の時代では悪魔将軍、キン肉マンスーパーフェニックスと並ぶ最強の超人候補に名が挙がっている。
ヘラクレスファクトリーでは「20世紀最強の悪行超人は悪魔将軍だが、もしかしたらそれはマンモスマンかもしれない」と言われるほど。
キン消しの中でもマンモスマンのキン消しはレア度が高く、値段も数十~数百万もする。
彼とロビンマスクとの戦いは人気が高く、ベストバウトの話題では上位に挙げる人も多い。
キン肉星王位争奪サバイバルマッチ一回戦に知性チーム先鋒として登場し、会津若松城においてキン肉マンビッグボディ率いる強力チームのペンチマン、レオパルドン、ゴーレムマンを続けて撃破。副将のキャノンボーラーとは、チームリーダーのフェニックスに大将戦を戦わせるためにわざと引き分ける。
二回戦、関ヶ原の立方体リングで行われた超人血盟軍との3VS3タッグマッチでは同じく重量動物系超人のバッファローマン相手に善戦。渾身のバッファローBOMBも効かなかった(ことになる)が、わざとKOされたふりをしてバッファローマンの隙を突き、超人予言書のページを奪取。フェニックスの命令で預言書のページをたいまつの火にくべ、キン肉マンソルジャー(キン肉アタル)を消滅させた。
さらに、(公式戦ではないが)竹薮で特訓をしていたウォーズマンに奇襲を仕掛け撃破。
大阪城での決勝戦ではイリミネーションルーレットマッチに参戦。主にロビンマスクと対戦し、ロビンマスクの超人預言書ページ焼失に最後まで関わっている。
劣勢になったところで知性チーム残りの2人(フェニックスとオメガマン・ディクシア)に自らの預言書を焼かれ、そのお返しとして2人との縁を切る(後の『キン肉マンⅡ世』でも同様の描写がある)。実はあまりの自分の強さの自信から相手を嘗め切ってきたが、先の超人血盟軍とは思わぬ苦戦を強いられてしまい、その最中に「真剣勝負の醍醐味」を知るようになっていた。また、邪悪な心を持っていたことからキン肉マンソルジャーを躊躇いなく消滅させたが、試合の運び的には不本意でもあった心情を吐露している。
そして、このロビンマスクとは真剣勝負の醍醐味を改めて再認識させてくれた相手として、最後までロビンマスクとの決着をつけることを望み、結果消滅しかけたロビンマスクにタワーブリッジ、ロープワーク・タワーブリッジの連続攻撃を受けKOされ、ロビンマスクが消滅した後に自身も消滅する(しかし、ロビンマスクとキン肉マンたちの友情には感動しており、キン肉マンたちにロビン王朝の象徴であるアノアロの杖を渡して涙を流しながら消えていった。その気高さはキン肉マンたちからも認められた)。
アニメ版の方ではキン肉マンのフェイスフラッシュで他の超人達と共に復活している。
『キン肉マンⅡ世』では究極の超人タッグ編にて、21世紀からタイムトリップしたウォーズマンに氷河から掘り起こされて登場。再登場に伴いマスク越しに瞳が描かれるようになった。
最初は正義超人として戦っていたが、血を望む悪意を21世紀のネプチューンマンに見抜かれて、ネプチューンマンから与えられた蛍石を「ウメーウメー」と頬張ってウォーズマンを裏切りネプチューンマンとタッグを組みなおす。
そして完璧超人として「知性と獣性という二種の強さ」に目覚めるものの、準決勝の世界五大厄戦でネプチューンマンがフェアプレイに再び目覚めたことで彼を裏切って試合を放棄し、試合中に度々助言を与えた「絶対的な知性(アブソリュート・フェニックス)」なる謎のフードの男のスカウトに応えた。
時系列は王位争奪戦前のパラレルワールドであるが、2度の裏切りという旧作での活躍を地に堕とす言動にファンからの批判が相次ぎ、同じく迷走ぶりが続いたネプチューンマンと同じく大きく株を落としてしまった。
後のゆでたまごのインタビューにおいて「自分と読者のマンモスマン像がちょっとずつズレていて。そうなるとその超人の行動に共感してもらえない」と述べられている。
続編である「調和の神編」においてディクシア除く知性チームのチームメイトと共に再登場(王位争奪編での消滅が明確だったが、復活に関しての経緯は現時点で不明)。デザインはII世のものとなっており、言葉遣いも「~じゃねえか」など王位争奪戦のころと比べると荒っぽくなっている。
ソ連(現トルクメニスタン)・ダルヴァザのガスクレーター(通称・地獄の門)で飛来した氷塊の中から現れると同時にクレーターから空中リングが出現。
強力チームに圧倒的な差をつけたランペイジマン、他2体の超神を前にラーメンマン、ウォーズマンと共に対峙する。
先鋒として、修練の神ことコーカサスマンと激突を繰り広げる。持ち前の怪力に任せて次々と技を繰り出すも、頑丈な刃と鎧の前に破られ続ける。全身を鎧で包んだ相手ということからロビンマスクのことを思い起こし、かつて彼との試合で披露したアイス・ロック・ジャイロを放ち、氷漬けにしてクレーターに放り込もうとするも失敗。容易く脱出され、今度はビッグタスクとクエルノブレードの激突となる。当初は互角に渡り合っていたものの技巧の面で差が付き始め、クエルノブレードで胸を切りつけられてしまう。知性チームの一員らしく頭脳で対抗するマンモスマンだが、それでもコーカサスマンの技術は圧倒的だった。「ビッグタスク・ウィズ ノーズ・フェンシング」に捕らえて持ち上げたはずのコーカサスマンに一瞬で体勢を逆転させられ、空中で無防備になったところを「ビッグクエルノタービン」を喰らってしまう。
立ち上がるマンモスマンだが、次第に劣勢となっていくことで落ち着きを無くし始めていた(実はそうなるように仕向けられていた)。しかも「負けることに慣れていない」「まさに満身創痍」など煽るに煽られて力任せの攻撃をするようになり、次々と見切られて反撃を受けてしまう。そして大技「エクストリームクエルノ」に捉えられついにリングに倒れ伏す。絶体絶命の中、マンモスは何者かの声を聴き意識を傾ける……それはウォーズマンや観客達の声援であった。
好敵手の弟子から励ましを受けて立ち直り、空中殺法(ルチャ)でコーカサスマンに逆襲を開始。巨体から繰り出す意表を突いた攻撃で一時優位に立ち、頭に血が上ったコーカサスマンもまた同じ戦法を繰り出す。しかし即座にブラインドアリー・イヤーに捉えて角を一本折ることに成功。そしてマンモスマンの一本の牙と鼻、コーカサスマンの二本の角の激突となる。最後は友情パワーに目覚めたマンモスマンが制し、新必殺技「サンクション・ノーズ・フェンシング」でコーカサスマンの鎧を胸ごと貫き勝利した。
直後、よろめいて地獄の門に落ちかけたコーカサスマンの手を掴み「お前みたいな強いやつとはもう一度戦ってみたい」と告げるが、既に審判は下ったとしてコーカサスマンはその手を振り切り自ら業火の中へと身を投じたのだった。そして激闘の余波でリングは崩壊を始め、力を使い果たしたマンモスマンにも最期の時が迫っていた。マンモスマンはピースの欠片を取り出すと、ウォーズマンに託すのも悪くないが、できれば自分が認めたただ一人の男に命と共に託したいという旨を語る。その言葉の通り、自身の超人パワーをピースの欠片に込め、砂漠に眠る好敵手の元へと放ると同時にこと切れるのだった。
ビッグ・タスク(ブランチタスク、ビッグタスクスープレックス)
相手を自動的に探り当て、自在に伸びて突き刺さる強力な2本の象牙。リングの一角を土台ごと豆腐のように抉ってしまう程のパワーと鋭さを有し、その強靭さはバッファローマンのロングホーンにも比肩しうる。また、ただ突くだけでなくドリルの様に高速回転させたり、枝分かれさせたりする事もできる。
ただし、探知は本人の意志と無関係に相手の汗や血に反応して行われるため、ロビンマスクとの戦いではこの特性を利用され自身の肉体を突き刺してしまう。マンモスマン本人も爪を切って深爪になっただけで襲いかかって来るというのを悩みの種にしている。キン肉マンとフェニックスの吐血には無反応だった。
パワフルノーズ
ゴーレムマンの様な巨漢すら軽々と持ち上げる程のパワーを有し、瞬時に鎗のように固く鋭くなったり、高速回転させて冷気を発生させたりすることの出来る長い鼻。
パワフルノーズを鋭く尖らせ相手を突き刺す技。音速を超える速さで相手の身体を容易くぶち抜き、レオパルドンを入場から0.9秒で下した。
ゴーストキャンバス
パワフルノーズで捕らえた相手をキャンバスに叩きつけて首をめり込ませ、上に向いた相手の足を持ち逆立ちの状態で回転して首をねじ切る技。キャンバスがまるで生き物の様に超人の首を食いちぎることから命名された。
この技でゴーレムマンを惨殺した。
鼻で相手を野球の変化球のように空中へ放り投げ、気化熱で氷漬けにする技。最後はキャンバスに打ち付け、バラバラにしてしまう。
アニメでは相手を鼻で捉えて、振り回して使用。
マンモスオレイユ
コーカスマン戦で使用。普段は隠している巨大な耳を展開する。劇中では「ブラインドアリー・イヤー」へと繋げた。
イヤーガスト
耳を巨大化させ暴風を起こす。相手を挟み込み捕獲することもできる。また、ダンボのようには飛べないが滑空も可能。
ブラインドアリー・イヤー
耳でシンバルのように相手を叩き潰す。
マッキンリー雪崩落とし
空中に放り投げた相手をアルゼンチンバックブリーカーで捕え地面に叩き付ける。
同じような技を完璧・無量大数軍のポーラマンがマッキンリー颪という技名で使用した。
マンモスジャベ
うつぶせに倒した相手に対し、両腕を押さえつけたままでんぐり返しの体勢に固め、体重をかけて腰や関節を極める。
ビッグタスク・ウィズ ノーズ・フェンシング
コーカサスマン戦で使用。ノーズ・フェンシングと同時にビッグタスクを伸ばして攻撃する。
サンクション・ノーズ・フェンシング
片方の牙にパワフルノーズを巻き付けることで貫通力を高めた強化版「ノーズ・フェンシング」。曰く『力と知性の集大成』。
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