概要
残虐超人軍総帥の屍魔王(メイン画像右)、悪魔超人軍総帥のサンシャインと手を組み地球征服を目論んだ。
しかし構成員の少ない悪魔超人派閥を疎ましく思っており、屍魔王とグルになり悪魔超人を迫害していたためそれが原因で造反を起こされてしまう。
屍魔王と共に圧倒的なパワーで新世代悪魔超人の刺客たちを秒殺するものの、仕留め損ねた悪魔超人に基地の自爆スイッチを押され巻き添えを喰らいあえなく死亡した。
『オール超人大進撃』では屍魔王の部下(つまり事実上のNo.2)になっている。こちらは屍魔王共々ケビンマスクに捕らえられて超人刑務所に送られたため死亡していない。
余談
d.M.p設立当初の完璧超人首領はネプチューンキングとなっていたが、共に設立した悪魔超人・残虐超人両総帥とも健在なのに対し、完璧超人においては麒麟男に入れ替わっていた。
これに対して「ネプチューンキングを何等かの形で殺害した」「実はネプチューンキングの恰好をした別人」などの説が存在するが、詳細は不明なままである。また、後年の単行本などでその姿が麒麟男に差し替えられているシーンもあり、ネプチューンキングは無かったことにされたのかもしれない。
Ⅱ世においては、初代時代に主人公たち正義超人に敵対した一派は皆まとめて「悪行超人」とされ、まとめられた側も自らそれを名乗って連合軍を結成している有様から、完璧超人もまた「悪役」の烙印を押されてしまった。挙句、前述した仲違いによるクーデター勃発で全員が死亡し、以後は正義超人間での新たなる争いや、悪魔の種子・時間超人などの新しい敵の登場に成り代わっていく。
なお、元の完璧超人の(仮初の)首領であるネプチューンマンも、「完璧超人復興」を掲げるにあたってⅡ世の(現在の所)最終シリーズである「究極の超人タッグ編」ではヒール役を演じるなど、この頃まではまだ完璧超人=悪役の一派、という設定の下で話は進んでいたと推察される。
初代続編以降
後に初代の続編である完璧超人始祖編が連載を開始したことで完璧超人の設定は大幅に変更されている。元々の設定を厳密に活かし、無量大数軍・完璧超人始祖と言った強力な超人が多数登場した。その中で完璧超人とは改めて「主人公たちと対立はするものの、高潔な意志を持つ一派」という設定が強調されるようになる。翻ってそれは、Ⅱ世での完璧超人の立ち位置と異なる方向性を持つこととなり、設定的には矛盾する形となった。
加えて作中ではネプチューンキングが「始祖」の一人・サイコマンの弟子として「無量大数軍」の古参メンバーでもあったものの、後にその資格を剥奪され、彼自身は「自分の弟子を率いて好き勝手やっている存在」とされている。
麒麟男もネプチューンキングの弟子の一人であると考えられる(上述の通り、キングがd.M.pを設立した設定がオミットされたのだとすれば、同編を最後に超人の生き返りシステムが事実上廃止され、キングが現世に戻る方法が途絶えてしまった矛盾も一応は解消される)が、
幾らネプチューンキングが本編終盤で醜い本性を明らかにしたとしても、仮にも完璧超人の一員として弟子を育てていたのだから、ここまであからさまに悪役然としたキャラクターが直弟子だったのかは疑わしいままではある。
また、少なくともⅡ世時点での麒麟男は、(タッグ編のネプチューンマンを含めても)もっとも完璧超人の在り方から逸脱した行動が多い。屍魔王との関係性はどちらかというと屍魔王が主導権を握っており、それでなくとも彼とはかなり仲が良い。程度の差があっても、地上の超人を下等と見下す完璧超人としてはかなりらしくないと言えよう。また万太郎らを語る場面でよだれを垂らしたり、言葉遣いや態度からも下衆さが透けて見える。よく粛清されなかったものである…。
一方、更なる続編にはかつてのⅡ世のキャラクターに繋がるかのような描写が成されており(現在も連載中)、麒麟男についても何等かのフォローが成される可能性はまだ残されている…かもしれない。
その他
登場時点でその超人強度7900万パワーは超人の神(およびその力を授かった運命の5王子)とオメガマンに次ぐ最高クラスであり、Ⅱ世連載中に結局その超人強度を上回る超人は出現しなかった。
初代続編以降、新たに超人強度が極めて高い超人が大幅に増えたものの、彼の超人強度を上回るのはオメガ・ケンタウリの六鎗客の一部と超神に限られる。
別段の理由付けが成されている者以外では最高位を叩き出しているが、残念ながらその力の全貌が明らかになる前に退場してしまった。
関連項目
ゆうれい小僧がやってきた!…悪行妖怪幹部の一人麒麟男爵に初期デザインが流用されている。