プロフィール
概要
『夢の超人タッグ編』から登場する完璧超人(パーフェクトちょうじん)の首領(ドン)。
その正体は、ロビンマスクと同じくイギリス出身の超人“喧嘩男(ケンカマン)”。
モデルはアメリカのプロレスラー「ハルク・ホーガン」。
正確には、いずれもホーガンがモデルだった読者投稿超人「イチバンマスク」と「ハルクマシーン」の2人をかけ合わせて完成した超人である。
なお、「ネプチューンマン」の名前は、ホーガンのキャッチコピー「現代によみがえったネプチューン」から。
※ ちなみに「イチバンマスク」の方は、“稀代のじじい絵師”として知られる瞬く氏の御実兄が考案した超人であることが、実弟である同氏からカミングアウトされた。
↑上記イラストの投稿者コメントを参照。
タイトル歴
●宇宙超人グリマ選手権
●英国超人プレミアリーグスーパーヘビー級
●超人オリンピックイギリス国内予選準優勝('79)
★宇宙超人タッグトーナメント準優勝('83)
★キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ優勝チーム
シングル技
喧嘩ボンバー系
- 喧嘩(クォーラル)ボンバー
- 左腕から繰り出す強烈なラリアット。
- クォーラルとは英語で「口喧嘩」を意味する単語であり、あまりに強力なラリアットを受けた相手が減らず口を叩く事もできない様子から名付けられた。
- ザ・サムライの時には居合い斬りボンバーの名で使用した。
- ネプチューンマンに変身したステカセキングが使用したこともある。
- ハルク・ホーガンの「アックスボンバー」をモチーフにしている。
- 喧嘩(クォーラル)プレス
- 喧嘩ボンバーの体勢からモンゴリアンチョップのように両腕で相手を挟み込む騙し技。
- ソード・ボンバー
- 「夢の超人タッグ編」決勝のソード・デスマッチにて使用。
- マグネットパワーでソードボードを左腕に吸着させて放つ。
- 『II世』ではクォーラル・ソード・ボンバーの名で使用した。
- ロンリー・クロス・ボンバー
- 『II世』での技。ネプチューンマン単体で行う光ファイバーを利用した喧嘩ボンバー。
- ターンオーバー喧嘩(クォーラル)ボンバー
- 禍福の神リヴァイアサンとの戦いで披露した技。
- 相手を空中でブレーンバスターの体勢に捉えた後、喧嘩ボンバーをお見舞いする。
- 更にそこからロープの反動で跳ね返って来たところをダブルレッグ・スープレックスに繋げることもできる。
- ターンオーバー喧嘩(クォーラル)クロス・ボンバー
- ターンオーバー喧嘩ボンバーを発展させた技。
- コーナーポストを利用することで疑似的にクロス・ボンバーを再現し威力を高めている。
- この技で禍福の神リヴァイアサンを破った。
喧嘩スペシャル系
- 喧嘩(クォーラル)スペシャル
- アニメ版ではケンカスペシャル。
- 卍固めの変形で、使用者にある程度腕力と脚力がないと効果はあまり期待できないとされている。
- ロビンマスクは「喧嘩男にしかできない技」と語っており、ケンダマン相手に見せたこの技でネプチューンマンの正体に気付いた。
- ネプチューマンはタッグで戦うことが多いので、カットのリスクを考慮してあまり使っていない。
- 喧嘩(クォーラル)スペシャルヌーヴォー
- 禍福の神リヴァイアサンとの戦いで披露した技。
- 腕だけではなく両足を使うことで頸動脈と腰も極めてダメージを与える。
- 強引に破ろうとしても腕には力が入らないようになっているためリヴァイアサンも脱出できなかった。
- 喧嘩男時代から既に体得していたとっておきであり、今まで披露する機会がなった「完璧を超えた完璧なる奥義」。
その他
- ダブル・レッグ・スープレックス(『新』ではダブルレッグ・スープレックス)
- 相手をロープに振り、戻って来た所をコスチュームの巨大な棘に突き刺し捕らえ、膝裏から両太股を抱えて身体全体を持ち上げ強烈なスープレックスを繰り出す。この技でウォーズマンを倒した。
- 『キン肉マン』では主にクロス・ボンバーへの繋ぎ技として使用されてきたが、『II世』では完全な必殺技としての威力まで上がった。
- 『新』ではネプチューンマンに変身したステカセキングが使用した他、リヴァイアサン戦で前述の「ターンオーバー喧嘩ボンバー」から繋げる形で使用。なお、PS2ゲーム『ジェネレーションズ』では喧嘩ボンバーから繋げる形で使用した。
- PS2ゲーム『マッスルグランプリ2特盛』の解説によれば「(ジャーマンスープレックス等と比べて)相手は高い位置からマットに叩きつけられるため、KO率が極めて高い危険な技」とのこと。また、本作を含むゲーム作品ではクロスボンバーと並ぶ超必殺技として抜擢されている。
- 掟破りのロビン・スペシャル
- 元々はロビンマスクの技のためこのように呼称。
- 超人師弟コンビ戦の終盤、落下中のロビンマスクの鎧を奪い取り、重みを移すことにより使用。2000万パワーズ戦では落下中のモンゴルマンに使用している。
- 元々ロビン・スペシャルは、ロビンがヘル・ミッショネルズ戦にて初披露した未完成の技であった。つまりネプチューンマンは初見で考案者より先に完成版を編み出し、未完成版の返し技にするという離れ業をやってのけたのである。
- パーフェクトドロップ
- ゲーム『マッスルグランプリ』シリーズで命名。アトミック・ドロップからバックドロップにつなげる技。
- マグネット・パワー
- 技というよりは能力。
- 地球のエネルギーを磁力として放射する。
- 用途は様々で、パートナーと引き寄せ合うことで「クロス・ボンバー」に繋げたり、相手に磁力を発生させることで身動きを封じたり、引き寄せたりできる。
- 磁気スープレックス
- 電磁力で相手を引き寄せ、ジャーマンスープレックスを決める。
- 『マッスルグランプリ2』での名称は磁気嵐スープレックス。
- 磁気嵐ドライバー
- 磁気スープレックスと同様の原理でツームストンドライバーを決める技。
- 魔の直滑降(まのちょかっこう)
- 相手の突進してくる勢いを利用して、自分の腕を前に出して後方へ相手を投げ飛ばす技。
- 魔の直滑降スペシャル
- 後方ではなくリングの真下の叩き落す変形技。
- 地獄の三重刑
- 対マスクマン用の技。
- スリーパーホールドの体勢でスープレックスを決め、相手の覆面を後ろ前にすることにより一時的に相手の声帯・視覚・聴覚を封じる。
- ゲーム『マッスルグランプリ2』での名称は「地獄の三重刑・スリーパースープレックス」。
- 審判のロックアップ
- 組み合うだけで相手の実力を知ることができる特殊能力。
- 超能力の類ではなく、喧百戦錬磨の経験から相手の本質を見抜く。
- ロビンマスクは組み合った際の喧嘩男(ネプチューンマン)の強靭な筋肉を「両腕に重くのしかかる感触」と評していた。
- バッファローマンやマンモスマンなどと組み合った時は力負けしたり、時間超人や超人強度が大幅に上回る相手の場合だと組み合っても直ぐには本質を見抜けない時もある。
- 喧嘩(クォーラル)ライド
- ショルダーネックブリーカーの体勢から相手の両足首を自分の太ももでロックし、高くジャンプして衝撃を加える技。
- イグニッション・クラッシュ
- 喧嘩ボンバーのモーションでフェイントをかけ、腕を背後から相手の腰に巻きつけ、相手を抱え上げて脳天からキャンバスに叩きつける。
- 超人絞殺刑(ちょうじんこうさつけい)
- ロープを挟んで相手の背後から両手をつかみ、両足で相手の首を絞める全体重をかけた絞め技。
- かつてキン肉マンがネプチューンマン相手に極めた技で、「若い時は他人の技は使いたくないが、年を取ると勝つために手段を選ばない」という理由から使用した。
- アイアンバット・スクィーズ
- マグネット・パワーにより左腕に鉄柱を2本装着し、そのまま回転し相手に突撃する。作中では時間超人の死時計の刻印よりマンモスマンを救うために使用した。
タッグ技
ヘル・ミッショネルズ
- クロス・ボンバー
- 1人の超人に対し、前後から喧嘩ボンバーで挟むように打撃を加える。“マスク狩り”の常套手段でもある。
- マグネット・パワーで引き合うことで威力が増す。
- 1人の相手に有効なツープラトンなので、2人並ばれると効果を発揮できない。
- ネプチューンマンいわく「完璧超人界の"至宝(トレジャー)"」。
- 完璧超人始祖サイコマンの技である「マグネティカ・ボンバー」をヒントに編み出された技でもある。
- フェイス・ボンバー
- クロス・ボンバーの変形技。
- 喧嘩ボンバー本来の威力を引き出して放つことで2人相手にも有効打を与えられる。
- 磁気嵐クラッシュ
- 片方の相手を地上でベアハッグに捕らえると同時に、もう片方の相手を空中でパイルドライバーに捕らえ、その頭部同士をマグネットパワーの作用により激突させる技。
- マスク・ジ・エンド
- ヘル・イクスパンションズ時にも使用。
- 相手の頭を両足で挟みこみ、その頭を軸に回転することにより徐々に相手のマスクを削り取っていく技。
- その様子がリンゴの皮むきのように見えるため、「アップル・シェイバー」とも呼ばれる。
- 素顔の超人に対して使用して視界を奪うこともある。
- マスク狩りとは相性が悪そうに思えるが、ネプチューンマンは山奥で一人暮らしが出来るほど家事が得意であり、持ち前の裁縫技術によって元通りに縫い直す事ができる。
- サンダーサーベル
- コーナーポストにリングロープを巻きつけて作り上げた即席電磁石をマグネットパワーで高速回転させ、磁気嵐により雷雲を生み出す。
- そこで発生した稲妻を手に取り、巨大なエネルギーを秘めた武器として用いる。
- サンダーサーベルを十字に組んで相手に突撃する際は「死の十字架」と呼ぶ。
巌流島コンビ
- クロス延髄
- キン肉マンとの間に発現した「友情のマグネット・パワー」を用いた変形クロスボンバー。
- クロスボンバーと見せかけて、敵の目前で二人同時に延髄蹴りへ切り替える。
- 巌流島ドロップ
- キン肉マンが相手を空中で逆さにしてショルダークローを仕掛け、更にネプチューンマンが両足をロックすることで身動きを封じ、そのまま頭部をリングに叩きつける技。
- ジ・オメガマンをK.O.するほどの威力があるという。
- レインボーブリッジスープレックス
- キン肉マンが空中で一方の両腕をロックし、ネプチューンマンがもう一方をダブル・レッグ・スープレックスに捉え、敵同士の頭部を激突させる。更に落下した相手への追撃としてボディプレスでトドメを刺す。
- この技でスーパーフェニックスをK.O.寸前まで追い詰めた。
ヘル・イクスパンション
- オプティカル・ファイバー・クロスボンバー
- 新星(ノヴァ)・ヘル・イクスパンションズとしても使用。
- 失ったマグネットパワーの代わりに、光ファイバーの力を借りて放つクロスボンバー。
- クロスボンバーよりも高威力で、マスクどころか顔の皮を剥がしてしまう。
- イクスパンション・タービン
- セイウチンが相手に噛みついた状態で相手を回転させたところに、相手の首めがけてギロチンドロップを決める。
- フライング・セイウチ
- セイウチンの牙にリバースフルネルソンに取り、そのまま相手に投げつける。
- ランペイジ・ホイール
- セイウチンが相手にジャーマンスープレックスで投げ、ネプチューンマンがさらに相手にフライングヘッドシザースで地面に叩きつける。
- へジホッグボール
- ニードルファーによりハリネズミのようになり丸まったセイウチンを左腕に絡み付け、相手に投げつける。
新星(ノヴァ)・ヘル・イクスパンションズ
- 地獄の氷結落とし
- 対戦相手の腹部にチョッキの針を突き刺し、さらにマンモスマンがネプチューンマンを抱きかかえ、相手の背中をビッグ・タスクで刺すことにより完全に動きを封じる。
- そして2人で協力して雪崩式フロント・スープレックスの体勢で投げ捨てる。
作中での活躍
来歴
実力派新人として「第20回超人オリンピック」のイギリス予選決勝まで勝ち残った喧嘩男は当時世界最強と言われていたロビンマスクと対戦するが、彼と組み合った瞬間に自分の圧勝を確信(→審判のロックアップ)し失望感から即座に試合放棄する。
見せかけだけの技の競い合いがまかり通り、自身の肉体を駆使したド迫力ファイトを全く認めようとしない超人格闘界や世間に絶望した彼はテムズ川に飛び込んで自殺を図る(だがKO勝利以外を認めなかったり「地獄の三重刑」の様に相手の戦意を完全に喪失させた上でタップアウトすら出来なくなる様な技を使っていたり等、喧嘩男側に落ち度が無い訳ではない)。
しかし、その水底で完璧超人ビッグ・ザ・武道と遭遇。その実力を認められ、彼から「ネプチューンマスク」を受け継ぎ“ネプチューンマン”を名乗るようになる。
同時に「マスクマンのマスク(覆面)は強者の象徴」という持論を掲げ、自分と闘い、敗れた超人には「マスクを着ける資格がない」としてそのマスクを奪いコレクションするという凶行をおこなうようになる。
自分同様強すぎる為に世間から見放されたケンダマンとスクリュー・キッドを同志に加え、完璧超人としての強さに磨きをかけるべく天上にこもり修行に励んだ。
夢の超人タッグ編
武道とともにタッグチーム“ヘル・ミッショネルズ”を結成し、超人タッグトーナメントに参戦。
必殺のツープラトン「クロスボンバー」でキン肉マングレートをはじめとする多くの超人達のマスクを次々と狩取りコレクションしていった。
決勝戦ではどれだけ痛めつけて窮地に追い込んでも決して絶望せず自分達に立ち向かってくるキン肉マンとテリーマン、そして既に自分達が倒した正義超人達の友情パワーに底知れぬ脅威を感じ、動揺や焦燥を隠せなくなっていく。
同時に正義超人たちの純粋さ真剣さを感じ取り強い衝撃を受ける。さらにはロビンマスクからかつての喧嘩男時代はその正義超人たちの純粋さ真剣さを持っていた事も指摘され、迷いと後悔の念に心が揺れ動き始める。
そして、師匠であり完璧超人の鑑と仰いでいた武道ことネプチューンキングの俗悪ぶりが露呈していき、自らを支えてきた完璧超人としての信念や誇りに疑問を抱く。更にはネプチューンキングが「如何なる場合でも下等超人達の様に凶器を使わない」と言う完璧超人の掟を破り無抵抗のテリーマンをリングの鉄柱で痛めつける醜態に失望を隠せず、喧嘩ボンバーをネプチューンキングに放ち敵であるテリーマンを救ってしまった。この後、自らの左腕を鍵としたキン肉マンによってマグネットパワーを封じられマッスルドッキングによりネプチューンキングとともに敗れ去った。
ネプチューンキングの死後、地球に来襲してきた完璧超人の弟子1000人の侵攻を食い止める為、キン肉マンたちに自分が自爆し人狼煙となって敗北したことを知らせることを告げる。「お前を死なせるわけにはいかん」と、自分の命の為に完璧超人軍団の侵攻から戦おうとするキン肉マンとテリーマンの気持ちに感動して涙を浮かべる。そして、爆弾を飲み込んで跳び立つ前にキン肉マン達正義超人の友情を称える言葉を残した。
「この世に完璧なものが一つだけある。それは、正義超人の友情さ!」
テレビアニメの設定では、父母を失い一人で宇宙を放浪していた少年時代に正義超人の中でも友情を重んじる一派である正統派超人の長であるセメントス長老に引き取られる。
理由としては才能と意地、そして卑怯な手を使わない潔さを見出されたことが大きい。セメントスの後継者として育てられていたが、ネプチューンキングが巨大な氷塊に姿を投影してネプチューンマンを地球に誘い込んだことで離反。完璧超人となった。
(この設定の方が、『究極の超人タッグ編』後半の彼の翻心の様子が理解しやすいものになっているのは確か)。
王位争奪編
先の超人タッグトーナメントにおける彼の戦いに感化されたキャッチマン、グレイト・ハリケーン、フィッシングマンら三人の完璧超人よって蘇生された。自爆して粉々になったネプチューンマンだったが、フィッシングマンの持つ高性能センサー能力によって肉片は全て探し出されたようだ。(テレビアニメでは預言者に、II世ではこの3人にザ・ターボマンとアモイマンを加えた5人によって甦らされた事になっていた)
再登場した際は灰になったキン肉アタルの超人預言書のページを密かに回収し、秘密裏にキン肉マンたちの手助けをしていた。
フェニックスチームとの最終決戦では謎の超人「ザ・サムライ」を名乗り、キン肉マンチーム最後の助っ人として加勢。
サムライの超人預言書のページが燃え尽き、その中から新しくネプチューンマンのページが現れるシーンは屈指の名場面。
戦いにおいてはキン肉マンと共にクロス延髄、レインボー・ブリッジ・スープレックス、巌流島ドロップ等のタッグ技を次々と披露。しかし、最期はキン肉マンスーパーフェニックスの姦計により、超人預言書のページを燃やされて消滅。
その後、先に消滅していたアタルやジェロニモ達と共に霊光となって邪悪大神殿に侵入。封印されていたキン肉マンの火事場のクソ力を解放し、キン肉マンの勝利に貢献した。
キン肉マンⅡ世
第二部『究極の超人タッグ編』より登場。
すべての戦いの終了後、彼はロビンマスクと共に故郷のイギリスへ帰国。その後は人知れず正義超人たちの前からも姿を消し、闘い漬けだった日々から休むべくネプチューンマスクも外す。安らぎを求めて山奥に家を建て、その地で元の正義超人・喧嘩男として隠遁するように暮らしていた。
Ⅱ世の時代には老齢でありながら、新たな悪行超人出現に備えて欠かさず続けた長年の鍛錬と徹底した食事管理(大皿に盛った昆虫を、丸呑みしてたんぱく質を補給する回想シーンが印象的である)により、全盛期同様もしくはそれ以上のビルドアップされた肉体を持つ。
本編では悪衆・時間超人による歴史改変で過去のロビンマスクが殺害され、その影響で現在を生きる彼の息子・ケビンマスクが消滅しかけるという自体が発生する。キン肉万太郎はじめ新世代超人たちは、ケビンと過去を魔の手から救うために時間超人が介入した『夢の超人タッグ編』直後の時代へとタイムスリップすることになる。
喧嘩男は時間超人が起こした騒動を新聞で知り、新世代超人を援護すべく日本へ向かい、詳細を知るために彼らがタイムマシンを製造している様子を陰から見ていた。やがて、持参していたネプチューンマスクを再び着用して彼らの作ったタイムマシンに密航しタイムスリップして新世代超人たちと共に過去の世界に降り立つことに成功する(奇しくも、過去の自身が人狼煙となって死亡するのと入れ替わるようにこの時代に降り立つこととなった)。
過去の世界では時間超人・新世代超人が現れたことで再びタッグトロフィーを懸けた超人タッグトーナメントが再開されることになる。そこでネプチューンマンは既に新世代超人の中から潜在能力の高さを見出していた海象の化身超人・セイウチンをタッグパートナーとして勧誘し、タッグチーム「ヘル・イクスパンションズ」を結成しタッグトーナメントに参戦。他の超人たちの世話役としてくすぶっている彼の野生の本能を開放させ獰猛な野獣へと変貌させる。
試合では、失われたマグネットパワーに代わる新たな力“オプティカル・ファイバーパワー”を武器により強力になった「オプティカル・クロスボンバー」にて新旧両世代の超人たちの顔面の皮を剥がしコレクションしていった。その先のタッグ戦でも見られなかった狂行には観客も阿鼻叫喚し、過去の正義超人たちも先の戦いで改心して和解したはずの彼の変貌には動揺が隠せなかった。同様に彼を伝説正義超人の一人として知っていた新世代超人たちも恐怖を感じていた。
当初は新世代超人を援護するつもりだったが、彼がこうした行為に及んだのも実は長年の鍛錬を続けて強くなっていく過程で「今一度、究極の強さを持つ完璧超人界を再興したい」という気持ちも芽生えていった為である。超人タッグトーナメントの2回目開催を知ったことで捲土重来及び「完全無比超人」になれるトロフィー球根の入手という野望にかられたのである。
万全の体勢で勝ち進むが、ヘルズ・ベアーズとの戦いでは、ウォーズマンの正義超人スピリットとかつての仲間である新世代超人4人、更には過去の両親の呼びかけによりパートナーだったセイウチンが正義超人に復帰したうえでウォーズマンに倒されてしまう。
しかし、逆にウォーズマンのパートナーだったマンモスマンは悪の魂に目覚めネプチューンマンに同調。予定が狂って30分以上の戦闘時間限界から不調を来したウォーズマンを即興のツープラトンで打ち倒し、新タッグ「新星・ヘルエクスパンションズ」を結成。そのままトーナメントを勝ち上った。
だが、ザ・マシンガンズとマッスルブラザーズ・ヌーボーとの戦いを観戦する中で、彼の中に眠る“友情”が再び顔を出し、続く時間超人のタッグ「世界五大厄」の試合ではマンモスマンを庇う行動を見せる。しかし、飽くまでも邪道のファイトを好むマンモスマンは、そんなネプチューンマンの優しさを快く思わず次第に不和が生じ、さらには試合を見守り続けた謎のマントマンの呼びかけにより離反。
そして、長年の必要以上の鍛錬による肉体の酷使によって強靭な肉体とは逆に内臓は深刻なダメージも受けていたことまで分かり、結果、孤立していたネプチューンマンは心に友情を復活させるも大敗を喫することになる。満身創痍となったところを時間超人により処刑されそうになるが、カオス・アヴェニールによって命を救われ、21世紀で新世代超人の指導に力を発揮して欲しいと告げられる。
その後、「改めて再認識させられた! この世に完璧なものが一つだけある。それは、正義超人の友情だ!」と涙ながらに叫んで、現代へと転送された。
新章『完璧超人始祖編』
新シリーズにおいては、三属性不可侵条約に完璧超人代表として条約に署名するも、その行動がストロング・ザ・武道ら無量大数軍の反発を決定的なものとしてしまい、彼らが条約破棄のために地球に襲来することとなる。無量大数軍によって囚われの身となり、ダルメシマンが言うには現在はどこかで幽閉されているとのことだったが、第173話にてネメシスとの戦いに怖気つき逃げ出したキン肉マンの前にピークア・ブーに連れられその姿を現した。
ネメシスの圧倒的な実力に意気消沈し、ネプチューンマン自身を含めたこれまでの闘いに勝てたのはマグレと卑下するキン肉マンに活を入れるため本気の喧嘩ボンバーで襲い掛かる。命の危険を感じたキン肉マンも火事場のクソ力で応戦。それを見ていくら弱気になろうと心はリングに向かっていることを確認したネプチューンマンはキン肉マンの勝利を願いその場を去った。
また、王位争奪戦でキン肉マンチームに参加していたが、個人的な正義超人たちへの友情と超人界や人間界の将来を案じたのが理由との事。本人はこのまま再び真の完璧超人として生きていく決心をしており、ネメシスの人格もこれからの乱れた完璧超人界を立て直すのに欠かせない存在だと高く評価している。
キン肉マンとネメシスの戦いが終わった後は敗北したネメシスを庇い勝算がないのを承知でストロング・ザ・武道の前にピークと共に立ち塞がる。しかし、完璧超人を裏切ったつもりはなく、ストロング・ザ・武道が悪魔将軍との戦いに敗れた後はネメシス、ピークと共に完璧超人の一員として立ち去って行った。
超人閻魔帳で、元完璧・無量大数軍のメンバーで<<完狩(かんしゅ)>>の名を持つ超人であったことが判明する。また、完璧超人会における「主流派」と呼ばれる一派をとりまとめ、冒頭の不可侵条約も彼らを説得した上での調印だったようである。このことから完璧超人界でも大きな影響力を持っていたようである。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編での回想シーンによると夢の超人タッグトーナメントに参加した頃までは無量大数軍の一員だったが、敗北後に人狼煙で自決した後も超人墓場に行く事なく蘇生して超人閻魔の元に戻らず無断行動していたために裏切り者としてジ・オメガマンにネプチューンマンの処刑命令が下っていた事が判明した。この時に無量大数軍を除名されている。(ジ・オメガマンは補充要員候補)
現在は特に罰せられることなく普通に完璧超人界にいることから罪は許されていると思われる。(王位争奪戦で消滅した時点で処刑完了とみなされて、その後に復活しても「二重処罰の禁止」が適用されたと思われる)
あくまで超人として理想の強さを極める思想上から完璧超人の道を求めているが、その精神は完全に従来所属していた正義超人と通じている。
『超神編』
オメガの民の戦いは超人墓場のザ・マンの傍らで静かに観戦。その後に超人を抹殺するため地上に来襲した超神との戦いではザ・マンの指示でネメシスと共にカピラリア七光線の欠片とザ・マンを護衛する任務に就く。
が、先に交戦した知性チームとビッグボディの奮戦により超神の第一陣は5名中4名が討たれる。これにより超神側も超人が或程度実力を身につけたことを認めざるを得なくなり”続きの戦いはバベルの塔にて残った超神8名と超人側の代表8名で執り行う”ことに合意、超神は一時撤退する。
悪魔超人からアシュラマン&サンシャイン&バッファローマンが名乗り出て、一方の正義超人からはジェロニモとウォーズマンが立候補する。この流れを見たネプチューンマンは「完璧超人側は自分が出る」と名乗り出る。
それを耳にしたネメシスは「それならば自分も出るべきだ!」と抗議するがネプチューンマンは「厳密にいえばネメシスも(先に参加の見送りを決定した)完璧超人始祖に近い。これは現代の超人に課せられた試練なので、この目的には現代の完璧超人である自分の方が相応しい」と主張。ネメシスも渋々従い自身の代表入りを断念し、ザ・マンもネプチューンマンの代表入りを認めた。
その後、立候補しかけるも連戦の疲れから休養を余儀なくされたフェニックス及び同様のビッグボディに代わってキン肉マンも立候補し、さらにマンモスマンの力で復活を果たしたロビンマスクも加え、8名からなる『リアル・ディールズ(真の男たち)』が結成された。
ジェロニモVSジ・エクスキューショナーの戦いが終わり、超神の目的が「超人たちの中から神に相応しい者を選出する(目に敵わなかった超人は不穏分子として抹殺する)」ことだったと判明する。リアル・ディールズたちはそれぞれの思惑からバラバラに行動を始める。ロビンマスクはキン肉マンとの再戦を願っており、神の座を賭けることでそれを果たすべくキン肉マンから離れてしまう。ロビンの言葉に共感したネプチューンマンはロビンマスクと2人で行動を共にすることに。
その後、ネプチューンマンたちは次の超神と遭遇。ロビンマスクに自分の戦いぶりを見て感想をもらいたいと言い、第二の戦いを希望する。
なんの因果かその超神はビッグ・ザ・武道やストロング・ザ・武道と同じ鎧をまとっていた。これは神が何事かに一心に取り組む際の正装で『発心の鎧』と呼ばれるものであった。
審判のロックアップを得て鎧が崩れ禍福の神リヴァイアサンとしての正体を現す。直後にリヴァイアサンのパワーとスピードに翻弄されたネプチューンマンは、あろうことかロープに手を伸ばし背中を向けてしまう。たが追撃に出たリヴァイアサンに向けてドラゴンスクリューで反撃に出て、喧嘩ボンバーで追撃に出るが、リヴァイアサンによって、リヴァイアサンメイルストロームに掛かられる。技を受けてる最中コーナーを見たネプチューンマンの視線を見たリヴァイアサンによって、さっきの行動も含めネプチューンマンは無意識のうちに、そこに居もしないパートナーに助けを求めていたのであった。もっとも、この行動は、ここ数年のネプチューンマンの戦いがタッグマッチばかりであったがために起こった無意識の体の動きであり、ロビンからの言葉でかつてのイギリス時代の喧嘩男のとしての本質である『孤高の一匹狼』と喧嘩男の本来の闘い方を取り戻し、技から強引に脱出しターンオーバー喧嘩ボンバーで逆襲に出た。
続けてかつてウォーズマンを仕留めたダブルレッグ・スープレックスまで披露するがダメージを与えることはできなかった。しかもリヴァイアサンはザ・マンとの対戦経験があり、よく背中を狙われたことからその部分の防御が強固だった。
そこでネプチューンマンはテクニックでの勝負を仕掛け、フライングヘッドシザースや喧嘩スペシャルといった締め・極め技で対抗する。
だがいずれもダメージにはならず、すぐに同様のテクニックを体得され破られるという有様だった。喧嘩スペシャルもあっさりと抜けられて反撃されダウンを取られてしまう。
それでも立ち上がって余裕を見せるネプチューンマンだが、半ば手詰まりとなり劣勢であることには変わりなく。直後、攻めに回ったリヴァイアサンからボルケーノボンバーをお見舞いされてしまった。
お株を奪われた挙句、更にそこから「リヴァイアサン・メイルストローム・クラッシュ」に捉えられ脳天を強打。マスクの左側の大部分を割られてしまう。
最早立ち上がれないほどのダメージだったが、ダウンカウントが取られる中、ネプチューンマンはロビンマスクの叫びによって気力を取り戻す。そして自分が彼に見せたかったのはこんな無様な姿ではないと告げた。
「私も同じさ。キン肉マンに敗れてこのかた、あの敗北の日を忘れたことはない…」
「私になくて…ヤツにあった強さの正体。火事場のクソ力」
「ヤツの力を…己の非力さを…ただ否定するのではなく…認め…受け入れ…それを超えたい…」
「そのライバル心もまた…ひとつの友情の形なのではないのか?」
10カウントの直前で立ち上がったネプチューンマンは、再びリヴァイアサンに立ち向かう。先の言葉の通りキン肉マンに対するライバル心から友情パワーを発現させ、超神との実力差を埋めていく。
ボルケーノボンバーで反撃されそうになるも起点となる腕を掴むことで破り、喧嘩男時代から隠し持っていた関節技「喧嘩スペシャルヌーヴォー」で逆襲。今度は逆にリヴァイアサンのお株を奪って見せた。
先の喧嘩スペシャルは力尽くで破られたが今度は逃がさず、両脇の靭帯を断裂させて大ダメージを与えることに成功。そのまま新必殺技「ターンオーバー喧嘩クロス・ボンバー」へと繋げ、リヴァイアサンのマスクを破壊。禍福の神との死闘を見事に制したのだった。
試合後、リヴァイアサンは自身もまたザ・マンの思想に共鳴した者だったことを語る。しかし高すぎる理想故にリヴァイアサンの系譜に連なる者たちは誰一人大成することなくこの世を去った。それによってリヴァイアサン自身も諦めてしまっていたが、自分を破ったネプチューンマンという完璧超人に希望の光を見出していた。こうして禍福の神に認められたネプチューンマンは最上階へと導かれ、去り際にロビンマスクから「キン肉マンだけではなくネプチューンマンもまたこだわるべきライバルだったと再確認した」と告げられる。
その返答としてネプチューンマンは「お前も早く上がってこい。最上階で…待っている」と言葉を残した。
その後最上階でジェロニモと合流して彼と共に最上階からあるものを見て、『これは神も動くわけだ』と言葉を漏らした。
そしてザ・ナチュラルと相討ちになったサンシャインをのぞくリアル・ディールズが集ったバベルの塔の頂上でザ・ワンから超神たちの真意と現状を聞かされ刻の神という世界の崩壊をもくろむ元凶がいることを知る。彼とその尖兵である時間超人に対抗するため欠片を組み合わせて大穴をふさぐことに同意し、欠片と同化したジェロニモが仮死状態になり礎となる形で応急処置を施す。
しかしここでロビンマスクとアシュラマンが先に戦いの末バッファローマンを自分の軍門に引き込んだザ・ワンに興味を示して彼の下につきキン肉マンと袂を分かち別行動となってしまう。一方ネプチューンマンは「完璧超人の自分がザ・マンから鞍替えするわけにはいかない。それにロビンマスクは彼が別の道を歩むのは自分が距離を置くことでキン肉マンとウォーズマンを叱咤激励しようとしているのではないか」と動揺する二人を宥め、いったんこれからの対策のためザ・マンの元へと戻ることとなった。
関連キャラクター
余談
モデルは前述の通りハルク・ホーガンだが作者のゆでたまご曰く
『喧嘩男時代はカール・ゴッチ(プリンス・カメハメのモデル)の様なレスラーだった』との事。
事実、飾り気も魅せる気も無い実力重視のストイックな勝負は同じなのだが喧嘩男は対戦成績から見るに
『相手のギブアップを許さず、戦意を喪失していた相手もKOしていた』という行いをやっておりブーイングが多かったのは強さやド迫力な技が受け入れられなかったよりも
『相手を尊重し労わる心が欠けていた』というのが真相だったと思われる。
前述の『究極タッグ編』における数々の行動の迷走は、作者ゆでたまご共々多くの読者の憎悪を買い、果ては「老害マン」「ウホホマン」などという蔑称で未だに呼ばれてしまっている(人によってはブロッケンJr.の方が酷いと言っている人もいるのだが)。
しかし、この迷走に関しては後のゆでたまごのインタビューにおいて「自分自身の老いと焦りがネプチューンマンに如実に反映されてしまい、また彼の迷走が主要キャラ(キン肉マンやマンモスマン)を巻き込み、足を引っぱる展開になってタッグ編全体の低迷に繋がった」と反省の弁が述べられている。
こうした経緯もあって『完璧超人始祖編』以降はネプチューンマン個人を取り上げた見せ場も多く盛り込まれており、シリーズ自体の面白さもあって「Ⅱ世での汚名を返上した」とされる一方、「どんなに活躍してようと、晩年(Ⅱ世)でのあの醜態を晒すことに変わりはない」とする厳しい意見も未だ存在する(それだけ落胆した人がいるのも事実である)。
ただし、「Ⅱ世と新シリーズは、以前の闘将!!拉麺男のようにパラレル」ととらえる読者も多い。そもそも、本シリーズ終了時点での主要人物たちの思想や生死の描写など、Ⅱ世の舞台設定と異なる点が多々見られ、Ⅱ世は旧シリーズ最終回から、ほぼ戦いが無かったことで正義超人が弱体化してしまった世界として物語が描かれていた。
…が、超神編でついに黒歴史と思われていた時間超人が新設定とともに登場。さらには次の戦いの序章にはどこかでみたことのある青年の姿が…。新シリーズがまだ未完のためどうつながるか不明だが、『究極タッグ編』で時間超人らが過去に介入した影響で、未来が分岐したのかもしれない(その場合、晩年に焦りから凶行に走った老ネプチューンは誕生しないという可能性もあるが、そうするとカオスが送り返した彼はどの未来に?というパラドックスが生まれてしまう)。
一方で新シリーズからは完璧超人の描写がⅡ世編とは異なり「古から一時期迷走していた超人閻魔の元で異常ともいえるほど厳格なルールにのっとり超人を監視してきた勢力」&「完璧超人の幹部の座をはく奪されそれを不満に持ったネプチューンキングに牛耳られた新勢力」&「キン肉マンとの戦いで感化されネプキンが表面上は掲げていた”完璧超人の改革”に本格的に乗り出したネプチューマン率いる改革派」という単なる正義超人の敵とは異なる描写がされている。
今現在は其の改革が主のザ・マンに認められ、ネプチューンマンは”完璧超人の次世代の中心人物”という立ち位置におり「完璧超人から離れ正義超人に一時期寄り添うもその後の孤独から結局道を踏み外してしまったⅡ世のネプチューンマンと違い、現行シリーズでは完璧超人の改革派の重鎮として様々な超人と交流しつつ重責を果たしている」という考察も出始めている。
また、一人称が「夢の超人タッグ編」時の「私」に戻っており、「王位争奪編」「Ⅱ世」での「オレ」ではないことも高潔さや品格が戻ったという意見もある。
映画「正義超人VS戦士超人」では、人狼煙で爆死せずエアポケットに吸い込まれた事で生存。しかし一度死を受け入れた自分が生きている事に思い悩み、フランスの超人刑務所に死刑囚として収監されていた。
超人裁判所からの恩赦を受けて放免され、インモラ島への道案内という形でキン肉マンに同行していたが、作中で過去に戦士超人だったということが語られた。正義超人軍の戦士超人軍団打倒に力を貸すも戦いには参加せず、道案内するにとどめる。しかし心情的にはキン肉マンの味方であり、戦士超人のボスであるビッグ・シンジョウの催眠術から守っている(シンジョウには「キン肉マンは催眠術にかかるほど利口じゃないから無駄を省いてやった」と説明している)。
本作の黒幕であるゲオルグ博士が本性を現し「銀河系をいくつも破壊できる宇宙の最終兵器」を用いて支配者になろうとしていることが判明(その設計図をシンジョウに奪われ、取り戻すためにキン肉マンたちを利用していた)。キン肉マンと共に阻止しようとするがレーザーガンで撃たれてしまう。
だが塔の屋上にてシンジョウとゲオルグ博士が設計図を取り合う中、ネプチューンマンは二人をマグネットパワーで動きを封じ、キン肉マンに呼びかけて友情のクロスボンバーによって破る。
最期は罪の清算としてビッグ・シンジョウとゲオルグ博士を道連れに宇宙空間で自爆した。
この作品では珍しく、ビッグ・シンジョウとのやり取りでお互いにチビキャラになるというコミカルな一面が描かれた。意外にもシンジョウはネプチューンマンに友好的であり、ネプチューンマンの方もラストシーンまでは戦おうとしなかった。
なお「ネプチューンキング以外の人物の下で仕えていた過去があり、キン肉マンたちが当時の同僚と抗争になっても自身は手を貸さない(心情的にはキン肉マンの味方)」というのは設定を変えて完璧超人始祖編で逆輸入されている。
余談だがネプチューンマンが飛び込んだロンドンに流れるテムズ川、非常に汚い川である。
というのも近年は回復傾向にあるとされるが、生活排水などによる記録的な大悪臭で知られた川なのだ。もちろんそんなところで悪臭を感じようと汚かろうと工業排水もコレラ菌なども耐えて数十万年を過ごしたビッグ・ザ・武道の精神力は脅威であり、ネプチューンマンとの邂逅も完全無欠とは言い難い汚染されたクサい匂いが漂う汚水の中で行われたのは想像に難くない。
ちょっと真似して俺も今日から完璧超人だ~とかテムズ川に飛び込んでみようとか絶対に思わないように。