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概要編集

CV:山崎たくみ松尾銀三(劇場版第1作)


アイルランド近海に棲むセイウチ族の超人。14歳。

キン肉万太郎らと同じヘラクレスファクトリー第一期生で、卒業時の総合成績第2位を誇る実力者。


一人称は原作では「オラ」もしくは「ワシ」。TVアニメでは「ぼく」。原作のみ癖の強い東北訛りで喋る。家族に彼と顔がソックリな母のスージー(おがぁ)と妹のドロシーがおり、よく試合観戦に現れている。父のロバートはセイウチンが幼いころに海難事故で亡くなっている。

セイウチの超人ゆえか食欲が旺盛で、特に生の魚を好んで食べている。


ヘラクレスファクトリー卒業後は日本駐屯超人として北海道に赴任するが、d.M.pとの戦い以降はよく万太郎たちと東京で遊んでいることが多い。また、同い年の万太郎を「アニキ」と呼び慕っている。


身長193㎝、体重145㎏のガッチリとした体格で一見パワーファイターに見えるが、実は格闘技術では一期生第1位のガゼルマンを上回るテクニシャン。しかし心優しい性格のため、どうしても相手を気遣ってしまい闘いではその実力をあまり発揮できないことが多い。


見た目は鈍重そうだが、H・F一期生・二期生入れ替え戦で対戦相手のクリオネマンが光の速度で放った攻撃を躱し、あまつさえ観客に当たりそうになった熱線を身を挺して庇うなど、意外に俊敏でもある。


登場初期はソフトモヒカンのような短髪だったが、万太郎たちと遊び回るようになってからはドレッドヘアに鼻ピアスと、若干チャラいスタイルにイメチェンする。それでも根は変わらず良識人であり、ヤクザに絡まれる不良中学生を助け更正させたり、足の弱い老婆を手助けするなど正義超人としての役目をきちんとこなしていた。


火事場のクソ力修練編では北海道駐屯超人として、同地に現れたノーリスペクトの一人、フォーク・ザ・ジャイアントを試合開始前まで拘束していた。


第22回超人オリンピック編ではアイルランド代表として出場。予選第2競技「だるま落としでドン!」で負傷しリタイア。TVアニメでは「だるま落としでドン!」がなくなり、予選第3競技「ビーチフラッグでイェイ!」で「飛行機遺伝子」を発動させたイリューヒンに吹き飛ばされてリタイアするという形に変更された。


悪魔の種子編では仲間と共にジェネラル・パラストに向かうがゲートバリヤーを破れず立ち往生、そのまま万太郎の試合を見届けたあとジェネラル・パラストにより甑島に飛ばされ、同地に飛ばされたハンゾウの試合を見守った。物語後半で万太郎たちと合流し、テリー・ザ・キッドやガゼルマンと共に打倒ザ・デモリッションズに向け特訓する万太郎を全力でサポートした。


究極の超人タッグ編では、「ここで行かなきゃおがぁにすりこぎでぶっ叩かれるだよ」とタイムワープに参加したものの、過去の時代についた時には

「オ・・・オラはみんなと違って実力がねえし、あんまりでかい舞台にも立ったことねぇ・・・そもそも最初っからオラはみんなの身の回りの世話をしに1983年にやってきただ」

などとすっかり弱気になっていた。

他の新世代超人の仲間が次々とタッグを結成していく中、伝説超人・ネプチューンマンからオファーを受ける。最初は辞退するものの、万太郎から心無い言葉で自身の戦績の悪さを揶揄られたことに憤り、万太郎と袂を分ちネプチューンマンの後を追った。


奥多摩の山中で緊縛プレイのような格好にされつつネプチューンマンからセイウチがいかに恐ろしい生き物かを説かれたことで、獣性に目覚め完璧超人に転身、ヘル・イクスパンションズを結成する。そしてセイウチンを心配して密かに尾行していたチェック・メイトの顔の皮をクロスボンバーで剥ぎとった。


タッグトーナメントの開会式では棺桶から顔の皮を剥がされ悲惨な姿になったチェック・メイトを引っ張りだし、

「さ、最高だ~っ。あの顔面が潰れる感触・・・編集

生温かい血のシャワーと、剥がされる相手の断末魔の悲鳴

人の皮を剥ぎ取るあの瞬間を一度でも味わってしまうと・・・・・

もっともっと人の皮を剥ぎたくなるだ~~っ!」

とかつての心優しいセイウチンなら絶対に言わないであろう言葉を発し、さらにはチェック・メイトの顔の皮を食らおうとするなど理性を失った獣のような行為で新世代超人達を驚愕させた。


間引きバトルロイヤルではイリューヒンバリアフリーマンのタッグ「火の玉飛爺隊」の顔の皮を剥ぎ取り、さらにはバリアフリーマンの顔の皮から滴り落ちる血を飲み、そのまま皮を食らおうとした(またもやネプチューンマンに阻止されたが)。

火の玉飛爺隊の最期に涙する新世代超人達をあざ笑い、

「この高みから見てて よおくわかっただ編集

オメーら どうしようもねえアホでマヌケな下等超人と呼ぶにふさわしいやつらだな

オラ つくづくイクスパンションズを組んでよかったと思ってるだ」

と罵る発言をした。


トーナメント1回戦ではジェイドとスカーフェイスのタッグ、スーパー・トリニティーズと対戦。

かつての優しいセイウチンが脳裏に浮かび戦いに本気を出せず、さらに必殺技・ベルリンの赤い雨に関する記憶を失ったジェイドを容赦なく痛めつけ、大ダメージを負わせる。

その後ジェイドに代わって対峙したスカーフェイスには残虐ファイトでネプチューンマン共々手も足も出ず痛めつけられ、アルティメット・スカーバスターで止めを刺されるかと思われたが...


なんとセイウチンは喉元の筋肉を隆起させるという理不尽な方法で両脚のフックを外して逆転攻勢に入る。

「ヒョヒョ~っセイウチンの獣性を目覚めさせるにはスカーフェイスは適任だと思っていたがまさに目論み通り」

すべてはスカーフェイスという最高の当て馬に好き放題攻めさせセイウチンを極限に追い込ませることで、獣性のさらなる覚醒を促すというネプチューンマンの作戦だった。


ネプチューンマンと二人がかりで孤立無援状態のスカーをリンチするが、ベルリンの赤い雨に代わり新必殺技・ブロッケンの帰還の記憶を取り戻したジェイドに阻止される。

復活したトリニティーズのコンビネーションに追い込まれるも、

「ジェイド~ッい・・・いてえよ~っ」

「は、腹からいっぱい血が出てるだ~っ

か・・・介抱してくれ~っジェイド~っ」

正気を取り戻したあと助けを求める演技でジェイドを騙し、失明させたあげく顔の皮を剝ごうとするが、間に入ったスカーに阻止され失敗に終わった。


スカーの顔の皮を剥がした後に再びジェイドに襲い掛かるも、彼のポケットから落ちたセイウチンの家族からの手紙を見て一瞬表情を強張らせた。

「オメーを産んでくれた母のこと・・・可愛い妹のことは忘れるな・・・

り、両親のいない俺には・・・羨ましいことだ」****

顔を剥がれる寸前に及んでも尚セイウチンを気遣うジェイドに対し心に僅かな穴が穿ったのか、クロスボンバーをジェイドのアゴの辺りで停止させ顔の皮を剥がさずにKOした。


2回戦のヘルズ・ベアーズ戦では、対戦相手のマンモスマンに圧倒的なパワーとテクニックで蹂躙されるが、獣性むき出しの攻撃で対抗し、マンモスマンとウォーズマンを苦しめる。

そんな中、1組のカップルが試合会場に到着する。若かりし頃のセイウチンの両親だった。

度が過ぎる残虐ファイトを繰り返すセイウチンに対し、

「いやだわね超人レスラーなのに手段を選ばない汚いヤツって」

「見たところオラ達と同じ種族みてえだけど・・・とんだ恥っさらしだ」

と非難した両親の言葉に狼狽する。


自らの実体験を元に、残虐ファイトの虚しさを説くウォーズマンの言葉を無視、ブーイングを浴びながら残虐ファイトを続けるも、過去の世界における自身の母が自身を庇ってくれたことで気の迷いが生まれ、自分が顔を剥がした仲間達の言葉を受けて改心する。


正々堂々の正義超人ファイトで戦うもイクスパンションズの一員としてのスジを通すという精神で、ウォーズマンと熱戦を繰り広げる。長らく闘いでは本当の実力をあまり発揮できないことが多く正義超人間でもくすぶっていた戦績の自分を短期間でチューンナップさせてレベルを高めてくれたことにはネプチューンマンに感謝もしていたセイウチンだったが、それでも更にメンテナンスでのパワーアップを果たしていたウォーズマンには力及ばず敗北する。しかし最後はマンモスマンから裏切られたウォーズマンを庇うために自身が顔の皮を剥がされてしまう。


最終的にはカオスの遺したピラリアの花の起こした奇跡的な効力で顔は完治し、改めて仲間達に謝罪したことで事なきを得る。


原作では第2部まで決め技にやや欠けたが、アニメ版などでは「アイスロック・ドライバー」という技巧派なセイウチンらしいオリジナルフェイバリットが生み出されている。



声優について編集

本来は松尾銀三が演じているキャラクターだったが、TV版が始まる前に松尾が急逝。後任として山崎たくみが選ばれたという経緯がある。よって松尾版のセイウチンが聞けるのは映画版第1作のみと非常に貴重である。


関連キャラクター編集

Team AHO

キン肉万太郎

テリー・ザ・キッド

ガゼルマン

完璧超人

ネプチューンマン

関連タグ編集

キン肉マンⅡ世

新世代超人 ヘラクレスファクトリー

ヘル・イクスパンションズ

セイウチ

ヤングオイスターズ - 修行の一環で使用された噺。

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