概要
『キン肉マン』に登場する「宇宙超人委員会」が主催する超人たちの祭典。数多い超人の格闘大会において、この大会での優勝は最大の名誉となる。
人間たちのオリンピック同様、世界各国から代表選抜された超人たちが己の技を駆使し頂点を目指す。
『キン肉マンⅡ世』アニメ版では大人の事情で「超人ワールドグランプリ」、2024年のアニメ『完璧超人始祖編』では「超人ワールドカップ」に名称が変更されている。
代表超人たちは予選のジャンケンおよび様々なスポーツ競技で篩いにかけられ、そこで勝ち残った選手たちで超人格闘技の決勝トーナメントが組まれる(このトーナメントも、直接超人をカプセルに詰め込んで巨大なパチンコやピンボール、ガチャガチャで決めるなど無茶苦茶な抽選が行われる)。優勝者には、宇宙超人ヘビー級のタイトルが贈られる。
決勝トーナメントにおいては、異国在籍の超人をセコンドに付けることはできない。
このように書くと正々堂々とした競技会に思えるが、実際の所怪我人、再起不能、果ては死人すら続出するという極めて危険な大会であり、『キン肉マンⅡ世 超人大全』においても「21回超人オリンピックの際にはラーメンマンが植物人間になってしまったのを始めとして、有力超人の負傷や死亡が相次ぎ、悪魔超人が2度襲来した際に戦力不足を招いた。それにもかかわらず22回大会でも相変わらず死者が大量に出ており、キン肉星からは批判が相次いでいる」「人間界のオリンピック同様、やはり利権が絡んでいるようだ」などと書かれていた始末である。
(現にラーメンマン・ブロッケンJr.・ウォーズマンらは当時残虐超人として扱われていた)
続編である『キン肉マンⅡ世』では「23歳以下の正義超人」と明確な参加資格の規定が設けられたが、特別にオーバーエイジ枠が設けられ老齢のカニベースの参加が認められていた。
作中では第20、21回大会が開催され、いずれもキン肉マンことキン肉スグルが優勝している。
『Ⅱ世』においてはおよそ27年ぶりに復活し、第19回のチャンピオンであるロビンマスクの息子・ケビンマスクがキン肉スグルの息子・キン肉万太郎を制し優勝。父とその弟子ウォーズマンの雪辱を果たした。
アニメでは万太郎が優勝し、漫画にはなかった親子三代優勝という快挙を成し遂げた。
予選一覧
第20回大会
種目 | ルール | 主な脱落者(太字は死亡者) |
---|---|---|
ジャンケン | ただのジャンケン。 | カニベース |
怪獣重量挙げ | 1tと2tの怪獣を重量挙げする。 | スペシャルマン |
月往復マラソン | 地上から月面まで行って兎を持って帰る。 | キン骨マン達の妨害で予選通過最終順位の8位決まらず。因みに9巻の「超人オリンピックを振り返って」によるとルピーンがこの時点で脱落した模様。 |
バトルロイヤル(追加競技) | 一般的なバトルロイヤル。最後の一人になるまでリングで戦うデスマッチ。 | アマゾンマン、キンターマン他8名死亡 |
第21回大会「ザ・ビッグファイト」
種目 | ルール | 主な脱落者 |
---|---|---|
超人ふるい落とし | 本当に巨大なふるいにかけられ体格を選別される。 | カニベース、ジェシー・メイビア他多数 |
恐怖の火炎地獄・50メートル力泳 | ガソリンで満たされたプールを泳ぎ、後ろから迫る火より速く移動して消火装置を押す。 | イカデビル他4名死亡 |
新幹線アタック | 新幹線を東京駅から押してどこまで飛ばせるか競う。 | テリーマン他 |
ローラースケートサーキット | 富士山の周囲に作られたサーキットをローラースケートで10周する。妨害あり。 | カナディアンマン、タイルマン、ザ・フィッシャーズ他 |
第22回大会「ザ・リザレクション」
アニメ版では諸般の都合で「超人ワールドグランプリ」に改称される。
また、話の都合上TVアニメでは予選完結直後に最凶悪行超人軍団が乱入し、アニメ第2期「ULTIMATE MUSCLE」開始まで(作中経過時間で)数か月に渡り中断された。
種目 | ルール | 主な脱落者 |
---|---|---|
あっち向いてホイ | 普通のあっち向いてホイ。 | カニベース、ガゼルマン(アニメ版のみ)他 |
ダルマ落としでドン! | 400㎏の岩でダルマ落としを行う。 | セイウチン他 |
ビーチフラッグでイェイ! | 砂浜を走り、設置された像から落ちる人を救出する。1試合3人で行う。 | テリー・ザ・キッド他 |
二人三脚でZEI! ZEI! | 観客から選んだパートナーとの二人三脚の障害物競走。 | チェック・メイト他。キング・キャッスルを始めとして何人も死んでいる。パートナーも負傷者多数 |
新キャラ一覧
第20回大会編
第21回大会編
キン肉マンⅡ世
超人一等祭
『キン肉マンⅡ世 オール超人大進撃』では「超人一等祭」という別の国際競技大会が開催されており、こちらは悪行超人との親睦会(新章1世の「超人不可侵条約」に先駆けた設定)も兼ねているので悪行超人でも参加できる。だが、それゆえに天タコルズやドゥームマンのように一般人を巻き込むような問題行動をとる超人も多発出場している。また女性超人も参加しているのが特徴。
予選競技は1種目のみで、オイルを塗った鉄棒を超人達が掴んでから上昇させ、最後まで落ちずに残っていた8人を本戦出場させるというもの(地面につかなければ失格にならないため、万太郎は落ちかけたが下に落ちていたサボテンジャ・ネーヨの針が突き刺さり、驚いて飛び上がった拍子に再度鉄棒を掴み、失格を免れた)。
この大会では万太郎が優勝しており、アニメ版同様親子三代での優勝を成し遂げた。
その他
「マッスル・リターンズ」では超人究極チャンピオンシップなる大会が開かれていたが詳細不明。
関連タグ
天挑五輪大武會、暗黒武術会、天下一武道会、セルゲーム:後年のジャンプ作品の格闘・武術大会繋がり。
キン肉真弓(第9・10回優勝)
ハラボテ・マッスル(第11回優勝)
ウルドラマン(第18回優勝)
ロビンマスク(第19回優勝)
キン肉スグル(第20・21回優勝)
ケビンマスク(第22回優勝)
キン肉万太郎(第22回(アニメ版)・超人一等祭優勝)