概要
暗黒武術会は「幽☆遊☆白書」内にて、首縊島で開催された架空の武闘大会。
妖怪は合法的に闘いを行える場所と望むがままの報償を求め選手として、人間は勝ち組の悦と自身応援チーム優勝による賭け金を求めて大会運営のスポンサー・観客として参加する。スポンサー側はBBC(ブラック・ブラック・クラブ)のメンバーの多くが関与しており、また彼等裏社会の人間にとって不都合となる人間5名をゲストチームとして強制的に参加させる(なお、本編では前回の大会優勝チームである戸愚呂チームがゲストメンバーの選出に関わっている。後述参照)。
なお、観客は主に妖怪であるが、スポンサー以外での裏社会の富豪層の人間も招かれている他に、入島制限で人間界での悪行歴のある妖怪(前科者)は首縊島への入島が認められない。
ちなみに、一般客の入場には入場チケットを購入する必要があるが、魔界の物価を反映しているのか立ち見席でも日本円で数百万単位(作中では妖怪のダフ屋が提示した金額のため、正規価格は不明)。ただし、会場内や宿泊施設内の飲食物等の嗜好品に関しては、浦飯チームの応援団である女性陣やコエンマの部下であるジョルジュが購入している描写がある事から、こちらは人間界準拠の価格の模様。
更に主に富豪層の招待客やスポンサー側が利用するVIP席もあり、一部は一般客はおろか参加選手ですら立ち入り禁止区域になっているが、関係者の同行や許可証を発行された者はこの限りではない。……アニメ版では警備員の静止を無視して問答無用で強行突破した参加選手がいたが。
また、霊界側は「この大会が人間界における妖怪の犯罪抑止(ガス抜きの場)になる」と、事実上は黙認している状況にある。
「幽☆遊☆白書」を題材とした「THE BATTLE OF 幽★遊★白書 ~死闘!暗黒武術会~」ゲーム等でキャラ同士が対戦する口実や舞台としても利用されている。
「暗黒音楽会」開催前、演奏できる楽器に木琴を挙げた飛影
ルール
基本的にオーナーが率いるチームは、5名+補欠選手1名で構成される。浦飯チーム、イチガキチームや戸愚呂チームのように、オーナーに該当するメンバーが補欠または直接選手として参加する場合もある。補欠選手の指定、あるいは交代は仲間が何人死亡しても1名までで、他には決勝戦時に死亡者が出ていない場合は必ず5人で出場しなくてはならない。
武器やその他の道具は使用可能な一方、ロボットは参加不可。
勝敗はトーナメント方式で行われ、1対1で戦い最後まで勝ち残ったチームが優勝となる。個々の対戦ルールは試合開始前、チーム代表者間での話し合いで決められ、それによってサイコロを使った対戦選手の選出、バトルロイヤル式で戦う事も可能。
勝敗は武舞台であるリング上でのダウン、またはリングアウトによる10カウントオーバー、あるいは死亡(戦闘不能)で決まる。
優勝チームには、オーナーには次回開催の大会の開催地・会場の決定権と自身が賭けた賭け金+大会収益の約45%にあたる莫大な賞金が、各参加選手には好きな願いを叶えられる権利が与えられる。また次回大会で「ゲストチーム」メンバーを指定する権利も獲得できる。
また、作中では描かれていないが、ルール違反やゲストチームの参加拒否または放棄には処刑といった厳罰処分が下される。
更に、大会らしく開会式や優勝チームの授賞式も執り行うが、開会式はゲストチームは参加が必須ではないらしく作中では描かれておらず、授賞式等もこの際に会場の自爆システムが作動する非常事態であったために中止になっている。
その他、作中で述べられたり、描写から推測できるルールを箇条書きで記す。
許される行為
試合の内外やルール上の勝敗を問わず、他者を殺傷しても不問に付されることが大半。
- 観客や審判の殺傷、施設の破壊(故意であっても可。戦闘の開始前でも同じ)。
- 相手選手の身内を人質にした脅迫。
- 戦意を失い、降伏を表明している相手選手を攻撃、殺害。
- 秩序を乱したチームメンバーを殺害(逃亡や裏切りを図る、勝手な戦闘を行うなど)。
- 試合と無関係に他の選手を攻撃、殺害。又は攻撃してきた相手へ反撃し殺害。
- ルール上の敗北(10カウント負け)が決定した側の選手が相手を攻撃、殺害。
許されない行為
- 他者の試合への介入(助言や声援は可。幽助が爆拳を止めようとした場面の吏将の台詞では禁止されているように読めるが、後に実際に介入した死々若丸は特に処罰された描写なし。恐らく上記の「秩序を乱したチームメンバーを殺害」に該当したと思われる)。
- 大会参加選手以外の部外者を出場させる事(浦飯チーム対裏御伽チーム戦にて、死々若丸が覆面戦士を利用し複数人を戦わせているとクレームを入れているが、戸愚呂弟によって覆面戦士と幻海が同一人物と実証されたために不問)。
- 死亡者が出ていない状態での補欠選手の交代と参戦(対戦中と決着時における死亡は問題ないが、大会外で選手が死亡した場合は運営本部に届け出、または死亡した選手の遺体の提出が必要。六遊怪チームの補欠選手である酎の場合は、チームの勝敗が付く前に逃亡を図ったメンバーをその場で殺害したため交代が認められている)。
戦闘関係
- 試合への出場は一部のチームメンバーのみでも可(決勝戦を除く)。
- 選手が戦闘を行う意思が表明できなくとも(ほぼ意識を失っていても)戦闘を始めてよく、ルール上の敗北が決定するまで交代は認められない。
- ダウンした相手を掴んで起き上がらせれば、10カウントは中断。
- 空中は場外10カウントの対象外。
大会開催記録
作中、チーム単位で勝敗が描写されたチームは次の通り。原作でも何チームかはメンバー・勝敗が省略され、全容は不明である。
※はベスト8
作中で開催された大会では、前大会で優勝した戸愚呂チームが、各々の望みと、ゲストチームメンバーとして、直前に対戦した浦飯幽助、桑原和真、また聞きとして関係者と特定された飛影、蔵馬を指定した。
浦飯チームと六遊怪チームの最終戦中で行われたナイフエッジデスマッチは、本来は変則ルールとして認められないものであるが、運営本部(左京の口添え)によって特例で承認された。
魔性使いチーム戦においては、チームオーナーである豚尻が運営委員としての職権を乱用し浦飯チームを追い詰めるが、最終的に自チームは敗退し豚尻本人は勝敗がつく前に左京と戸愚呂弟によって処罰された。
準決勝戦からは闘技場ごと会場の変更が行われ、それまで審判兼実況であった小兎は樹里に審判役を譲り、自身は実況に専念した。
裏御伽チーム戦における桑原は、対戦相手である死々若丸と怨爺による「死出の羽衣」にて準決勝前の会場に飛ばされた際は、「試合中の行方不明による試合放棄」という扱いとなった。
決勝戦開始前にて浦飯チームは幻海不在(参加選手の人数不足)により不戦敗扱いにされかけたが、オーナーであるコエンマが補欠選手として参加(この時に幻海の死を知らない審判から異議が申し立てられたが、運営委員でもあり戸愚呂チームのオーナー兼参加選手の左京により認められた)した事で事なきを得ている。
更にこの際には多くの観客が巻き込まれる死闘となり、会場内はパニックに陥った。飛影対武威戦では飛影が放った邪王炎殺黒龍波により出現した黒龍が暴れ回り大破。終了後、前会場からリングを運ぶパフォーマンスが行われた。
副将戦開始前に左京の「副将戦を事実上の優勝決定戦にする」という申し出により、運営委員会の協議を兼ねて10分間の休憩を挟んでいる(この時点で後述の通り運営委員会は戸愚呂兄弟によって壊滅しており、左京曰く「演出」)。
また、優勝決定戦の試合開始から程なくして戸愚呂(弟)の攻撃によってリングが全壊したため、「リングアウトによる10カウントオーバー」のルールは撤廃された。
運営
実務を取り仕切る「運営委員会」が存在するが、各チームオーナーである権田原、豚尻、左京以外の詳しい構成メンバーは不明。決勝戦直前、戸愚呂兄弟により左京以外の全員が死亡し、その左京も決勝戦の決着時に闘技場ごと自決したために、運営委員会もとい暗黒武術会そのものが事実上の壊滅を遂げた事になる。
審判
準決勝までの実況・審判・解説を担当。準決勝から実況のみ(一戦のみ審判)。魔界統一トーナメントでも解説に妖駄をおいて実況を担当。
準決勝から審判を担当。
看護
「怖い」事務所に所属、ラジオ番組に出演するもグループ形態・活動内容は不明。
その他スタッフ
作中では入場ゲートでの管理係、会場内の警備員や救護スタッフといったいずれも妖怪のスタッフが存在する。
関連イラスト
関連タグ
天下一武道会、セルゲーム、天挑五輪大武會:他のジャンプ作品の武術大会。