概要
CV:江原正士
魔界三大妖怪の一人。
かつては蔵馬率いる盗賊団の副総長を務めていたが、あまりに血の気が多く身勝手な行動が目に余ったため蔵馬に見限られ、彼の放った刺客に襲われ両目を失う。
盲目になった分、嗅覚と聴覚がかなり優れるようになる。年月をかけて実力を高め、雷禅・軀と並ぶ魔界三大勢力にまでのし上がる。後述のトーナメント前に修羅という息子が出来た。三大妖怪の中では最も若年(それでも前述の蔵馬の部下だった時点で1000年前なので少なくとも1000歳を軽く超えている)で同時に野心家でもあり、雷禅の見立てでは魔界だけでなく霊界や人間界も侵略するつもりだったらしい。
当初は幽助の発案による魔界統一トーナメントを利用して自分と修羅で勝ち進めて有利な方向に進めて魔界を支配しようと暗躍を開始しようとするが突如現れた雷禅のかつての仲間達の放出した妖気を感知し全員が自分と同等かそれ以上の猛者ばかりである事に驚愕して魔界の実力支配を断念、同時に戦士として彼等や幽助と戦ってみたいという衝動に駆られ自らの国や戦力を解体して修羅と共に一参加者として魔界統一トーナメントへの参加を決める。
魔界統一トーナメントでは3回戦で浦飯幽助と60時間にも及ぶ熱闘を繰り広げ、相討ちになるかと思われたが倒れる直前、修羅の声援により踏みとどまり辛勝した。しかし、その闘いで妖気を大量消費したためか4回戦で孤光に敗れてしまった。
その後は息子の修羅と旅に出るが、トーナメントを通じて改心し蔵馬とも和解を果たしている。
魔界編の序盤に幽助を迎えに来た雷禅の部下・北神の説明によれば、「人間をエネルギー源として食するタイプの妖怪」との事だが、そののち劇中全体で「食人」に関わる具体的なエピソードは「雷禅の断食と餓死」以外には特に描かれなかった
黄泉の部下
- 修羅
CV:大谷育江
黄泉の息子。培養器内にいた時点で妖力値は8万ポイントを越えていた。魔界統一トーナメント開催時、幽助と互角程度の実力の持ち主だが、歳相応に生意気。
黄泉のことは「パパ」と呼び、予選で「当たったら真剣勝負」と黄泉と話していた。
くじ運で本当に黄泉と対戦することになってしまい、これまで甘やかしてくれていた黄泉から圧倒されて「真剣勝負」についての自らの甘さを叱責され降参した。
アニメでは救いの手を差し伸べた黄泉に対して攻撃を仕掛ける卑怯な一面が加えられているが一方で父に声援を送る年相応の息子としての一面も描かれた。
- 妖駄
CV:北村弘一
黄泉国家の参謀の一人。戦闘要員としてでは無く、知略要員として黄泉に仕える。黄泉が国家を解散した後、魔界統一トーナメントの解説に。スター・ウォーズ・シリーズのヨーダがモデル。
- 鯱
CV:辻親八
黄泉国家の軍事総長。数百年に渡って有望な幹部候補を暗殺しNo.2の地位を守り通してきたが、蔵馬が新たな軍事総長に就任した事で左遷された。ポストを奪還するべく暗殺を試みるが、部下である空を使い蔵馬の義理の弟を人質に取るものの空に裏切られてしまい、妖狐に戻った蔵馬の前に瞬殺される。黄泉からは既に自分の謀略を見抜かれており、鯱に代わる有能な人材が現れるまで泳がされていたに過ぎなかった。
軍事総長の座を奪われた場面にて、蔵馬が六人の部下と謀反を起こす危険性があると異議を申し立てるも(皮肉にも、彼の警告は程なくして現実のものとなる)黄泉に一蹴されたが、アニメ版ではこの直後に妖駄から手の平を返したように「策士としては無能」「蔵馬は僅か半年で優れた力の持ち主を六人も連れてきたのに、お前は誰一人として育てるどころか見つける事も出来なかった」と、蔵馬を引き合いに出した上で散々酷評される。挙句の果てに、罵倒を止めに入った黄泉からも「確かに鯱の優れた妖力は誰もが認めるが、それ以外の事を求めるのは酷というものだ」と追い討ちを掛けられるシーンが追加されている。その前には黄泉から遠回しに鯱の裏での行ないについて鯱本人に言及しており、蔵馬への殺意や殺害動機がより明確になっている。
他にも蔵馬への闇討ちの際に、三叉の槍を使って戦うシーンと共に、返り討ちにされた際に妖気計が計測した妖狐蔵馬の(文字通り桁違いの)妖力値を目の当たりにしつつ死亡するシーンが描かれた。
No.2の地位を守ることに汲々とする無能な人物として描かれているが、だからこそ黄泉の支配体制を脅かすことがなかったとも言える(妖力では黄泉に全く敵わないため、本人も逆らう気はなかっただろう)。真に有能な蔵馬をNo.2に迎えた結果、上述のように謀反を起こされた黄泉は魔界統一トーナメントの開催を承諾せざるを得なくなり、国家は解散することとなった。戦闘シーンが蔵馬に瞬殺されて終わりのため強さを感じることができないが、上述の黄泉や妖駄の台詞から戦士としてはNo.2を張れる実力があったものと思われる。「黄泉の地位を脅かさない妖力だけのNo.2」としては、一応黄泉の役に立っていたといえる。
- 空(から)
CV:西川幾雄
鯱の直属の部下。鯱の命令で、蔵馬の人間界での義弟に諜報活動と並行して人質にするためにとり憑くが、後に蔵馬側に寝返る。
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緋の眼 クルタ族 緋色の幻影:作者別作品『HUNTER×HUNTER』で語られた「目」の概念と、これを下地とする作品。