「あんたはあたしを正義といったが、そんなつもりは全くないよたまたま嫌いな奴に悪党が多いだけさ」(対死々若丸戦後)
解説
舞台版キャスト:エリザベス・マリー
実写版キャスト:梶芽衣子(老年期)
人間界でも5本の指に入るという有名な霊能力者で、霊光波動拳の使い手。彼女の後継者取りと能力を乱童に狙われるも浦飯幽助が勝者となって師匠となる。年齢は70歳前後。
妖怪の間でも一目置かれた存在であり、「霊光波動拳の幻海」と呼ばれている。
正義の人と思われているが、本人にその気は全くなく「たまたま嫌いな奴に悪党が多いだけ」と話すも、幽助曰く「敵以上に味方も多い」。雪菜もその内のひとり。霊光波動拳は本来は霊障や重傷者の治療も可能な為に、表向きは専門外来の駆け込み寺のようなものをやっている。
人物
厳格で毒舌家な面もあるが、思いやりもある。
実はゲームオタクという意外な一面もあり、自宅の一室にアーケードのゲーム機を何台も所有しており最早ゲームセンター同然である。
劇中で激ムズゲーとして知られる「ゲームバトラー」を一回だけだが一人で全面クリアしたらしく(本人曰く「伊達に暇人はやっておらんよ」)、アニメ版での天沼戦でも縦スクロールシューティングでの参戦の際に海藤どころか天沼ですら知らなかった裏技(縦旋回モーションで敵の防御をすり抜ける)まで披露しているあたり、相当やり込んでいた模様。
ちなみに所有してるアーケード機体の一部は、プレイする事でその者の霊撃力や霊気量等がポイントに反映されて測定出来るという、彼女ならではの調整がなされている。
…が、こんな特殊な調整が出来るクセにもっと簡単であろう筈の(所有者・納入業者らが整備や試使用等を行う為の)減額・無料化の調整は一切しておらず、これらの筐体で誰かがプレイする際にはしっかり一回100円を取る。
幽助「がめついババアだなまったく!」
戦闘能力
飛影より更に頭一つ分小柄である等、元々若い時分から体格的には恵まれているとは言えず(それでも霊光波動拳の継承には壮絶なる肉体ダメージが伴う為に強靭には鍛え上げてはいた)、加齢により肉体的にも霊力的にも全盛期よりだいぶ衰えている(後述の状態の際を除く)。が、霊力・肉体双方の使用技術の点においては昔のままどころか今も人間界随一の達人であり、並大抵の霊能者や妖怪では相手にすらならないばかりか圧倒的レベルの体力差・霊力差の相手との戦況すらひっくり返せる実力を未だに所持している。
戸愚呂弟をして「対霊気・妖気の技術戦で幻海を破るのは至難」と仲間に向けて言わしめている(もっともこれは逆に「だからアイツ相手にはパワーでゴリ押せ」という意味であるが)。
霊波動による若返り
その力を最大まで高めると細胞が活性化し、肉体が最も充実していた頃(20歳前後)に若返ることが出来る。
若い姿は身長こそ変わらないが超美人。幽助達を始め、戸愚呂兄や死々若丸も惚れさせるほど。
アニメ版では桑原から「幻海ねーちゃん」と呼ばれた。
ファンからも若年時の幻海は人気が高く、Pixivのイラストも(どちらかといえば)若年時の作品が多い。ババア結婚してくれ。
尚、霊界での戸愚呂弟との会話を最後に、この姿は登場しなくなった。(継承を済ませた事でコレが使える程戦えなくなったからだろうが)
戸愚呂弟との因縁
「本当に変わってないよ。アンタの頭の中は戦いの事ばかりだ」
暗黒武術会決勝戦直前、50年振りに再会した戸愚呂弟との決闘に挑むも戦死。
だが、武術会終了後に浦飯チームの武術会優勝の願いという形で復活を許される(実は戸愚呂弟が、コエンマに「冷凍保存」するように頼んで計らっていた。曰く「優勝した時浦飯達が何を願うかくらい想像出来るだろう?」とのこと)。
戸愚呂弟とは格闘家仲間にして、恋人未満のような間柄(アニメ版では、その辺が色濃く描写されている)だったが、潰煉が起こした惨劇により、全てが変わってしまった。
とはいえ、戸愚呂弟とは敵味方に分かれても最大の理解者同士ではあり、戸愚呂の頼みもあって、幽助が戸愚呂弟のように道を踏み外さないように見守り続けた。
「大したもんだよ、アンタの馬鹿も。 死んでも治りゃしないんだから…」
また、アニメ版では、幽助と螢子にかつての自分達を重ねてか、螢子に幽助を支えるように頼むシーンも見られた。
原作終盤にて
黄泉の下で魔界の均衡を保つ手段=6人のナンバー2を用意(ひいては人間界と霊界の為にもなる)しようとする蔵馬の要請で、かつて暗黒武術会で浦飯チームと対戦した6人の妖怪を妖力値100000以上のS級妖怪に鍛え上げた。これは過去に雷禅、黄泉、躯の3勢力全てのナンバー2に存在しなかった破格の数値である(この頃の幽助、蔵馬、飛影も既に100000越え)。
彼らは後に魔界統一トーナメントに参加したが、本戦で死々若丸が妖力値の優劣をテクニックで覆され、鈴駒は流石の色香に迷い、残りは雷禅のケンカ友達(実力は雷禅、黄泉、躯とほぼ互角、数値は不明だが恐らく妖力値1000000以上)と当たった為、1回戦で全員敗退した。
原作最終回では天寿を全うして亡くなり、幽助たちに自宅周辺の山林を自身を慕う妖怪たちの隠れ家として、財産分与した。テレビアニメ版では原作ほど時間が経過していないので最終回時点でも健在で、幻海自身の口から遺産相続の件を語るが、ぼたんや螢子は縁起でもない話と咎めている。その後エンディングでは縁側でプーと共に茶を飲みながらくつろいでいる場面が描かれ出番を終える。最後まで生きている分、テレビアニメ版の方が後味が良い結末とも取れる(後に、原作最終回を描いた新作アニメが製作された)。
関連イラスト
※通常時
※若返り時
※両方
関連人物
関連タグ
玄海:誤字。こちらのタグで登録されている作品もある。