解説
作中のメインキャラクターの一人。主要メンバーの中では霊感を持っていることを除けば純粋な人間。
浦飯幽助と同級生で、自称ライバル。一度も勝った事はないがそれでも幽助からは「俺が今までケンカしたやつの中じゃ一番骨があった」と評されるなど腕っぷしの強さは紛れもない本物。
幼い頃より霊感が強く、それがきっかけで霊界探偵としての幽助の手伝いをするようになり、以降は喧嘩友達兼戦友といった間柄となる。
プロフィール
人物
不良な見た目やお調子者な言動と裏腹に、この上無いほど人情深く、心優しい熱血漢で、終盤(仙水線~魔界統一トーナメント前)では、S級や魔界でトーナメント戦の急展開に、幽白メイン4人の誰よりも常識人な一面を見せた。
原作序盤で幽助が事故死した際は雪村螢子に次いで幽助の死を悲しみ、舎弟達から止められながらも「生き返って俺と戦え」と叫んでいた(アニメ版では直後に「俺はこれから誰と喧嘩すりゃ良いんだ?」と嘆き、落涙している)。
そして漢らしく、自分や仲間を襲った相手をも助けようとするお人好しな面もある。連載初期には不良たちにさらわれた螢子を助けるべく、ビビリながらも単身乗り込もうとした。
ちなみに大の猫好きで、愛猫・栄吉をはじめとする多数の猫を飼っている。
またかなり誠実で窃盗もしたことも皆無で栄吉が敵の不良に捕まった時に「自分達の欲しい物を持って来い」的な恐喝をされた時にはその商品を自分の金で購入して渡す、目上の人物の言うことも素直に聞く(岩本や彼の息がかかった明石のような悪辣な大人にしか反抗はしない)など、不良とは思えないくらい真面目である。
雪菜に惚れている。
しかし仲間内で唯一『 雪菜の兄 』が飛影だということを知らない。更に飛影とは常にソリが合わない。
だが、何だかんだ言って心は繋がっており仲間意識は強い。
能力
炎の絆のパンフレットによると、桑原は幽白メイン4人のうち攻撃力は最低だが、霊力は最大とのことである。
霊感が強いためか、他人の意識を感じ取ることが出来る(雪菜や、Dr.イチガキチームメンバー円・梁・魁等)。
姉の桑原静流も同じく霊感が強い。
また、どう言う理屈か霊気を紐のように結ぶ技を見せたことがあり、飛影に「霊気を結んじまいやがった、非常識な奴だ」と呆れられていた(別作品のネタで言うならかめはめ波の様な光線を紐のように横から掴んだり挙句絡ませて結ぶ様な真似と言えば分かるだろうか)。
また、努力の人でもあり暗黒武術会の為に蔵馬に猛特訓をつけてもらったり、幽助並みに学力は低く、散々な成績だったが、舎弟(子分)を守るために猛勉強して高得点(7点だった理科のテストを52点にまで上げた)を取り、それ以降勉強する癖がついた末にレベルの高い進学校へ入学(補欠)したりした。
余談
暗黒武術会では、浦飯チームのメンバーで唯一、第一試合~決勝戦までのすべての試合に出場した。
実は幽白メイン4人の中では唯一、幽遊白書主題歌を1曲もカバーしていない。ファンからグッズ化も望まれているのになかなかされないなど。
このように愛される人柄でありながら見た目や言動で敵だけでなく、作者や仲間達にすらぞんざいに扱われがちで他の3人が終始優遇されていたが潜在能力は3人負けておらず、実際に多くの強敵に勝っており、次元刀など幽助達も真似できない技も披露している。ゲームではかなり強キャラだったり、敵に見下されながらも彼らに勝利するシーンがあるなど優遇されている。
暗黒武術会での幽助vs戸愚呂弟との決戦の際、幽助の全力を引き出すために戸愚呂弟によって生贄に選ばれた際には彼に果敢に立ち向かって心臓を貫かれて死亡…したように見せかけ、自分に駆け寄ってきた蔵馬に対して「急所には届いてない。浦飯には黙っとけ、ショック療法もいいかもしれねえ」と自分が死んだと幽助に思い込ませる形で結果的に勝利に導いた。だが幽助からしてみればタチの悪過ぎるドッキリでもあったので直後にギャグ扱いだが彼にフルボッコにされた。
種明かしの際は原作とアニメでだいぶセリフが違い、絶望してる幽助を前にムクリと立ち上がった後
- 原作:(黙って踊りつつ)「よ、元気?」
- アニメ版:「ヘーイ!バック・ライス!浦・飯…なんちて!あーはははははー!!よおー元気ー?桑原ちゃん、だよ〜〜〜ん!!」
といずれも読者と視聴者を大爆笑させたと同時に「涙を返せ」と言った感情を抱かせたことは言うまでも無い。
ちなみに桑原はこれより以前の話である朱雀戦の後もタチの悪いドッキリを仕掛けていたりする。