概要
桑原和真の武器・霊剣が更に進化した形で、現実と異次元の境界線を切り裂く。作中を見る限り、人間界と魔界の間に張られた結界以外に切断された空間の切れ目は、切れて開いたままではなくやや時間を置いた後に塞がるようになっている。
御手洗清志戦で水兵(シーマン)に閉じ込められた舎弟を助ける形で具現化した。
色は霊剣と同じく黄色で、形が剣と魔法のファンタジーの長剣のような菱形になり、鋭利な外観となっている。
その性質から「裏男」のような異空間に生きる次元妖怪やそれを使役する闇撫の一族である樹にとってはまさに不倶戴天の天敵であり、実際に樹は相反存在である次元刀に為す術もなく裏男諸共に斬られ負傷している。
更に空間を切断する特性上から単純な物理的攻撃力も高く、気鋼闘衣を身につけた仙水忍が回避に徹する程であった。
攻撃手段以外には、応用として斬り裂いた空間の切れ目から離れた場所や建物内をワームホールのごとく移動する事も可能。
欠点としてはあまりに強大な力であるために任意に発動出来るものではなく、桑原の怒りの感情が最大限に昂った時でないと発動しない。
仙水との戦いの後も完全にコントロール出来ないままだったが、正聖神党のテロ事件の際は飛影に皿屋敷市を標的に雪菜が異次元砲の砲撃に巻き込まれる可能性を示唆して(実際、本当に皿屋敷市が標的であった)焚き付けられ、発動に成功している。
余談
アニメ版では魔界の三大妖怪の一人である軀が、次元刀と類似した空間を切り裂く技(ゲーム作品等では名称は「次元斬」)を使用している。こちらは次元刀とは異なり手刀を振り抜くように空間を斬るのだが、切断された空間が修復されずそのままという特性があり、切断面に生身のまま接触しようものならそのまま空間諸共に肉体が裂かれるという恐ろしい技となっている。