概要
CV:松本梨香
幽遊白書の登場人物。魔界の扉編の仙水一味、仙水ファミリーの一員である。14歳。A型。2月10日生まれ。家族は両親と姉との4人暮らし。
顔立ちは中性的な美形で、栗色をした特徴的な癖のある髪(幻海が短髪になったような感じ)をしている。
作中の描写から、同じファミリーの天沼とはそれなりに交流があったようだが、神谷の事はその性格から良い印象は抱いていない模様。巻原が「美食家(グルメ)」の能力を使っている様子を目撃しており、この時に犠牲になった戸愚呂(兄)の事も知っていた(※注)。
元はいじめられっ子で、学校にていじめを受ける生活(アニメ版より)の中で能力に目覚め、後に仙水に勧誘され仲間となった。学校生活の過程で軽い人間不信に陥っていたが、仙水に見せられた人間の暗黒面を記録した『黒の章』のビデオによって、それが決定打となってしまう。しかし、無自覚ではあったが心の奥底で誰かに救われる事を望んでいたようである。
本来の性格は内気かつ気弱ながら、根が真面目ではっきりとした自己主張も出来る。作中では成長描写があり、天沼とのゲームバトルでのやり取りの他に、幽助を抹殺しようとした霊界特防隊に怖じる事無く異議を唱えるなど、いざという場面では毅然とした立ち振る舞いを見せている(その義憤を汲んでか、アニメ版では魔族として蘇った幽助が魔界へ向かう直前、特防隊に気絶させられた彼へ「御手洗、行ってくるぜ」と律儀に声をかけている)。なお、彼がいじめらた理由は特に明かされていないが、ユーザーからは専ら苗字が原因じゃないかと言われている模様。
作中では、仙水の指示で最初に蟲寄市に訪れた蔵馬一行の監視をしていたが、後に一時的に霊力を失った桑原の単独行動に目を付け、自身の能力を活かせる雨天の中で襲撃する。桑原と舎弟達を生み出した液体生物の内部に閉じ込め、あと一歩まで追い詰めるものの、次元刀の能力に目覚めた桑原に液体生物ごと身体を斬られ負傷し、脱出を許してしまった。死を覚悟した彼であったが、桑原に助けられ幽助の住むマンションに運び込まれ傷の手当てを受けた。
幽助らに尋問され、事件の背後に『黒の章』の存在があることを明かし、「人間は滅ぶべきだ」と激昂するが、自分が本当は救いを求めていたのを桑原に見抜かれていたことを知らされて号泣する。その後、仙水に見限られて襲撃を受けたことや、その際にぼたんが反射的に身を挺して窮地を救ってくれたことなどの経験を経て幽助らの仲間となり、入魔洞窟内部の案内など幽助たちをサポートした。
なお、御手洗が幽助側に寝返ることは仙水の計算の内で、予め御手洗に盗聴器を仕掛けており、これによって桑原の次元刀の存在が仙水側に知られることとなった。
アニメ化の際には、襲撃前に桑原のいるライブ会場前での仙水との会話シーンが追加されており、恐らくこの時に盗聴器を仕掛けられたのではないかと思われる。(後に都内のアジトの一室にて、仙水が設置されている受信機から会話を盗聴していたことを示すシーンが描かれている)
事件解決後は天沼と共に元の生活に戻ったことを恩人である桑原に手紙で伝えており、御手洗は担任である教師との進路相談で成績不振を懸念されながらも、努力で巻き返して志望校に合格。原作では、進学後に国際ボランティアの道を進んだことが語られている。
※注……アニメ版で戸愚呂(兄)が巻原に“食われた”のは御手洗が桑原に敗北した後のため、こちらでは誰が“食われている”のを目撃したのかは明確になっていないが、ユーザーの間では、盗聴の能力者・室田が候補に挙がっている。
裏設定など
後に明かされた設定では、過去に溺れた経験から密かに水への恐怖心を抱いていたことが判明。そのようなトラウマを抱えながらも、五年間ほどスイミングスクールに通っていて泳ぎが得意であったが、本編が始まる少し前に辞退している。辞退の理由は前述のトラウマによるものではなく、水着姿の女性を性的視線で捉えてしまう自己嫌悪によるもの。そういった感情は年頃の男の子なのでごく自然と捉えることも出来るが、彼自身は善としないようでやはり真面目な人物である(そういった自分の負の一面すら受け入れられない潔癖さが、人間全体への憎悪へとつながって仙水につけ込まれたといえる)。この水との密接な関わりと心境が、下記の「水兵(シーマン)」の能力に目覚める要因になった。
ファミリーの中では仙水と樹に続いて本編で活躍する場面が多い彼だが、公式グッズは仙水と樹、そして刃霧要の3人だけで展開されることがほとんどで、キャラソンも同様。ちなみに中の人は今でこそ抜群の知名度を誇るが、当時は無名の新人だった。
また、下記のように戦闘向きの能力を持つものの格闘ゲームなどの外部出演は適わず、仙水ファミリーでの領域(テリトリー)の能力者における参加枠は神谷や刃霧に振られていた。…しかし、2018年からサービス開始したスマホゲーム『幽☆遊☆白書 100%本気バトル』にて最高レアリティにて御手洗が実装された。ボイスも引き続き松本梨香氏が担当。どう聞いても闇サトシです。本当にありがとうございました。
ちなみに中性的な美形のためか、pixiv内では仙水ファミリーの中でトップクラスのイラスト投稿率を誇っている(※2015年度現在)他に、仙水と樹以外で過去に発売されたDVDでのパッケージイラストに採用された事もある。
あと、一部ではそっち系統で人気があったり無かったり、いじめられっ子という設定もたまに拡大解釈されたりとかされないとか。
……なんというか一部の方々が彼を性的視線で捉えてしまう、ある種の逆転現象が起こっている。
能力名:水兵(シーマン)
ドリームキャストで発売された育成シミュレーションゲームの人面魚……ではなく、自身の血液を別の液体に混ぜ、液状生物を生み出し使役する能力。領域(テリトリー)の範囲は、作り出した液体生物の内部に存在するため“不定形”。液体生物の大きさと強さは、混ぜた血液の量が多い程に増していく。また、行動特性は御手洗の命令以外にも、ある程度は自律行動するだけの知能を持つ。大小を問わず、元が液体であるために身体を様々な形状に変形させる事が可能で、破壊してもすぐに復元してしまう。
なお、領域である液体生物の内部は外界から遮断された異空間であり、取り込まれた場合は空間を超越するか御手洗本人を倒さない限り脱出は不可能。御手洗自身は直接の戦闘に向かない脆弱さであるが、その能力の特性上、彼に与えたダメージが致命傷でもない限りは出血によって危険度が増す可能性がある。また、作中のような雨天時といった水に富んだ戦場では、文字通り彼の“領域”そのものとなるために、総合的に決して侮れない能力と言える。