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「この素晴らしいウィルスの力を我が物にする方法を見つけた時、私の偉大な研究が完成するのだ」

概要

年齢:27歳 身長:175㎝ 体重:54.3㎏ 血液型:不明

バイオハザード コードベロニカ(以下『C:V』)とダークサイドクロニクルズ(以下『DC』)とガンサバイバー2で登場


青紫のドレスを着た金髪碧眼の美女。

作中の犯罪組織「製薬会社アンブレラ」の幹部のひとりで、創設メンバーの貴族「エドワード・アシュフォード(故人)」の孫に当たる人物である。

わずか10歳で大学を主席卒業したほどの天才的頭脳を持ち、卒業後すぐ「アンブレラ・南極研究所」の主任研究員として迎え入れられた。

アシュフォード家では伝説として語られる初代当主ベロニカの再来と謳われ、没落した家の再興を期待されていたが、11歳の頃に父アレクサンダーが失踪し、さらに翌年、自身が開発したT-Veronicaウイルス」の感染事故によって12歳の若さでこの世を去った。

ところがその15年後、兄アルフレッドの管理する「ロックフォート島」の私邸で彼女らしき女性を目撃したという情報が上がる。

しかし、口にした者は全て同地の私設刑務所で処刑されており、真偽の程は定かではない。


作中の活躍?

物語の主人公クレアが島から脱出する手がかりを探している際、訪れた私邸で遭遇する。

兄と同じくスナイパーライフルを構えて迫りくるが、そこへ乱入してきた少年スティーブの銃撃で手傷を負い逃走。

後を追ったクレアとスティーブが見たものは、床に落ちたブロンドのウィッグと、口紅をしたアルフレッド・・・

そう、「私邸のアレクシア」の正体は女装したアルフレッドだった。家族を全て失い孤独となった彼が寂しさに耐えられず、自身の中に生み出した幻だったのである。


醜態をさらしてしまった彼は真実を知る二人を抹殺すべく南極基地まで追いかけるが、結局返り討ちとなり、分厚い氷の谷底へ転落していった。

だが・・・


※ネタバレ注意


息も絶え絶えのアルフレッドは地下の一室にたどり着く。

そこににあったのは、培養液に満たされた大きなカプセル・・・

周囲の機器が起動し、液が排出されていく。

中から出てきた人物を見て、アルフレッドはつぶやく。


センシティブな作品


「とうとう目覚めたんだね、アレクシア・・・・・・」

真実

アレクシアは本当に生きていた。

事故というのは偽装であり、実態はT-Veronicaウイルスの力を自身の肉体に定着させるため、自ら投与したのである。

だが、このウイルスは感染者に強大な力を与える反面、脳を急激に侵食して理性と自我を消滅させてしまう。

そこで彼女はウイルスの作用を抑えて徐々になじませるため、15年間の冷凍睡眠を行った・・・これがアレクシアの死の真相である。


こうして目覚めた彼女は、兄を倒したクレアとスティーブをその超常的な力で捕らえ、妹の救出にやって来たクリスやT-Veronicaを求めて来たウェスカー等と激しい戦いを繰り広げることになる。

人物像

狂気の生物兵器を生み出す企業の科学者らしく、目的のためなら人体実験もいとわない冷酷非情な人物。

ただし、同じアンブレラの科学者の中でも、クリスの挑発に憤ったウェスカーや、嫉妬で彼女を一方的にライバル視していたバーキン、出世欲にまみれたビンセント等とは根本的に異なり、そうした人間性がまるで感じられない、さながら幼い子供や本能で動く昆虫のごとき無垢な残虐性の持ち主。

その思考は唯我独尊を地で行き、たとえ身内であろうとも道具としか見ていない。

事実、父アレクサンダーをウイルスの実験台にして怪物「ノスフェラトゥ」に変貌させ、兄アルフレッドに対しては信頼を自分に傾倒させる過程で人格形成に悪影響を与え、それが後の私設刑務所の囚人への拷問に繋がった。

一応、目覚めた直後は息絶えた兄を労うように膝枕しつつ子守唄を歌っていたが、直後に入手できるファイルでは、内心で「忠実なだけの無能な兵隊蟻」と見下していたことが判明。

そして、捕らえたスティーブにもアレクサンダーと同様にT-Veronicaを投与し、怪物化させてクレアと殺し合わせようとした・・・と、まさに邪悪な存在である。

また、コールドスリープによって精神が成長していないのもあってか、品性の欠けた下卑た笑い声を上げる。「アッハハハハハ! ハァ〜ハハハハハ・・・」


DC版

残虐性はそのままに幼児性が強調され、声優が変更された影響もあり、これまで以上に幼い少女がそのまま大人になったような印象を受ける。

笑い声はクスクスウフフと上品にはなったが、相変わらず人の神経を逆撫でる態度ばかり。

アルフレッドに対しては原作以上に残酷で、命懸けで自身を目覚めさせてくれた兄を「お仕事から解放してあげる」・・・と言いながらトドメを刺している。


小説版

やはり性格は同じ、幼い頃からアルフレッドと共謀して父を含む大人達をウイルスや劇薬を使い徹底的になぶっている。


とにもかくにも、シリーズを通して一二を争うほど邪悪な人物であるのだが、実は出生を考えると歪んでしまった親(創造主)の被害者とも呼べる面もある。

バイオハザードの悪役には、上の者たちの悪行や欲望から産まれた生物が創造主の思惑を越えてさらなる害を社会にもたらす・・・というパターンが多い。

能力

15年に亘るコールドスリープによってT-Veronicaウイルスを肉体に定着させた彼女は、人間とは別種の生命体へと「進化」し、その力を以て侵入者たちに襲いかかる。


T-Veronicaは基となった始祖ウイルス女王アリの遺伝子が組み込まれており、実験体となった兵隊アリも15cm程にも大型化。15年の歳月で南極基地の地下に巨大な蟻塚を築き上げ、侵入者に容赦なく襲いかかる。

また、植物の遺伝子も含まれており、アリ塚と共に巨大なツタのような触手を形成。最大数キロにも伸びて獲物に襲いかかる。

そして、体内のウイルスの力を開放すると、全身から炎が立ち・・・


第1形態

センシティブな作品センシティブな作品

ウイルスの力を開放した直後の姿。

皮膚が石像のような灰褐色に変色し、所々に植物の葉やツタのような筋で覆われている箇所がある。

血液は外気に触れると発火する性質を持ち、これを飛ばして辺りを炎で包み、退路を絶った相手を捕らえて直接焼き尽くすなどえげつない攻撃を見せる。

他にも口から強酸性の毒液を吐き出すが、こちらはあまりお目に掛からない。

その肉体は生半可な攻撃は効かず、試作型とはいえウィルスと適合して超人となったウェスカーさえ手に負えなかった。


なお、ドリームキャストで発売された通常版と、それ以降の完全版ではウェスカー戦の過程が異なる。

通常版ではアレクシアがウェスカーを一撃で吹き飛ばし、「バ バケモノが!」と動揺する彼をボコボコにしたが、最後は無言で逃げられた……というシーンだったが、

完全版では受け身を取ったウェスカーが「力づくでも連れて行くぜ!」と反撃を行い、アレクシアの猛攻にもひるまず壁を走りながら飛びかかり一撃浴びせる……という、人を捨てた者たちの互角の戦いを目の当たりにする。

いずれにせよ、その後は潜んでいたクリスがウェスカーから「元部下として命令する」と丸投げされる形で対決し、一時的に撃破される。


オマケゲームではウェスカーを選んだ際のボスとなり、クリスが現れること無く交戦。

ウェスカーの装備はナイフ一本だが、上述の通り接触による即死攻撃が恐ろしい。とはいえ、事前にマグナムを手に入れる事が可能。


余談だが、モチーフにはあのミトコンドリアの化身の影響があると言われている。


DC版

基本的な形状は変わらないが、顔の半分と右手・左足を覆う筋は非常に硬質で、攻撃しても大したダメージは与えられない。

また、ゆっくり歩いて接近してくるだけだった原作とは違い、左右に素早く移動して狙いを外すなど手強くなっている。

反面、掴んでからの人体発火は大ダメージを受けるだけで即死攻撃ではなくなった。


第2形態

第一形態からさらに進化し、ウイルスの本質である女王アリの姿に変化したもの。

以前とは明らかに質量が増大しているが、触手の中を移動している際にアリ塚からエネルギーを受け取ったのかもしれない。

クリスから受けた攻撃が引き金となって急速に変異し、腕は4枚の翅に変化。下半身は膨れ上がって巨大な卵管となり、その巨体を根が支えている。

顔面は右半分が醜く歪み、変身前の美貌は見る影もない。

発火血液は使わなくなったものの、口から毒液を吐き出し、根を振り回してクリスをなぎ払い、さらに卵管からは次々と幼体を生み出してくる。

ただし、ウイルスとの共生が始まってからまだ時が経っておらず、生殖機能が熟しきっていないため、生まれてくる幼体は姿が原始的で、外敵への攻撃しかできない。

また、腹部側面には二対の節足が生えているが、特に何にも用いられない。


なお、戦闘前にはクリスを睨みつけて余裕の笑みを浮かべるが、この時すでに自爆装置のカウントダウンが始まっており、この状態で装置を止めることができたのかどうかは不明。


DC版

姿が大きく異なっており、「共生生物アレクシア・ポッド」と融合した姿となっている。

南極基地の各所に生える触手が彼女を包み、溶け合うように一体化して巨大化。下半身は巨大な球根のようになり、中央下部から硬質の膜に包まれた卵管が突き出ている。

上半身の腕は長い節足に変化し、先端の爪をカマキリのように振り回して相手を切り裂く。

また、触手が地面を突き破って現れ、アレクシアの盾となったりクリスたちを捕らえて宙吊りにするなど嫌らしい動きをする。

反面、卵管から出てくるのはただの変異アリで、ナイフ(willリモコン)を振り回せば簡単に剥がせるなど対応は楽。


第3形態

レオンの夏休み

第2形態で卵管を破壊されたアレクシアが、上半身を離脱させたもの。

4枚の翅で宙を飛び回り、発火成分を持つ血液を吐き出してクリスを焼き尽くそうとする・・・が、攻撃手段はそれだけで、卵管を破壊されたため幼体は生み出せず、触手を操ることもできない。

全体像は皮肉にもアリの餌にしていたトンボに酷似しており、醜く崩れた顔面には、天才としてのプライドや計画が失敗したことを認めたくない気持ちが入り混じった複雑な表情が浮かんでいる。

ただし耐久力は非常に高く、トドメを刺すには「対B.O.W.リニアランチャー」が必須なのだが、この武器は弾速が遅く、当てるには動きを先読みしなければならない。


DC版

細部の形状が異なっており、特に尻尾の先端が鈎状に変化。高速で接近してそれを振り回し、標的を切り裂く。

また、発火血液も一旦宙に留まった後、高速で降り注いでくるため対処が困難。

トドメのリニアランチャーも当てるのが難しく、先に通常の銃撃でダメージを与えて動きを止める必要がある。

出生

実は彼女とアルフレッドはアレクサンダーの実子ではなく、アシュフォード家初代当主ベロニカのクローンである。


アレクサンダーは父エドワードの代で極まったアシュフォード家の栄華を、自分では維持することができないと自覚していた。

事実、エドワードの死後(真相は同じく創設メンバーのスペンサーによる暗殺)、彼はアンブレラ社の生物兵器開発で何の成果も出せず、社内での地位は失墜し、家は急速に没落してしまう。

焦ったアレクサンダーはこの状況を打破するべく、自身が専攻する遺伝子工学を駆使し、かねてより計画していた「自身が出来ないウィルス研究を代行可能な天才児を造り上げ、その子供に全てを託す」という計画・・・通称「CODE:Veronica」を始動させた。


困難を極めた「DNA内における知能を司る因子」を解き明かしたアレクサンダーは、アシュフォード家に安置されている始祖ベロニカのミイラからDNAを抽出し、知能因子の加工を施して、代理母体を用いた人工受精を行った。

その結果、アレクシアとアルフレッドの双子が誕生したのである。

Recollections

双子として生まれた事はアレクサンダーにとって想定外だったが、アレクシアは彼が目指した「始祖ベロニカをも超える天才児」であり、悲願は達成するかに思えた。


だが、このアレクサンダーの禁忌とも呼べる偉業の代償は大きかった。

人為的に知能を高めるという行為は、アレクシアに天才的頭脳を与えた一方で人間性に致命的な欠陥を刻みつけてしまったのである。

そうして世に産まれ出たアレクシアは倫理観の欠落した人間となり、家族にさえ何の情も抱かず、アシュフォード家の再興でなく自身の繁栄のために暴走。計画は完全に破綻してしまったのである。


アシュフォード家の再興という願望は、むしろ“予定外の存在”であり、父を嫌っていたアルフレッドのほうが強く願っていたであろう。

更に皮肉なことにそのアルフレッドですら、自分たちの出生の秘密を知ってしまったことでついに父を見限ってしまい、妹がアレクサンダーを実験台にした際に共謀している。

最期

こうしてT-Veronicaの力を我が物とし、「ウイルスを用いた世界征服計画」を実行に移そうとしたアレクシアだが、ウイルスとの共生が始まってまだそれ程時が経っていなかったため、クリスたちとの戦闘によるダメージで次第にバランスが崩れていく。

そして、卵管を破壊されて生殖機能を失ったことで計画は完全に失敗。

最後にクリスたちを道連れにしようとするも、彼の放ったリニアランチャーの砲弾を受け、粉々に爆散して消滅。アシュフォード家の血筋と共に野望は潰えた。


しかしT-Veronicaは、彼女が戯れに投与したスティーブの身体ごとウェスカーに回収されてしまい、新たなバイオハザードを引き起こすことになる……

余談

B.O.W.のようでB.O.W.でない?

「C:V」ではグレネード用の対B.O.W.弾が手に入る。これは相手の体力を劇的に減らす効果があり、ゲーム中タイラントに特に有効なのだが、T-Veronicaという別系統の技術を用いているためか、アレクシアは効果の対象外となっている。


IFの結末

『C:V』のパラレルワールドと言える『ガンサバイバー2』では南極基地でなくロックフォート島で登場するためか、クレアとスティーブの2人がアレクシアと対峙する展開となっている。

原作とは逆にスティーブがモンスター化することなく生存、最期は第2形態にならずにタイラントよりも先に倒された挙げ句に追跡者にラスボスの座を奪われる等、色々と割りを食っている。


映画出演

映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』において兄のアルフレッドと共に映像出演を果たした。これはCODE:Veronicaのゲーム本編において幼少期の映像が流れるオマージュだと思われる。

子守唄

There was a friendly but naive king,

(心優しく、無垢な王がいた)


who wed a very nasty queen.

(王はとても意地悪な王妃と結婚した)


The king was loved but,the queen was feared.

(王は愛されたが、王妃は恐れられた)


Till one day strolling in his court.

(ところがある日、彼は中庭を散歩していると)


An arrow pierced the kind king's heart.

(一本の矢が優しき王の心臓を貫いた)


He lost his life and his lady love――

(彼は命と最愛の女性を失った――)


作中で彼女が唄っていた子守唄。

これ以外でも、メロディであればオルゴールやその他の仕掛けなど、様々な場所で聴ける。

関連動画

子守唄とボス戦BGM


第1形態におけるウェスカーとの対決シーン(完全版)


関連イラスト

アシュフォード・ツインズベロニカ妹組


関連タグ

バイオハザード スティーブ・バーンサイド クレア・レッドフィールド アルフレッド・アシュフォード ベロニカ・アシュフォード アレクシア 悪女 アンブレラ(バイオハザード) 女王アリ 女ボス

アシュフォード(曖昧さ回避)

ノスフェラトゥ(バイオハザード)


ビンセント・ゴールドマン・・・似た様な事をしでかしたアンブレラ・シーナ島支社長。

マヌエラ・・・アレクシア以外にT-Veronicaを完全定着させた人物。もっとも、こちらは自分の意思とは関係なくT-Veronicaを投与された被害者。

ハヴィエ・ヒダルゴ・・・アレクシアと同じくT-Veronicaでクリーチャー化したラスボス。

ミレーヌ・ビアズレークリスチーヌ・アンリ・・・アレクシアの先駆けと言えるアンブレラの幹部。

レイチェル・フォリービンディ・ベルガーラカーラ・ラダメスアレックス・ウェスカー紫麗・・・ウイルスでクリーチャー化した女性キャラ繋がり。特にアレックスとカーラにはウィルスを作成した女性という繋がりもある。

オルチーナ・ドミトレスク・・・同じく没落貴族出身で、アレクシアとアルフレッドを足して2で割った様な性格の持ち主であるバイオハザードシリーズの敵役。

アンジェラ・アシュフォード・・・実写映画版で登場したアシュフォード家の長女であるが、原作におけるアシュフォード家とは無関係。

メアリー・グレイ・・・舞台版で登場したヒロインであり、ある意味「社会に出たアレクシアのIFとも呼べる天才児。


女王蟲・・・ある意味上位互換と呼べる他作品の敵役。


不破金狼・・・銀狼怪奇ファイルの登場人物。父親の遺伝子操作によって人工的に生み出された天才児、知能や能力面では完成体と言えるが道徳や倫理観などが欠けた邪悪な人間性の持ち主、幼少期に自ら父親に手を掛けるといった共通点の多い黒幕繋がり。

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