『なんでじゃないわよ!子供のピンチに駆けつけない親がどこにいるってのよ!親にとって子供ってのは自分以上なの!そこんとこわかってんの!?なのにあんたは歯磨きしたくないだの!野菜は食べたくないだの!わがまま言うんじゃなーい!』
『優しくしてくれるパパばっかりに甘えんなーーっ!好きで嫌われ役やっているんじゃないわよ! 嫌われたっていいから自分の子どもを守りたいだけ! それが母親ってものなの!』
概要
CV:ならはしみき
シロの飼い主の一人でもある。
作中での腕っぷしの強さや妻と母親としてのバイタリティの高さなどから、多くのファンから「日本最強の主婦」とも評されている。
旧姓は小山で、よし治とひさえ夫妻の3人姉妹の次女として生まれる。
姉のまさえと妹のむさえと比べても特に母親に似ているとされている。
身長159.2cm、体重60kg。「母ちゃんの体脂肪率だゾ」(1997年9月5日放送)では体脂肪率が29%だった。ただし体重が増えたという「お散歩はオイシイぞ」では体脂肪率は28.6%。スリーサイズはバストはエピソードごとにブレはあっても基本70cm台後半のAカップ。ウエスト58cm。尻は大きいようだが不明(ネット上ではヒップ120cmと2011年頃にウィキペディアに書かれるなどして広まってるのは確認できるがソース不明)。
明るく気が強い性格で、気の緩みがちな野原家の男子たちを牽引する。少々神経質で、それでいながら根は大雑把。普段は破天荒かつ非常識な行動を取るしんのすけを叱りつけるのが役割だが、当人も失敗して色々とやらかすことは少なくない。
他人(主にしんのすけやひろし、むさえ)に厳しい一方自分にはかなり甘く、金銭面にはその傾向が特に強い。しんのすけから「アンタが言うのか?」、「おケチな癖に無駄遣いが多くて困る」など突っ込まれること多数(食品を大量に買込んでも食べないまま賞味期限が過ぎてしまったり、クリーニングの引き取り期限を過ぎて保管料を取られたり、下述のダイエット器具の衝動買いなど、一家で一番の消費家の様な描写がされがちだが、しんのすけやひまわりの悪戯の所為で無駄に出費した事も少なくないので、一概にそうとは言えない)。
また、宝石や貴金属への目利きはかなりポンコツであり、金持ちの令嬢である酢乙女あいがひまわりにプレゼントした高価な宝石類を単なるオモチャだと思い込み、本物だとは微塵も疑おうとしなかった。
最悪な例として、しんのすけがオマタにもらった金の勲章を、上述の宝石類と同様にオモチャだと思い込んだ上、「出しっぱなしにしたお仕置き」と100個以上をすべてゴミに出してしまい、オマタが身分を明かした後に本物だったと知り、大泣きして後悔する羽目になった事がある。娘のひまわりは彼女とは対照的に目利きはプロ級で、ポンコツな上に損をする事が多い母には呆れている。
一方、ネネちゃん母子と焼き肉屋で相席になった際にねねちゃんが間違って野原一家の焼き肉(安いコース)を取ってしまったことで、しんのすけがネネちゃんが取ってない場所のがオラたちの肉と述べたことにより、野原一家はネネちゃん母子の焼き肉(高いコース)を食べることになり、食後に安いコースの割に美味しかったと発言し舌は肥えている描写が有る。
昼寝のシーンも多く、たまにしんのすけに揶揄されるが、乳児を抱えた母親は夜泣きや授乳があるためこれは当然である。なんせ夜はまとめて睡眠がとれない。逆に午後に昼寝が出来るというのは、午前の間に家事を終えているということである。加えて困ったときに隣のおばさんが頼まれてくれるなど、日ごろの近所づきあいも良好であり、なんだかんだと主婦スキルは申し分なく夫であるひろしも認め誉めているエピソードもある。
人物
ひろしが自分以外の女性に色目を使うのを嫌っていて、「男ってどうしてこうなのかしら?」とやや差別的に言うこともある。特に昔の作品ではひろしに対してかなり嫉妬深い場面が多く、ある日に帰宅がかなり遅かっただけでひろしの浮気を疑い、証拠をチェックするために服を無理矢理引っ剥がして徹底的に調べたり、ひろしの水着ギャル等の週刊誌やDVDを見つけたら容赦なくぶん殴ったりと過激な部分も多かったが、近年の作品ではひろしへの信頼が若干強調されつつあり、無闇に疑ったりすることは少なくなっている。
だが、自分もイケメンには弱い。これは娘のひまわりにも受け継がれている。ただ浮気願望の類いは無いらしく、青年誌連載時代から一度としてそういったシーンは無い。夫ひろしもそうだが、基本的に美形の異性は「見て楽しむもの」と思っているのかもしれない。ただし、八百屋で働いていた青年や、しんのすけの家庭教師に雇ったイケメンに「惚れられている」と勘違いして心が揺れてしまった事がある。特に八百屋の青年は一時期ひろしと離婚して彼と再婚する未来まで思い描いていたこともあったが、実際にはローン地獄で苦しい生活を送っていると思い込んで優しくしていただけであった(ひろしの方も同じ様な勘違いで心揺らいだり前科があったり、中には女子高生に本気で惚れられてしまったことはあるものの、すんでのところで踏みとどまっている)。また、しんのすけが極度のピーマン嫌いと知っているはずなのに、ピーマンや他の苦手な野菜が入っていると一目でわかるような料理ばかり作り、しんのすけに無理矢理食べさせようとして自身の努力を怠り、玉ねぎを残したむさえを叱責するなど、好き嫌いに関しては厳しい。
もっとも、しんのすけは肉などの好きな食べ物と一緒にピーマンを口に含ませても噛んだ形跡の無いピーマンを吐き出す芸当をするほどピーマンの味と匂いに敏感で、形が解らないくらい細かく刻んでいる料理でも瞬時に入っているのを認識するため、好きになるような料理の努力をしても(しんのすけでも察知できないような工夫でもしない限り)無にする可能性が非常に高い。
そんなみさえだが、家族に対する愛情は強く、息子や娘を罵倒した者は誰であろうと問答無用で食って掛かるなど夫同様の強い正義感の持ち主。(この時原作ではみさえの理性が切れた音が頭の中でする)ちなみに家族や知り合い以外で他人に怒るケースはひろしより多い(映画はひろしの方が多い)。また、上述のようにしんのすけが極度のピーマン嫌いと知りながらしんのすけに無理矢理ピーマン(をはじめとした野菜)を食べさせようとする描写や夫のへそくりや内緒の買い物を快く思っていない描写が多々あるが、他人がそんな自分と同じ事をしようとしている状況や敵が夫に口を割らせた状況を目の前にしても、自分を律する事が出来る精神が全くない訳ではなく、踊れ!アミーゴ!でアミ―ガ・スズキが本物のひろしに向かって「そっくりさん」と言い、それを聞いたひろしが本物だと理解してもらうためにへそくりや写真集の事などを打ち明けた時にはひろし(本物)に対して怒るどころかむしろ本物だと確信していたり(ただし、へそくりに関してはどこか食いついたような反応をしていた)、逆襲のロボとーちゃんで洗脳されたロボひろしがしんのすけに無理矢理ピーマンを食べさせようとした時には洗脳されたロボひろしを応援するどころか、本物のひろし(尚、好き嫌いに関してはひろしも同感である)と共に「ワタシ達にピーマンを食べさせて」と訴えながらしんのすけの身代わりになろうとしたりもした。
太り気味で体重が増え続けているのが悩みの種で、ダイエット器具や食品をよく購入するがすぐに押し入れに詰め込んでしまい、雪崩が起きることもしばしば。この乱暴な詰め方はよし治曰く「妻に似た」とのこと。
アニメではひろしに「自分が使えばすぐに痩せる」と挑発されて対抗心を抱き成功したエピソードも有るが、女性が理想とするくびれのある痩せかたではなく男性が理想とするムキムキな体格になってしまった。
口より手が出やすい性格のようで、しんのすけやひろし、むさえを叱るときはだいたいゲンコツが飛んだり、こめかみにグリグリ攻撃を仕掛ける事がある。視聴者の中には「暴力振るいすぎじゃないか」という声もあり、近年ではコンプライアンスの関係からか体罰描写が少なくなっているが彼らの自分勝手な行動が要因であるなど自業自得な事が多い。
原作ではキレた時にたびたび超サイヤ人(超サイヤ母ちゃん)になることがあり、かめはめ波まで撃っている。
また、「おんどりゃぁああーっ!!」と変顔を披露しながら叫ぶが、アニメでは「おんどりゃぁぁ……」と低く唸ってからキレて叫ぶという違いがある。
その一方でアニメ版では幼稚園の1km程度の親子マラソンをめんどくさがるエピソードもある(自転車での送り迎えと外出の多い彼女なら体力的には然程苦では無い筈だが、それとこれとは別なのだろう)。
趣味・趣向
主婦となった今でも、やはり年齢ゆえか乙女が残っている。子供時代は魔女っ娘ものが好きだったらしく、現在でも劇場版などでたまに魔女っ娘の姿になっている。
特に劇場版で変身した『セクシーみさえX』はもはや別人というべき変貌っぷりでその名の通り二児の母とは思えぬ、ナイスバディの魔女になってしまうという始末。しかもメガネ付き。・・・どこのビッチ魔女だ。ちなみに本人はSF・ファンタジーの類は嫌いらしく、パラレルワールドと言う単語を理解できないぐらいである。(ただし、本人曰く魔法少女だけは特別らしい。)
これが変身したみさえである。もう一度言うが別人ではない、みさえ本人だ。
信じられないだろうが、これも変身したみさえである
さらに(この変身したみさえのみ福圓美里氏が演じている)
独特の角張った顔の輪郭が印象的だが作品初期では縦長で丸っぽい顔の輪郭や細い目で今とはかなり顔が違っていた。前髪もなかったのでまったくの別人にしか見えない。
実際は若作りできるくらい顔立ち自体は悪くなく、周りからは「そこそこ美人」と評されたり、パートを始めた際は店長からセクハラされたり、中学時代にみさえを好いていた男子の同級生がいたりしている。太り気味というが、30歳目前にしては二児を産んだとは思えないくらいの外観である(一般的に子供を産むと体形が崩れると言われている)。
貧乳がコンプレックスであり、巨乳や谷間等に憧れていて夢の中でグラマラスになった自分を妄想する事が少なくなくしんのすけからも貧乳を指摘されている。
パーマがかかった髪型(これは連載当時の主婦に流行っていたらしい)であるが、ストレートな髪質にすると実は背中まで届くロングヘアーだったりする。その為上記の変身した姿でロングヘアーなのは設定上間違ってはいない。しんのすけを身篭っていた頃はまだロングヘアーであった。アニメではアップスタイルだったこともある。
また、アニメで藤原紀香風の髪型にしたもののしんのすけによって後頭部の髪を刈り上げられてしまい、最終的におばさんパーマのようなベリーショートになってしまった事がある。この場合ギャグ補正によって次の回では何事もなかったかのように元の髪型に戻るのがお決まりなのだが、なんと髪が伸びて元の髪型に戻るまでの10話の間この髪型のままだった(後半の5話は髪が伸びている様子が分かる)。
戦闘能力
野原一家の中では1番の撃墜数を持つ。基本は素手による力技で、怒った時はさらにパワーアップする。滅多に出ない技として「頬への平手打ち」がある。作中ではひろしに浮気疑惑が持ち上がった際、目に涙を浮かべて放っていた他、便秘でストレスが溜まっている際に悪口を言われると、早送りの如き速さで何往復も連続して浴びせる恐ろしい技(これを食らったひろしの両頬がパンパンに腫れ上がった程)へと昇華される。その模様がこちら。
また、しんのすけの反抗的な態度の度が過ぎる際に勢いで放ってしまった例がある。ある意味これが一番の激怒時だろう(尤も、流石のみさえもしんのすけに対して放ってしまった際には、すぐに我に返って「やりすぎてしまった」と後悔する節を見せている)。
直接手を出さずとも、睨みや怒鳴り声だけで相手に圧力をかけられる。
映画では何人もの男を投げ飛ばす。海を着衣水泳でバタフライで泳ぐ。ケツだけ歩きができる。大型バスの窓枠をつかんで並走する(その勢いでスバル360が行き交う道路を走り抜けている。足は大丈夫なのか…)。等、一般の成人女性はおろか、男性すらも超えているパワーと身体能力を見せる。
またしんのすけのイタズラで怒りが爆発するとスーパーサイヤ母ちゃんになったり、なんとか波的な気功技を使用した事もあった。戦闘力は165000を計測したことがあり、この戦闘力は数値の基準が同じならギニュー特戦隊の隊長ギニューを上回り、初期のベジータでさえ足下にも及ばないレベルに達している、凄まじい数値である。
バーゲンやタイムセールなど何か物が懸かったものでは、常人を遥かに超えた運動能力を発揮し、その様子は野原一家を驚かせる。
ゲーム作品では尻の力を活かして障害物を壊したり、アイテムをくれるお助けキャラとして活躍する。
二つ名
- 妖怪ケチケチオババ(あるいは、その類)
- 妖怪ケツデカオババ( " )
- 妖怪スネ毛オババ( " )
- 妖怪人間ベラ
- 妖怪昼寝オババ( " )
- 中年怪獣コジワ
- 怒りんぼう怪獣シワクチャン
- ムネナインダーZ
- おケツデカみさえ( " )
- ケチケチおばさん( " )
- ケツデカおばさん( " )
- 妖怪三段腹オババ( " )
- 小じわオバサン
- 妖怪見栄っ張りオババ( " )
- 胸なしオババ
- 妖怪ケチケチしみったれペチャパイケツデカの三段腹オババ( " )
- 妖怪嘘つきババア( " )
- お昼寝三段腹オババ( " )
- ズンドーウーマン
- スケスケおパンツのみさえ
他・・・
能力
- グリグリ攻撃(しかし、しんのすけの「ぐりぐりはずし」でかわされてからは使用頻度が減った)
- げんこつ攻撃(夫と長男にたんこぶを作る率百パーセント)
- 台所のあらゆる物を凶器に変える能力(主に映画で発揮)
- ケツがでかい(物を壊したことも)
他、しんのすけが躓いて落下しそうになった食器類を全身を使ってまとめてキャッチするという神業も持っている。
その他
妹のむさえが野原家に居候に来たことがある。
酒癖が悪く、特にヤケ酒の時は最悪でしんのすけをもドン引きさせたことがある。また、桜田もえ子と共に飲んだ時はとても手に負えなかった程。
一応自動車免許は作中で取得しており、時々ひろしの愛車を運転することがあるが運転は下手で、なんどもぶつけて傷をつけたり、道路を逆走したり、果ては間違えて高速道路に入ってしまったことがある。そのためか運転は専らひろしがしている(所謂ペーパードライバー)。代わりによく自転車に乗っているが、目的の多くは幼稚園のバスに乗り遅れたしんのすけを幼稚園まで送るため。ただし、みさえの運転だとしんのすけとひまわりが嫌がるため、結局は自転車で送っている。
野原家が持っていた車が廃車になったのもみさえが原因。
アニメだと初代のハッチバック(EFシビックに近似)はJAF隊員の指摘によるとボディ損傷からのオイル漏れでエンジンが焼き付き、2代目の「オッサン・アンジェリーナ(※)」もみさえがバックでぶつけてしまったのがそもそもの廃車要因となっている。
アンジェリーナの後はE160カローラフィールダー近似のステーションワゴンとなったが、これも「ボローラ」となるのは時間の問題であろう。(なお、みさえはピンクの軽にしようとしたが流石にひろしが恥ずかしがったこと、ひろしはミニバンや大型SUVに感心を示したがサイズ故みさえが難色を示したことから営業に妥協案として本車を勧められた。)
とはいえ話が進むにつれてある程度運転は上達したようで、2019年のアニメ放送で隣のおばさんと工場直売巡りをするというエピソードが有り問題なく運転していて出掛ける際にひろしが車を使うのを嫌がる素振りも無かったが、同年後日の放送でひろしが洗車するエピソードの時に傷を付けてしまっており狭いところの駐車がまだまだ苦手なのか設定を思いだした故の描写なのか判断が難しいところである。
ひろしがパソコンや機械類にそれなりに詳しいのに対して、みさえは機械音痴でアナログ人間であり、一応携帯は最新の機種を持ってはいるものの、その性能を全く使いこなせておらず、むしろしんのすけのほうが上手く使えるようになってしまっている。
ちなみに、彼女が結婚する前のエピソードである「青春時代の父ちゃん母ちゃんだゾ」では、しんのすけによく似た話し方をするガキンチョにからかわれたり、作中世界で放映されていた『クレヨンしんちゃん』を視聴すると言うメタネタが登場した事も。(みさえも『クレヨンしんちゃん』のみさえに対して名前が似てるなどとコメントしていたが、まさか、彼女が未来でアニメと全く同じ筋書きを辿るとは思わなかっただろう。)
BALLAD 名もなき恋のうたでは彼女をモデルとした川上美佐子が登場。原作とは異なり、姉さん女房と言う設定だが、気が強い性格などみさえの要素も色濃く残っている。
様々な時短料理やキャラ弁を収録したレシピ本「みさえの愛情たっぷり手ぬきレシピ」を2009年3月29日に出版したことがある。2024年4月20日に新版が登場。
※日産・プリメーラのパロディとされる(特にグリル周りは90年代の日産車によくあるパターンであった)が、テール周りの造形も勘案すると全体的にP10/P11プリメーラというよりはN14パルサーに近似している。
なお、アンジェリーナ購入ディーラーには「ブリシラ(プレセア)」や「ベリーベリー・ブルーベリー(当時のブルーバードのキャッチコピーがまんま「ベリーベリー・ブルーバード」)」など、明らかに日産車が元ネタであるといえる要素が多々ある。
関連イラスト
※意外とR-18のイラストが多い為マイナス検索を行う事をオススメする。
関連タグ
まつざか梅:イケメンに弱く見栄っ張りな性格や、国語教師で和服を常に着ている姉がいるなどの共通点も多い。