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概要編集

野原シロ(のはらシロ、漢字表記:白、CV:真柴摩利)は、クレヨンしんちゃんのキャラクター。かすかべ防衛隊の臨時隊員。白くてフカフカな体毛を持つオスの雑種犬で、水色の首輪を装着している。野原家の飼い犬ではあるが、名字の「野原」は省略されて「シロ」と表記される事が多い。


経緯編集

初期編集

生みの親はボルシチで、4匹兄弟の1匹として誕生した。飼い主一家の父が犬に触れると呼吸困難や不整脈になってしまう病気である「突発性犬アレルギー」(架空の病気)を発症した事で、犬が飼えなくなった。兄弟3匹は無事引き取られていったが、ボルシチとシロは引き取り手が見つからず、保健所へ託す事になった。


野原家に迎え入れられるまで編集

せめてシロだけでも救いたい飼い主一家の娘の「るん」が、誰かが拾ってくれるようにシロを段ボール箱に入れて路上に置き、その後は物陰に隠れて誰か拾うか見守っていたところをしんのすけに拾われた。ちなみにこのエピソードが収録されている46巻が発売された時期である2007年7月では感動的な話のように描かれているが、2020年6月に動物愛護法が改正され、飼っている動物の遺棄・ネグレクトなどの虐待行為は犯罪となる為、たとえ飼えなくなる事情があっても動物を絶対に捨ててはいけない。


説得編集

当初はひろしからの了承は得たが、お気に入りのドレスをシロにボロボロにされた事や、家の中で糞をされた事に怒ったみさえの反対があったものの、紆余曲折を経て野原家に迎え入れられた。


特徴編集

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  • わたあめ

その場で身体を丸めてモコモコの白い球状になる。シロの最も得意とする持ち芸である。

  • チンチンカイカイ

2足になって前足を動かすという器用な芸。「シロに芸を仕込むゾ」(1993年3月1日放送)で初めて習得した。


性格編集

野原家の中では唯一表裏の無い素直で真面目な性格の常識人である。おつかいをサボったしんのすけの代わりに町までおつかいに行く・植物の水やりを代わる・ひまわりの世話をしたりと超が付くしっかり者である。


また、家庭内で何らかのトラブルが発生し一家がパニックに陥っている中、外でのんびり昼寝をしたりエサをせがんだりする等とマイペースな性格であるが、外からその光景を見て唖然としていることも少なくない(「食事のマナーは厳しいゾ」(1995年3月6日)では、みさえがしんのすけに食事のマナーを叩き込む一方、実はみさえも食事のマナーがなっていないことを知っているため、その光景を複雑な顔で見ている等)。


別の一面編集

一方で飼い主に似てきているのかメス犬に惚れっぽい一面があり、作中でメグちゃんという彼女(恐らく雑種)が出来た。逆立ちやバク宙も簡単にこなすなど、身体能力も非常に高い反面、気弱な所もあり喧嘩は強くない。一方で酒癖が悪い面もあり、エサにビールが混入して酔っ払ってしまった際には自分をライオンや鷹だと思い込んで部屋の中で大暴れし、挙げ句空を飛ぼうとしてみさえから止められた(酔いが覚めたその後は二日酔いに苦しみ、しんのすけから水を貰った)。


他にも『栄光のヤキニクロード』では焼肉好きな一面も見られたが、実際に味付けの無いしっかりと焼成した牛肉なら犬は食べても問題無いらしい。犬も猫舌なので冷ます必要はあるが、「おイモをもらったゾ」(2009年10月23日放送)ではサツマイモを大量に与えられている。こちらも犬が食べるのは問題無いものの、小型犬に見えるシロの体格だと1日20グラムが適切である。


自分で自分の餌を用意する・モップライオンぬいぐるみに化ける・ロボット犬のフリをする・しんのすけの代わりに商店街にお遣いに行く(日常の光景なのか商店街の人たちも見慣れている)・車を運転するなど、前述の犬離れした知能を持つ。一度前足で正しい箸の持ち方に挑戦したが、流石に上手くいかなかった。


肥満編集

時折単独で商店街へ足を運び、店の前で呼び込みの芸を披露してご褒美に食べ物を貰っているが、どうやら野原家はその事を知らない。それが重なって太ってしまった時は自らダイエットを決意し、腕立て伏せ・反復横跳び・腹筋・鉄棒の懸垂・2足歩行でのシャドーボクシングまで披露した。


年齢編集

年齢は不明だが、シロが喋れるエピソードの場合はしんのすけよりやや大人の考えができるキャラクターになっている事が多い。シロが人間になるエピソードである『ぼく、野原シロのすけです』では、しんのすけの双子の兄という設定になっている。作中ではシロの目線の為にシロのすけの顔はシロになっているが、周囲からはしんのすけと瓜二つの顔に見える。



人間関係編集

しんのすけ編集

いつも散歩・エサやりをサボるので喧嘩する事もあるが、それでも一番好きである。ひまわり誕生までは、しんのすけと一緒に描かれることも多く、しんのすけの一番の親友と言った描かれ方をしていた。


風間編集

同じ声優であり、アニメでは風間くんがシロにじゃれあい、シロは困惑するという共演を見せる事がある。


その他編集

映画・テレビスペシャルでは心の声やシロの体を借りて直接喋ることがあり、その時の一人称は「ぼく」または「私」と言う。劇場版『金矛の勇者』では、一時期クロと呼ばれる黒犬が共に野原家にいた。シロがエンディング(またはオープニング)のキャスト紹介時に登場する場合は風間が登場しない回である。


子孫編集

未来から来たしんこちゃんは子孫と思しき子犬(チビシロ)を2匹連れていた。しんこちゃんの時代よりさらに後が舞台の『超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』では登場していないが、10匹の子孫(シロ太・シロ吉・シロ子・シロ美・シロ太郎・シロ次郎・シロ丸・シローネ・シローン・シロット)が誕生していた。ただし仮に15年後だとした場合は人間で言えば120歳ぐらいであり、天寿を全うしていても不自然では無く、子犬たちの母親がガールフレンドのメグちゃんなのかは不明である。


スピンオフ編集

2019年10月に配信が開始されたスピンオフアニメの『スーパーシロ』では、スーパーヒーローとしてついに本格的に主役を得る。この作品では何と心の声(クレジットは「ヒーロー語り」)を大塚明夫氏が担当しており、シロとは思えないニヒルでダンディーな心の声で作品を盛り上げる。ちなみに大塚は以前にも『嵐を呼ぶジャングル』のパラダイスキングや『新婚旅行ハリケーン』のブルドーザージョニーを演じている。


容姿編集

  • 上記の通り白いフカフカした姿が特徴。上記のエピソードを見る限り父(登場していない。)に似ている。
  • 原作者の別作品「スーパー主婦月美さん」の主人公一家に飼われている犬と猫もシロに似ている。

余談編集

かすかべ防衛隊の臨時隊員であるが、劇場版ではひまわりと同じく他の5人の隊員と行動する事が多い。


関連タグ編集

クレヨンしんちゃん

野原一家 野原しんのすけ 野原ひろし 野原みさえ 野原ひまわり


余談編集

シロの担当声優である小林由美子は、2代目の野原しんのすけとなった。


関連画像編集

白いふわふわ

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