CV:???(※CSで追加された、とある回のEDでは公開されている。)
概要
『クレヨンしんちゃん』の原作漫画には登場しないアニメオリジナルキャラクター。
初登場は2008年12月5日放送『謎のしんこちゃんだゾ』。
風貌は茶髪(後ろ髪がカールしている)で、水色のワンピースのような服を着ており、顔は野原兄妹そっくり。年齢はしんのすけと同じ5才と思われる。
しんのすけと初対面の時点から、なぜか野原一家の事情やご近所さんのことなどにやたら詳しかったり、しんのすけの交友関係も知っていたりとミステリアスな人物。
さらにはシロの扱いにも長けており、ひまわりとも小細工なしで仲良くなっている。風間くんは彼女に片思いしているらしく、周囲から白い目で見られていた。
周りを気にする事のないマイペースな性格で、登場のたびにしんのすけと同様に周りを振り回している(流石にしんのすけと相対した時は彼のペースに巻き込まれていたが)。
大人びた言動だが、時にしんのすけのような言い間違い・書き間違いをするなど年相応の一面を見せる。
しんのすけ・ひまわりと同じく笑う時に後ろを向く癖があるほか、ひまわり同様に宝石などを好む。
ちなみにしんこが出没する際には常にソフトクリームのような渦巻き状の雲が発生している(雲の位置はしんこのいる場所に連動して移動している描写がある)。
好きな言葉は「まだ間に合う」。「さよなら」という言葉が嫌いらしく(本人曰く「さようなら」と「オナラ」の音が似ているから)、挨拶なしにトイレに入ったまま突然いなくなる事が多い。
しんこが消える際にはトイレの水が流れる音が聞こえ、それと同時に雲も消失する。ただし『しんこちゃんまたまた!だゾ』の回ではとある理由により、普通に玄関を出て帰っていった。
2009年4月30日放送『さいごの?しんこちゃんだゾ』では初めてしんのすけと対面。
その際「実は5年後の未来からやってきたひまわりの友達で、みさえに怒られすぎているので、みさえがひまわりの本当の母親か確かめにきた」と自身の身分や目的について語った。
そして、しんのすけの「5才児は母ちゃんに叱られる運命、そのうち叱られなくなる」という発言を聞いた後、帰って行った。
……と思いきや、2009年10月30日放送『しんこちゃんたびたびだゾ』にてシロに似た2匹の子犬「ジュ」「ニア」を引き連れて再登場(犬語翻訳機という珍妙な発明つき)。
みさえには「整理整頓」、ネネちゃんとあいちゃんには「仲良く」、しんのすけに「妹を大切に」というメッセージを伝えた。
また、この回ではアジトのような場所(「ラベンダー」という喫茶店)があることが描かれた。喫茶店の「マスター」も登場し、しんことなんらかの関わりがあることが示唆されたが、詳細は不明のまま終わった。
その後、長らく登場していなかったが2023年3月4日放送『帰ってきたしんこちゃんだゾ』で久しぶり(現実時間で約13年ぶり)に登場した。
コンテストの落選が続きカメラマンの夢を諦めかけていたむさえの前に現れ、初対面(?)にもかかわらず「むさえはカメラマン以外何も出来ない」とこき下ろしながらも「諦めないで続けるのが大事」とむさえを励ました。
その後むさえは心機一転して、野原一家の庭でしんのすけ、ひまわり、しんこ、ジュ&ニアの写真を撮るも、後で確認すると何故かしんことジュ&ニアの姿だけ写真から消えているという相変わらずミステリアスなオチだった。
なお、小林由美子演じる2代目しんのすけとは初共演でもある。
ちなみにしんのすけはしんこから聞いた「5年後のひまわりの友達」という話を他の人に教えていないようで、みさえ等の人物にとっては「突然現れて突然消えるちょっと変わった子」という認識のままである。
2024年8月17日放送『ばってんしんこちゃんだゾ』でも再登場。
小山家に忽然と姿を現す形で登場し(しんのすけ達が帰省した時点で既に1週間連続で小山家を訪れていたらしい)、
「じじい」こと小山よし治が転倒して大怪我をしないように、体力作りとして「よし治スペシャル」なる不思議な体操を伝授した。
よし治からはかなり可愛がられており、しんこの指示通りに変顔や反抗期の子供の物真似をやるなどの普段の姿からは考えられない行動を見せた。ひさえによれば、しんこを可愛がっているのは「ひまわりが5歳になったらこんな雰囲気になるであろう」と感じたのも一因らしい。
登場回
日付 | 話数 | タイトル | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1 | 2008年12月5日 | 第651話 | 謎のしんこちゃんだゾ | DVD9期第3巻収録 |
2 | 2009年1月23日 | 第656話 | また!しんこちゃんだゾ | DVD9期第4巻収録 |
3 | 2009年2月27日 | 第659話 | またまたしんこちゃんだゾ | DVD9期第5巻収録 |
4 | 2009年4月3日 | 第661話 | さいごの?しんこちゃんだゾ | 同上 |
5 | 2009年10月30日 | 第683話 | しんこちゃん、たびたびだゾ | DVD9期第9巻収録 |
6 | 2009年11月20日 | 第686話 | 仲良くして!だゾ | DVD9期第10巻収録 |
7 | 2010年1月5日 | 第690話 | しんこちゃんまたまた!だゾ | DVD9期第11巻収録 |
8 | 2023年3月4日 | 第1171話 | 帰ってきたしんこちゃんだゾ | |
9 | 2024年8月17日 | 第1246話 | ばってんしんこちゃんだゾ | 関西地方のみ高校野球で8月28日 |
余談
『オラの花嫁』の連動企画として放送された特別編「カスカベタイムパトロール隊」シリーズでは野原家のトイレがタイムマシンになっていて、水を流す音と同時にタイムスリップするなど、しんこちゃんシリーズを思わせる描写があった。
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考察
読む前のお約束!!
以下はあくまで視聴者による作中描写からの考察で、公式の見解ではありません。閲覧の際は注意してください。
しんこ自身はひまわりの「友達」と言っているが、実際には未来のひまわり本人の可能性が高い。
例えば名前を聞かれた時に「ひま……。な子供のしんこです」と答えたり、しんのすけとの会話で「おに……。ぎり頭のまさおくんじゃなくて?」「おに…鬼のような番犬役」と言葉を濁す。
これ以外にも、独特の笑い方などしんのすけやひまわりとの繋がりを示唆するような言動が見受けられる。
そして、『ばってんしんこちゃんだゾ』では、しんのすけに対し「お兄…お、に…鬼のような…ペットのわんちゃん…」としんのすけをお兄ちゃんと言いかけるシーンがあり、しんこ=ひまわり説がより濃厚となった。
また、飼い犬の名前を繋げると「ジュニア」となり、容姿や「わたあめ」もあわせて、シロの子供達であるかのような印象を受ける(ちなみに『オラの花嫁』の世界線ではシロ太、シロ吉、シロ子、シロ美、シロ太郎、シロ次郎、シロ丸、シローネ、シローン、シロットというシロの子孫が登場している)。
『しんこちゃんたびたびだゾ』ではひろしをカフェ・ラベンダーと称する建物に連れ込んでいるが、そこがタイムマシンの役割をしている模様(そこにいる「マスター」とも関係がありそうだが、詳しくは言及されていない)。
みさえのことは知っているにもかかわらず、ひろしと初めて対面した時に「ひまわりちゃんのお父さんですね?」とわざわざ確認しており、ひろしのことはあまりよく知らないようである。またひろしが交通事故に巻き込まれそうな所を助けており、ひろしの動向を気にかけていることから、例えば未来ではひろしの身に何かがあって彼の顔を知らなかった、ひろしを守って未来を変えようとしたという可能性が考えられる。
現代日本を舞台とするクレヨンしんちゃんの本編の5年後までにタイムマシンが実用化されて子供が自由に(?)使えるほど普及するというのは一見あり得ないようにも思えるが、『オラの花嫁』における荒廃した未来でさえも約20年後までにとある人物によってタイムマシンが開発されているため、何もない未来ではもっと早めに実用化できてもおかしくはない。
尤も、原作では(番外編扱いであるが)北与野博士という人物によりしんのすけが5歳の時点で既にタイムマシンが完成し、7年前へのタイムスリップに成功している。
北与野博士はアニメには登場しない原作漫画のみのキャラクターだが、しんこが彼の力を借りているという考察もある(奇しくも北与野博士もしんこちゃんもそれぞれの媒体でしか登場しないキャラクターである)。
いわゆるタイムパラドックスを気にせず、現代の人物や出来事に積極的に関与していることから、本編世界の直接の未来ではなくパラレルワールドから来たとも考えられる。
ちなみに、アニメオリジナルストーリーとして描かれた「ひまわり」の名前を決めるまでの話し合いにて、みさえが「みさこ」、しんのすけが「おしん」という名前を提案している。「しんこ」という名前はここから取られた可能性もある。
以上の事はあくまで推測であり、確定事項ではない。
なお、『仲良くして!だゾ』ではあいちゃんに容姿が似ていることが言及されているが、酢乙女家と関係があるのかは不明。二次創作では「しんのすけとあいちゃんの娘」として登場する作品もある。