概要
「クレヨンしんちゃん」にて野原家の家屋が焼失、再建中に暫定的に住んだ集合住宅。二階建ての見たまんまのボロアパートであり、ただ素手で殴っただけで壁にひびが入り、そこによろけて倒れ込んだことで完全に大穴が開いてしまうなど、かなり老朽化している。更に2階は雨漏りだらけで、1階まで貫通したこともある。看板は「ず」の所だけ下にずり落ちている。
1階が大家の部屋で、2階に住人たちが住んでいる。また、原作では風呂なし、共同トイレであるが、アニメでは各部屋にトイレがあったり屈底親子がここの住人となり一部の住人が登場しないなど、原作とアニメで大分設定が違っている。
ココの住人達は皆個性的であるが親切な人たちばかりで、野原一家が暮らしているうちに親しくなっていった。野原家の新居が完成してからも住人達はよく登場している。
原作ではヒロポン本駄が持ち込んだ手榴弾がみさえとしんのすけのドジによりうっかり起爆してしまったことで完全に爆発四散し崩壊した(住民は全員避難していたので無事)が、帰国したオマタと鬼瓦建設によりごく短時間で完全に再建築され、しかも壁の穴まで元通りになった。(なお、復旧作業の間、刑事とオマタを除く住人たちは再建直後の野原家に全員ですし詰めになって暮らしていた)
アニメではこのエピソードが存在しないので爆破は免れている。
住人達
またずれ荘の大家である中老女性で、趣味は入れ歯を積み上げること。ストレス発散に住人たちをいびる目的で抜き打ち部屋で検査をしたり朝早くに住人たちをたたき起こして強制的に雪かきをさせるなど意地の悪い一面が目立つが、シロを連れてきてしまったしんのすけを見逃したりひまわりの面倒を見てやったりと根はいい人である。
かつて交通事故で夫と娘を亡くしたトラウマから子供嫌いになっていたがひまわりを預かったことで克服した。そしてこのまたずれ荘は夫の遺産で建てたものだという。因みに、またずれ荘を建てる前は助産師として働いており、急に産気づいたよしなが先生から無事赤ん坊を取り上げた。
- 201号室:役津栗優
普段は地味だがメイクを変えることでいろいろな役になりきることができる役者志望の女性。しかし素顔は大人しく内気な性格。「劇団四毛」主宰者の演出家・しじみこう太を尊敬しており、オーディションを受けるも一度目は落選、しんのすけとの特訓の末に2度目のオーディションで見事合格し、劇団の寮に入るためまたずれ荘を去った。
アニメでは203号室に住んでいる。
- 202号室:野原一家
新居ができるまで野原一家が住んでいた部屋。アニメでは野原家引っ越し後は小山むさえが住んでいる。
- 203号室:四郎
浪人生。読み方は「しろう」ではなく「よんろう」である。極度のあがり症で、大学入試の日に道を間違えたり下痢になったり会場で居眠りしてしまったりで3浪してしまっており、今回もダメなら名前と同じ4浪目になってしまうが、見事合格し「東京カスカビアン産業大学」に入学した。
野原家とはしんのすけといざこざを起こした際に部屋の壁が開いてしまってから交流が多くなり、一緒に食事を取ることも多くなった。
また、原作では受験勉強を理由に免許を所持していなかったが、アニメでは持っている。しかし、取ってから一度も運転していなかったため運転はへたくそ。
アニメでは201号室に住んでいる。
大手下着メーカー・ゲンブ創業者。その前はグリーンベレー隊員、更にその前は埼玉一の交通法規を守る暴走族「16号の黒豹」初代総長とスゴイ経歴の持ち主だが、現在は過去を捨ててオカマバーで働いている顔の大きい乙女系のおじさん。 現在はニューハーフ喫茶「男たちの挽歌」に勤務しているが、「無乱ルーズ」という喫茶店で雇われママをしていたこともある。そして現在は独立し喫茶店を経営している。
アニメでの登場は2022年12月10日放送回と大分遅く、野原一家がまたずれ荘に住んでいた頃に未登場にされたため、何処に住んでいるかは不明。また、映画「踊れ!アミーゴ!」で彼に似た人物が登場した。
張り込みのため205号室を借りたタウン警察署麻薬取り締まり課の刑事コンビ。刑事であることを隠すため普段は親子を装っている。しかし、とっさに思いついた設定でにがりやは顔が原因で妻に逃げられ、さらには腕を骨折した父親、汚田は金遣いが荒く彼のせいでカード破産、さらに5分に一度一発ギャグを発してしまう「一発ギャグ発作病」という奇病を患っているせいで失業中の息子という設定になっていた。しかし、実際はにがりやは離婚しておらず、汚田は金遣いがうまくレンタルビデオ屋で延滞料金を取られたことはないという程几帳面な性格である。
アニメでは厚子、アツミ母娘がこの205号室に住んでいるため204号室を借りている。
- 屈底家
18歳のギャルママ屈底厚子とその娘屈底アツミの二人は明らかになっているが、夫にトラック運転手のアツシがいると言うが今のところ未登場。厚子はみさえの子供に対する躾に感銘を受けたことからみさえを「先輩」と呼んで尊敬している。アツミは2歳ながら「イケテル」が口癖であったりと、この年で既にコギャル化している。
アニメではこの205号室に住んでいるが原作ではまたずれ荘の住人ではなく、またずれ荘の近所のアパートで暮らしている。
- 206号室:オマタ
みさえは「母国の家族に貢ぎ、不景気で仕事が見つからず困っている」と思っていたが、実際は真逆でモロダシ共和国の王子であり、かなり裕福な生活を送っていた。
父のオオマタに婚約者を勝手に決められたことを快く思わず、自分で婚約者を探すため無断で訪日した。
日本とモロダシ共和国では美男美女の基準が正反対らしく、神田鳥忍に一目惚れし一時期交際していた。しかし忍にはプロレスラーになる夢があったため結婚を拒否。そこでオマタは「1分以内に自分を倒せなかったら結婚する」との条件で忍と戦うが、58秒でダウンとなったため二人は泣く泣く別れた。しかしオオマタはオマタの強い意志に感心し自分で婚約者を探す事を許可、婚約者を見つけるための旅に出た。そして42巻で結婚している。
アニメには登場しない。
- 新しい住人
本名、部屋は不明。『新クレヨンしんちゃん』第4巻から登場。三十路にもかかわらず結婚もせずに自堕落な生活を送っていたために実家を追い出され、仕方なく一人暮らしをしようと入居したが、もともと親に甘やかされて育っていたため一日で部屋をゴミ屋敷にしてしまい大家に怒られ、指導される中これを機に彼をとことん使ってやろうと企む大家に家事を叩きこまれていくうちに更生したが今度は四朗の髪の毛が落ちただけで激怒し、さらにはバリカンで丸坊主にしようとするほどの潔癖症になってしまい、大屋にも「住人に甘すぎる」と説教する始末で大屋自身も「住人達はこういう気持ちなのかな…」と思っていた。
関連項目
「突然家が大変だゾ」
:またずれ荘へ住む要因となったエピソード。