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概要

CV:川澄綾子


酢乙女あい(すおとめあい)は、クレヨンしんちゃんのキャラクター。かすかべ防衛隊の臨時隊員。

高飛車でいかにもわがままなお嬢様という性格であるが、勘違いをすぐに詫びる・素直に負けを認めたりする一面もある。金・権力を使って人気取りをするような事は無く、あいが一時的に貧困に陥った時も園児たちからは好かれていた。パーティーに呼んだ防衛隊員の面々が衣服を汚してしまった時は、自身も同じようにドレスを汚している。


初登場以降

世田谷区の一等地から「庶民の生活を知る」為に春日部に引っ越し、ふたば幼稚園に転園してきた。登場初期は通園時(車から出る時)にBGM(モーリス・ラヴェルの『ボレロ』)をかけて通園していた。


稽古

色々な稽古を掛け持ちしているが、自身のボディガードである黒磯の弱みを握ってはサボる・欲しいものを手にするという5歳の少女が行うにはあくどい言動を見せている。特にアニメではこの展開を利用したオリジナル回が度々登場するが、「ガマン対決だゾ」の回では失敗し、「黒磯もそろそろクビかしら?」と不貞腐れていた。


マイペース

ネネとはまた違うベクトルで、マイペースなその性格は時にしんのすけをも翻弄し、原作ではしんのすけをもってして「なんてマイペースな奴。」と呆れさせた程である。しんのすけからは若干苦手意識を抱かれているが、それでも普通に友達の1人としては親しまれており、あいがフランスのパリに留学しようとした際には「(いなくなると)寂しくなるゾ。」と呟いた事もある。その一言を聞いた事であいは即刻留学を撤回したが、実はしんのすけが「いなくなると寂しい。」と言ったのは黒磯の方だった。


スモック

他の園児が決められた青いスモックを着用しているのに対し、唯一赤い私服を園内でも着用している。またエピソードによってはピンクのスモックを着用している場面もある。


人間関係

しんのすけ

唯一自分のアプローチに全く興味を示さなかったので躍起になって虜にしようと紛糾するも、「オラ、子供には興味ありません。」とキッパリ断られ、逆に好意を抱くようになった。それ以来「しん様」と呼び、その一挙手一投足(オナラ・立ち小便・ケツだけ星人など)を称賛するほどに慕う。


結婚

しんのすけの意思とはお構い無しに、本人は将来はしんのすけと結婚する方向で話を進めている。その為に野原家を3度に渡って訪れ、みさえ・ひろし・ひまわりを懐柔しようとしたがほぼ失敗に終わった。それ以来しんのすけのみならず、みさえ・ひろしからも苦手意識を抱かれて会う事を避けられるようになったが、唯一ひまわりだけは光物(30万円のブレスレット)で釣り上げられて懐いている。またアニメ版において、みさえは息子とあいが結婚すれば将来的に楽になると考え、やや前向きな姿勢を見せている。しかし一方のしんのすけは、もう結婚が決まったような扱いに本気で落ち込んでいた。


一筋となった後

あいがしんのすけ一筋になったのを契機に、それまであいの虜になっていた男子園児達は軒並み目が覚めるも、あいの転園初日で彼女に一目惚れをしたマサオだけは未だにあいへの想いを捨てようとせず、それをいい事にあいからは半ば下僕兼ペットの様な扱いを受けている。しんのすけを慕う姿にマサオは嫉妬する場面があるが一方で、「たとえあいちゃんに利用されているだけであっても、それだけでも幸せ。」と良く言えば健気・悪く言えば哀れな答えを見い出し、その為か現在はそれほどでも無くなっている。


ネネ

普段はよく張り合う犬猿の仲で、ネネの凶暴化や彼女がウサギのぬいぐるみを殴ってストレス解消をする専らの原因を作っているが、お互いに気遣う程度の友情は持ち合わせている。稀に利害が一致して意気投合した折には、抜群のコンビネーションを見せる事もある。


ななこ

良家のお嬢様だけに運動神経は抜群で思考能力に優れており、原作ではしんのすけが惚れている女子大生のななことフェンシングで決闘した事があるほか、『新クレヨンしんちゃん』では家に押しかけて観察を申し出たがテキパキこなすななこに落ち込んでいたかと思いきや益々しんのすけを振り向かせようとやる気を増すという話も。アニメではあいは風間マサオにしんのすけの素行調査を依頼し、2人は依頼を受けたその日にしんのすけがななこ・しのぶと仲良く駅付近の喫茶店でティータイムをしている場面を目撃した。


風間は証拠写真を撮影して、その日のうちに現像する。そして翌日に2人はしんのすけはななこに惚れている事を教え、その証拠写真をあいに見せた。するとあいの表情は豹変し、アスレチックジムで特訓を開始するようになる。実はしんのすけはティータイム中にしのぶの方向を向いて、照れてしまった瞬間を風間くんが撮影してしまった事で、あいはしのぶをななこと勘違いしてしまった。従ってアニメではあいとななこの直接の対面シーンは無い。


宇集院魔朱麿

作品創世期に出ていた大金持ちの男児で新クレヨンしんちゃんであいと接点を持ち始める、そんな彼の母でも酢乙女家の財力は雲の上レベルと語っており、あいがしんのすけに惚れている事を知ると不快に思い魔朱麿にあいの目を魔朱麿に向けさせろと発破をかけたことでアプローチをするが当のあいは「メリットが無い」と脈は無く、しんのすけと自分の恋愛を応援するように促される有り様である。


出番

アニメ版

オリジナルエピソードが多数描かれており、原作よりも出番が増えている。全く実を結ばないしんのすけへの恋路に苦悩し、いっその事しんのすけの事を諦めようと留学を決心したり、イケメン芸能人に恋をしてしんのすけを見限りかけた事もあったが、いずれも最終的にしんのすけに対する想いを貫いている。


しんのすけからは原作よりも友達として好印象を抱かれ、良好な関係を保って意気投合している場面も少なくない。しんのすけと他の面々にもご馳走・お菓子やらを振舞うが、それは「しん様のついでで仕方無く。」とネネとの口論で吐露しており、一同を呆れさせた。


劇場版

嵐を呼ぶジャングル」と「踊れ!アミーゴ!」の2作のみとかなり少なかったりする。防衛隊が中心の作品・春日部自体が大惨事に陥った作品は一定数あったのだが、そのいずれにも姿を見せていない。しんのすけ達の身近にいながらもここまで出番が無い理由は不明だが、ファンの間では「彼女が本気で力を発揮してしまうと、その財力で大半の問題が片付きかねない。」というメタ的な意見が出ている。何か似たような話をあるアニメのキャラクターで聞いたような気がする。


Pixivでの扱い

やはりしんのすけとのカップリングのイラストが多く、成長したあいちゃんなるイラストが多数存在するが、原作・アニメの絵柄に近い単独イラストは少ない上、(クレヨンしんちゃんの女性キャラ全般に言える)意外とR-18が多いので嫌ならマイナス検索を推奨する。


関連タグ

クレヨンしんちゃん

野原しんのすけ マサオくん ネネちゃん 黒磯

しんあい

早乙女愛:名前の元ネタとなった『愛と誠』の登場人物。

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