世田谷区
せたがやく
東京23区（東京特別区）のひとつ。
区役所の所在地は世田谷4丁目21−21−27。
23区の南西部にあり、人口91万人（23区内で1位）、面積58km²（23区内で2位）。
区内は世田谷、北沢、玉川、砧、烏山の5つの地域に分けられ、南側に流れる多摩川が神奈川県との県境となっている。
世田谷公園、砧公園、駒沢オリンピック公園、多摩川二子橋公園、馬事公苑、等々力渓谷など都心としては大きな公園が幾つもある。
大学は日本大学、東京農業大学、駒澤大学、国士舘大学、成城大学、多摩美術大学、日本体育大学、東京都市大学、昭和女子大学、日本女子体育大学、放送大学等のキャンパスがあり学生も多い。
江戸川区と並び23区内では車社会で、マイカーを愛用する人も多い。主要道路は渋滞が常態化しており、裏道は一方通行の嵐で「世田谷ダンジョン」「迷路」と言われ（特に北部）、プロのタクシードライバーですら「遭難」することがある。
北端を甲州街道（国道20号）、南側を玉川通り（国道246号）が都心へ向けて走り、環状七号線（東京都道318号）と環状八号線（東京都道311号）により繋がれている。
他に主要な都道としては世田谷通り、駒沢通り、目黒通り、多摩堤通り等がある。
甲州街道は首都高速4号新宿線（高井戸から中央自動車道）、玉川通りは首都高速3号渋谷線（用賀から東名高速道路）が高架橋により並走している区間が長い。
鉄道は、北端部を京王電鉄京王線、中心部を小田急電鉄小田原線、南部を東急電鉄田園都市線が都心へ向けて走っている他、環状路線としての性格を持つ京王井の頭線、東急大井町線・世田谷線が通る。あとあまり知られてないかもしれないが東急目黒線の駅も存在する。
区内の乗換駅は下高井戸駅、豪徳寺駅・山下駅、三軒茶屋駅、明大前駅、下北沢駅、二子玉川駅と6箇所しかなく、南北方向の行き来はしにくい。これにより文化が隔絶され、他の沿線の住民とは話題が通じないことがある。
練馬区と並びJR線が通っていない区のひとつで、JRの通っていない自治体としては人口が全国一多い（23区以外では愛知県豊田市の42万人が最多）。
23区内では葛飾区とともに東京メトロと都営地下鉄どちらの路線もない区であるが、東京メトロ千代田線・半蔵門線・南北線、都営新宿線・三田線の車両が直通している。
東急田園都市線の路線は二子玉川駅から都心へ向かう部分が地下化されている。小田急小田原線の東北沢～世田谷代田間も地下化された。
- 東京オリンピックによる開発まで田畑が沢山あった事から、細い道や急な坂道が目立つ。
- 1985年まで、23区内最後の牧場「四谷軒牧場」が存在した。
- 成城や奥沢などの高級住宅地を抱え、著名人が多く在住している事で知られるが、一方で下北沢や千歳烏山などの繁華街や東急世田谷線沿線などの庶民的な住宅地もあり、総じてサラダボウルのような地域性を示している。
- 特撮で有名な円谷プロは、砧7丁目が発祥の地（最寄り駅は小田急の祖師ヶ谷大蔵駅）だが、現在は渋谷に移転している。
- 砧5丁目の南端にある東京メディアシティはテレビ収録のメッカとなっており、運営元である国際放映のほかTBSと関西テレビのスタジオが入居している。200mほど離れた仙川沿いには東宝スタジオがある。
- 2015年の平均所得ランキングでは533万6066円で、23区内で7位、全国の自治体で9位。
- 人口90万人以上と佐賀県、山梨県、福井県、徳島県、高知県、島根県、鳥取県より人口が多い。今後もしばらく増加し100万人を越えることが予想されている。
- 近年では都心回帰志向や湘南新宿ライン、副都心線といった数多の都心・副都心・新都心を直通する路線や駅前に商業施設の豊富な駅のある町が好まれつつあるようで、新宿・渋谷に依存傾向のある当区は徐々に人気を集めにくくなってきているとか。人口はまだまだ増えているけれども。
- さらに人口の多さもあってほとんどが住宅地で敷き詰められている上に道も狭いため、その広大な面積の割に大型商業施設は少ない。
- 所ジョージは世田谷に事務所兼遊び場の『世田谷ベース』を建てている。
