概要
小田急小田原線(OH07、地下駅)と、京王井の頭線(IN05、高架駅)の乗り換え駅であり、東京都最大の都市・世田谷区の代表駅としても知られる。
京王本線に、実際に世田谷区上北沢に所在する上北沢駅があるため勘違いされやすいが、駅名となっている下北沢の地名は現存していない。1927年(昭和2年)の開業当時、世田ヶ谷町下北沢であった当駅の所在地は、1932年(昭和7年)の世田谷区の設置に伴って現地名へと改められたという経緯がある。
かつてはメイン画像にもある形の構造だったため、両路線の乗り換えにさほど苦はなかったが、小田急の駅ホームが2013年(平成25年)3月23日に地下化されたことで、乗り換え時間が延びる結果となった。
また、今でこそ改札は分離されているが、2019年(平成31年)3月15日までは前出の2路線の乗り換えの際、他社線間であるにもかかわらず改札口を通過する必要がなかった。これは元々、井の頭線が小田急(厳密には大東急成立以前の小田原急行鉄道)の子会社である帝都電鉄によって開通した路線であることに由来しているという。
2018年(平成30年)3月3日に小田急の側で複々線化が完成。その後同年12月22日より、新駅舎で主流となる出口の東口の一般利用が開始され、2019年3月16日に小田急中央口改札、京王中央口改札が供用開始となり、これをもって小田急と京王の改札が完全に分離された。
当駅に停車する小田急の快速急行は、運行開始当初は当駅から新百合ヶ丘駅(神奈川県)までノンストップで走行していたため、乗客が小田急を使って少し西寄りに行こうと何も知らずにたまたま来ていた快速急行に乗って、一気に新百合ヶ丘駅まで飛ばされてしまう事案が後を絶たなかった。
このトラップとも言うべき事案は、複々線化完了後の2018年3月17日のダイヤ改正に合わせて、快速急行が登戸駅に停車する形に変更され、ひとまず終息へ向かう形となった。
なお、小田急線全線で3つしか存在しない全ての通勤車種が経由、停車する駅の一つで他に加わるのはその新百合ヶ丘駅と代々木上原駅と加わるのみであり、新百合ヶ丘駅は特急も一部停車するために、本駅での停車率は代々木上原駅と同率2位。
所謂「エキナカ」に類する商業施設は小田急側のみに存在し、2019年11月にオープンした「シモキタエキウエ」には、飲食店を中心に10を超える店舗が軒を連ねている。
小田急電鉄
特急は通過し、快速急行以下の種別が停車。
島式2面4線(2層ホーム)の駅で、地下2階が緩行線のホーム、地下階が急行線のホームとなっている。
2018年3月3日に複々線併用開始。3月17日のダイヤ改正では通勤準急・準急全列車と千代田線に直通する上り急行が緩行線を走り、それ以外の優等列車は急行線を走る。
改札口は東口・小田急中央口・南西口の3つ。
地下3階 | (急行線ホーム) | |||
---|---|---|---|---|
のりば | 路線 | 方向 | 行き先 | 発着する電車 |
1 | 小田原線 | 下り | 新百合ヶ丘・相模大野・本厚木・伊勢原・小田原/藤沢/唐木田方面 | 快速急行・急行 |
2 | 小田原線 | 上り | 新宿行き | 新宿行きの快速急行・急行・通勤急行 |
地下2階 | (緩行線ホーム) | |||
のりば | 路線 | 方向 | 行き先 | 発着する電車 |
3 | 小田原線 | 下り | 新百合ヶ丘・相模大野・本厚木・伊勢原/藤沢/唐木田方面 | 準急・各駅停車 |
4 | 小田原線 | 上り | 各駅停車・千代田線に直通する全列車 |
京王電鉄
島式1面2線の高架駅だが、駅前後には踏切が存在するため、その谷間にホームを設けたと言った方が適切とも言える。急行停車駅。
改札口は京王中央口・西口の2つ。
利用状況
小田急電鉄
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は118,852人である。
- 小田急の駅では8位。駅の地下化後、利用者が減少した。
京王電鉄
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は107,115人である。
- 京王の駅では調布駅に次いで5位。
- こちらも小田急の駅が地下化された後、利用者が減少した。
年度別利用状況推移表
事業者名 | 小田急電鉄 | 京王電鉄 |
---|---|---|
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 135,225人 | 132,500人 |
2009年(平成21年)度 | 134,162人 | 131,441人 |
2010年(平成22年)度 | 131,992人 | 128,860人 |
2011年(平成23年)度 | 130,794人 | 127,124人 |
2012年(平成24年)度 | 132,350人 | 129,558人 |
2013年(平成25年)度 | 121,009人 | 118,883人 |
2014年(平成26年)度 | 114,669人 | 114,056人 |
2015年(平成27年)度 | 114,118人 | 114,269人 |
2016年(平成28年)度 | 114,922人 | 114,452人 |
2017年(平成29年)度 | 115,658人 | 114,367人 |
2018年(平成30年)度 | 118,869人 | 114,175人 |
2019年(令和元年)度 | 121,739人 | 115,580人 |
2020年(令和2年)度 | 82,821人 | 75,522人 |
2021年(令和3年)度 | 96,539人 | 89,091人 |
2022年(令和4年)度 | 112,116人 | 102,137人 |
2023年(令和5年)度 | 118,852人 | 107,115人 |
停車駅
小田急電鉄
各駅停車(千代田線直通あり)
急行・準急・通勤準急(準急は千代田線直通のみ。通勤準急は千代田線直通の上り列車のみ。)
通勤急行(新宿行きのみ)
代々木上原駅 ← 下北沢駅 ← 成城学園前駅
快速急行
代々木上原駅 - 下北沢駅 - 登戸駅
京王電鉄
各駅停車
急行
余談
漫画ぼっち・ざ・ろっく!の聖地であり、コラボで記念パネルの設置もあった。
ストーリー内では小田急線で江の島へ行く話もあった。快速で行く場合藤沢での乗り換えが必要
ぼっち「わたしは下北沢のツチノコです…」