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概要編集

第二次世界大戦中の1942年5月1日、東京横浜電鉄・小田急電鉄・京浜電気鉄道の戦時合併(陸上交通事業調整法による)により誕生した東京急行電鉄(現東急電鉄)の通称。

さらに1944年には京王電気軌道を合併、1945年には当時子会社だった相模鉄道の経営を受託した他、江ノ島電気鉄道(のち江ノ島鎌倉観光。現江ノ島電鉄)・箱根登山鉄道静岡鉄道・草軽電気鉄道(廃止)の各私鉄や神奈川中央乗合自動車(現神奈川中央交通)などのバス会社までも傘下に収めた。

最大時には本体の鉄軌道路線16路線、営業キロ336.3km(旅客営業路線)に達した。


終戦後の1948年6月1日、京王帝都電鉄(現京王電鉄)・小田急電鉄・京浜急行電鉄が再び分立し、大東急は6年(京王統合後では4年)の歴史に幕を閉じた。

この際統合前は小田急の路線だった井の頭線が京王に移管されている。


大東急の名残編集

東急電鉄など4社に分かれた今も、当該4社系列のバス会社のうち東急バス京王バス小田急バスは相互接続している駅や、電鉄の沿線外に乗り入れている路線が多い。特に渋谷駅では、東急東横線・田園都市線と前述の(もと小田急だった)京王井の頭線が発着している関係上、東急バス、京王バス、小田急バスが顔を揃えている。かつては新宿駅も同様だったが、1984年に東急バスが撤退、小田急バスも現在は武蔵境駅とを結ぶ【宿44】が1日2往復来るのみである。

また世田谷区内や横浜市内・川崎市内で東急と小田急の共同運行路線、世田谷区から調布市にかけて京王と小田急の共同運行路線が存在する。かつては東急と京王の共同運行路線も存在した。

他方、エリアがほとんど重ならない京浜急行バスは、上記3社との共同運行路線を持たないものの、大井町駅大森駅東口で東急バスと顔を合わせる(大森駅東口は、東急バスの乗り入れは品川区コミュニティバスのみ。ちなみに蒲田駅川崎駅では、東急バスと京浜急行バスのお互いの乗り場がJR線を挟んで反対側にあるため、顔合わせがない)。京急グループという括りでは、川崎鶴見臨港バスが東急(東横線)と京急(本線・大師線)の両方の沿線に跨って路線を持ち、東急バスとの共同運行路線として日吉駅新川崎駅の【日95】がある。


そして何より、大東急を構成していた4社すべての駅に乗り入れているのが、前述の神奈川中央交通である。同社は小田急グループだが、小田急沿線外の3社の駅にも、まとまった数の神奈中バスの路線(免許維持路線を除く)が乗り入れている駅が存在する。以下、神奈中バスで1日15往復以上運行する路線が1系統でも乗り入れる東急・京王・京急の駅;

横浜駅(東急東横線・京急) ※東急バスはエリア外

井土ヶ谷駅上大岡駅金沢八景駅(以上京急) ※井土ヶ谷駅には京浜急行バスは来ない

聖蹟桜ヶ丘駅若葉台駅永山駅多摩センター駅京王堀之内駅南大沢駅多摩境駅橋本駅(以上京王。永山と多摩センターは小田急も発着)

青葉台駅長津田駅つくし野駅すずかけ台駅南町田グランベリーパーク駅(以上東急田園都市線) ※東急バスは青葉台駅にしか来ない

新横浜駅(東急新横浜線) ※臨港バスも来る


関連タグ編集

グリザイアの果実 - 劇中に登場する私鉄「東浜急行電鉄」のモデルの一つ

他の戦時合併で誕生した主な私鉄。編集

近畿日本鉄道 京阪神急行電鉄/阪急電鉄

名古屋鉄道(会社成立は戦時合併以前) 富山地方鉄道 高松琴平電気鉄道 西日本鉄道 関東鉄道

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