概要
東京都世田谷区北沢に所在する、小田急電鉄小田原線の駅の一つ。駅番号はOH06。
隣駅である代々木上原駅・下北沢駅と共に1927年(昭和2年)4月1日に開業。世田谷区内にある小田急の駅では最東端に位置し、駅東側は道路(鮫洲大山線)一つ隔てて渋谷区と隣接している他、目黒区とも殆ど目と鼻の先という立地である。その気になれば代々木上原駅、それに笹塚駅や池ノ上駅(共に京王線)も、当駅から歩いて行ける範囲内にある。
開業当初は、相対式ホームを有する地上駅であった当駅だが、代々木上原駅から梅ヶ丘駅の連続立体交差化・複々線化計画に伴い、6年余りの工事期間を経て2013年(平成25年)3月23日にまず地下化が完了。2015年(平成27年)5月には地上駅舎の建て替え完了に併せて、下北沢駅方面に西口改札が新設された。
その後も複々線化に向けたホーム拡張工事が進められ、2018年(平成30年)3月3日に本設のホームの供用が開始された。元々、当駅から代々木上原までの区間は、1978年(昭和53年)の千代田線直通運転開始時に複々線化されていたが、この時点では緩急分離機能が不十分であり、地下複々線化工事に伴い内側の急行線が暫定使用停止とされていた。
このホーム拡張工事時の仮設ホームは、他の小田急の駅とは一線を画す退廃的な雰囲気を醸し出しており、一部からはかっこいいとの評判だった。
駒場東大前駅(京王井の頭線)ほどではないとは言え、当駅も東京大学の駒場キャンパスにほど近く、同大学の最寄り駅の一つとして数えられている。また、2000年代までは河合塾駒場校の最寄り駅でもあったため、受験生の乗降客も珍しくなかったが、閉校により現在駅周辺はほぼ住宅街、自営業の飲食店やコンビニが大半である。
主だったところとしては、東口改札外に「STREAMER COFFEE COMPANY」というカフェがある他、ローソンが2店舗ある。
駅構造
島式1面4線の地下駅。
各駅停車のみの停車で有効長は20m10両。
外側が急行線、内側が緩行線になる。
利用状況
- 2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は7,086人である。
- 小田急の駅では南新宿駅・足柄駅・螢田駅・富水駅に次いで少なく、世田谷区内の駅に範囲を広げれば、東急世田谷線を除いて最少でもある。
- その要因としては前述の通り、周辺の各駅とも歩いて行けるくらいには近い位置にあること、それに駅周辺に目立った施設がないことなどが挙げられている。
年度別
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 6,876人 |
2009年(平成21年)度 | 6,673人 |
2010年(平成22年)度 | 6,386人 |
2011年(平成23年)度 | 6,222人 |
2012年(平成24年)度 | 6,391人 |
2013年(平成25年)度 | 6,536人 |
2014年(平成26年)度 | 6,422人 |
2015年(平成27年)度 | 6,506人 |
2016年(平成28年)度 | 6,523人 |
2017年(平成29年)度 | 6,729人 |
2018年(平成30年)度 | 7,171人 |
2019年(令和元年)度 | 7,335人 |
2020年(令和2年)度 | 5,596人 |
2021年(令和3年)度 | 6,298人 |
2022年(令和4年)度 | 7,086人 |
停車駅
各駅停車のみが停車する。
関連タグ
野獣邸:当駅の近辺に所在