概要
東京都目黒区駒場三丁目に所在する、京王電鉄井の頭線の駅(IN03)。
1933年(昭和8年)8月1日、帝都電鉄の東駒場駅、西駒場駅として開業。両駅はそれぞれ駒場駅と東大前駅(このうち後者と同名の駅が東京メトロ南北線にて開業したのは、さらに時代が下った平成年間に入ってからのことである)に改称されたのち、1965年(昭和40年)7月11日に統合され、現在の駒場東大前駅となった。
目黒区最北端の駅であると同時に、目黒区に所在する駅の中で、東急電鉄とは無関係な唯一の駅でもある。
その名の通り、東京大学駒場キャンパス(旧制第一高等学校)と隣接しており、線路を挟んで北側一帯はすべて東大の敷地となっている。ホームから見える教養学部1号館は本郷キャンパスの安田講堂と似ており、沿線住民や大学関係者以外では間違える人も多い。
東大のほかにも、日本工業大学駒場中学校・高等学校、駒場東邦中学校・高等学校、筑波大学附属駒場中学校・高等学校、東海大学代々木キャンパス(学校法人東海大学の本部がある)、東海大学付属望星高等学校など、教育機関が林立している。2012年(平成24年)3月までは当駅を最寄り駅とする学校として、都立芸術高等学校(旧・駒場高校芸術科)も存在していた。
その他の施設として、日本民藝館や旧前田侯爵邸洋館、日本近代文学館も当駅周辺に所在している。
駅構造
島式ホーム1面2線。傾斜地に建てられていることから、吉祥寺寄りは高架、渋谷寄りは通常の地平ホームとなっている。
トイレは構内には設置されておらず、駅利用者は駅西側の目黒区公衆便所を利用することになる。京王電鉄全駅の中で、自社管理の旅客トイレがないのは当駅のみ。
通常は各駅停車のみが停車するが、東大駒場キャンパスにおける東京大学の入学試験を始めとした各種試験、それに例年秋頃に開催される「駒場祭」で多客が見込まれる場合には、急行が臨時停車することもある。
利用状況
2020年(令和2年)度の1日平均乗降人員は18,480人である。
2011〜20年度における、年度別1日平均乗降・乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均乗降人員 | 1日平均乗車人員 |
---|---|---|
2011年(平成23年) | 39,297 | 19,682 |
2012年(平成24年) | 39,119 | 19,510 |
2013年(平成25年) | 39,813 | 19,890 |
2014年(平成26年) | 38,878 | 19,408 |
2015年(平成27年) | 38,767 | 19,320 |
2016年(平成28年) | 39,101 | 19,540 |
2017年(平成29年) | 39,417 | 19,707 |
2018年(平成30年) | 39,099 | 19,532 |
2019年(令和元年) | 37,851 | 18,872 |
2020年(令和2年) | 18,480 |