足柄駅
あしがらえき
神奈川県の駅は小田原市扇町に所在し、小田急電鉄小田原線が乗り入れる。
一方静岡県の駅は駿東郡小山町大字竹之下に所在し、JR東海御殿場線が乗り入れる。
両駅の名の由来はそれぞれ地元の村や地区名から取られたとされ、足柄山地を挟んで大きく離れている。地図やインターネットが充実している今日において滅多に無いとは思われるが、それぞれ目的地や経由地として間違えると至極煩わしくなる。
また、両駅は松田、新松田駅から共に5駅目で、小田急の新宿駅から数えると共に46駅目にも当たり、特急を利用した場合は終点で折り返して一つめの駅という共通点がある。かつては同新宿駅からは小田急足柄駅までは一部の急行(赤丸急行)で直接行けることができたが、今は各駅停車しか停車せず、新宿、町田方面からは新松田駅で各駅停車に乗り換えが必要となり、御殿場線の方の足柄駅もまた、前述の通り新松田駅(=松田駅)で乗り換える必要がある。
1927年4月1日開業。駅番号はOH46。
出口は一ヶ所のみで、上り方面には車両基地が広がっている。
利用状況
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は3,571人である。小田急の駅では利用者最少。
- かつては日本専売公社(現:日本たばこ産業)小田原工場が徒歩圏内にあり貨物専用線もあったが、トラック輸送に切り替えられたことで専用線は廃止され遊歩道になった。(架線柱もしばらくの間残置されていた)その後たばこの需要減で平塚工場へ統合された。(その平塚工場も閉鎖されホームセンターになっている) 敷地は大型スーパーの構想があるが、周辺道路が病院や市役所等の利用者で普段から混雑しているため、いまだ実現化せず更地が広がっている。(混雑分散のため小田原市東側への新しい道路が建設中)
年度別
年度 | 乗降人員 | 順位 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 3,038人 | 70位 |
2009年(平成21年)度 | 3,067人 | 70位 |
2010年(平成22年)度 | 2,966人 | 70位 |
2011年(平成23年)度 | 2,976人 | 70位 |
2012年(平成24年)度 | 3,070人 | 70位 |
2013年(平成25年)度 | 3,303人 | 70位 |
2014年(平成26年)度 | 3,447人 | 70位 |
2015年(平成27年)度 | 3,624人 | 70位 |
2016年(平成28年)度 | 3,877人 | 69位 |
2017年(平成29年)度 | 3,917人 | 70位 |
2018年(平成30年)度 | 3,984人 | 70位 |
2019年(令和元年)度 | 3,893人 | 70位 |
2020年(令和2年)度 | 3,408人 | 69位 |
2021年(令和3年)度 | 3,498人 | 69位 |
2022年(令和4年)度 | 3,589人 | 69位 |
2023年(令和5年)度 | 3,571人 | 70位 |
1947年9月15日開業。駅番号はCB09。
こちらも出口は一ヶ所のみで、構内にホームに直結する踏切がある。
小田急線の足柄駅は周囲に特に何もなく、長年全70駅の乗降数ワーストを記録していた。ただ、隣の小田原駅(ターミナルはこちら)を終点とする特急ロマンスカーなどが次に都心方面へ戻るまでの間、引き上げ線代わりとして同駅まで回送され、ここに留置されることがよくあるため、ホームそのものは2面3線とされた。さらにその小田急足柄駅は、厳密に言えば、開業当時には小田原市の前身自治体のひとつ・足柄下郡足柄町の中心地だったことに由来している。
しかし2016年に入り、ついにワースト2位だった南新宿駅を追い抜き最下位の座を譲る事となった。
なお、足柄峠の神奈川県側は、小田原市の北に位置する南足柄市(足柄上郡の南西にあることからこの市名となった)であり、同市には小田原駅より伊豆箱根鉄道大雄山線が乗り入れる。
ちなみに足柄駅の両駅を徒歩連絡しようとうすると、6時間も歩く羽目になる。