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大雄山線

だいゆうざんせん

伊豆箱根鉄道の鉄道路線の一つ。小田原駅から大雄山駅までを結ぶ。
目次 [非表示]

路線データ編集

路線名大雄山線
路線区間小田原〜大雄山
路線記号ID
ラインカラー
路線距離9.6km
軌間1,067mm
駅数12駅
最高速度60km/h
単線区間全線
電化区間全線:直流1,500V
閉塞方式単線自動閉塞式
保安装置ATS
ICカード乗車券エリアPASMOエリア
第一種鉄道事業者伊豆箱根鉄道

概要編集

小田原駅(神奈川県小田原市)と大雄山駅(南足柄市)を結ぶ伊豆箱根鉄道鉄道路線。

大雄山最乗寺への参詣路線として建設され、路線名の由来にもなっている。


小田原駅で他社線と接続しているが、自社線の駿豆線とは接続しておらず他社線含め直通運転は行っていない。

なお大規模検査や改造は駿豆線の大場工場で行う為、小田原駅〜三島駅間はJR貨物電気機関車によって東海道本線を牽引されて甲種輸送が実施される。


車内放送は自動放送によって行われているが、ワンマン運転は行わず全列車に車掌が乗務している。


現在閉塞方式は単線自動閉塞式、保安装置は自動列車制御装置(ATS)を使用しているが、2021年(令和3年)から一部車両で地方鉄道用無線式列車制御システム(CBTC)の実証実験が行われている。


交通系ICカード乗車券PASMO」に導入当初から対応している。なお、「PASMO」以前に関東私鉄で運用されていた磁気式ストアードフェアシステム「パスネット」は未導入だった。また余談だが静岡県側の路線である駿豆線は交通系ICカード非対応である。


沿革編集

1922年(大正11年)6月2日に大雄山線の前身となる大雄山鉄道が設立され、1925年(大正14年)10月15日仮小田原駅(後の相模広小路駅・廃止)〜大雄山駅間が開業した。

1927年(昭和2年)4月10日には仮小田原駅からこの日に改称された相模広小路駅〜新小田原駅(廃止)間が延伸されている。


しかし新小田原駅は鉄道省(省線)小田原駅からやや離れていた。この為1935年(昭和10年)にルート変更が行われ、まず6月14日に新小田原駅〜相模広小路駅間に緑町駅が開業。2日後の6月16日には小田原駅乗り入れルートに変更し、緑町駅〜新小田原駅間が廃止。また相模広小路駅も緑町駅から近い為同日付で廃止された。


1941年(昭和16年)8月26日には駿豆線を運営していた駿豆鉄道が大雄山鉄道を吸収合併し、同社の路線となった。その後駿豆鉄道は1957年(昭和32年)6月1日伊豆箱根鉄道に改称した。


2007年(平成19年)3月18日から関東私鉄各社が「PASMO」の導入を開始。大雄山線でも全線で対応するようになった。


運行形態編集

定期旅客列車は普通列車のみで、早朝深夜を除き平日休日共に終日12分間隔で運行されている。区間列車は設定されず、全列車が全区間を走行する。

五百羅漢駅相模沼田駅和田河原駅(わだがら)にある交換設備をフル活用している為、これ以上の増発は不可能である。その為前述の大場工場への出入場時は定期列車のダイヤを利用して回送し、その時間の列車が運休する事があり時刻表にもその旨が記載されている。


駅一覧編集

現存区間編集


廃止区間・廃止駅(1935年6月16日廃止)編集


使用車両編集

現在の使用車両編集

伊豆箱根鉄道5000系

大雄山線唯一の旅客用電車1984年(昭和59年)3月18日より運行開始。3両編成7本が在籍。

外観は駿豆線の3000系に似ているが、大雄山線の線路設備にあわせて全長18m・ストレート車体とやや小型になっている。

2024年(令和6年)8月現在の形態差は以下の通り。

編成車体前面行先表示器側面行先表示器車内設備スカート塗装
5501F普通鋼製BHなしロングシートなし天狗電車
5502Fステンレス製BHなしロングシートなし通常塗装
5503Fステンレス製BHなしロングシートなし橙色
5504Fステンレス製BHなしロングシートなし黄色
5505Fステンレス製BHあり中間車転換クロスシートなし緑色
5506Fステンレス製LEDあり転換クロスシートあり通常塗装
5507Fステンレス製LEDあり転換クロスシートありリンドウ電車

BH:バイナリーヘッドマーク


天狗電車:赤色、2023年まで赤とベージュの赤電塗装

橙色:オレンジトレイン

緑色:ミント・スペクタクル・トレイン

黄色:イエロー・シャイニング・トレイン

紫色:リンドウ電車



コデ165

機関車代用の事業用車

元は鉄道省モハ30166として製造され、相鉄2000系を経て大雄山線モハ165形として旅客列車で使用されていた。

甲種輸送時に大雄山線内で5000系を牽引する。



過去の使用車両編集

  • モハ151形・クハ181形・サハ181形

5000系導入以前から運用されていた電車。

上述のコデ165形への改造車以外は全て廃車・解体された。


機関車代用の事業用車。

元は鉄道省モハ34001→国鉄クモハ12000として運用され、伊豆箱根鉄道譲渡後は1992年(平成4年)まで旅客用、以後は廃車まで事業用として運用された。旅客用車両時代も機関車代用で運用される事もあった。

コデ165形に置き換えられ廃車・解体された。


関連タグ編集

伊豆箱根鉄道 駿豆線 旧型国電 東海道線

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